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2010年 バックカントリーの記録 大量降雪後の山
日時 : 2月8日(月) 7:30〜12:50 (5時間20分)
山域 : 吾妻連峰 家形山
天候 : 晴れ
スキー : DYNASTAR LEGEND8800 168cm + Voile Switchback
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約15km

【動機】
先週の大量降雪で、吾妻方面の積雪もかなり増えていると予想される。昨日の強風の影響が気にはなるが、特別休暇初日の本日、近場の山へと繰り出した。

【行動記録】
高湯料金所ゲート先の除雪終了点で出発準備。除雪された雪の壁は一段と高さを増している。

7:30 845m
シール登高開始。昨日、入山者が多数居たと見えて、夏道方向に太いトレースが伸びている。当然トレースを利用。樹林帯も風の影響を受けたと見えて、雪は重く固め。

夏道を離れ、スカイラインに合流。引き続きトレースを利用するが、利用しなくとも風に叩かれた雪面はクラストしておりラッセル要らず。進行ペースは速い。ツアーモードビンディングのお陰で歩きも快調。

7:52 
バニーハット前を通過。風は弱く、日差しが強い。汗が滴る。絶好の山日和とも言えるが、気温が高すぎるのが気にはなる。

8:35 1300m
旧ゲレンデトップ付近を通過。ここから先はトレース無し。昨日の入山者はゲレンデトップまでだったようです。樹林帯へと進む。年始に訪れた時に比べ、藪が薄く、雪に地形が消されて平坦で歩きやすい。雪はクラスト気味で、板は沈まず快調に進む。まるで春スキーのような進行速度。が、同時に滑りへの期待度は低い。

9:25 1550m
慶応山荘への分岐点着。腰を降ろして大休止。このペースだと、家形山山頂着は11時前後と予想。

五色沼へりの大岩へ向かう登りも藪は薄れ、楽々快適に進む。

10:10 1805m
大岩着。ちょっと写真撮影。板を脱いで家形山への鞍部へと下る。再度板を履いてシールで山頂を目指す。

10:30 1871m
家形山山頂着。予想よりも大分早く着いた。視界は抜群で、遠くに見える蔵王連峰、中吾妻や磐梯山も美しい。

ゆっくりと景色を堪能。ひとしきり写真撮影後、北東斜面へのエントリー地点を求めシールで移動。ボトムまでラインを取れそうなのは、やや北寄りの地点かな?迷路のような樹々の隙間を右往左往しながら最適な地点を探す。

昨年と同様の地点からエントリーすることに決定。見下ろす斜面は、昨年よりもややブッシュが目立つ感じ。やばそうな雰囲気は無い。

シールを剥がして滑降準備。ついでに腹ごしらえ。一人では役立たずのビーコンを持参したことを思い出し装着。電池残容量99%、発信モード確認。もし埋まっても、後で見つけて貰えますように。

11:15 1870m
まずは斜面に斜めに入ってみる。ストックで探っても、上層に明確な弱層は無さそう。多分大丈夫。滑降開始。上部はそこそこ快適だが、下部は雪も重く固め。雪崩が怖いので、板をフォールラインに向け一気に滑り降りる。振り返り写真撮影。すぐに下降再開。下部に行くほど雪はクラストしていて悪い。アルペンターンで降りる。

標高1600mぐらいまで来ると、大分斜度も緩くなる。往路の尾根方向へ進路を取る。トラバースを続け、板を履いたまま何とか往路に合流したい。所々小沢があり、これを横断。出来るだけ高度を落とさないように。目の前の尾根に乗れば往路は目の前だが、板を履いたままでは無理っぽい。かと言って、シールを貼るのもめんどくさい。雪も固めなので、板を脱いでツボで登ってみるか。

固めの雪とはいえ、場所によっては太腿まで沈む。まあ、時間も余裕なので、焦る必要もないと。

12:00 1580m
往路に合流。トレースを利用すれば楽チン。旧ゲレンデトップへ至る中間部は平坦で、毎度の歩きとストック推進が入る。暑い。ビーコンを着けたままだった。外して電池節約。再度電源ONで残容量を確認すると、99%の表示。数日持つとは言うが、実際のところどうなのか?

12:23 1300m
旧ゲレンデトップ付近。福島市街地方向がよく見える地点に腰を下ろして休憩。残っているパンとジュースで一服。天気も良く風が弱くのどかだ。

休憩後は、ゲレンデ内の良さげな斜面を物色。クラスト斜面だが、滑降に支障は無かった。これはこれでいい感じ。

ゲレンデボトムのお馴染みバニーハット前を通過。スカイラインの往路を辿る。板の走りは悪い。漕いで歩いての繰り返し。スカイラインを外れ夏道に入れば、駐車ポイントまで一気に滑り降りる。

12:50 
駐車地点に到着。なんか、ライトツアーの雰囲気。どこか物足りない。
目指す家形山
家形山北東斜面 
家形山山頂
山頂から一切経山と五色沼
北東斜面エントリー地点
滑降斜面を見上げる
ツボで尾根へ
這い上がる
 寂しい旧吾妻ゲレンデ
 
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