372日ぶりのホーム勝利に
やっと戻ったサポーターの笑顔
今シーズン負けなしのセレッソに圧勝し初の黒星をつける
2009 J. LEAGUE DIVISION 2
第9節 4月19日(日) 13:00 札幌ドーム | ||||
コンサドーレ札幌 | VS | セレッソ大阪 | ||
4 | 2 | 1 | 1 | |
2 | 0 | |||
GOAL! 6分:岡本 ■ 8分:キリノ ■ 30分:岡本 GOAL! 41分:キリノ |
前半 |
GOAL 19分:香川 ■ 29分:マルチネス |
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GOAL! 4分:西嶋 GOAL! 28分:クライトン 29分:藤田⇒砂川 37分:岡本⇒上原 ロスタイム:キリノ⇒宮澤 |
後半 |
0分:藤本⇒濱田 ■ 31分:乾 |
↓先発メンバー↓
19 キリノ |
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17 |
10 クライトン様 |
7 |
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14 コルドバ |
20 カズゥ |
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6 西嶋 |
2 吉弘 |
15 韓流 |
22 大伍 |
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16 荒谷 |
控
え 高原 芳賀 スナ 宮澤 上原
↓最終メンバー↓
11 宮澤 |
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26 |
10 クライトン様 |
8 |
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14 コルドバ |
20 カズゥ |
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6 西嶋 |
2 吉弘 |
15 韓流 |
22 大伍 |
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16 荒谷 |
〔管理人:本日の座席〕
〔前半キックオフ直前〕
競技場に訪れた元コンサ監督岡田武史さんの前で
札幌ドームでは今日も試合への入りが非常にアグレッシブなコンサドーレ。
開始0分45秒、クライトンが左45度から放ったシュートは相手GKに大きく弾かれたが
そのこぼれ球をダニルソンが左足で強烈なミドル!
入った〜っ! と思ったがボールは左ポストを直撃。
まさにキャノン砲のようなシュートだったが
セレッソを ビビらせる効果はあったかもしれない。
前半6分、GK荒谷がチョウ・ソンファンにボールを渡す。
ソンファンは左サイドを駆け上がる岡本賢明にロングフィード。
相手選手2人を巧みにかわした岡本が素晴らしいボディバランスでゴール正面付近までボールを運び右足を振り抜く!
6分29秒、岡本賢明は2年前11月の京都戦以来となるゴールを決めた!
〔動きをよく見てロングパスを出してくれたチョウ・ソンファンに抱きつく岡本賢明〕
しかし今シーズンここまで7勝1分けと、未だ無敗のセレッソ大阪が相手では
到底この1点で逃げ切れるとは思えない。
〔CKから西嶋がヘディングシュートを放つ直前〕
前半19分、やはり追いつかれてしまう……。
岡田武史日本代表監督の見ている前で、おそらくお目当ての香川真司が見事な個人技を披露。
コンサドーレDF陣らが、いいように翻弄され1−1の同点にされた。
セレッソは、1トップ(カイオ)2シャドー(香川、乾)の攻撃陣に加え
その後方には全てにおいて優れたボランチである背番号10マルチネスが控えている。
彼らが攻撃に移った時のスピードには目を見張るものがあり
狭いところでも細かくて速いパスを面白いように通して来る。
しかしコンサドーレも、攻撃を受けている時以外はボールを持つ相手に積極的なプレスをかけ
苦し紛れのチャレンジパスを誘ったり、ボールを奪い取って攻撃へ結びつける場面が多かった。
すなわち石崎さんの目指す戦うサッカーが、この強敵を相手に、しっかりやれていたということ。
だからこそ今日は4−1という形で勝利を挙げることが出来たのだろう。
今日の試合ではダニルソンやキリノの長い脚が相手のパスに引っ掛かるシーンが目立ち
また、2人が激しい戦いの中でも90分戦える体力があることがわかった。
1−1のまま、香川を中心とするセレッソの攻撃に
いつ逆転されるかという不安なムードが流れていたのを、新エースのキリノが打ち破った!
西嶋が一旦CB吉弘へボールを下げる。
吉弘はポーンと長いボールを縦に入れたのだが、相手DF藤本のトラップがまずく
近くにいたキリノがそのボールをかっさらってGKと1対1の局面を作る。
GKキム・ジンヒョンの動きを良く見て、落ち着いて蹴ったシュートが
セレッソのゴールマウスに吸い込まれた。前半41分19秒だった。
ダヴィはこういう1対1の場面ではなかなかシュートを決められず、難しい体勢の方がよく決めていたが
キリノはシュートの瞬間非常に落ち着いている印象を受ける。
この勝ち越しゴールでもしかしたら……という期待膨らんできた。
〔勝ち越しゴールのキリノを祝福するクライトンと岡本賢明〕
1点リードで迎えた後半は開始3分〜4分にかけ2本続けてのCK。その2本目を見事にものにした!
