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2012年 バックカントリーの記録 春暖の頃
日時 : 2月28日(火) 8:25〜14:25 (6時間)
山域 : 吾妻連峰 五色沼
天候 : 晴れのち曇り(時々小雪)
スキー : DYNASTAR LEGEND8800 168cm + Voile Switchback
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約13km

【動機】
ここ最近、近場の山は降雪が少なくなりつつあり、遠くの山へのツアーを計画していたが、前日の空模様で心変わり。今シーズン、まだ滑っていない斜面を目指すことに。

【行動記録】
朝起きたら、自宅付近もそれなりの積雪がありビックリ。降った雪は軽く、期待が持てる。いつもの高湯料金所先の除雪ポイントへと車を走らせる。思ったとおり、程良い積雪状況。除雪終了点付近の道幅は狭く、他の車の邪魔にならないように、少し手前に駐車。もっとも、平日に他の入山者があるとも思えないが。

8:25 830m
シール登行開始。車道を暫く歩き、夏道に侵入。週末のトレースがうっすらと残っているが、大方隠れており、軽いラッセルからスタート。天気予報通りの空模様で、見上げる空は濃いスカイブルー。のっけから少しハイペースで進むと、早くも頬から汗が滴ってくる。気温は低いようだが日射のせいかそれなりに暑い。どうやらペースが速すぎたようで、スカイライン合流点手前で早くも軽い休憩のためストップ。立ち止まると動悸が速く、なかなか呼吸が整わず少しクラクラする。再スタート後はスローペースを心掛ける。結局スカイライン合流まで所要時間は35分で平凡なタイム。

この辺りからトレースが消え始める。ラッセルは脛程度で、吹き溜まりでは膝程度まで沈み込む。登りだけを考えれば、ラッセル番長のKARHUが適していたが、本日滑る斜面はコンパクトな板が似合う。山鳥山まで来ると、前方に目指す山が見えてくる。相変わらず空は青く気持ちがいいが、日射で雪は重くなりそう。

序盤のハイペースが祟ったのか、結構バテ気味。ジワジワと無理のないペースで進むしかない。2月下旬ともなれば、それなりに積雪も増えており、井戸溝を過ぎKO山荘分岐への登り途中にあるニッポンビールの看板も目線ほどの高さまで来た。積雪が増えた頃には3月になってしまうのが、南東北の悲しいところ。パウダーシーズンは短い。

10:40 1550m
KO山荘分岐点。例によって腰を下ろして大休止。帰りにKO山荘にお邪魔しようかと思っていたが、管理人のOさんは不在の様子で、「命を惜しんで休業中」の看板、残念。

再スタート。大根森へと伸びる尾根コースを進む。相変わらずのラッセルだが、時間も早いし慌てることもない。と言っても、今日の体調ではペースを上げたくても上げられない。

11:35 1805m
大岩着。風は弱く穏やか。写真を撮りながら休憩。やはり美味しそうな家形山の東斜面。偶然か、やたら上空を航空機が行き来している。そういう時間帯にぶつかったのか、時間はお昼前。目指す斜面、南東方向から濃い目のガスが上がってきた。西の空は青いが、東の空には雲も目立ってきている。思ったよりも天候の崩れが早いのかもしれない。

シールのまま少し移動して、適当な場所でモタモタと滑降の準備。滑り出しから斜面の雪はいい。快適に滑り降り、メインの斜面へ。日射が気になったが雪は軽く滑りを楽しめる。滑ったら疲れた体も元気が出てきた。雪が良いとなれば登り返して滑るのが常。登り返すこと2回。上から下まで開けた斜面を選んで滑る。斜面は最後まで快適。小さな沢形を越えてKO山荘へ。静かな山荘前で腰を下ろしてゆっくりと昼食。山荘周辺は結構な積雪で、雪掃きが大変そう。

下山開始。下りラッセルで分岐点手前の平原へ。逆ハ歩行で登り、分岐に辿り着く。アウターを脱ぐ、暑い。ここからは自身のトレースを利用する。トレースを外すと減速する。湯の平から山鳥山までは板が走らず、長い歩きを強いられる。山鳥山からは旧吾妻スキー場への下りルート。次第に板は走るが、トレースが無いので結構つらい。

旧吾妻ゲレンデに合流。いつもの裏の斜面へとトラバース。斜面の雪はクラスト気味で板が動かせない。基本的に、アルペン滑りで下降。ゲレンデ下部のバニーハットからはスカイラインを辿る。またも試練の長い歩き。漸く夏道に合流して、快速で往路を下る。

14:25 
出発地点に到着。
慣れたコースだが、それなりに疲れた。歳のせいかも。
ダケカンバと青い空 1300m付近
大岩から家形山
上部の滑降斜面
中間部の滑降斜面
隣の斜面でもう1本
旧吾妻スキー場 クラストしていた
 
五色沼と一切経山