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2011年 バックカントリーの記録 快晴の吾妻連峰
日時 : 2月8日(火) 9:40〜14:38 (4時間58分)
山域 : 吾妻連峰 西吾妻山
天候 : 晴れ
スキー : DYNASTAR LEGEND8800 168cm
              + VOILE SWITCHBACK
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約11km

会社のフレックス休日なるものを利用して山スキーへ出掛けることにした。本当は南会津辺りに行きたかったが、ここ最近の暖かさと昨日の強風で雪の状態が良い場所が思い付かない。天気も良いことだし写真撮影をメインに考え、デジタル一眼を持参し裏磐梯から西吾妻山を目指すことにした。西大巓で遊べれば儲けもの。

【行動記録】
デコのゴンドラと第4クワッドを利用しゲレンデトップへ。入山の準備をしていると、後ろから山ボーダーさんがやって来た。昨年3月に西大巓でご一緒したIさんだった。約1年ぶりの再会で準備をしながらおしゃべり。行き先もとりあえず同じなのでご一緒することに。

9:40 1570m
行動開始。Iさんはスノーシューでの登り。雪はモナカでスキーは沈まないが、スノーシューは沈み気味。気休めかもしれないが、スキーの自分が先行してトレースを作る。「先に登ってて下さい」と言うIさん。待っていると逆に気を遣わせるかも・・・。山頂で写真撮りながら待ってればいいかな、ということでお先に失礼。時折振り返るが、追いついてくる気配は無い。ペースを作って尾根伝いに西大巓を目指す。

天候は素晴らしい快晴。日に日に高くなる太陽に早くも春の足音を感じる。シラビソについた雪も大分落ちてしまっている。気温は高い。いつもより少し大きいザックとカメラのせいで、背中が重く感じる。せっせとシール登行を続けていると、こめかみ付近から何やら水滴が。汗が滴ってきた、暑い。バンダナを巻けばいいが、面倒くさいのでそのまま進む。

ニセ大巓の斜面に先行者が見える。途中からツボの先行トレースに出会ったが、持ち主はあのボーダーのようだ。ニセピークを踏みボーダーの背中を追って山頂方向へ。

10:34 1981m
西大巓ピーク。まずは先行の若いボーダーさんにご挨拶。話を聞くとデコでバイトをしているとのこと。積雪の多い今冬、さぞやお客さんが入っているだろうと思ったが、そうでもない模様、不景気の影響か。積雪も猪苗代側は多いが、裏磐梯は少ないんだとか・・・・云々。早々に滑降準備に入るので、華麗な滑りを拝見と思いきや、東斜面にドロップせず、尾根沿いに滑り降りていった。バイトの仕事もあるのでしょう。

360°視界は最高で、目の前の磐梯山、南会津の山々や飯豊連峰、吾妻の山々の眺めをゆっくりと堪能する。カメラを取り出し、パシャパシャと撮りまくっていると、Iさんが登ってきた。東斜面に下りて雪の状態を軽く確認。クラストした雪の上に新雪が10cm程度。まあ、滑れるだろうということで滑降の準備。私がファースト。後ろから写真を撮ってくれるとのことなので、またしてもお言葉に甘えてお先にドロップ。

ベースが固めで、大分スピードに乗った感じ。少し減速しようとエッジを入れると減速して尻滑り。立て直してからは板をフォールラインに向け気持ち良く一気に下部へ。思ったよりも楽しい滑りだった。カメラを取り出して撮影スタンバイ。Iさんがドロップイン。ダイナミックな大きな弧を描いて滑り降りてくる。スキーとは違う躍動感のある動き。まずまず良い写真が撮れたはず。Iさんは登り返して往路を戻ると言う。写真を送る約束を交わしてここでお別れする。

斜面をトラバースして西吾妻山を目指す。鞍部付近からはモンスター迷路を避けて中ノ沢寄りの歩きやすいルートを進む。西吾妻小屋付近まで来ると、多くのスキーのトレースが交錯している。昨日のものか、はたまた数日前のものか?いずれにしても、ここ最近まとまった降雪が無いことは事実。ボコボコの斜面を一登りして西吾妻山へ。

12:15 2035m
西吾妻山頂付近を通過。南東尾根方向の滑降開始ポイントへと向かう。気温が高めとは言え、西風が吹いていてそれなりに寒い。モンスターの陰に腰を下ろして食事。眼前に広がる山々を眺めていると、気になる斜面がいくつか浮かんでくる。さて、今日はドコを滑るか。2年前、南東尾根の東側を中津川方向へ滑り降りたが、樹間が広めで印象が良かった。滑降開始。

樹間は比較的広くて快適。この時間帯になると日が西に傾きだし、東斜面の樹林帯は日陰となりやや薄暗い。雪質もまずまず良好。順調に高度を下げていく。標高1500m辺りまで来ると傾斜が緩みだす。スキーの走りは良くストック推進でジワジワと下降する。

13:00 1450m
中津川段丘上。予定していた場所よりも下流側に来てしまった。地図によると、標高1200m付近に釜があるようだがここからでは見えない。遠く沢床に水流らしきが見える。更に下降することも出来そうだが、時間を考えるとここらでストップせざるを得ない。少しのトラバース後、シールを貼って登り返す。

小さな沢形をいくつか越えながら二十日平への下降点に向かう。緩い登りに汗が噴き出す。風も穏やかな林間のネイチャースキーが心地いい。

14:02 1550m
二十日平方向への下降点。シールを剥がして滑降開始。クラストした斜面で、ボーゲンを交えて下降。ターンにグッと力が入る。樹間が広くなって適当に滑って行くと、中ノ沢方向へ寄り過ぎて進路を修正する。標高1120mの赤布地点へ向けて中ノ沢へと下りていく。この辺りならどこでも渡れそうだが。スノーブリッジを渡り、カニで作業道に上がってゲレンデへ。緩斜面のゲレンデを適当に流してレストハウス前を目指す。

14:38 1010m
デコのレストハウス前に到着。

リフト利用のお手軽ツアーもいいが、ガッツリ登って滑りまくるツアーにも出掛けてみたい。休日と気象が噛み合ってくれればの話。
 西大巓から西吾妻山
西大巓から磐梯山
裏磐梯ペンションオーナー Iさん
滑った西大巓
西吾妻山から安達太良連峰
1440m地点 登り返し
中吾妻山
 
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