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「見切り表具(表装)」の完成は下図のようになります。
作品の大きさは、全紙1/6程度です。
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表装で一番難しいのが「のり」の濃度ですね
濃すぎると縮んで皺になるし、薄とはがれてしまいます。
また、「のり」をつけて、貼り合わせるタイミングがとても大切です。
自転車のバンク修理と同じ!「のり」が乾く寸前が最も接着が良いと思われますが・・・
悲しいかな(経験不足)でいつもタイミングを逃してしまいます。
結果は・・・シワシワ・・・(^^; |
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完成写真 |
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見 切 り 表 具 の 材 料
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表装に必要な材料は、
1 表装する作品
2 作品を囲む布(柱・天と地・他)
3 一文字用布
4 その他 軸棒・補強布・紐など
*ここでは、表装のための工具などについてはふれていません。
細部については、表装する過程で説明していく予定です。
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写真 左:書き下ろし作品(本紙) 中:中廻し布 右:天、地、柱用布
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・本紙には「下載清風」を選んだ。
・読みは、あさいせいふう
・意味は、一切のものを脱ぎ捨て去ったすがすがしい心。清寂の妙境。
・布の耳には鋏を入れ、水に浸して縮みをいれる。

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●第1回目
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1
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裏打ち用紙の裁断とから、柱・天用布の裏打ちと乾燥まで
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写真は、布に合わせて裏打ち紙を裁断したところ
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・布に併せて裏打ち紙を裁断
・天・地・柱用布は大きいので、一度に裏打ちが出来ない。
このため、2度に分けて切り接ぎできる大きさにする。
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布の水平・垂直をとる
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写真は布に湿りを入れ、水平と垂直をとったところ
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・布を細かく裁断していくと、布の模様がずれることがある。
それは、裏打ちする前の行程で、しっかり水平と垂直を
取ってないことに起因する。
作品の出来不出来を左右する大切な作業である。
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裏打ち(のりづけ)
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写真は裏打ち紙にのりをつけたところ
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・のりの濃度と平均化がとても大切。
・裏打ち紙位置を決める定規を正確に置く。
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・半分裏打ちした状態
・裏打ち紙の重なりは3mm位がいい
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乾 燥
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・裏打ちが終わると布を張り板にしっかりと貼り付け乾燥させる
・乾燥の期間は約2週間
・写真で見ると中央が曲がって見えるが、実際は真っ直ぐ
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●第2回目
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2
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中廻し布と一文字用布の裏打、さらに作品の裏打ちと乾燥まで
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一文字用と作品の裏打ち紙を裁断する。
・今回の作業は、中廻し布の裏打ちと、一文字の裏打ち、さらに作品の裏打ちを実施する。
・一文字、作品の大きさに合わせて裏打ち紙を裁断する
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中廻しの裏打ち
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・第1回目同様、中廻し布の水平垂直をしっかりとる。
・前回同様、作品の出来不出来を左右する大切な作業です。
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・中廻し布の裏打ちが終わった状態。張り板に貼り付ける。
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一文字の裏打ち
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・水平垂直は大切。特に模様曲がらないように注意する。
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作品の裏打ち
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・書き下ろし作品に「しめり」を入れる
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作品に湿りを入れなじませたところ
・湿りを入れた作品を軽く巻いてなじませる。
・なじませる間に、裏打ち用ののりを作る。
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・作品が曲がったりしないように定規で確認すると同時に、作品を汚さないよう
「養生紙」といって作品と同じくらいの大きさの紙を敷きます。
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・裏打ち紙が作品にきちっと貼れるように、位置取りをしっかりとる。
注:通常作品の裏打ちは、裏打ち後、増し裏といって2回行います。
しかし今回は料紙に二層箋を使ってますので紙に厚さがあり、裏打ちは1回にしました。
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乾 燥
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裏打ちが終わり、張り板に貼り付けて乾燥させる。
・右の図の白い紙は、「へらばさみ」といって、貼り付けた布などをはがすとき
「へら」が入るように取り付けるものです。
乾燥後、この「へらばさみ」から「へら」を入れ、張り板からゆっくりはがします。
