トップページ

      バックカントリースキーのトップ

2011年 バックカントリーの記録 バテた
日時 : 3月5日(土) 10:00〜16:00 (6時間)
山域 : 吾妻連峰 西吾妻山
天候 : 曇り時々晴れ のち ガス
スキー : DYNASTAR LEGEND8800 168cm
              + VOILE SWITCHBACK
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約12km

前回の西吾妻山行時に見た、人形石付近から中津川方向へと落ちる白い南斜面が印象に残っていた。天候次第ではあるが、若女平ツアーコースとセットで計画。

【行動記録】
久しぶりのまとまった降雪後の週末のためか、天元台のロープウェイ乗り場は結構な人で、臨時便が出ている状況。最上部のリフトでは体が冷え切ってしまうのが常だが、今日は気温が高めのようで大丈夫。リフトを降りてシールを貼り出発準備。

10:00 1820m
行動開始。中大巓鞍部へのツアールートに向かって、太いトレースが伸びている。ラッセルいらずで楽々進むと、まもなく先行者3名に追いつく。道を譲って貰って更に進むと、先程の先行者と同パーティの団体さん(大沢下り予定)に追いつく。特急列車と冷やかされながら、またまた譲って貰う。

約20分で中大巓のピーク付近を通過し、人形石方向へと進む。冬型が緩みつつあり、次第に薄日が差してくる。天候は回復傾向だ。人形石を通過し中津川方向へと落ちる白い斜面の上部と思しき地点でシールを剥がして滑降開始。

斜度は緩いがまずまず快適に落ちていく。雪は重め。暫くして樹林に入る。残念ながら白い疎林斜面は外してしまったらしい。後で気が付いたが、白い疎林斜面は藤十郎の下部だった(後の祭り)。沢形をトレースし、中津川本流との合流点まで下降するプラン。沢が狭まってくると、左右の傾斜も切り立ってくる。沢の右岸か左岸をトレースしてから急斜面を沢へと滑り降りればもっと楽しめたはず。また一つ学習する。次第に斜度が落ちてくると滑らない。雪は重く下りラッセルとなる。

11:00 1640m
中津川合流点。考えていたよりも標高を落としていたことに驚く。日差しが出てきて暑い。ビーニーからバンダナに切り替える。ついでにTゾーンに日焼け止めを入念に塗り塗り。少し座って水分補給。天候回復により、継森〜中吾妻山の稜線方向も確認出来る。なかなかの眺め。

シールを貼って行動再開。中津川右岸へと渡り、ラッセルしつつ梵天岩方向を目指す。3週間振りの山のためか、すぐにバテてくる。昨夜は寝不足気味なことも影響していると思われる。休み休みでないと進めないのが情けない。標高1750mあたりまで来ると、中大巓〜藤十郎の稜線も見えてくる。中大巓直下で追い抜いた団体さんと思われる一行が藤十郎付近を通過中だ。引き続き視界はまずまずなので、西吾妻山を目指すことにするが、休憩無しではとてももたない。丁度12時なのでお昼にする(標高1810m地点)。2月に高温が続いた影響か、樹氷の雪も落ち気味で春の気配を感じる。いつの間にか時は3月。

梵天岩南面の急斜面には大きな雪庇が張り出していて、雪庇崩落による雪崩跡が残っている。西吾妻山が大きく眼前に迫る。西吾妻山の東斜面方向から女性の黄色い声が聞こえてくる。おそらく二十日平ツアーコースへ向けて滑降しているのだろう。東斜面は短いが少し滑っても良さそうなので、無木立を避けて南から巻くように山頂を目指す。

登行斜面の南側の斜面で団体さんが滑降中。シールで登り返して楽しんでいる様子。先程の黄色い声の発信源もここだった。山頂に近づくにつれ、次第に天候が悪化していく。西吾妻山頂付近を通過してUターン。東斜面を滑ることにしてシールのまま少し下る。シールを剥がして滑降を始めるが、西風に乗り次々とガスがやって来て太陽を隠す。滑る斜面も視界不良。回復を待ったが、悪化する一方でボトムまで滑ることを断念。再度シールを貼って若女下りのツアーコースへと向かう。

相変わらず視界は悪くシール歩行も方向が定まらない。このコースとの相性が悪いのか、なぜかいつもガスに遮られ好天に恵まれない。モンスターラビリンスを右に左に通過して、いつも通り1910m地点でシールを剥がして滑降の準備をする。休憩も兼ねる。結構疲れている。

14:20 1910m
滑降開始。素直にツアーコースを滑ろうかとも思ったが、少し東にルートを外れると小和須知沢に落ちる斜面が目に飛び込んでくる。やっぱ滑らなきゃ損ということで飛び込む。気持ちの良い落下斜度。雪はやや重めだが良好。気持ちの良い斜面はあっという間で、斜度が緩むと下りラッセルとなる。再度斜度が出ると完全に沢の中。左右の切り立った斜面が少し不気味だが、雪は安定しているみたい。

前回よりも少し早くツアールートへと上がることにしてストップ(標高1530m地点)。シールを貼って尾根を目指す。急な斜度と疲労した体のせいで思ったよりも時間が掛かった。ツアーコースに合流すると、無数のトレースに出会う。トレースに乗ると滑りはいいが、木の込んだ斜面ではオーバースピード気味。減速滑降が必要。斜度が緩むと先行トレースは非常に助かる。若女平からやせ尾根に向かうルート、先行トレースは大樽川へと落ちる斜面にまっすぐ下降していた。大丈夫?進路を修正していつものツアールートへとトラバース。やせ尾根手前で再度トレースに合流。やせ尾根ウェーブもスムーズに通過。尾根を離れ苦手な藤エ衛門沢へと下降。下部で段差に気付かずジャンプ。2m程度の落差で問題無し、良かった。沢に架かる橋を渡ると終点は近い。今日も無事に帰って来れた。

16:00 850m
出発地点に到着。板を担いで、車まで10分弱の歩きで更にバテる。
人形石付近から滑降開始
中津川合流点 1640m
西吾妻山
梵天岩方向 この辺までは天候◎ 
小和須知沢へと下降
 小和須知沢上部
やせ尾根 1180m
GPSログデータ