性エネルギー昇華秘法

実 践 編

想像力と呼吸法、そして
秘伝のマントラが超人を生む



 性エネルギーを正しく昇華させれば、それは偉大な力を発揮する。たとえば超常感覚といわれる超
 視覚や超聴覚の開発、脳をはじめとする心身の活性化など、まさに超人への変身を可能にするのだ。
 この実践編では、秘伝とされるマントラや呼吸法を世界で初めて公開した。
 あなたも秘儀参入者になれるのである。

【1】性エネルギーを全身にまわしてチャクラを開発し、
   超常感覚を目覚めさせる

 
 あなたの性エネルギーは偉大なパワーを秘めている。それを正しい方向へと昇華する訓練をこれから
行うわけだが、そのすべての訓練に共通する重要な点について、まず説明しておこう。それは想像力に
ついてだ。
イマジネーション         クリエーション                         ファンタジー
「想像する」ということは「創造する」につながる。というのも想像することは「空想する」のとは異なり、
「マインドを導くこと」にほかならないからだ。マインドを正しく一点に集中すると、すばらしいパワー
(念力)になるが、陰性の悪い方向に導くと、驚くほど破壊的なものになる可能性を持つ。
 
  これから行う訓練はこうした想像力を、エネルギーを正しく方向つけるために用い、また、呼吸法
とマントラのバイブレーションを組み合わせたものた。想像力、呼吸法、マントラの3つが一体にな
って機能するとき、はじめて効果を発揮する。まずはそれをよく理解しておいて最初の練習に入ろう。
ここでは超常感覚の開発を中心にしたテクニックを身につける。
★超視覚の開発  
                  れんげざ
①タタミの上なら図①のような蓮華座か
   正座、あるいはイスでもかまわないが、
   脊柱が完全にまっすくになるように座
   る。性エネルギーが自由に障害なく流
   通するには、この背すじをピンと伸ばし
   た姿勢がとくに重要だ。

②気が散るのを防ぐために目は閉じる。
   そして精神を集中し、次のような情景
   を想像する。(図②)
        
③背骨の下、尾てい骨から数えて4つめ
   の仙骨のあたりに、こんこんと湧き出
   る命の泉を思い浮かべ、ほとんど視覚
   化する。その泉からは純白の輝くばか
   りの光が涌き出ている。その光のエネ
   ルギーこそ偉大な性エネルギーだが、
   それを香から一筋の煙が立ち昇るよう
   に、イダとピンガラの2本のチャンネルを
   通し、脊柱に泊って上昇させる。

④光のエネルギーが上昇するのを見ながら、
  ゆっくりゆ っくりと深く息を吸う。腹と陶と肩
  を吸い込む空気で いっぱいに満たすような
  感じで。

⑤光のエネルギーを頭まで上昇させたら息を止
  め、脳細胞すべてをそのエネルギーの光て
  満たす。

⑥このときは常に意識を持って導くことを忘れ
  てはならない。すなわちほかのこと(悩みご
  とや終わったら何をしようか、といった雑念)
  は考えずに、自分が現在していることの一
  挙一動に意識を集中するのである。

  このエネルギーは機械的なものではなく、
  生命エネルギーであることをくれぐれも忘れ
  ずに…。
            みけん
⑦次に額の中央、眉間の奥(ここに脳下垂体
  が位置する)に意識を集中する。ここに超
  視覚のチャクラ(輪を意味する)があるが、
  そのシンボルは図①Bのようなものである。

⑧さて次に、想像力を使ってこのチャクラを左
  から右へ、ちょうど時計の針の動く方向に回
  そう。ただし、時計のようにゆっくりではなく、
  もっと速く回す。

⑨チャクラが回り始めると、それは図③のような
   模様に見えるはずだ。それを見ながらゆっく
   りと息を吐き、同時に次のマントラを唱える。

☆イーン(I I I I I I NNNNN)
 このマントラのバイブレーションはわれわれ
  の意識に共振し、超視覚を活動させるのだ。
  以下、同じ要領て超常感覚を開発していく。


★超聴覚の開発

①前と同じように深くゆっくりと息を吸い、光
  のエネルギーを仙骨から上昇させる。白い
  光を想像するかわりに、電気の火花や花
  火の光を思い出し、その光が上昇するさま
  を思い浮かべてもよい。

②頭部まで上昇させたら、息を止めて、脳を
  光で満たす。

③さて次には、眉間より少し下、のどの甲状
  腺の位置に意識を集中し、紫色の光を放
  つ輪を思い浮かベる。(図①C)

④この輪を右回りで回しながら次のマントラ
  を唱える。(図④)

