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2010年 バックカントリーの記録 貸切BCツアー
日時 : 5月2日(日) 9:58〜15:27 (5時間29分)
山域 : 吾妻連峰 浄土平周辺 
天候 : 晴れ時々曇り 一時 雪ちらつく
スキー : FISCHER BIGSTIX7.6 165cm + G3 TARGA
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約13km

【動機】
この時期、山スキーヤーの舞台は月山や鳥海山へと移り、浄土平周辺はのどかな雰囲気の中スキーが楽しめる。先日の浄土平ツアーは悪天候と悪雪により十分に楽しめなかったこともあり、再度滑りに出掛けてみた。雪がどの程度残っているかが問題だが。

【行動記録】
前日、スカイラインは降雪のためチェーン規制が掛っていた。念の為、午前8時に高湯料金所に通行可否を問い合わせてから自宅を出発。いつものGSでスカイライン通行割引券(1440円)を購入。兎平駐車場に着いたのは、午前9時半過ぎのこと。

9:58 1595m
スキーを担ぎ、兎平駐車場発。浄土平方向へ車道を少し歩いてから、スキーを装着。酸ヶ平へ向けシール歩行開始。雪が繋がっていれば良いが、場合によってはスキーを外す必要が出てくるだろう。

天候は晴れだが、西風がやや強めに吹いている。今日は水遊びも良かったかも・・・。なんて考えながら蓬莱山方向へ。酸ヶ平へと向かう沢地形はツボのトレースで凸凹気味。雪は十分で、シールの効きもまずまず。

10:28 1760m
酸ヶ平避難小屋脇を通過。一切経山への登りは沢を挟んだ西側の尾根を利用する。片斜面の登りは横滑りする部位もあり、ペースは今一つ。

平石山との鞍部付近で雪が切れる。板をザックに装着し、ツボで山頂を目指す。山頂付近には団体の登山パーティも見える。浄土平からのアクセスの良さもあり、やはり人気の山なのだろう。

10:57 1947m
一切経山の山頂着。簡単な写真撮影の後、五色沼方向へ移動する。五色沼をちょっと鑑賞してから滑降予定の北斜面を覗き込む。北西方向へ伸びる尾根を少し下ってからシールを剥がして滑降準備。

11:10 1935m
滑降開始。狭い尾根を慎重に滑る。スキーのまま下れる予定だったが、急斜面の岩場があり、途中で雪が切れる。上部からは見えない箇所もあった。スキーを外し西に巻きながらツボで少し下る。
 
北斜面を再滑降開始。雪は快適なザラメ。気持ち良く五色沼へと滑り降りる。

11:18 1745m
五色沼の縁に到着。白い沼上はまだ歩けそうにも見える。歩いてドボンでは助からないので省略。

ちょっと腰を降ろしてエネルギー補給。風も弱くのどかな春スキー。やっぱコレだね、なんて思いも束の間。現実には、先は長いのであまりゆっくりも出来ない。シールを貼って次の行動への準備。

11:30 
シール登行開始。まずは沼の縁から脱出。意外と急な斜面を登り尾根に上がる。熊除けの鈴を装着し、ホイッスルで自己アピール。目指す平石山方向への登りは、尾根西側の沢形を利用する。樹林の沢の中は風が無く、お昼近くになり気温も上がっていることもあり暑い。汗が噴き出す。

沢を脱出。平石山へと広がる平地は雪がまだあり、何とかシールのまま移動出来そうだ。冷たい西風でクールダウン。ペースも上がってくる。

11:58 1928m
平石山着。ここからの鎌沼の眺めも良い。午後から曇りの予報通り、西の空には雲も目立ってくる。先を急ごう。

12:07 
シールを剥がして滑降開始。酸ヶ平避難小屋裏手の斜面へと滑りこむ予定。メインの小屋裏の斜面は雪が減っていることもあり、あまり快適な滑りとはならなかったが。鎌沼方向へトラバースしストップ。

