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2011年 バックカントリーの記録 視界不良の上部と快適な沢
日時 : 2月5日(土) 10:03〜13:52 (3時間49分)
山域 : 吾妻連峰 西吾妻山
天候 : ガスと小雪
スキー : DYNASTAR LEGEND8800 168cm
              + VOILE SWITCHBACK
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約10km

ここ数日間、気温が高い日が続いたため、雪質を期待出来そうなのは北向きの樹林帯だろう。天元台サポートクラブのチケットが1回分余っていたので、若女下りコースを計画する。

【行動記録】
自宅発が遅めだったことと、道路の除雪箇所で長いこと待たされたこともあり、天元台ロープウェー駅着は9時丁度。ゲレンデトップ着は10時近くとなってしまう。

10:03 1820m
シール登行開始。先行トレースがあるので、まずは忠実に辿る。周囲はガスが立ち込めて視界が悪い。もう少しマシな天候と予想していたが見事に外れた。暫くして鞍部付近に出るが、誤ってGPSの示す夏道方向へと進んでしまい折り返す(やばい勘違い)。

頼りない視界の中、梵天岩方向を目指す。視界は悪くGPSとコンパスのみが頼り。梵天岩付近を通過し天狗岩近くに来ると、吾妻神社と思われる大きな雪の塊が現れる。ボコボコの斜面を下降して西吾妻方向へと進みたいが、相変わらずの視界不良で右往左往。GPSのログを見ると、同じ辺りを行ったり来たりしていた(迷走状態)。地図を出して、コンパスを西吾妻小屋方向にセットすると、難なく脱出に成功。まだ時間もあるので西吾妻山を目指すことにする。

視界が良くなる兆しは一向に見られない。西吾妻の斜面に取り付くが、モンスター群に行く手を阻まれ行程が捗らない。ツリー周りの凸凹はカニでクリアしたいが、テレのツアーモードでは下がったテールが雪に引っ掛かり勝手が悪い(唯一の難点かも)。天候は更に悪くなることが予想されるし、この状況で西吾妻山頂へ立つことの意義は??無し。若女平への下降点に向けてUターンすることに決定。

相変わらず周囲はモノトーンの世界で平衡感覚も失いそうになる。乱立するモンスターを右に左にクリアして、何とかツアーコース上の滑降開始点に辿り付く。腰を下ろして一息つき、昼食を取ってから滑降の準備をする。

12:20 1910m
滑降開始。コンパスをツアーコース方向へと合わせたが、いつの間にか小和須知沢方向に寄ってしまう。何故か起きてしまういつもの癖。トラバースしながらツアーコースの尾根に戻ろうとするが平行線を辿るのみで近寄れない。右下には沢へと落ちる開けた美味しい斜面が待っていて、誘惑してくる。シールで登ればいいだけの話なので、小和須知沢へと滑り込むことにする。

沢へと滑降。開けた斜面はラインの自由度が高く快楽度数アップ。本能の赴くままに滑るのみ。一旦斜度が緩むが、沢が狭まりながら再び斜度が出てくる。1600m付近まで来ると、沢に穴が開き始める。美味しいエリアは過ぎてしまったが、右岸に逃げたり左岸に逃げたりしつつ下降を続ける。落雪による雪の塊が散乱する沢の下降を続けると、水流が聞こえ始め、暫くして滝の落ち口に到着しストップ(1430m)
。左岸は切り立っているし、右岸は巻かないと越えられない感じなので、下降を断念する。風も無く、水流だけが聞こえる穏やかな沢床。シールを貼って少し戻り、左岸の斜面に取り付く。

雪は安定して不安は無し。ジグザグに斜登行し10分少々で尾根に乗り、ツアーコースに合流。程なくして、2名分の先行トレースに出会う。トレースに絡みながら下降を続ける。ヤセ尾根は勢いをつけて一気に通過。尾根を離れ、苦手な藤右エ門沢への下降に手間取るが、積雪は多いので岩の露出は無い。沢に掛かる橋を渡り、車道方向へ惰性推進滑降。

13:52
車道手前で終了。駐車地点までの歩きが長い。

歩きは最悪だったが、滑りは良かった。
  
梵天岩手前 1970m
ツアーコース上部 1910m 滑降前
小和須知沢 1650m付近
水流と滝の落ち口手前 1430m 
 
GPSログデータ