.    '20年10月31日

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液果は凶作

 写真は、黄葉のウリハダカエデヒトツバカエデアオハダ。 例年ならばアオハダの赤い実が彩りのポイントになるのですが、今年はそれがありません。アオハダの果実はツキノワグマの大好物とされています。 事実、園内においても写真のアオハダの樹皮には無数の爪痕が刻まれており、その傷跡の治癒の状況から、古くは10年以上前、新しいものは去年のものと思われます。 今年、園内でクマの餌源である… コナラは並作だったのですが、アオハダをはじめとして ウワミズザクラ、ミズキ、クマノミズキ は凶作で ほとんど結実しませんでした。 冬ごもりを目前にして、ドングリだけではバランスがとれず、柿などを求めて里に現れるのでしょうか?





 黄蘗(キハダ)色、鬱金(ウコン)色、梔子(クチナシ)色


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クラウドウォッチング

 広がっている雲は巻雲。 棒状に伸びる雲は(時間が経過した)飛行機雲。 いずれもが、天気の下り坂を知らせています。 案の定 翌日は どんよりとした厚い乱層雲に覆われた陰鬱な一日になりました。 ところで、秋は雲観察(クラウドウォッチング)のベストシーズンです。 雲は、地表や大気の温度や湿度、風(偏西風) により 質や形が違います。発生する場所も異なり、夏までは低い所にできますが、秋になり湿度が低くなると、写真の巻雲のように高い所にできる雲を観る機会が増えます。 そして秋を代表する雲と言えば… ひつじ雲、うろこ雲、さば雲、いわし雲。  (ひつじ雲を除き)秋の季語になっているだけに、それらを見ると秋の到来を実感します。





                蛇雲?


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オオバン ・ (コ)バン (園地外情報)

 バンオオバンのツーショット。 額からくちばしにかけて紅色なのがバン、白色なのがオオバンです。  ここは、当園地から車で15分ほどの所にあるコハクチョウ飛来地。安曇野で白鳥が観られる場所として知られていますが、他にも… オナガガモ、マガモ、コガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、(運が良いと) マガンに出会うことができます。 時には、それらの数百羽が一面に泳いでいることがあります。 そんな状況でも、容易にオオバンを見つけられるのは泳ぐ姿に特徴があるから。 他の水鳥は、水面上の体をあまり動かすことなく優雅に泳ぐのに比べ、 オオバンは水を掻くごとに 首を前後に動かして、見るからに 『一生懸命』 に泳ぎます。





       手前が オオバン、後ろが バン