今回で「福島絹」といって、八艘(掛け軸の名称参照)の補強用にする布がある(後述)
が、それ以外のものの裏打ちは終了。いよいよ次回から裁断、切り接ぎ(貼り合わせ)
が始まります。
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●第3回目
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3
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前回までに裏打ちした布や作品の、カットと切り接ぎ(貼り合わせ)
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第1回目と第2回目で乾燥させた布や作品を裁断し、軸の形に整えていく
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・前回「張り板」で乾燥させた作品などを、ヘラを使い慎重にはがす。
・この時、全体のバランスをみながら、作品などに傷を付けないよう注意する・
写真は全て羽賀し終わった状態。
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作品の裁断
いよいよこれから「軸」の制作です。 |
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・最初に作品の大きさ、余白などを決める。
・直線直角となるように千枚通しで「星付」という技法で寸法をとる。
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一文字と中廻しの切り接ぎ
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・一文字用布を裁断。
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・中廻し用布を裁断。
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・一文字、中廻しの布を裁断したところ。
これから、一文字と中廻しの切り接ぎです。
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・一文字を切り接ぎしたところ。
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・中廻しを切り接ぎしたところ
・ここでもう一度作品の縦の余白を確認します。
曲などの修正(カット)もここでします。
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柱と天地の切り接ぎ
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・布の柄を良く合わせて、柱及び天地の裁断をします。
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・柱の切り接ぎです。曲がらないよう注意!
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・切り接ぎしたところは、へらで良く押さえます。布を直接こすると傷が付くので
必ず半紙を置き、その上から良く押さえます。布と布の部分は、はがれやすいので
軽く金槌でたたき、食い込ませます。
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・柱を切り接ぎしたところ
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・天と地の布をあて、全体のバランスをみます。
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・写真は「地」の切り接ぎ
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・切り接ぎ部分の拡大写真です。
のりしろは1分(約3mm)。曲がらないよう定規で押さえてのりを付ける。
のりの濃度とのりの量が微妙に影響する難しい作業です。
(のりが濃いと皺になり、薄とはがれやすくなります)
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・柱に合わせて天と地をカット
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・ここまでで一応軸の外観が出来ました。
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●第4回目
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4
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切り接いだ作品の中裏打ち、乾燥まで
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軸は、全部で3回裏打ちします。
1回目は、作品や布の裏打ち
2回目は、切り接ぎした後の中裏打ち
3回目は、総裏打ちといって仕上げの裏打ちです。
今回は2回目の中裏打ちの様子を載せています
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・上図のように表装用パーツ全てが切り接ぎ出来たら、中裏打ちに入ります。
・中裏打ち用の和紙を、漉き目に対して直角にし、少し湿りを入れてちぎります。
すると写真のように「くいさき」といって和紙が綿飴のように切れます。
この、「くいさき」を重ね合わせて貼り合わせていきます。
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・これは裏打用の和紙を、約1分幅にカットしたものです。
これにのりを付け、本紙と一文字の切り接ぎ部分に補強とし貼り付けます。
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・中裏打ち用紙の全体位置を確認します。
切り接ぎ部分に、継ぎ目が重ならないように確認します。
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・上図は最初の中裏打ちをしたところです。
次に貼る和紙の重なり部分にスケールを置き、正確に貼り合わせていきます。
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・最後の中裏打ちの写真です。
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・中裏打ちの和紙に「のり」を付ける様子です。
端から少しずつのりをたっぷり付け、和紙を伸ばしていきます。
途中からのりを付けると、皺になります。
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・全体にのりを付け終わったら、余分なのりを取り除き、皺などが無いことを確認します。
写真は、余分なのりを取り除いた状態です。
この状態で、貼り合わせていきます。
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・中裏打ちが出来たら、張り板に貼り、乾燥させます。
乾燥日時は約2週間です。
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●第5回目
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5
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軸の幅決めと耳折り
