14 「見よ、吹きさらう風が北からやって来た[1]」。「吹きさらう風が北からやって来て」、また(そこに)戻っていくのには、それなりの理由があります。たしかにもろもろの悪は、「来たから[2]」、地上に住む人々に吹き付けてきます。「北風[3]」は、またの「名を私たちが右と呼ぶ[4]」極めて激しい風で、天の四隅から吹いてくると言われる風の中で[5]、もっとも冷たくもっとも強烈なものです。さらに、イスラエル(の人々)の間で割り振られた宿営地の順序に関して『民数記』に書き記された記事も、この問題の象徴となります[6]。最後に「ダンの宿営地が、北に」置かれました[7]。最初に「ユダの宿営地が東の正面に」置かれました[8]。次に、「ルベン[9](の宿営地が南に置かれ)、その後「エフライム」(の宿営地が)「海に沿って」置かれました[10]。そして最後に、私たちが申し上げましたところの「ダン(の宿営地が)、北に」(置かれたのです)。また、(『エレミア書』に)書き記されている「燃え盛る鍋」も、「北から燃え上がってきた[11]」のでした。言うまでもなく、逆らう霊、すなわち悪魔[12]は、象徴的に「北風」と言われます[13]。なぜなら、悪魔は本当に「この上もなく激しい風[14]」だからです。ですから、あの「吹きさらう風は、北から来るのです」。それで、私たちが既にご説明申し上げましたように、「吹きさらう風が北からやって来た。そしてその中には大きな雲があった[15]」と書き記されているのです。「そしてその周囲には輝きがあり、火が光り輝いていました[16]」。聖書は、焼き尽くす「火」について言うことができましたが、悲しみを名指し、その働きを記述するのを躊躇いました。そこで聖書は、懲らしめの景観に代えて[17]、「火の輝き」を併置したのです。



[1] Ez.1,4.

[2] 省略

[3] 省略

[4] Cf.Pr.27,16.

[5] i省略

[6] 省略

[7] Nb.2,25.

[8] Nb.2,3.

[9] Nb.2,10.

[10] Cf.Nb.2,18.

[11] Jr.1,13.

[12] 省略

[13] 省略

[14] Si.43,20.

[15] Ez.1,4.

[16] Ez.1,4.

[17] 省略

 

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