角川『短歌』1月号の特集「ここが知りたい作歌のポイント」のなかの小松原康生氏の文章が印象に残った。
要約すると
@呪詛的、言霊的呪縛力をもつ歌 ⇒私が一番詠いたい歌。
A比喩としては距離があるが外(ほか)には代替の言葉がない比喩を使った歌
⇒比喩だいすき。この距離感が難しいんだよね。
B叙景歌をもっと詠もう ⇒叙景歌でありながら叙情歌となりうる歌が詠みたいなあ。
C時には重い歌も詠もう ⇒外見はいっけん軽そうにみえて実は重い歌って理想です。
そして、
歌作の一番のポイントは、勇気を出して言葉の実験をする事 ⇒勇気づけられるお言葉です。
この5つのポイントは来年1年間の座右の銘としよう。
特に@について、
「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をも、あはれと思はせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。」という古今和歌集、仮名序の分が引用されているが、あらためて私も言葉の力を信じ、また言葉に力を込める思いで歌を詠んでいこうと大晦日に誓うのでありました。
三十一拍のスローガンを書け なあ俺たちも言霊を信じようよ 佐佐木幸綱
2001.12.31.
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