ガラス及び開口部付属品の選定


多機能なガラスが次々に製品化されています。
フロートガラス 普通の透明のガラスは、1959年イギリスピルキントン社で開発された、フロート法という工法でつくられています。溶融ガラス素地を、溶融錫に流し込むと、比重によってガラスが浮かびます。溶融錫の上で除冷することによって平滑なガラスをつくる工法です。フロートガラス8mmならFL8と表記されます。
型板ガラス 強度は同じ厚みのフロートガラスの6割程度です。あんまり綺麗じゃないので、網入りガラスとして、防火戸用に使われるのが一般的です。
複層ガラス ペアガラスとも呼ばれます(ペヤガラスは旭硝子の商品名)。複数枚のガラスに乾燥空気を封入して、断熱性能を高めたガラスです。中間空気層は6mm、12mmが一般的です。
LOW-Eガラス 高断熱複層ガラスとも呼ばれます。インテリア側ガラスの中空層側の表面に特殊金属膜(LOW-E膜)が蒸着してある複層ガラスです。LOW-Eの Eとはemissivity(放射率)の略で、LOW-Eは低放射率という意味です。金属膜が外に逃げる熱を抑える働きをしますので,寒冷地に向いています。コーティング面が室内側ガラスではなく、屋外側ガラスのものは、高遮熱高断熱ガラスと呼ばれ、温暖地向きです。
真空ガラス 日本板硝子の製品。最大寸法は2400×1350mmですから住宅用サッシなら充分です。
強化ガラス 板ガラスを700℃に加熱した後、急冷したガラスです。同じ厚みのフロートガラスの3倍程度の強度があります。ごくまれに不純物による熱割れ現象が発生します。これを防ぐには、ガラスに、強制的に熱を加えるソークテストを実施します。
耐熱板ガラス 網無しのガラス、アルミサッシで防火戸をつくれます。乙種防火戸の通則認定では、網入りガラスだけでなく、耐熱板ガラス(または耐熱板ガラスを組み入れた複層ガラスを含む)の使用が認められています(基準法大改正後の扱いはサッシメーカーに問い合わせて下さい)。
雨戸 ガラリになった木製の雨戸は機能的に優れています。雨戸付きのアルミサッシなんてものがありますが、堂々と使える代物じゃありません。最低限鏡板を木で隠す等の配慮が必要でしょう。アルミサッシに木製雨戸をつけるなら、ふつうは内付けサッシを使います。
飛散防止フィルム すりガラス風、ストライプ模様、偏光、熱戦反射など、最近は色々な模様や機能をもった物があります。
シャッター 防犯性能は欲しいけど雨戸は付けたくないという人は、シャッターという手もあります。
合わせガラス 防犯ついでにいうと、中間膜の厚いフィルムを使っている合わせガラスは高い耐貫通性能を持っています。通常の合わせガラスは中間膜厚が15ミル(1ミル=0.025mm)ですが、日本板硝子のセキュオという商品は、膜厚を30ミルから90ミルのバリエーションの中から選べます。旭硝子のセキュレ(まぎらわしいですね)というガラスもあります。
網戸 セイキ総業という会社は、縦型ロールブラインド式、横型ロールブラインド式、折れ戸式など、いろいろなタイプの網戸の特許を持っています。サッシに付属する既成の網戸がうまく使えないときは検討の価値はあります。