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2010年 登山の記録 猛暑日登山V
日時 : 9月5日(日) 10:55〜16:48 (5時間53分)
山域 : 蔵王連峰 後烏帽子岳〜屏風岳
天候 : 晴れ時々曇り 
移動距離 : 約17.5km

【動機】
後烏帽子岳付近の山行経験が無かったので、芝草平と杉ヶ峰をミックスしたツアーを計画してみた。

【行動記録】
朝の日課を済ませると、自宅発は9時近くになってしまう。遅い車に行く手を阻まれたり、信号のタイミングが悪かったりで到着時間はすっかり遅くなってしまった。おまけに、登山口に気付かず通り過ぎ、えぼしスキー場の駐車場まで上がってしまう。マップを見て折り返す。「クマがいます」の嫌な看板がある登山口付近に駐車。いつも通り日焼け止めを入念に塗り出発準備完了。道中の白石市内の気温は32℃だった。今日も暑い。

10:55 630m
行動開始。
植林された針葉樹林は僅かで、すぐ広葉樹林に変わる。しばらくして沢を渡り、前烏帽子岳へと伸びる尾根に乗る。木々が薄くなると笹の勢力が増してくる。笹藪の中からガオォ〜!と熊が現れそうな雰囲気満点で、熊鈴とホイッスルの最強コンビで進む。

9月に入っても季節外れの暑さは相変わらずで、全身からは滝のような汗が流れる。藪が濃い情報を元に長袖の吸汗速乾性シャツを着用したが、この汗では吸汗はしても速乾ではない。シャツが濡れていて気持ちが悪い。ファイントラックのインナーを着用すれば良かったかな。暑さの影響か足取りは重くはかどらない。初めての山は地形が読めず、ペース配分も難しいし既にかなりバテバテです。

たまらず1000m付近で水分補給の休憩。傾斜も急になりだしたので、手袋を出してザックのウエストベルトに挟み準備。しばらく進むと手袋の片方を落としたことに気が付く。100m以上は進んだか?戻って回収する根性はなくそのまま進む。ワークマンで買った安物なので、まあいっか。

相変わらず樹林帯が苦手のGPS。確認するとログは谷をトレース。どう考えても尾根を登っているのに。進行に支障はないので放置。頭上がクリアになれば復旧するでしょう。。天気は終日晴れの予報だったが、木々の隙間から見える空には雲が目立ち始める。思ったよりも天候の悪化は早いのかもしれない。前烏帽子岳まで1時間もあればと思っていたが甘かった。何とか標高を上げると、山頂を示す立て看板が現れる。

12:18 1402m
マップでは前烏帽子岳ピークはもっと先のはずだが。まっすぐ進み、山頂と思われる大きな亀裂のある岩場に乗ってみる。目指す後烏帽子岳の山頂には、雲が掛っている。岩場は足場が悪く、戻るのが怖くなってしまう。仕方なく降り易い場所から岩場を脱出し藪こぎ開始。勘で往路に戻ろうと右往左往し、なんだかんだで結構タイムロスする。

しばらくは軽いアップダウンの稜線歩き。真の前烏帽子岳山頂付近はいつの間にか通過していた。傾斜が急になりだすとまたしてもバテバテに。途中で腰を降ろしてパンを頬張る。よく考えたら時間は昼過ぎで、バテの原因はエネルギー切れと思われる。ミネラルも汗と共に大量に失っている筈だし。

山頂手前から笹藪が一層濃くなる。足元が見えないので根っこやら何やらに足を引っ掛け歩きにくい。栄養補給のおかげか、徐々に力も湧いてくる。

13:08 1681m
後烏帽子岳山頂。屏風岳方向の眺めがすばらしい。腰を降ろして大休止。マップを広げて考える。時間的にあまり余裕はないが、とりあえずろうづめ平へ下ることにする。降りてからルートを決めても遅くはない。

