この表は、小野一族のみを抜き出して、位階・官職・特記事項を個人別に表記したものです。
　表の見方は、以下のとおりです。
年号 西暦 月日 位階 官職 特記事項 出典
の順になっています。
・位階・官職は任命日を併記、（　）書きは記述はないがそれ以前に任命されたことになっているものです。
・特記事項は小野氏に関連した事項だけを抜書きにしてあります。
・『日本書紀』から『續日本紀』までの記述です。

 記載人物
春日小野臣大樹 小野臣妹子 小野臣毛人 小野朝臣毛野 小野朝臣馬養 小野朝臣廣人
小野朝臣鎌麻呂 小野朝臣老 小野朝臣牛養 小野朝臣東人 小野朝臣綱手 小野朝臣田守
小野朝臣小贄 小野朝臣竹良 小野朝臣石根 小野朝臣田刀自 小野朝臣小野虫賣 小野朝臣滋野
小野朝臣河根 小野朝臣澤守

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春日小野臣大樹
雄略十三年
八月
播磨国御井隈人文石小麻呂有力行暴虐。天皇
遣春日小野臣大樹領士百持火炬。圍宅燒。時
自火中白狗暴出。遂大樹臣。其大如馬。大樹
臣神色不變。抜刀斬。即化爲文石小麻呂。		 日本書紀

小野臣妹子
推古十五年 607 七月戊申朔 （大禮） 遣隋使 大禮小野臣妹子遣於大唐。 日本書紀
　　　十六年 608 四月
小野臣妹子至自大唐。唐國號妹子臣曰蘇因高。 　同上
六月
妹子雖有失書之罪。輙不可罪。其大國客等聞之亦
不良。乃赦之不坐也。		 　同上
九月辛巳
遣隋大使
　同上
　　　十七年 609 九月
小野妹子等至自大唐。 　同上
和銅七年 714 四月辛未十五日
中納言從三位兼中務卿勳三等小野朝臣毛野薨。小
治田朝大徳冠妹子之孫。小錦中毛人之子也。		 續日本紀

小野臣毛人
大錦上 太政官兼刑部大
卿		 飛鳥浄御原宮治天下天皇　御朝廷太政官兼刑部大
卿位大錦上
小野毛人朝臣之墓　営造歳次丁丑年十二月上旬即
葬		 小野毛人銅
板墓誌
和銅七年 714 四月辛未十五日 （小錦中）
中納言從三位兼中務卿勳三等小野朝臣毛野薨。小
治田朝大徳冠妹子之孫。小錦中毛人之子也。		 續日本紀

小野朝臣毛野
持統九年 694 七月辛未 （直廣肆） 遣新羅使
日本書紀
九月戊申
小野朝臣毛野等發向新羅。 　同上
文武四年 700 十月己未十五日 （直廣參） 筑紫大貮
續日本紀
大寶二年 702 五月丁亥廿一日 （從四位下） 參議 令參議朝政。 　同上
慶雲二年 705 十一月己夘三日 （正四位上） 中務卿
　同上
　　　四年 707 六月壬午十六日
以…正四位上小野朝臣毛野。…供奉殯宮事。 　同上
和銅元年 708 三月乙未二日
中納言、本官如
故
　同上
　　　二年 709 正月丙寅九日 從三位
　同上
　　　七年 714 四月辛未十五日
中納言從三位兼中務卿勳三等小野朝臣毛野薨。小
治田朝大徳冠妹子之孫。小錦中毛人之子也。		 　同上

小野朝臣馬養
大寶三年 703 正月甲子二日 （從七位上）
遣…從七位上小野朝臣馬養于南海道。 續日本紀
慶雲元年 704 五月甲午十日
（式部少丞） （進）所見慶雲人式部少丞從七位上小野朝臣馬養
三階。		 　同上
和銅元年 708 正月乙巳十一日 從五位下
　同上
三月丙辰廿三日
帶劔寮長官
　同上
九月丙戌廿八日
造平安京司次官
　同上
　　　三年 710 正月壬子朔
（右副將軍） 天皇御大極殿受朝。隼人蝦夷等亦在列。…副将軍
從五位下小野朝臣馬養等。於皇城門外朱雀路東
西。文頭陳列騎兵。引隼人蝦夷等而進。		 　同上
　　　六年 713 四月乙夘廿三日 從五位上
　同上
靈龜元年 715 七月丙午廿七日
知太政官事一品穂積親王薨。遣從四位上石上朝臣
豊庭。從五位上小野朝臣馬養。監護喪事。		 　同上
養老元年 717 正月乙巳四日 正五位下
　同上
　　　二年 718 三月乙夘二十日
（少納言）遣新羅
大使
　同上
　　　三年 719 二月己巳十日
遣新羅使正五位下小野朝臣馬養等來歸。 　同上
七月辛夘四日
（丹波國守） 始置按察使。…丹波國守正五位下小野朝臣馬養。
管丹後。但馬。		 　同上