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ここでは、いよいよ作品の幅を決め、耳折りといって
左右の端を折り返し、総裏打ちの準備をします。
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・中裏打ちの乾燥が出来たら、最終的な作品の幅と長さを決めます。
・表装では、寸法の印として「星付」という方法を使います。(上写真参照)
千枚通しで穴を開け、寸法の印とするのです。
縦に2つ印を付ければ、どちらかの星(穴)を中心にしてその方向に
折ったり、カットしたりします。
上写真は、左の星が折る位置(軸の幅)で右の星がカットすることを表しています。
その間隔1分(3mm)が軸の耳折りの部分となります。
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・星付の内側で折り曲げたところです。これが幅です。
カットは、その外側1分で切り落とし、それが耳折りの部分になります。
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・軸の幅を決めカットした状態です。
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・カットしたら耳折りの部分をしっかりと折り曲げます。
ここをしっかり折らないと、後でのり付けがうまくいきません。
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・耳折りが終わった写真です。
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・耳折り部分にのり付けし、しっかり貼り合わせます。
作品と一文字の切り接ぎ部分に、補強用に貼った和紙が見えます。
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・耳折りの終わった写真です。
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・最後に、軸の長さを決めます。
軸の長さは、天と地の基本的な長さと全体のバランスで決めます。
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●第6回目
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6
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総裏打ちの準備と総裏打ち
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軸は、幅や長さを決めたらすぐに裏打ちすることは出来ないのです。
八艘や軸をつけるための準備等をしてから総裏打ちをします。
ここでは、準備の様子から総裏打ちまでを紹介してます。
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・最初に軸を取り付けるための軸袋と八艘を取り付けるための八艘袋の用意をします。
八艘および軸を取り付けるに必要な長さで(実際は決まってます)折り曲げ、
折り曲げたところに1分くらいのりを付け、和紙を貼ります。
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・貼り付ける和紙は、必ず縦目にして貼ります。横目ですと紙の強度が無くなります。
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・折り曲げたところを元に戻すと写真の様になります。
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・八艘袋および軸袋の取り付けを図にしたもの
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次に、張り手貼りにかかります。
張り手貼りとは、耳折りしたところに、くいさいた和紙を貼ることを云います。
これは、総裏打ちして乾燥させた時裏打ちした紙が乾燥時の引っ張り
で破れない様にすることと、裏打ち紙の耳上げと云って裏打ちをした
紙を、耳折り(5回目で説明)のところでカットするためのものです。
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・和紙のすきめを縦にして2寸位に切ります。その中間を刷毛で少し濡らしくいさきます。
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・写真はくいさいた状態。
くいさいた和紙は、軸の長さの2倍分以上の長さを作っておきます。
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・軸の耳折りしたところが作業台の端にくるよう置く。
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・耳折りした部分に、先程くいさいた和紙を貼っていきます。
この時、くいさいた綿毛の様な部分を耳おりしたとところに貼り付けます。
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・張り手貼りが終わった軸の状態。
いよいよ総裏打ちです。
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・最初に軸に「しめり」を入れ、軽く巻いてなじませます。
その間に、のりを作ります。のりは、裏打ち用の薄いのりと、八艘袋部分の一部と
乾燥用張り板に軸を貼り付けるための濃いのりの2種類。
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・最初に八艘袋部分から裏打ちします。
写真を撮し忘れましたが、ここには「福島絹」といって、とてもうすい絹に和紙を裏打ちした
ものを貼ります。
軸を仕舞ったり、出したり、飾ったりするとき一番負荷ののかかるところなので、このように
絹を裏打ちして貼り、強度を持たせます。
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・裏打ちしたところは、シュロのハケで上から打ち込みます。
打ち込む場合、必ず軸に対して平行に打ち込みます。
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・裏打ちが終わったら、軸棒を取り付ける部分に補強用の「軸助け」を貼ります。
軸助けは、裏打ちした福島絹を使いますが、貼った後、紙の部分だけを除き
絹だけが残るようにします。
最後に、裏打ちした紙全体に「毛羽止め」といって、のりを絞った刷毛で縦に軽くなでます。
これは、打ち込んだ紙の綿毛の様なものをなでつけるための作業です。
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・裏打ちした軸を反転させ、廻りに濃いのりを付け「へらばさみ」を置いて張り板に。
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・張り板に貼り、これから又2週間程度乾かします。
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●第7回目
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7
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裏摺りと耳スキ
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張り板で十分乾燥させた作品をはがし、最後の仕上げにかかります。
