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2013年 バックカントリーの記録 計画変更
日時 : 3月17日(日) 9:37〜15:07 (5時間30分)
山域 : 安達太良連峰 船明神山
天候 : 快晴
スキー : DYANASTAR LEGEND8800 168cm + Voile Switchback
ブーツ : CRISPI CXP LIGHT
移動距離 : 約12.5km

数年に一人も入りそうもない超マイナー斜面を滑降しようと車で入山予定ポイントを目指すが、ここ最近の気温上昇により予定ポイントに雪が無い・・・。雪が無くては山スキーになりません。帰って自転車でも漕ごうかとも考えたが、一転計画変更で超メジャースポットを目指すことに。地図も持っているので特に問題は無いと。

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安達太良スキー場に到着。駐車車両が多い。原発事故から2年が経過したが、客の戻りはどうなのか?出発準備を整え、ゴンドラ1回券(900円)を購入し、ゲレンデトップへ。空は気持ちの良い快晴。日焼け止めを入念に塗り塗り。

【行動記録】
9:37 1350m
シール登行開始。潅木帯を縫うように暫く進むと、徐々に視界が開けて
安達太良山も見えてくる。風は弱い予報でもそこは安達太良連峰、それなりに風がある。インナー1枚で登るが、少し寒く感じるぐらい。これ以上着込むと暑いので、少しペースを上げて体温調整。

絶好の山日和の百名山ともなれば、登山者が多いのは当然のこと。山スキーヤーは勿論、ツボの登山者や山ボーダーなど、山頂を目指す人の多いこと。挨拶の声を掛けながら先行者を追い越していく。

今日は久し振りにDYNASTARを持ち出した。春の雪となれば、軽快なスリムスキーが最適だが、ツアーモード無しのビンディングにはすっかり拒否反応を示すようになってしまった。引退と考えていた板だったが、状況次第でまだ使いではありそう。

徐々に山頂が近付く。鉄山方向を見ると、昨年4月の山行時と比較しても、絶望的に積雪が少ない。滑降予定の斜面は飛ばされてきた砂で雪が汚れているし、どうするか。山頂直下には団体さんを含め多くの登山者が集まり大賑わい。板をデポして軽いキックステップを交えて山頂へ。

10:18 1699m
安達太良山頂。ペースを上げたのでまずまずのタイム。見渡す景色はすっかり見慣れたもの。ふと船明神山を見ると、東斜面が快適に滑れそうな雰囲気。ゴンドラ使用のお陰で時間はたっぷりあるので、予定変更。船明神山を目指すことに。山頂を後にし、矢筈森方向へ僅かに進んで、船明神山直下の沢へとハイマツ帯をツボで降りて行く。少し強引だったが、ちょっと下ると雪が繋がり板を履く。シールのままボトムまで滑り降りて山頂を目指す。

先行者がいることに気がつく。ロープを腰に括り付け、ボードを引いて直登中。こちらはシールで斜登しながら高度を上げる。差がなかなか縮まらない。かなり滑り込んでいそうな雰囲気のボーダーだなと思いつつ背中を追いかける。

10:48 1667m
船明神山頂。先行のボーダーは到着していた。福島市内某高校の山岳部顧問(H氏)とのこと。二人で話し込んでいると、もう一人山スキーヤーがやって来た。なんだかんだで45分も居座ってしまった。澄んだ空気のお陰で飯豊も近く、眺めは抜群。

滑り降りるH氏を見送った後、シールを剥がして滑降開始。南東寄りの斜面がよりフラットで、雪も適度に緩んでいて快適。このまま滑り降りたいが下は崖なので、登りトレース方向へトラバース。こっちの斜面もなかなか快適で、ボトムまで滑りを楽しめた。

山スキーヤーも滑り降りてきたので、シールを貼って一緒に登り返す。夏道出会い手前で雪が切れたので、板を担いでツボで移動。ここで山スキーヤーさんとはお別れ。矢筈森直下の次の予定斜面を目指す。雪が無い夏道を辿って目標ポイントへと向かう。風が強まり、歩きが少し不安定。分岐を右に折れて岩場を慎重に歩き下ると漸く雪が繋がり一息つく。ツボでちょいと登れば滑降予定ポイント。一人テレマーカーが滑り降りてきたが、すぐにトラバースして振り子沢方向へと消えていった。

登り切って腰を下ろして少し休憩。周囲の眺めは良好で気分も上々。シールを剥がして滑降開始。滑りやすい緩んだザラメ。下部は雪が汚れているので手前でストップ。再度板を担いでツボで登り返し。隣の振り子沢斜面上部を目指す。息を整えて板を装着し滑降開始。斜度は大したことはないが、雪は見え目よりも固くやや難しい。エッジが流れるので、板をどんどん下に向けて加速すると気持ちよく滑れる。下部でツボの登山者グループの横を掠めて更に沢を下って行く。徐々に沢は狭まる。先程のテレマーカーのものと思われるシュプールも下部に向かって伸びている。沢が開けると、登山者が集うくろがね小屋の近くに着く。

13:01 1340m
シールを貼って再登行。日差しがジリジリと暑く感じる。振り子沢下部は風が穏やかだが、標高を上げると再び風が強まる。一登りで峰ノ辻へ。先程までは多くの人影が見えた安達太良山頂付近だが、今は疎らで大方が下山したものと思われる。沢までシールのまま下って、再び安達太良山頂方向を目指すことに。

山頂へ向かって右手の斜面が斜度的に手頃で気持ちよく滑れそう。雪質を見定めながら、快適そうなラインを探りつつ、標高差約50mの小粒な斜面上部を目指す。上部のほうが風当たりが弱く、日射で適度に雪が緩んでいる。シールを剥がして滑降開始。ほんの僅かだが楽しめる斜面を滑り降り、再度シールを装着し山頂を目指す。途中から雪が切れ、仕方なく板を担いでツボで登る。所々氷化していて滑るので要注意。

14:16 1650m
山頂手前の夏道上に合流し少し休憩。山スキーヤーが薬師岳方向へ滑り降りて行く。山頂付近に他の人影はなく、自分が最後のようだ。シールを剥がして滑降開始。シュカブラでガタガタの斜面を慎重に下降する。昨年同様、烏川源頭方向へとエントリー。雪は固くガリガリで快適ではない。少し右岸側に寄ると、ザラメとなり快適に滑れるようになる。多数のシュプールが残る沢筋を下降し、途中から往路の尾根へとトラバースする。尾根が近付くにつれ、カニ歩きを入れて何とか往路のツアーコースに乗る。潅木帯を歩きを交えながら右に左に木々を避け、ゲレンデ上部に合流。

上部の上級コース、アンドロメダは雪面がガリガリで、横滑りを交えながらアルペンターンで慎重に下降。ゲレンデ中間部からは斜度も雪も緩みテレマークターンが楽しめる。基礎スキースクールのグループや、斜面に座りこみ仲間と話すボーダーがいるシーンは、通常のゲレンデの風景。長い距離を一気に滑ることになれないこっちは、太腿の負担に耐えつつ最後の滑りを楽しむ。

15:07 950m
ゲレンデボトムに到着。予想外に積雪が減り、斜面は快適でない部分もあったが、久し振りの好天だったので、まあ満足。

              
安達太良山頂から船明神山
船明神山から鉄山方向
東斜面下部 なかなか快適
石筵川源頭方向
矢筈森から奥に篭山
くろがね小屋と鉄山
振り子沢を登り返す
峰ノ辻から安達太良山 
ゲレンデ上部から箕輪山方向
 
安達太良山頂付近から 自身のシュプールが3本
 
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