26 さらに、ケルソスの許のユダヤ人は、イエスの弟子たちに対して、彼らがそれらを捏造したとして、次のことを言う:「あばた方は嘘をついたにもかかわらず、あなたがの諸々の捏造を説得的に覆い隠すことはできなかった」と。そのことに対しても、次のことが言われるだろう:そういった類の諸々の事柄を覆い隠すための方法は簡単で、初めにそれらを記載しなければよい、と。実際、諸々の福音がそれらの事柄を含んでいなければ、いったい誰が我々を非難することができたのか――イエスがそれらの事柄を経綸に沿って語ったとして。ケルソスは、次のことを理解していなかった:すなわち、同じ人たちについて、(彼らが)イエスに関して彼が神であり預言された方であるとして騙されることと、(彼らが)諸々の捏造が真実でないことを百も承知で、彼に関して捏造することは不可能であることを。したがって彼らは、(それらを)捏造したのでなく、そのように(真実なものとして)思慮していたのであり、嘘をつかずに(それらを)書き記した。それとも、彼らは嘘をついて書き記したのであり、それらを(真実なものとして)思慮したのでなく、騙されて彼を神と見なしていたのではなかった。そのいずれかである。

 

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