サッシの選定
性能と価格の面から考えて、アルミサッシを使うのはやむを得ませんが、 その形状や性能は十分吟味して選びたいものです。
住宅用アルミサッシ 木造の軸組に固定するためのフィンが予めついている廉価版のサッシです。反面、形状の自由度は低いです。軸組内に取り付ける内付けサッシ、軸組から4CM位外に飛び出す半外付けサッシ、軸組の外側に付ける、外付けサッシの3種類があります。通常は半外付けのサッシを使うことが多いと思います。外断熱の住宅なら外付けを、ある程度気の利いた和風住宅なら内付けを使うことが多いと思います。
住宅では最低複層ガラスは入れたいところです。高温多湿な我が国では、メインの開口部はできるだけ大きくしたいものですが、住宅用のアルミサッシは通常、2枚建て(引き違い)で、間口3mまでが限界です。900モジュールなら、柱の割を2.7mピッチにすると効率よく開口部がつくれます。
断熱サッシ 全てがPVCという樹脂でできた樹脂サッシ、インテリア側だけ樹脂でできたサッシ、内外ともアルミだけれども、中間に樹脂を挟んだサッシと色々な製品があります。最近は複層ガラス用の非断熱障子(障子=可動部のこと)で、枠は断熱枠というような選定ができるようになってきました。また折戸式に全開放できる断熱サッシも製品化されています。コストが許せば、断熱性能のある木製サッシが良いことはいうまでもありません。
アルミフロントサッシ 店舗用のサッシで、竪部材にアルミ製の水返しがついていないので、多枚建で使えます。障子枠の見付けは多少大きいです。木造に使うには固定部の工夫が必要です。溝幅のチェックも必要です。
特注FIX 窓は開閉できるから機構が複雑なのですが、FIX(はめ殺し)の窓なら、ガラスを押縁でとめてやればいいわけですから、無理に既成サッシを使う必要はありません。
浴室用サッシ アルミサッシメーカーのカタログを探しても、ろくなものがありません。問題ですね。木でつくれば傷むし、強化ガラスは高いし、木造住宅ではちょっと悩む所です。
スチールサッシ

昔の小学校はサッシはスチールでした。原則オーダーメードです。開閉方式は、開き、突き出し、倒しで、引きや上げ下げには原則向きません。フィックスの大開口のような場合、最もスチールの特性を生かせます。スチールは部材を細くシャープにできるところが魅力です。毛細管現象でさびが出ないようにすること、塗装の塗り替えに配慮することなどを気にする必要があります。専門メーカーだと可動部用の特殊な形鋼を持っていたりします。 大手メーカーの半既製品ではykk APに宮崎浩さんの開発したスチールサッシがあります。

へーべシーベサッシ ドイツで考案されたへーべシーベという機構は大型ハンドルを回して、障子を持ち上げ、ハンドルを引いて動かします。2段階のアクションで、重量障子を動かせるようにしたものです。リフトスライドと呼ぶメーカーもあります。びっくりするくらい値段の高い木製サッシの大型引き戸や、アルミの超大型引き戸には大体この機構が使われています。
木製サッシ 2枚以上の障子を完全に開放できて、かつ、雨戸や網戸がほしいとなると、木製サッシでないとうまくいきません。