 小野朝臣廣人
和銅元年 708 九月丙戌廿八日 （從五位下） 造平城京司次官
續日本紀

 小野朝臣老
養老三年 719 正月壬寅十三日 從五位下
續日本紀
　　　四年 720 十月戊子九日
右少弁
　同上
天平元年 729 三月癸巳三日 從五位上
　同上
　　　三年 731 正月丙子廿七日 正五位下
　同上
　　　五年 733 三月辛亥十四日 正五位上
　同上
　　　六年 734 正月己夘十七日 從四位下
　同上
　　　七年 735
（天平勝寶六年二月丙戌条）故大宰大貮從四位下
小野朝臣老遣高橋連牛養於南嶋。樹牌。		 　同上
　　　九年 737 六月甲寅十一日
（大宰大貮） 大宰大貮從四位下小野朝臣老卒。 　同上

小野朝臣牛養
神龜元年 724 五月壬午廿四日
鎭狄將軍 從五位上小野朝臣牛養爲鎭狄將軍。令鎭出羽蝦
狄。		 續日本紀
十一月乙酉廿九日
鎭狄將軍從五位上小野朝臣牛養等來歸。 　同上
　　　五年 728 五月丙辰廿一日 正五位下
　同上
天平元年 729 二月壬申十日
（右中弁） …遣…右中弁正五位下小野朝臣牛養。…等。就長
屋王宅窮問其罪。（長屋王の変）		 　同上
八月癸亥五日 從四位下
　同上
九月乙夘廿八日
皇后宮大夫
　同上
　　　二年 730 八月戊寅廿七日
催造司監 正四位下葛城王。從四位下小野朝臣牛養。任催造
司監。本官如故。		 　同上
　　　十一年 739 十月甲子五日
從四位下小野朝臣牛養卒。 　同上

小野朝臣鎌麻呂
天平六年 734 正月己夘十七日 外從五位下
續日本紀

小野朝臣東人
天平九年 737 九月己亥廿八日 外從五位下
續日本紀
天平十年 738 七月丁巳廿一日
左兵衛佐
　同上
天平十三年 741 三月己丑八日
禁外從五位下小野朝臣東人下平城獄。（藤原廣継
の変に連座）		 　同上
　　　十八年 746 四月癸夘廿二日 從五位下
　同上
　　　十九年 747 九月乙亥二日
治部少輔
　同上
天平
勝宝六年		 754 七月丙午十三日
備前守
　同上
天平
寶字元年		 757 五月丁夘二十日 從五位上
　同上
七月戊申二日
是日夕。中衛舎人從八位上上道臣斐太都告内相
云。今日未時。備前國前守小野東人喚斐太都。謂
云。有王臣謀皇子及内相。汝能從乎。…乃遣高麗
朝臣福信等。率兵追捕小野東人。（橘奈良麻呂の
変）		 　同上
　　　庚戌四日
…拷掠窮問。黄文改名多夫礼。道祖改名麻度比。大伴
古麻呂。多治比犢養。小野東人。賀茂角足改名乃呂
志等。並杖下死。云々。		 　同上

 小野朝臣綱手
天平十二年 740 十一月甲辰廿一
日		 外從五位下
續日本紀
　　　十五年 743 五月丁酉三十日
内藏頭
　同上
　　　十八年 746 四月壬寅廿一日
上野守
　同上
　　　癸夘廿二日 從五位下
　同上

 小野朝臣田守
天平十九年 747 正月丙申二十日 從五位下
續日本紀
天平
勝寶元年		 749 閏五月甲午朔
大宰少貮
　同上
　　　五年 753 二月辛巳九日
遣新羅大使 （『三國史記』新羅本紀景徳王十二年八月条
日本國使至。慢而無禮。王不見。之乃廻。）		 　同上
　　　六年 754 四月庚午五日
大宰少貮
　同上
　　　八年 756 五月丙辰三日
山作司 五月乙夘。…太上天皇崩於寢殿。 　同上
天平
寶字元年		 757 七月戊午十二日
刑部少輔
　同上
　　　二年 758 九月丁亥十八日
（渤海大使） 小野田守等至自渤海。渤海大使輔国大將軍兼將軍
行木底州刺史兼兵署少正開國公楊承慶已下廿三
人。随田守來朝。便於越前國安置。
十月丁夘十八日 從五位上
　同上
十二月戊申十日
遣渤海使小野朝臣田守等奏唐國消息曰云々。（安
録山の乱を奏す）		 　同上

 小野朝臣小贄
天平
勝寶四年		 752 五月庚戌五月 從五位下
續日本紀
十一月乙巳三日
下野守
　同上
天平
寶字七年		 763 正月壬子九日
内藏助
　同上
三月丁亥十四日
造宮少輔
　同上
　　　八年 764 正月己未廿一日
紀伊守
　同上
天平
神護元年		 765 正月己亥七日 從五位上
　同上
二月己巳八日
右衛士督
　同上
十月己夘廿一日 正五位下
　同上
　　　甲申廿六日
到和泉國日根郡深日行宮。于時西方暗瞑。異常風
雨。紀伊國守小野朝臣小贄從此而還。詔賜（あしぎ
ぬ）卅疋。		 　同上
神護
景雲三年		 769 八月甲寅十九日
中務大輔
　同上
寶龜元年 770 六月丁未十六日
大宰少貮
　同上
　　　二年 771 九月甲申朔
攝津大夫
　同上

