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2012年 バックカントリーの記録 重ざらめ雪
日時 : 3月30日(金) 8:38〜12:06 (3時間28分)
山域 : 蔵王連峰 水引入道
天候 : 曇り時々晴れ 風強し
スキー : BLACKDIAMOND FRANTIC 167cm + G3 TARGA
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約8km

【動機】
ざらめ雪の快適滑降を期待して、近場の山へ向かうことに決定。たしか水引入道にスキーで訪れるのは5年振りで3回目、と記憶している。少し風が強くなりそうなのが気になるが。

【行動記録】
毎度お馴染の白石スキー場の駐車場へ。駐車場北端が水引入道へ向かう出発点となる。先客が1台おり、既に出発した模様。こちらも出発準備完了。

8:38 840m
シール歩行開始。先行トレースはスノーシューだった。水引入道を目指すには、最初にコガ沢を越えなければならない。ということで、かったるい林道歩きから。ツアービンディングに慣れた足には、ノーマルビンディングの歩行抵抗の大きさが気になる。

天候は曇りで、時折太陽が雲の隙間から覗く状況。福島市の予想最高気温は20℃とのことで、朝から気温が高い。林道を進み、ヘアピンカーブへ。沢に掛かる橋を渡る。今年は雪が多いため、林道脇の斜面にしっかりと雪が付いている。先行トレースはそのまま林道を進んでいるが、行き先はどこなのか?こちらは直接尾根を目指すべく斜面に取り付く。予定よりもかなり時間を短縮出来そう。斜面の雪はグサグサの重ざらめで、板が沈む。濃い藪と格闘しながら、水引入道へと伸びる広い尾根に上がる。

だいぶ気温が上がってきたようで暑い。インナー1枚の体制は、完全に春スキーモード。意外にも日差しが強くなってきた。首周りにも入念に日焼け止めをスリスリと塗り込む。熊鈴をジャラジャラと盛大に鳴らしながら、賑やかに進む。過去に熊の足跡を目撃しているので。遠くから風の音が聞こえる。樹林帯は穏やかだが、この様子だと、稜線付近はかなり風が強そうだ。ブッシュと木々の横枝が気になる。右に左に避けながら最短最適ルートを探る。

1400m近くから傾斜が増してくる。木々が疎らになり、風が強くなってきた。風に飛ばされた雪粒が舞ってくる。雲も目立ち始め、青かった空が少しずつ灰色がかってくる。何とか山頂までもってくれればいいが。山頂付近までくると、猛烈に風が吹き荒れている。時折やって来るブローは耐風姿勢を取ってやり過ごす。目の前に南屏風岳が見えてきた。山頂は目の前だ。

10:52 1656m
水引入道着。風が強すぎる。気温は高いので寒くはないが、長居はしたくない気分。すぐ目の前の小ピークまで行って屏風岳を撮影したいが、風に煽られ危険なので割愛。その場で姿勢を低くしカメラを固定して撮影。露出を変えたり、構図を変えたりして、それなりに時間を掛けたが、出来はどうだか。

少し下ってシールを剥がし滑降準備完了。山頂直下の白い斜面は美味しいはず。しっかりざらめ化していて当初の目的を果たすが、やはりグサグサの重ざらめ。ワックスが切れてしまったのか、ワックスが合わないのかブレーキが掛かる滑り。深いざらめ雪に板が突っ込み派手に前転。無理のない安全滑降に切り替える。1300m付近まで下ったところで、腰を下ろして大休止。不忘山と水引入道を眺めながらパンで昼食、ゆっくりする。再スタート。狭い木々の隙間をすり抜ける安全第一の滑りは、勿論プルークボーゲン。登りのトレースを忠実に辿る。尾根を離れてからの林道への下りは藪が濃すぎて少々手こずったが無事クリア。林道に出てからは、歩きとストック推進でスキーを滑らせ出発地点へ。暑い。

12:06
出発地点の白石スキー場Pに到着。樹林帯がメインの山を選択したのは正解だった。今日は風が強かったので。 
1200m付近は快適なブナの森
1280m付近から水引入道
1450m付近から不忘山 次第に雲が・・・。
水引入道から屏風岳方向
山頂直下の美味しい斜面
 
水引入道から不忘山と南屏風岳
 
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