12:17 1765m
シールを貼って行動再開。次の目標前大巓を目指す。山スキーヤーの姿は皆無で、前日のものと思われるシュプールが数本見えるのみ。本日は貸切だろう。東寄りを巻き気味に山頂へ。問題はどこを滑るかだが、東斜面は荒れ気味で美味しくは見えない。

12:38 1911m
前大巓山頂。腹減った。まずは昼食。滑降ルートは無難な南東尾根に決定。

12:52 
滑降開始。ここは快適なザラメ。酸ヶ平方向へと一気に滑り降りる。
酸ヶ平の雪は少ないが、スキーのまま何とか木道に合流出来そうだ。2〜3mばかり笹の上を渡り木道に合流。

13:00 1765m
スキーを担いで蓬莱山方向を目指す。快適な木道の上を歩く。ポック、ポックと気持ちの良い音が響く。

木道を外れ、蓬莱山東斜面のエントリー地点へツボで登行。所々滑って歩きづらい。少しバテてきた。滑降ラインは朝の登りの時点で決定済み。水分補給と滑降準備。

13:20 1780m
滑降開始。ワックスが切れてきたのか、板の滑りが今一つ。標高差100mの滑りはほんの僅か。傾斜が緩みだす地点でストップする。

13:30 1690m
シールを貼って行動再開。最後の目標である東吾妻山を目指し、蓬莱山の東斜面を南にトラバースする。

天候は下り坂で、東吾妻山の斜面へ掛かるころから雪が舞い始める。まあ、道路に積もるようなことはないだろうから特に心配は無いと思う。再び熊鈴を装着し、ホイッスルで自己アピール。5年程前のこの時期、この辺りで子連れ熊と遭遇した経験有り。

登りルートは、滑りでも利用することがある北東側の沢筋。比較的樹間が空いていて快適に登れる。沢筋を登り詰めると視界が開けてきて、東吾妻山の山頂も見えてくる。広く緩い尾根を暫く登れば・・・・。

14:19 1974m
東吾妻山頂着。中大巓〜西吾妻方向の空が白く降雪模様。先を急ごう。

シールのまま東吾妻南尾根を下降。南東尾根付近のオープンスロープを滑降予定。進むルート上にはスキーのトレースがある。昨日のものだろうか。

シールを剥がして滑降の準備。景場平の雪原散策も考えていたが、時間の都合上見送ることにする。ルートとしてもかなりロスが大きいし。

14:40 1900m
滑降開始。片斜面だが、雪は快適で滑りは満足。塩の川源頭を目指し更に下降。沢筋は樹間も広く滑りも良い。前述のスキーのトレースも伸びている。

1700m付近まで来ると、所々沢に穴が開き始める。戻りを考え、左岸側を慎重に下降。更に下降するが、意外にも沢は穴を開けない。ドンドン下ると、スカイラインに架かる橋付近まで来てしまった。

スカイライン上は、観光客の車が行き交う。車道を歩いて兎平へ向かう手もあるが、結構距離もある。洒落でヒッチハイクとか。汗臭い山スキーヤーをスキーごと積んで乗せてくれる観光客はいないだろう。軽トラでも走っていれば話は別だが、ここは観光有料道路。

15:01 1615m
シール歩行開始。斜登気味に1660m台地上を目指す。ダケカンバの目立つ樹林帯。木の枝や皮、木くずが落ちていて汚れた雪面。

台地上は木が込んでいて右往左往のライン取り。静かな林間に熊鈴の音が響く。

徐々に東に寄って、台地上からスカイライン方向を覗くと、下に兎平駐車場が見えてきた。シールのまま斜めに下降。まもなくで駐車場へ。

15:27 1595m
出発地点の兎平駐車場に到着。
一切経山から五色沼
 
 五色沼と家形山
五色沼から一切経山方向
 
平石山より鎌沼と東吾妻山 
 
貸切の前大巓
酸ヶ平
 
蓬莱山東斜面
 
東吾妻山から一切経山と吾妻小富士 
 
 景場平と奥に安達太良連峰
 
 東吾妻山 南東尾根付近
 
塩ノ川源頭部 1700m付近 
 
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