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2012年 バックカントリーの記録 本当の空
日時 : 4月10日(火) 10:10〜14:35 (4時間25分)
山域 : 安達太良連峰 安達太良山
天候 : 晴れ
スキー : DYNASTAR LEGEND8800 168cm + Voile switchback
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約10.5km

【動機】
山へ行く予定は無かったが、朝起きると気持ちの良い快晴。うららかな春の陽気に誘われて、急遽山スキーへ行くことにする。運動不足も解消したい。行き先は、未だ滑ったことの無い安達太良山。

【行動記録】
急な計画なので、出発時間は遅い。10時前、安達太良スキー場の駐車場に到着。平日だが、駐車車両が意外に多い。流石は日本百名山の安達太良山。強い春の日差しが照り付ける中、急いで出発準備。夕方近く、用事があるので、15時までには下山したい。しっかり日焼け止めクリームを塗って準備完了。

10:10 950m
スキー場のレストハウス前からシール登行開始。暑いのでインナー一枚のいでたちでスタート。ゴンドラ脇のコースを辿り、薬師岳を目指す。誰もいない斜面は気持ちがいい。雪面が汚れているのは、昨日の黄砂の影響と思われる。雪はすっかりざらめ化しており、帰りの滑りも期待出来る。ざらめの季節は、スリムな板を使うのが常だが、今日はミッドファットのディナスターを持参。スリム板はワックスを掛けていなかったから、というのも理由の一つ。とは言え、ディナスターも似たようなものなので、ペーストワックスを持参した。やはりツアービンディングは歩きやすく、板の選択は正解だったかもしれない。すっかりノーマルビンディングを受け付けない体になりつつある。時折、ゴンドラが稼動する。どうやらメンテナンス中の様子。ゲレンデ上部は斜度がきついので、ジグを切って進む。。

スタートから43分、ゴンドラ終点の薬師岳を通過し、尾根ルートを進む。駐車場には軽く10台は車があったが、登山者の姿は見えないし、トレースも無い。どのルートを辿り、どこら辺にいるのか。気付かぬ間にツボのトレースが合流する。安達太良山頂が望める辺りまで来ると、前方にツボの先行者が見えてきた。年配の先行者を追い抜く。風が少し出てきたが、アウターを着るほどではなく、むしろ心地良い。山頂が近づくにつれ、登山者の姿がチラホラ見え出す。山頂直下で、登山者3人+柴犬1匹が休憩中。まもなく下山するとのこと。うちの柴犬に比べ二回りは大きくいかつい顔つき。聞けば雄、どおりで。スキーをデポして、ツボで山頂へ。少し滑りやすそうなので、入念にキックステップ。

11:45 1699m
安達太良山頂着。アウターを羽織り、例によって下手な写真撮影を開始。特に目新しい構図は無し。慎重に下りて風を避け休憩タイム。賞味期限切れの貰い物のカロリーメイトを頬張る。ボソボソで水分無しには食べられない一品。この先どうするか。出来れば14時半ぐらいには下山したい。振り子沢の斜面を滑って、往路を戻れば時間的には余裕だろう。矢筈森方向へシールで移動開始。雪付きが悪い尾根上を進む。シールの滑りは抜群で、あっと言う間に矢筈森付近へ。直接振り子沢と思ったが、手前の斜面も適度な斜度で気になる。欲張って1本滑ることにする。シールを剥がして滑降開始。出掛けにワックスを塗ってきたが、汚れた湿り雪ではブレーキが掛かる。少し危なっかしく滑り降り、斜面途中の適当な位置でストップ。シールを貼って、矢筈森直下の振り子沢滑降開始点を目指す。振り返ると、所々に登山者の姿が見える。峰の辻から安達太良山へのルートには明瞭なトレースが刻まれている。登山者の大半は、峰の辻経由のこのルートを利用したのだろう。良い眺め。

12:40 1640m
矢筈森直下で小休止。上部から眺める人気?の振り子沢は、思っていたよりも斜度が緩い。シールを剥がして、持参したワックスを入念に塗り塗り。乾いたところで滑降開始。ワックスが早速効いたようで、板を下に向けると思いのほか加速しビックリ。雪質によってはブレーキが掛かりそうなので、油断は出来ない。スリル満点で快適に滑り降りるが、下部で雨溝に嵌りこみ転倒しストップ。斜面をトラバース気味に下降し、巻いて峰の辻へとルートを取る。少しのカニ歩きで峰の辻へ。夏道沿いに沢へと滑り降りた所でシールを貼って、再度安達太良山頂方向を目指す。ちょいとバテてきたが、ほんの標高差100m+αの登り。こっちの斜面は風当たりがいいのか、雪面は少し固めで、滑りには不向き。

安達太良山頂付近の尾根に上がり写真を数枚。毎度、カメラを出したり仕舞い込んだり面倒くさい。最後の目的は烏川への滑降。夕方の用事が無ければ、時間いっぱい滑りを楽しみたいのに、惜しい。滑降開始点までシールで下降する。目的の斜面を覗き込むと、滑り出しは思ったよりも斜度がある雰囲気。ふと気が付くと、左岸側から、朝は無かったはずの2本のスキーのシュプールが烏川へと落ちていた。今日はスキーヤーの姿を見なかったが、一体どこにいたのか?シールを剥がし、ワックスを塗って準備完了、滑り出す。雪面の状態を探りながらの滑り。ターンする度に、バラバラと雪粒が落ちていく。板は良く滑り問題ない。下部で2本のシュプールに合流、後を追ってみる。下部に行くにつれ、古いトレースも混じり出す。五葉松平へと向かうトレースに乗って斜面をトラバースし往路を目指すが、シール無しでは難しい。諦めて、1320m地点でシールを貼って軽く登り返す。ブッシュが濃い目でうっとおしい。右に左に交わしながらブッシュ帯を脱出し、漸く往路に合流。シールのまま移動し薬師岳を通過。往路で利用したゲレンデ内のコースへ向かう。シールを剥がして滑降の準備。再度ワックスを塗り塗り。コース上部は結構斜度がある。時折ブレーキが掛かるので慎重に。ワックス切れのため、再度塗り直し。やはり手抜きせず、春用のワックスをアイロン掛けする必要がある。中間部からは、適度な中斜面を快適にクルーズしてゲレンデボトムへ。コースは貸し切り、空は青く、眺めも抜群で言うことなし。

14:35
出発地点のレストハウス前に到着。機会があれば、時間に余裕があるときに、しっかりワックス掛けて再チャレンジしたい。
 
本当の空
安達太良山頂から船明神山
矢筈森付近を滑降
矢筈森直下から安達太良山
振り子沢上部
烏川へ滑り込む
 最後はゲレンデをクルーズ
 
 
安達太良山頂付近から矢筈森方向
 
GPSログ