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2011年 登山の記録 初冬の吾妻をツボ足ラッセル
日時 : 11月23日(水) 10:15〜15:20 (5時間5分)
山域 : 吾妻連峰 家形山
天候 : 曇り時々晴れ間有り
移動距離 : 約13km

【動機】
終日好天の天気予報を見て、積雪状況の下見も兼ね山行を決定。

【行動記録】
福島市内に入ると、思ったよりも白い吾妻連峰が目に飛び込んでくる。想像よりも雪が多そうだ。スカイラインは冬季閉鎖期間に入り、ゲートは閉じている。ホテル花月の手前を右折、遊歩道手前の駐車場へ。

11:15 840m
行動開始。スカイライン上を僅かに歩いて登山道へ。入り口には水道工事中の看板。登山道は泥道で、スリップして歩きづらい。ミニゲーターは持参していない、というか忘れた。工事が入ったためか、所々地面が剥き出しで、靴底に泥がへばりついてくる。上部に行くにつれて雪が増え始め、比較的グリップのいい雪上を選んで歩いていく。南寄りの風が雪の上を流れてきて丁度いい涼しさ。日差しがあり、笹の葉に付いている雪が時折落ちる音が聞こえる。それ以外は音が無い、初冬の静かな登山道。

スカイライン合流点付近には、工事員の姿がチラホラ見える。この辺りから掘れた登山道はすっかり雪に隠れるようになる。浅い雪で歩きやすいが、地形が見えないので注意しないといけない。この時期にこれだけ雪があることを考えると、今年は山スキーのシーズンインも近いかもしれない。勿論、今後の天候次第だが。

スタートから1時間10分程掛かって、やっと山鳥山を通過。家形山まで2時間ちょっとあればと思っていたが、想像以上の積雪でペースは遅い。この頃には空はすっかり曇りに変わり、周囲は薄暗い。五色沼を鑑賞するつもりで来たが、期待は薄そうだ。湯の平を過ぎ、井戸溝への登りに差し掛かるあたりからは、ラッセルという雰囲気に変わってきた。ズボンの裾が大分濡れてきたが、タイツまでは染みてこない。

12:00 1550m
KO山荘分岐点。腰を下ろして昼食を摂る。雪を掘り起こし立て看板を確認すると、管理人のOさんは不在の様子。晴れていれば前方に見えるはずの稜線は雲の中。当然トーンダウンするが、まだ時間はあるし、大岩までは行こう。

黙々とズボズボの脛ラッセルを続ける。時折膝までズボる。このエリアには季節を問わず何度も訪れている。過去の山行を思い出しながら登っていると、時間を忘れて目指す大岩も近づいてくる。

12:40 1805m
大岩着。ガスのせいで視界は僅か。かすかに硫黄の香りが漂うのは南風の影響。相変わらず風の強い場所だ。アウターとニットキャップを着用する。戻るつもりでいたが、太陽が僅かに覗き始める。家形に付く頃にはガスが取れる可能性もある。となれば話は変わる。一転ピークを目指すことにして鞍部へと下る。

登るにつれ少しずつ青空が広がってくる。何とか五色沼と一切経山を拝めそうな感じになってきた。山頂はもう目の前だ。

13:00 1877m
家形山頂着。この晴れ間は儲けもの。かなりついている。お目当ての山と沼は半分程度露出している状態。腰を下ろしてパンを齧りながらシャッターチャンスを待つとしよう。20分程度であらかたガスが取れ、シャッターを切る。更に待てばガスが完全に取れそうだが、体も冷えるし、時間を考えるといいかげんに下山しなければならない。

大岩まで降りてくるとガスは完全に取れていた。さっきまでの天候が嘘のよう。下りは楽チン。下りラッセルを楽しみながら進む。少し下るとまたガスの中に。どうやら青空を望めたのは上部だけだったようだ。

賽の河原まで来ると、トレースが増える。ここまで来て戻った跡がある。雪は登りの時よりも大分溶けた雰囲気でジワジワと泥道に変わってくる。

下部の水道工事現場まで来ると、泥が盛大にへばりついて、大きくなった靴のサイズは1.5倍。どろどろズルズルの登山道を何度もこけそうになりながら最後の長い下り道を進む。

15:20 
出発地点に到着。
山はもう冬です。
作業中 まだ晴れ間あり
KO山荘 分岐点
大岩 ガスが濃い
家形山頂着 徐々にガスが取れてくる
帰りの大岩から 
 
家形山頂から一切経山と五色沼 (ガスは大体取れた)