☆エーン(EEEEENNNNNN)
 このマントラのバイブレーションは、われわ
 れの内部聴覚を目覚めさせ、遠距離の音
 や肉眼に見えない世界の音を聞くことがで
 きる超聴覚を開発する。耳も聞こえずして
 音楽を聴いたベートーベンのように。


★直観力の開発

①脊柱が曲がらないように注意しながら、楽
  な姿勢をそのまま保つ。
 
 前と同じように、息を吸いながら光の上昇を
 ありありと思い浮かべる。「想像する」「ほとん
 ど視覚化する」ことがてきるかどうか、それが
 訓練の成否を分ける。

②さて、頭の位置までエネルギーを上昇させ、
  脳を光て満たしたら、心臓のやや左の位置
  にその光をおろす。

  ハートのチャクラは血のように赤い。純粋な
  愛を表す赤いバラの色をしている。(図①D)

③このチャクラを右回りで回しながらマントラを
  唱える。(図⑤)

☆オーン(OOOOONNNNNN)
 このチャクラの開発は特に重要な意味を持
 つ。というのは、これでわれわれの中の3つ
 のポイント、性-脳-心を結ぶことになる
 からである。


★テレパシー能力の開発

①新たに息を吸いながら、光が上昇するさま
  を思い浮かべる。呼吸の長さは肺活量によ
  って個人差があるが、それはかまわない。
  無理に長くする必要はなく、自分に合わせ
  た呼吸が大事だ。

②すでに説明しているように、エネルギーを
 頭部まで上昇させ、脳を光で満たす。ここま
 では、どの練習も同じだが、前にも注意した
 ように、雑念を振り払って意識を集中して行
 うこと。

③次に光のエネルギーを頭から下降させ、
  体の前面を通して、おへそのまわりに位置
  する太陽神経叢に導く。

  ここにはテレパシーの機能を持つチャクラ
  があり、開発すると、遠くからのメッセージ
  を受け取り、自分からも送ったりてきる能力
  が発揮できる。(図①E)

④チャクラが勢いよく右回りに回っているのを
 見ながら、次のマントラを唱える。(図⑥)

☆ウーンー (UUUUUNNNNN)
 このマントラは、テレパシー開発に有効なだ
 けでなく、胃や腸など、消化器の病気の治
 療にも使うことがてきる。



★超記憶の開発

①ここでいう記憶は、現世だけではなく前世
  記憶の開発も含まれる。
  まず、いつものように息を吸いながらエネル
  ギーを上昇させ、頭まで来たら脳を光で満
   たす。

②次にそのエネルギーを、今度は体のうしろ
  を通して肺の位置まで下降させる。

③肺の部分に意識を集中しながら、次のマン
   トラを唱える。(図⑦)

☆アーンー (AAAAAANNNNN)
 
  マントラについては前にもふれたが、こうし
  た一定の音のバイブレーションが、いかに
  われわれの体の一定部分に振動するかを
  確認したければ、このマントラで実験すれ
  ばよくわかる。
 
  つまり「アーンー」と発音するとき、手のひら
  を背中の肺の位置、ちょうど肩甲骨付近だ
  が、そこに当てる。すると、本当に肺の部分
  たけが振動しているのを感じるだろう。

  また、この振動によって、その部分の血液
  循環もうながしているのである。



★全身を光で満たす

①息を吸いながら、光はまだ上昇させずに、
   性器に意識を集中する。そして口を固く閉
   じて鼻から息を吐きながら、

☆MMMMMMMM
  のマントラを発音する。これは日本語では
  書き表しようがないのだが、「ムー」でも
 「モー」でもなく、ロを閉じた「ム」の発音とい
  った感じだろうか。このバイブレーションは、
  性ホルモンのエネルギー的成分を活動させ
  るものだ。

②そして、最後にもう一度息を吸いながら、黄
   金のコブラがくねくねと立ち上がるさまを思
   い浮かべ、輝くエネルギーを上昇させる。

③ゆっくりと上昇させながら、このエネルギー
   が全身の内分泌腺に栄養を与え、体中を
   光で満たすのを見よう。

④その間、息を吐くときには、

☆SSSSSSSSSSSS
 というマントラを唱える。これは「スー」ては
 なく、口を横に開けて歯の聞から息を出すよ
 うにして発音する。ガラガラ蛇のような音に
 なるだろう。

⑤らせん形を描きながらエネルギーが頭まで
 上昇すると、あなたの全身は光で満たされ
 ているのが感じられるはずだ。(図⑧)


  以上のステップで、超常感覚開発の1サイク
ルが終了する。練習時間は、毎日15分~30分。
何サイクルかくり返せばよい。
  重要なのは機械的にくり返すのてはなく、想
像力と意志力を使って、常に意識的にエネル
ギーを方向づけることである。