 小野朝臣竹良
天平
勝寶六年		 754 正月壬子十六日 從五位下
續日本紀
天平
寶字四年		 760 正月甲子二日
勅曰。…出羽守從五位下小野朝臣竹良。・・・並進
一階。		 　同上
　　　七年 763 正月壬子九日 （從五位上） 左中弁 從五位上小野朝臣都久良爲左中弁。（竹良のこと
か？）		 　同上
　　　八年 764 十月庚午七日 正五位下
　同上
天平
神護元年		 765 正月己亥七日 勳四等
　同上
十一月庚辰廿三日 從四位下 （美濃守） 詔曰。由紀須伎二國守等仁命久。汝多知方貞仁明伎
心乎以天朝庭能護等之天關仁奉供礼方己會國方多久
在止毛美濃止越前止御占仁合天大嘗乃政事乎取以天
奉供良之止念行天奈毛位冠賜久止宣。		 　同上
神護
景雲二年		 768 七月壬申朔
右京大夫
　同上
　　　三年 769 五月乙亥八日
（左京大夫？） 左京大夫從四位勳四等小野朝臣竹良卒。 　同上

 小野朝臣石根
天平
寶字元年		 757 八月戊寅二日 從五位下
續日本紀
　　　七年 763 正月壬子九日
長門守
　同上
　　　八年 764 十月癸未二十日
造宮大輔
　同上
寶龜元年 770 八月癸巳四日
山陵司 癸未。天皇崩于西宮寝殿。…從五位下小野朝臣石
根。…爲作山陵司。		 　同上
　　　五年 774 正月丁未七日 從五位上
　同上
三月癸夘四日
左中弁、（中衛少
將如故）
　同上
　　　六年 775 十一月丁巳廿七日
中衛中將、弁如
故
　同上
　　　七年 776 十二月丁酉十四日
遣唐副使（鑄錢
長官、弁中將如
元）		 停大伴宿祢益立。以左中弁兼中衛中將鑄錢長官
從五位上小野朝臣石根。備中守從五位下大神朝
臣末足並爲副使。		 　同上
　　　八年 777 正月丙辰三日
兼播磨守
　同上
二月己子六日
遣唐使拜天神地祇乎春日山下。去年風波不調。不
得渡海。使人亦復頻以相替。至是副使小野朝臣石
根重脩祭祀也。		 　同上
六月辛巳朔
勅遣唐副使從五位上小野朝臣石根。從五位下大
神朝臣末足等。大使今毛人。身病弥重。不堪進
途。冝知此状。到唐下牒之日。如借問無大使者。
量事分疏。其石根者著紫。猶稱副使。其持節行事
一如。前勅。		 　同上
　　　九年 778 十月乙未廿三日
遣唐使第三船到泊肥前国松浦郡橘浦。判官勅旨
大丞正六位上兼下総權介小野朝臣滋野上奏言。
去寶龜八年六月廿四日。候風入海。与第一船同到
揚州海陵縣。…持節副使小野朝臣石根…等（四
十）三人。正月十三日。到長安城。…云々。		 　同上
十一月乙夘十三日
第二船到泊薩摩國出水郡。又第一船海中中斷。舳
艫各分。…副使小野朝臣石根等卅八人。唐使趙寶
英等廿五人。同時没入。不得相救。		 　同上
　　　十年 779 二月乙亥四日 從四位下
贈故入唐大使從三位藤原朝臣清河從二位。副使
從五位上小野朝臣石根從四位下。…石根大宰大
貮從四位下老子也。寶龜八年任副使入唐。事畢而
歸。海中船斷。石根及唐送使趙寶英等六十三人。
同時没死。故並有此贈也。		 　同上

 小野朝臣田刀自
天平
神護二年		 766 十一月丁巳五日 從五位下
續日本紀

 小野朝臣小野虫賣
寶龜二年 771 五月己亥十四日 從五位下
續日本紀

 小野朝臣滋野
寶龜九年 778 十月乙未廿三日 （正六位上） （遣唐判官兼下
総權介）		 遣唐使第三船到泊肥前国松浦郡橘浦。判官勅旨
大丞正六位上兼下総權介小野朝臣滋野上奏言。
云々。		 　續日本紀
　　　庚子廿八日
勅大宰府。得今月廿五日奏状。遣唐判官滋野等乘
船到泊。其寄乘唐使者。府冝且遣使勞問。判官滋
野者速令入京。		 　同上
　　　十年 779 四月辛夘廿一日 從五位下
　同上
　　　十一年 780 三月壬午十七日
豊前守
　同上

 小野朝臣河根
延暦三年 784 正月癸夘七日 從五位下
續日本紀

 小野朝臣澤守
延暦七年 788 十一月戊辰廿五日 從五位下
續日本紀
　　　八年 789 三月戊午十六日
攝津亮
　同上

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