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2011年 バックカントリーの記録 震災自粛解禁
日時 : 5月9日(月) 9:15〜13:27 (4時間12分)
山域 : 吾妻連峰 前大巓
天候 : 晴れ
スキー : FISCHER BIGSTIX 7.6 165cm
              + G3 TARGA
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約8km

3.11震災以来、“ゴールデンウィークまでは”、と自粛モードを続けていた。さすがに2ヶ月も運動しないと体もなまり、体重は2kg以上の増加で大ピンチ。まずはリハビリ感覚で、近場の山へと残雪滑りにいくことに決定。

【行動記録】
高湯の料金所からスカイラインへ入る。平日ということもあるが、原発の影響か、観光客は皆無で道路は貸切状態。バンバン飛ばして、浄土平へ。蓬莱山は何とか滑れそうだ。まもなく兎平の駐車場に到着。駐車場では、数パーティが山行準備中。こちらも、のそのそと出発準備。空は晴れているが、風がそこそこに強く、思ったよりも肌寒い。

9:15 1590m
行動開始。駐車場裏から、シール登行で鎌沼をまっすぐ目指す。最初の登り、シールの食い付きが悪く、意外と手こずる。久しぶりの運動なので、それなりのペースで進む。雪解けが進んだせいでブッシュが多く顔を出し、ルーファイに苦労し右往左往する箇所もある。樹林の緩い登りはリハビリ運動に打ってつけ。所々水流が見える沢形を越えて、鎌沼のある姥ヶ原の台地へと出る。

木道のある夏道を目指すが、雪が切れている箇所もある。スキーを履いたままやや強引に突破。スキーを外して夏道に乗る。少し歩いて、再び板を履く。外で遊べば、少しは原発被害のことも忘れられるかと思ったが、気が付くとそのことを考えている。なるようにしかならないとはいうものの、困ったもんだ。

鎌沼を半周し、前大巓の斜面に取り付けば山頂は目前と思いきや、結構息が切れる。2ヶ月のブランクは大きい模様。酸ヶ平方向には、ポツポツと登山者の姿が見える。どことなく寂しい残雪の山。

10:35 1911m
前大巓山頂。少し早いが水分とエネルギー補給。写真を撮りながら休憩していると、単独の山ボーダーが現れた。よく見ると、裏磐梯のペンションのIさんだった。今年、山で会うのは2度目で奇遇。結構長い時間、座り話。震災後の原発事故で、裏磐梯の観光にも大分影響が出ているとのこと。福島県に明るい話題が戻るのはいつの日か。

Iさんとは予定ルートが反対方向だったので、山頂でお別れ。南東尾根を滑り降り、平石山を目指すことにする。2ヶ月振りの滑りで、体の動きがどことなくぎこちないが、それなりに爽快。塗ってきたワックスもよく効いていた。

酸ヶ平小屋の裏手の斜面を目指すが、藪漕ぎを強いられる。スキーを脇に抱えて突破。斜面の途中にはブッシュが顔を出してるが、滑降に支障は無さそう。山頂は目前だが、スキーを脱がないとピークは踏めない。少し歩いて山頂へ。

12:12 1928m
平石山(通称)ピーク着。前大巓と東吾妻山の眺めが最高。よく見ると、前大巓の斜面には無数のシュプールが交錯している。週末は結構な人が入ったのだろうか。眺めはを楽しむには風が強すぎ、程々にして撤退。スキーで酸ヶ平小屋の裏手へと滑り込み、浄土平へと伸びる木道へと乗る。

最後に滑降予定の蓬莱山へとツボで登る。滑るのは、やや北東向きの斜面。エントリー地点に到着し、一休み。Iさんに聞いた通り、浄土平付近まで雪が繋がっていて楽に下山出来そうだ。

滑降開始。適度な斜度で、快適に落ちていく。久し振りに気持ち良く滑れた。雪が切れる地点まで滑り降り、登山道を歩きスカイラインへ合流。車道脇を数分の歩きで出発地点へ。

13:27 1590m
出発地点の兎平Pに到着。日焼け止めを忘れたせいで、結構焼けてしまったようだ。スカイラインを土湯方向へ降りて帰途につく。
鎌沼と前大巓
前大巓南東斜面
平石山から東吾妻山方向
吾妻小富士 レストハウスPはガラガラ
蓬莱山 快適滑降
GPSログデータ