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2012年 バックカントリーの記録 本日は快晴なり
日時 : 1月18日(水) 7:20〜11:50 (4時間30分)
山域 : 月山 姥ヶ岳
天候 : 晴れ
スキー : KARHU PFD 172cm + Voile Switchback
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約13km

【動機】
厳冬期の月山エリアは何故か今迄縁遠かったが、好天が期待出来そうなので、思い切って遠出してみた。姥ヶ岳周辺の斜面と下部のツリーランを楽しむのが目的。初のルートで若干の不安もあるが。

【行動記録】
朝5時自宅発。東北道を飛ばす道中、山形道一部通行止めの交通情報が入る。区間は、関沢〜山形蔵王間。この区間、一般道利用により、たぶん15分程度のタイムロスで、幸先の悪いスタートとなる。志津の除雪終了点に7時10分到着。天候は晴れ。目指す姥ヶ岳や湯殿山のピーク付近には少し雲が掛かっているが、いずれ晴れてくるだろう。

7:20 730m
シール登行開始。石跳川沿いに伸びる林道をトレースして、途中から進路変更し姥沢に上がる計画。うっすらと古いトレースがあるが、自然植物園付近で消える。本日は極太板のPFDを持って来た。次第にラッセルになるが、センター110mmの浮力は絶大。スキートップはほとんど沈み込むことが無く、進行に大きな支障は無い。もっとも、ここ数日はまとまった降雪は無い筈で、雪も徐々に締まりつつある。

PFDはペア重量(金具無し)が4.2kgあるが、ラッセルするようなコンディションでは重さを感じさせない。しかし、滑りを考えると少し持て余し気味の感じもある。ラッセルと滑りをトータルで考えた場合の板の選択は、センター幅90mm前後がベストというのが最近の結論だが、太いほどラッセルが容易なのは避けられない事実で悩ましいところ。

徐々に石跳川を離れる。帰りのことを考えて、出来るだけアップダウンの無いライン取りを心掛けたいが、初めてのコースはルーファイが難しい。急登を避けて徐々に高度を上げていく。吾妻エリアに比べて樹間の広い快適なブナ林が続く。下枝も埋まりつつあり、帰りの滑りもさぞや美味しいに違いないと期待が膨らむ。

8:50 1160m
姥沢。腰を下ろして大休止。月山も姥ヶ岳も山頂付近の雲はすっかり取れた。エネルギー充填完了後、再スタート。どこを登り、どこを滑るか考えながら進む。とりあえずリフト脇の樹林に沿って高度を上げる。風も弱めで気持ち良く登れるが、少しバテてきた。振り返ると朝日連峰の眺めが美しい。この時期、これだけ快晴は珍しいのでは?リフト終点部の脇をかすめて姥ヶ岳ピークへ向かって尾根沿いを直登する。急斜面を登りきってから山頂までが微妙に長い。

10:05 1669m
広い姥ヶ岳ピーク着。とりあえず数枚写真を撮って、滑降予定の東斜面へ移動する。鞍部目指して少し下り、シールを剥がして滑降の準備。あまり雪面の状態が良いようには見えないが、こちらは定番の斜面のようなので1本頂きましょうか。

滑降開始。思った通り雪面は固めで快適ではない。極太板のPFDはエッジが遠く苦手なシチュエーション。板と斜面に見合った大きめのターンをしたつもりだが、吾妻仕込みのテレマーカーのターン弧はやはり小さめだった。振り返るとショートターンに見えてしまう。とりあえず第一目的完了で、リフト終点へ向かう。調子に乗って適当に滑り降りたら、とんだ見当違いで尾根東側の沢方向へと吸い込まれてしまった。ストップしてシールを貼り、リフト終点部目指して登り返し。G3のシール、あまり使っていないせいもあるが、貼り付き具合が強力で滑りも良く好感が持てる。

リフト終点部に着いてホッと一息。腰を下ろして簡単に食事を取る。風も穏やかで気持ちが良く、景色を眺めながらもっとゆっくりしたいが、少し冷えてきたので下山することに決定。ゲレンデ斜面に向かって滑降開始。こちらの雪はソフトで快適、というか、かなり気持ちがいい。板の滑りも絶好調。沢に沿って滑り降り、斜度が緩んだら直滑降で往路に合流する。

姥沢からの下りは往路を辿ることにする。日差しが強過ぎて、お楽しみの樹林帯の雪は重くなってしまったが、そこそこ快適に滑れる。緩斜面は自身のトレースを忠実に辿る。石跳川が近づき傾斜が緩むと歩きが多くなり暑い。アウターを脱いで歩きとストック推進を利用して進む。徐々に他者のスキーやシューのトレースも増えてくる。

11:50
出発地点に到着。雪壁の上から突如現れたウロコ板の男性と立ち話。話を聞くと、ポレポレにお勤めのMさんで、福島のBFもご存知でした。勿論、旧大井沢の住人Kさんのことも。なんだかんだで話が盛り上がり、名前の交換をしてお別れ。またお会いしましたらよろしくどうぞ。
姥沢へ上がる
月山スキー場と姥ヶ岳
姥ヶ岳から湯殿山
滑降開始点(鞍部)より月山
姥ヶ岳東斜面にドロップ
 朝日連峰
休憩中
 
上部の快適な斜面 
 滑った斜面を振り返る GPSログ