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2010年 バックカントリーの記録 暴風の山頂
日時 : 1月10日(日) 7:10〜13:45 (6時間35分)
山域 : 吾妻連峰 東吾妻山
天候 : 曇り時々日が差す。のち雪
スキー : DYNASTAR LEGEND8800 168cm + G3 TARGA T/9
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約13km

【動機】
本日、やや荒れ模様と予想されるが、どの山域が最適か。相変わらず吾妻の積雪はいま一つの様だが、先週の山域よりも更に奥へと様子見に出かけてみることにした。寝不足なのが気になるが。

【行動記録】
レークライン沿いの蒲谷地へと車を走らせる。天候は小雪模様。レークラインから左に折れ、林道奥の集落付近に駐車し出発準備。遅くても、15時迄には戻りたい。

7:10 880m
シール登高開始。まずは雪に埋まる林道を進む。雪は踝ラッセル。15分程度で樹林帯に突入し、林道を離れ尾根ルートをとる。ベースの雪はそこそこ締まっており、ラッセルはさほど深くない。順調に高度を上げて行く。

出発段階では小雪模様だったが、東の空から時折太陽が顔を覗かせ、天候回復の予感。序盤からの急登で、汗が噴き出し滴ってくる。サングラスも曇って見づらい。ニット帽をバンダナに換えようかと思ったが忘れてきた。

8:35 1310m
水分補給の小休止。引き続き尾根伝いにルートをとり、1400mの台地を目指す。昨年の3月に一度このルートをトレースしており、概ね雰囲気は掴めているつもり。藪がややうるさいが、進行に支障はないレベル。

1400m台地まで上がると、東吾妻の山頂方向が確認出来た。やや風が強くなってきており、若干のプラン変更を検討してみる。

9:50 1600m
2度目の休憩。腰を下ろして大休止。パンを頬張る。携帯プレーヤーで気分転換。

山頂を踏む前に、南東尾根付近のオープンスロープを1本滑ってみることにする。ルートを東寄りに変更。1700m程度まで来ると、樹間が広くなり進行も快適になりそうだが、次第に雪も深くなり息が上がってくる。1本滑ると、山頂着は12時を過ぎるかもしれない。風も勢いを増してくる。空は晴れ模様。

11:10 1910m
滑降予定ポイントに到着。吾妻小富士、高山、一切経山が確認出来る。雪の状態は良くないが、予定通りシールを剥がして滑降準備完了。

11:20 
滑降開始。重めパウダーで高度差約50mはあっという間。風を避けて少し休憩しよう。

11:40
再登高開始。あとは山頂を踏むのみ。先程の滑降開始ポイントを過ぎると木々の迷路と雪面の凸凹に進行を遮られ手間取る。近いようで遠い山頂。天候は急激に悪化傾向。

12:15 1974m
強風というよりも暴風に近い東吾妻山頂着。写真を2枚撮るのがやっと。当然展望は無い。飛ばされる前に撤退しよう。

1900m付近の下降開始予定ポイントを目指す。先程の登り同様、進行に手間取りながら予定ポイントに到着。滑降準備。

12:45 1900m
下降開始。やや木々が込み合っているが、少し高度を落とすと樹間が幾分広くなり快適滑降となる。途中休憩してきた1650m付近で往路に合流する予定。GPSとコンパスで方向を確認。やや西に寄り過ぎた。南に進路修正する。

往路に合流してからは、基本はトレースに絡みながらの下降。トレースを利用すれば、所々現れる緩斜面もラクチン。順調に高度を落とす。下部は木が込んでいるので慎重に下降する。降りる程に天候も穏やかとなる。林道に合流すれば終点は近い。

13:45
出発地点に到着。

日本海側の豪雪に比べ、やはり積雪が少ないと感じる吾妻山系。
1400m台地から東吾妻山頂方向
  
滑降開始地点から吾妻小富士
 
一切経山と噴煙
南東尾根付近の滑降斜面
東吾妻山頂 暴風のため即撤退
東吾妻南斜面 1800m付近
 
GPSログデータ