.    '20年12月10日

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レクルーム冬眠

 レクチャー・ルームが、間もなく冬眠します。 と言っても増築工事に伴う一時的な閉館です。  完成すれば、これまでより広いスペースになるため、ゆったりと余裕のあるご利用が可能になるとともに、これまで手狭だった標本展示も、より充実させることができそうです (右写真の通り、結構タイトな展示状況です)   ちなみに現在、哺乳動物や野鳥、70種余りの頭骨標本や剥製(動物12種、野鳥60種)あるいは、昆虫や野鳥の羽根標本、さらには(今年から始めた)【園内に自生する苔】を展示しています。なお 工事に伴う引越しが 来年早々に始まるため、 どうぞ お急ぎ、ご来園いただけますよう。





       それにしても、よく集まったものだ


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蝙蝠

 写真はアブラコウモリ(人家を棲み家とすることからイエコウモリ(家蝙蝠)が別名)の骨格標本です。 翼の関節部分の形状から幼獣(当歳子)と特定できます。 成獣でさえ片手に収まる くらいの小さな体ですが、それに輪をかけて小柄で、ヒトの毛髪ほどの細い骨から成る華奢な体つきです。 この標本を見た多くの方の疑問は… 『コウモリってしっぽがあるの?』 あるいは 『かかとに生えているのは、なに?』ということ。 そのいずれもが、 コウモリがコウモリ たる所以である"飛膜"を構成している器官であり、言わば【こうもり傘の骨】の役目をしています。  なお、安曇野には9種のコウモリが生息し、哺 乳動物では最多の種類数となっています。





   親指以外の4本指と手の平の骨が伸びている


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雪… ではなく

 今シーズンの園内の初雪は12月5日でした。 写真はそれから4日後。 すでに園内の雪は消えました。 ここは、当園地の 1km 手前。正面に見えているのは前常念岳と、その後ろに重なって黒く見える常念岳です。  山頂は冠雪していますが、うっすらと白く見えるのは、どうやら 霜のようです。とは言え、この山々が霜ではなく雪で覆われるのに、それほどの時はかからないことでしょう。 以下にお知らせです… 当園地は12月29日~1月3日まで閉園します。その間は事務所及び事務所トイレのご利用はできません。なお、小野沢駐車場並びに須砂渡駐車場は、積雪となった日から来春まで閉鎖となります。  以上、ご了承のほどお願い申し上げます。





    前常念岳に ほぼ重なって見える常念岳