上里が蹴ったCKにフリーの西嶋弘之が右足で合わせると、ポストの内側をこすってそのままゴールイン!
この3点目(2点差)は大きな意味を持つゴールだ。
セレッソに今シーズン初黒星を与える……そして実に1年+1週間ぶりとなるホームでの勝利。
これらが現実化してくるような貴重な追加点だった。
〔2点差に広がるゴールを決めた西嶋弘之に手荒い祝福〕
その後もセレッソは鋭い攻撃を何度も繰り返す。
だがコンサドーレも攻められ放題というわけではない。
互いにコンパクトな陣形を保ってスリリングなサッカーを続けた。
そんな中で、今日もGK荒谷弘樹が素晴らしいセービングを見せ、何度もあった大ピンチを救った。
後半28分にも鋭いパス回しと個人技から、最後は乾 貴士が押し込むだけの場面となったが
GK荒谷がしっかりとシュートコースに入って失点を食い止めた。
そのパンチングしたこぼれ球を、すかさず上里⇒キリノとつなぎ
クライトンが相手GKと1対1になる大チャンスが到来!
センターラインから相手DFのプレスを受けつつもフィジカルの強さで振り切って
ペナルティエリアの僅か手前からシュート!
飛び出して来た相手GKが体にボールを当てたが
クライトンの執念が乗り移ったボールは走り込んだ勢いに応え、もう1度彼の前に。
脚を伸ばして無人のゴールマウスへ蹴り込み とどめの4点目 !!!!
ゴール裏のサポーターに 「みんな!
俺はやったぞ!見てくれたか!」
とばかりに激しく吼えるクライトン。
〔チームメイトに祝福されるクライトン〕
〔よもやの4失点に凍りつく(?)セレッソ大阪サポーター〕
前所属のアトレチコでキャプテン時代に カイオ(C大阪FW)と同じチームだったクライトンが
日本のピッチで大先輩のプライドを見せつけた。
これでホーム372日ぶりの勝利は、ほぼ確実なものとなった。
5分後、再びクライトンに決定的な大チャンスが巡ってきたが
思い切り蹴ったシュートは枠の遥か上へ行き、コンササポ席まで飛んで行った。
イメージ的には弾丸シュートを突き刺したかったのだろうが、少々当たりどころがズレたようだ。
この大花火打ち上げに場内は笑いに包まれたが、これも3点のリードがあってこそ。
後半途中で退いた藤田征也も岡本賢明も、そしてロスタイムに入って交代となったキリノも
全てを出し切り、これ以上は走れないという極限まで頑張ったと思う。
今シーズン負けがない強豪を苦しめるというのは、それだけ疲労するものなのだろうが、これこそがハードワーク!
全ての試合も……とは言えないが、ここぞという試合では今日のようなハードワークが必要な要素になってくるだろう。
セレッソの選手も終盤に入っての3点差では精神的にも相当きついはずで、さすがに運動量がガクッと落ちてきた。
もう追いつかれるような悪夢は起きそうにない。
そしてロスタイム4分を20秒少々回ったところで岡田正義主審が試合終了のホイッスルを鳴らした。
ようやく……実に1年と1週間ぶりのホームにおける勝利!
そして2連勝……更に負けなしの首位セレッソ大阪に今シーズン初黒星をつけた。
〔372日ぶりのホーム勝利まで、あと4分!〕
1年ぶりのお立ち台に上がったのは先制ゴールを決めて流れを作った岡本賢明。
彼らしい元気な受け答えに場内が大いに沸いた。
「札幌ドームでの勝利、実に372日ぶりです。長かったですね」
のインタビューに
左手の花束を高々と掲げ、大きな声で 「お待たせしました〜!」
と答え、大歓声が起こった。
〔ホーム戦で勝利の報告をするのは1年ぶり〕
さて、ここまで苦戦続きのコンサドーレが、現時点で最も強いセレッソ大阪に4−1というスコアで爆勝したことで
一気に上昇気流に乗り今後上位争いに加わっていけるかどうか。
これは、まだまだ分からないことだが、キリノを初めとする新戦力がここにきて急激にフィットしてきた点や
デビュー年の後半戦で彗星のごとく活躍を見せた岡本賢明が、石崎さんが監督になって出場機会が増え
迷いのないプレーが戻ってきたことなどを考えると
もしかしたら、もしかする可能性は…… あると思います!
とりあえず次のポイントは、キリノをカード累積で欠く来週の横浜FC戦で3連勝を飾れるかどうかだろう。