哲学という言葉の由来

 

哲・・・賢い

哲学・・・賢い学問

洋学者 西周[1]が作った言葉。 

 1829~97津和野出身(森鴎外と同じ)  

日本の哲学用語の大部分は西周による。

たとえば:主観、客観、理性、現象

西周の講義録:「ピタゴラスと言う賢い人がPhilosophyという語を作り、ソクラテスこそ希哲学を作り出した偉人である」。

  希哲学・・・賢きことを好きこのむ学。後にこの希をとった。

【語源】Philosophia Philos(love) Sophia(wisdom) 

知を愛すること

哲学は、古代ギリシアでは学問全体を意味した。しかし研究対象が明確な(学問)領域は、その分野の名前を取って哲学から分離独立していった。残ったものが、昔ながらの今の哲学。だから哲学の定義は、千差万別なのである。哲学者の数だけ哲学がある、あるいは人間の数だけ哲学があると言った方が真実かもしれない。



[1]西周 幕末・明治の蘭学者、哲学者。通称経太郎、のち周助、維新後は周。文久二年榎本武揚、津田真道らとオランダに留学。帰朝後開成所教授となる。幕命によって万国公法の翻訳を大成。明六社に参加、西欧文明の紹介に努めた。主著「百一新論」「致知啓蒙」「利学」など。

 

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