当たり前だが下りは楽チン。何とか屏風岳の東壁は登り切りたい思いが強まる。中腹のガレ場でルートミス。バックオーライ。

13:35 1520m
ろうづめ平。4人(5人だったかな?)パーティに出会う。どこに行くのか聞かれ、とりあえず屏風岳を目指すと言うと、急だからがんばってのエール。標高差は大きくても距離は短いのがいいところ。足場は悪くても、所々にロープが張ってあり助かる。脚力を温存出来る。手袋を落とさなければもっと良かった。辺りには無数の赤とんぼが飛び交い秋の風情。後烏帽子や水引入道の眺めが良く、頻繁に立ち止まり同じような写真を取る。時間の浪費でした。

14:15 1745m
屏風岳と芝草平への分岐点。登山者の姿も多めになる。どちらに進むか少々迷うが、本日の最高点となる屏風岳ピークを目指すことにする。芝草平は杉ヶ峰とのセットでまたの機会にしよう。芝草平方面からカメラバッグを下げた外人さんが登ってきた。後ろについて進む。結構ペースが早い。負けずについて行く。靴紐がほどけたが、バテて離れたと思われるのも癪なのでそのまま進む。負けず嫌いな性格も善し悪しです。

14:25 1817m
屏風岳山頂付近。最高点を通過してしばらく進む。数年前に訪れた時は、山頂の立て看板があった気がしたが見当たらない。これ以上進んでも仕方がないので適当に折り返す。太陽が西に傾きだすと、何となく心も焦る。ペースアップすれば、15時ぐらいにはろうづめ平に着くだろう。少し急ぎたい。歩きながらウイダーでエネルギー補給する。

15:02 1520m
ろうづめ平。後烏帽子経由よりも股窪経由のほうが早いだろう。マップを見ると、出発点まで5kmぐらいかな(大きな勘違い。この時何を見ていたのか)。あとは基本的に下りなので体力的には問題ない。出発地点着を16時半前と予想。

15:20 1360m
股窪。右に折れて、えぼしスキー場を目指す。かなり進んだつもりでも、まだまだ先は長そうだ。GPSの故障か、あるいはログ飛びか?衛星の再捕捉を試みるが、現在地に間違いはなさそうで、あと1時間は掛かりそうな雰囲気。「俺はこんなに登った憶えは無いぞ」とか訳の分からないことを考えつつ、走りを入れてペースアップ。改めてマップを見て、えぼしスキー場の大きさに驚く。

下りでも暑い。残り少なくなったアクエリアスをゴクゴク。2リットル持参したのですが。顔を触ると噴き出した塩でザラザラする。夏場は塩分補給が疲労回復のポイントと言えそうです。

東北学院大ワンゲルの碑がある山小屋を過ぎると、登山道というよりも涸れ沢の雰囲気となる。苔の生えた岩が散乱し歩きづらい。まとまった降雨後だと、水溜りが出来て益々歩きづらそう。タイムスケジュールも変わってくる。

涼しい沢の音が聞こえてきた。沢の水で顔を洗うと生き返るようだ。バンダナも濡らして、頭もクールダウン。沢水最高!

沢を渡る。白龍の滝を見ようと思っていたが、先を急ぐあまり全く気付かず通り過ぎてしまった。しばらくでスキー場に出る。砂利の作業道は滑りやすくてこけそうになる。ここで転ぶと痛いぞ。ゲレンデ内の草地を右往左往。どのルートが最短か考えるが、結局はレストハウス前に降りてしまう。

アクエリアスのペットボトルを手に車道を10分弱歩いて・・・。

16:48 630m
出発地点に到着。ちょっとタイムスケジュールが甘かったようです。急いで帰宅しよう。

登山靴のソールが終わってしまっていることに気付く。購入を検討しようか。
  
1402mピークから後烏帽子岳方向
登山道脇の巨木
後烏帽子岳ピーク 奥に屏風岳
ろうづめ平から 屏風岳方向
1730m付近から後烏帽子岳
杉ヶ峰は遠かった〜
屏風岳から 馬ノ神岳と水引入道
股窪十字路
 
 切り立った澄川左岸
沢でリフレッシュ!    
 
 GPSログデータ (またも樹林はログ飛び大)