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2010年 登山の記録 晩秋の飯豊山
日時 : 10月24日(日) 8:55〜16:35 (7時間40分)
山域 : 飯豊連峰 飯豊山
天候 : 曇り時々日が差す
移動距離 : 約23km

【動機】
飯豊山は以前から訪れたい山だったが、ことごとく機会を逸していた。まもなく寒波到来で降雪も予想されるため、まずまず天候が望めそうな本日、急遽山行を計画した。

【行動記録】
いつもの如く自宅発は遅めで6時45分。大日杉の登山口まで1時間半と考えていたが大きな間違い。約2時間を要した。飯豊町って結構遠いのね。登山口には10台程度の車が駐車されていた。おそらく本日の下山組でしょう。

8:55 610m
行動開始。地蔵岳へと伸びる尾根の登り。ルート上には木の根っこが多くて歩きづらい。が、これが足場にもなっているのだが。急登は辛くても、距離は短く時間を短縮できるのが良い点。さて、本日の天候予想は晴れのち曇り。しかし、既に空には薄曇が広がり、たまに日が差す程度。雨は降らないと思うが、イマイチ気が乗らない天候。高度を徐々に上げていくと、紅葉の色も濃くなってくる。とうに終わっていると思っていた紅葉だが、まだ見頃を過ぎていなかった。ちょっと得した気分。御田の杉とか、でっかいブナの木とかをパシャパシャ撮りながら進むと行程は捗らない。毎度のことだが。

地蔵岳直下の登りで先行パーティ(四人組)に追い付く。先程、熊除けに吹いた笛を救助要請かも?と思い待ってくれていたとのこと、失礼しました。道まで譲って貰い先行する。すんまそん。

10:17 1538m
地蔵岳を通過。ここから切合小屋までは長い尾根歩きが続く。徐々に飯豊山の全容も見えてくる。地図で確認済みだが、切合小屋から飯豊本山へと伸びる尾根は長く、アップダウンも思ったよりも激しく見える。「ホントにあそこまで行けるか〜?」と少し気分が萎える。山頂に13時までには着きたいが、果たしてどうか。

尾根を暫く進むと、下山途中の二人組に出会う。道を譲ると、二人目の登山者が同じ会社のW.Tさんだった。こんな所で会うとは奇遇です。2〜3分立ち話をしてから再スタート。

長い稜線歩きは標高が稼げず時間の経過が気になる。微妙なアップダウンもジワジワと体力を消耗させそう。小沢を渡り、切合小屋方向へトラバース。尾根に乗ると、斜め前方に見える大日岳が美しい。一部雪渓も残っている。


11:36 1750m
切合小屋前を通過。山頂13時目標なので、休む心の余裕は無い。先へ進むと、下山組のパーティが続々と下りてくる。ここらで少し休憩しようか。腰を降ろして栄養補給の大休止。西寄りの風が少しずつ強さを増してくる。天候は今のところ大丈夫そうだが、冷えるので再スタート。1908mのピークから一旦鞍部(1830m)へと下りる。ここからが本格的な登り。途中の御秘所の岩場はちょっと怖かった。本山小屋までの急登を詰める。小屋が見える所まで来れば登りは少ない。テクテク歩いて小屋方面へ。

12:40 2100m
本山小屋前を通過。飯豊本山までもう少し。途中単独の登山者とすれ違う。この時間、この地点で人と会うのはちょっと意外だった。 

12:50 2105m
貸切の飯豊本山。何とか目標の4時間を切った。360°の大絶景。今までに登った山とは根本的にスケールが違い過ぎる。草紅葉もいい感じ。天候は曇りでも、見渡す稜線に雲やガスは無い。美しさに感動しつつ、狂ったように写真を撮りまくる。いやあ、飯豊って凄いのね。エネルギー補給しながら再スタート待ち。13時発は縁起が悪いので(ゲン担ぎ)。

13:05 
下山開始。本山小屋前で、ちょっと記念撮影。意外にも下るにつれ薄日が差しだす。が、時折ガスが舞い上がってきて、切合方向の視界を遮る。大きな天候の崩れを予感させるものではない。登り返しがちょっと辛い。

帰りの切合小屋。小屋は冬季の避難用に中に入れると聞く。ちょっと拝見と思ったが、奥から何かが出て来そうで怖いのでやーめた。裏の水場を確認。ブルーシートとネットで雪囲いが完了していた。冬も近い。

地蔵岳への尾根へと進む。進行方向右手の紅葉が素晴らしい。所々で立ち止まり写真撮影。行程がはかどらないが、日没前には下山出来そうなのでゆっくり行こう。ジワジワと足の親指と小指が擦れで痛みだす。騙し騙し進むしかない。地蔵岳への復路の登りも結構辛い。

15:35 1538m
地蔵岳を通過。足にマメが出来てそう。下りであってもペースが上がらない。持参した水分がやや足りなかったようで、喉がカラカラ状態。最後のアクエリアスを飲み干す。下部の鎖場で朝の四人組に追い付く。「どこまで行って来たの?」の返事に、「飯豊本山まで」と答えたら、驚いていた。もしかすると、信じていないかもしれない。

16:35
 出発地点の大日杉に到着。まずは水分補給のため、自販機に直行する。喉がカラカラ。
  
切合方向へと伸びる稜線
 飯豊山はまだ遠い
地蔵岳へと伸びる稜線を振り返る
もうすぐ本山小屋
飯豊山頂より大日岳方向
烏帽子岳〜北股岳方向
 

切合小屋
 
御秘所の岩場

 飯豊本山
 
お地蔵さん

本山小屋

帰りに記念撮影
復路 紅葉
 
復路 地蔵岳方向の紅葉 
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