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2012年 バックカントリーの記録 好天の西吾妻
日時 : 2月13日(月) 9:05〜13:25 (4時間20分)
山域 : 吾妻連峰 西吾妻山
天候 : 晴れのち曇り
スキー : KARHU PFD 172cm + Voile Switchback
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約10km

【動機】
樹林の広がる吾妻にも、漸く積雪が増えてきた雰囲気。ブッシュも薄くなり、そろそろ滑りも楽しめるかも。西吾妻の樹氷鑑賞と写真撮影も兼ね、デコから西吾妻山を目指す、特に目新しくも無い計画を立てる。

【行動記録】
デコのゴンドラ乗り場へ。太板がゴンドラのスキー立てに入らないことを忘れていた。それでも、係員はすんなり板ごと搭乗させてくれた。昨年とは対応が変わったのか?

9:05 1390m
ゴンドラ終点からシール登行開始。朝からの晴天で日射が暑い。すぐに汗が滴ってくる。リフト運転開始間もないので、ゲレンデを滑るスキーヤー、スノーボーダーはまだ少ない。それでも邪魔にならない様に、ゲレンデの隅っこをジワジワと登る。スタートから15分程度で第4クワッド終点付近へ。山スキーヤーが出発の準備中だった。

東尾根へと伸びる樹林には深いトレースが付いていた。週末に刻まれたものであるが、既に先行者もいるようだ。暫く登ると、スノーシューの若い男性に追い付く。更に前方に山スキーヤーとスノーシューが2名先行しているとのこと。またまた追いつくと、その2名はそれぞれ単独行者だった。共にご年配のお二人、西吾妻を目指すとのこと。先行して浅い積雪があるトレース上に新たな道をつける。暑さも手伝って結構息が切れる。ミッドシェルを脱ぎ、ニット帽をバンダナに替えて写真を撮っていると、先程の山スキーヤーとスノーシューの2名が追いついて来た。恐るべきご高齢パワー。

ニセピーク付近まで来ると、トレースが薄くなり、ラッセルも深くなってくる。次第に風も強まってきた。少し東に巻き、ラッセルしながら雪の感触を確かめる。ニセピークに立つと、西大巓の東斜面も見える。昨日のものと思われるシュプールが2本、うっすらと残っている。慎重にニセピークを下る。ほんの少しのはずの山頂までが微妙に遠く感じる。息を切らしながら最後の登りをこなす。

10:25 1981m
西大巓ピーク。風が結構強い。アウターを着て、暫くの間展望を楽しむ。5分程で、後続のお二人が到着した。カメラのシャッターを頼まれたりしながら、少々歓談。二人とも関東からの方で、西吾妻山は初とのこと。天気が良くて何よりです。スノーシューの方は西吾妻山を目指し、一足早く鞍部へと下りていった。山スキーヤーさん、東斜面を滑ってみたいとのこと。先に滑りますので、万が一埋もれたら、通報して下さい。

山頂から東斜面へドロップ。思ったよりも重い雪。少し板を回し込みたいが、減速傾向。それならと、板を下へ下へと向けてまずまず快適に落ちていく。適当な地点でストップし、カメラを構えて山スキーヤーさんを待つ。気持ち良さそうに滑り降りてくる。自分は何歳まで続けられるのかと、少し憧れの眼差しで眺める。

シールを貼って斜面をトラバース、鞍部を目指しラッセルし、トレースを付ける。鞍部付近からは、先行のスノーシューのトレースを辿る。歩きづらいモンスター迷路を避けて、中ノ沢寄りのルートを選んだようだ。西大巓方向を振り返ると、後続者が山頂を目指す姿が小さく見える。そういえば、駐車場にもそういう雰囲気のスノーボーダーがいたような。平日とは言え、天候が良ければそれなりに賑わう人気のエリア。西吾妻小屋付近のツリーホールで風を避けて大休止。追いついて来た山スキーヤーさんとお別れして、西吾妻山頂を目指し再スタート。先行のスノーシューの方が山頂から下りて来た。お気をつけて。

12:10 2035m
西吾妻山頂付近を通過。少しずつ雲が広がりつつあり、風も更に強まる。天気予報通りのお天気傾向。東尾根へと向かう滑降開始点で、ツリーに隠れて滑降の準備。コンパスもセットして、滑降開始。樹林手前のオープンでモナカ雪に足を取られ転倒。今度は安全滑降で樹林帯へ。木々の空いた斜面を繋ぎながら、尾根を中津川方向に外さないよう滑降を続ける。テレマークターンには狭い斜面だが、アルペンでもスピードをつけて滑る分には楽しめる。高度を落としていくと、太い先行トレースに出会う。団体のご一行様といった雰囲気。斜度の緩む1570m付近で追いついた。関東の大学のワンゲル部の2パーティで、高湯から登って縦走してきたとのこと。平坦地で先行して下りラッセル、トレースを付ける。

1540mからの下りはブナ林へ突入。積雪は十分で、樹間も結構広い。日射を浴びて重くなった雪だが、そこは流石のスーパーファットスキー。その突破力はかなりのもので、十分に滑りを楽しめた。今までの二十日平下りでは一番かも。

1120m地点の中ノ沢渡渉点を目指し、早めに斜面を下りて行く。少し沢へ下るタイミングが早かったようで、結構手間取った。大汗をかいて中ノ沢を渡り、ゲレンデ脇の林道へツボで這い上がる。ストック漕いでゲレンデへ合流。太板苦手のピステ滑りは惰性滑走。ゲレンデ下部で西吾妻山を振り返ると、既に曇天であった。

13:25 1010m
デコのレストハウス前に到着。全般に穏やかな天候の下での山スキーで、快適そのものだった。
1800m付近から磐梯山
ニセP手前1870m付近から西吾妻山
西大巓東斜面 少し重め
ご年配の山スキーヤーさん
西吾妻小屋付近から西大巓方向
 西吾妻小屋
曇天の西吾妻山方向 (ゲレンデ下部より)
 
 
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