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・写真ははがしたときの状態です。
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・上写真の状態で、「いぼた蝋」というロウを裏全体に軽く塗り込みます。
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・次に、数珠のようなものを丸くして、両手で下に押しつけながら矢印のように
「裏摺り」をします。
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・軸の橋から0.5分くらい柱の布が出るところまで、裏打ち紙をはがしながら折ります。
この時キャッシュカードのようなもので、はがす位置をしっかり押さえながらはがして
いきます。
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・裏打ち紙をカットしてる状態。
この作業のことを「耳スキ」と言います。
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●第8回目
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8
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八宗・軸の取り付け
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いよいよ、八宗と軸の取り付けです。
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・材料。
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・軸棒を削り、ボンドを塗って取り付けます。 |
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・写真は軸棒の出来上がりです。
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・八宗は、先をペーパーで削り、裏打ちした福島切れを貼ります。
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・貼るところは軸側だけです。先端はのりを付けません。
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・八宗を取り付けているところ(上)と、取り付け後(下)
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・軸を取り付けたところ
・一般的にはこれで完成ですが、今回は更に風袋を付ける作業が続きます。
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●第9回目 |
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9
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風袋の制作と取り付け そして完成
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軸の上から2本の布が下がってます。これを「風袋」と言います。
ここでは、この風袋の制作過程を載せています。
通常風袋の長さは、軸の上から「中廻し」のところまでで、布は「中廻し」と同じ布を使います。
今回は、「中廻し」の布が短いため、「突き合わせ」という手法を使って、長さの不足分を補い
風袋を作ります
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・今回使っている、中廻し用の布は柄が入ってます。その柄の同じところを
選び、風袋4本分を取り出します。 (点線を中心にとります)
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・取り出す柄の中心に「星」をつき、風袋の幅を決めます。
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・・柄の合うところを探して重ねます。
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・柄の合ったところを重ねた写真です。
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・上の写真で併せた柄を切り取り、柄が合う様に「つき合わせ」ます。
この時、重ねない様に注意。
・「つき合わせ」たところを和紙でつなぎます。
最初は、2分幅の和紙でつなぎ、補強として更に1分幅の和紙を貼ります。
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・柄を合わせてつないだ写真です。
(矢印のところが「つき合わせ」でつないだところです)
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・つぎに風袋の裏を貼り合わせます。布は柱の残ったものを使い、
ボンドで写真の様に貼り合わせます。
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・同じ工程で2本の風袋を作りました。
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・風袋の先に飾りの「露」を付けます。
「露」の位置は、縦横1寸の位置が標準です。
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・2本の風袋に「露」を付けたところ
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・両方の「露」を同じ長さに切り、形良く広げます。
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・八宗に取り付ける部分を図のように加工します。
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・風袋の取り付け
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・風袋の取り付けが終わったら、基のところに折りしろを付けます。
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・いよいよ最後の工程です。
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・八宗にコの取り付け
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・紐の取り付け(金物が外に出ない様包み込みます)
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・巻紐の取り付け(糸で両端を縫い巻き付けます)
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・出来上がりです。軸は写真の様に巻紐で巻いておきます。
出来れば、軸箱を購入して保存します。
箱は、大きな書道具店に行くと色々なサイズの物が置いてあります。
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完成写真 床の間に飾ってみました。 |
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完了
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