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2012年 登山の記録 また行きたい
日時 : 6月27日(水) 8:20〜17:30 (9時間10分)
山域 : 朝日連峰 大朝日岳
天候 : 晴れ
移動距離 : 約20km

【動機】
ヤマケイの古いガイドブックを眺めていたら、朝日連峰に行ってみたくなってきた。日帰りルートで手頃と思える朝日鉱泉からの周回ルートを選択。朝日連峰を訪れるのは今回が初めて。

【行動記録】
朝日鉱泉への狭い林道を不安になりつつ進み、8時過ぎに駐車場に到着し出発準備。少々眠いです。

8:20 560m
行動開始。朝日鉱泉の宿の前まで降りると、目指す方向に大朝日岳が見える。今ひとつ遠いのか近いのか分からない感覚。さらに少し下って朝日川に架かる吊橋を渡る。暫くは沢沿いの斜面のトラバースが続く。所々危険な箇所もあり、慎重に歩を進める。本日は終日快晴の予報で天候に不安は無いが、その分既に気温は高め。沢沿いの道は日陰となり、視覚的には涼しげで快適に進めるが、標高は稼げない。いくつか吊橋を渡る。渡り終えた後も、心なしかユラユラと揺れている感覚が気持ち悪い。飛び石を使って沢を渡ったりを繰り返し、漸く中ツル尾根に取り付く。

ここからはきつい登りとなる。尾根を一気に登り上げるルートは最短コースで好みなのだが、運動不足と体重増が響いているのか思うようにピッチが上がらない。一気にペースダウンで、休憩をいれつつジワジワと高度を上げていく。高い気温が効いているのかもしれない。大量の汗がとめどなく滴り落ちる。

1350m付近まで来ると、小朝日岳や目指す大朝日岳が見え隠れしてくる。カメラを取り出し写真撮影。う〜ん、尖がったピークは素敵だ、ピラミダル(ガイド本受け売り)。見えていたピークがニセピークとは知らず、いつもの如くシャッターを切りまくる。

樹林を抜けると大朝日岳の全容が見えてくる。連なる山々には雪渓が残り、斜面は美しくかつ雄大。飯豊の時もそうだったが、今回も山の大きさに圧倒される。登るのではなく、登らせて頂いているという心境。遠い昔から山は信仰の対象であったことが納得できる瞬間。

登山道脇には高山植物が咲いている。花は詳しくないが、白系、黄色系が好み。低潅木帯、ハイマツ帯へと植生が変われば山頂も近づく。数名の登山者の姿も見える。上手くいけば3時間程度で登れるのでは?と考えていたが、とんだ見当違いだった。涼しい季節に登れば、もっとペースは速そうだが。

12:10 1870m
大朝日岳着。腰を下ろして大休止。カメラで写真撮影も。雄大な風景が目の前に広がる。飯豊もデカかったが、朝日もまたデカい。虫やハチが多く、少しうっとおしい。同じルートで登った先行の登山者は地元朝日町の方で、話を聞けば朝日連峰には足繁く通っている様子。よく話す方で、色々と面白い話や有益な話も聞けたし、すっかり盛り上がってしまった。予定時間を大幅に超えてゆっくり休憩した後、ご一緒した登山者と共に大朝日小屋へと下り始める。幕営は小屋の前の僅かなエリアのみ。裏技はあるようですが(笑)。ピストンするというので、ここでお礼を言ってお別れ。

13:05
小朝日岳方向へと進む。前方に大所帯のパーティが進む。持参した2Lの水分は大方消費してしまった。雪渓を下りきり、銀玉水で水分を補給。つめたくてうまい。更に下って先行パーティに道を譲って頂き追い越す。総勢26名の大パーティは、古寺鉱泉に下るという。鞍部まで一気に下り、小朝日岳まで170mの登り返し。かわいい名前の山が痛めつけてくれそう。が、意外にあっさり登れてしまう。

14:05 1647m
小朝日岳。写真を撮るのには、少し手前のピークがベストだった。引き返して写真撮影。ここからの大朝日岳の眺めも良い。ポッコリと大朝日小屋が妙に目立つ。いつか以東岳へと延びる主稜線を縦走してみたい。

休憩後、鳥原山目指して行動再開。17時前には下山できると見積もる。北向き斜面で残雪に出会う。斜度もそこそこあるが、トラバースしなければならない。滑り落ちても笹薮で止まりそうだが、キックも交えて慎重に。笹をロープ代わりに利用したりしながら次々に現れる残雪を何とかクリア。結構手こずった。アップダウンのあるコースを進んで鳥原山を目指す。

15:13 1429m
鳥原山。残雪のトラバースでのタイムロスが痛い。少し休憩して再スタート。ここらからは木道や石段が現れ、ルートの整備が行き届いている様子。おっちょこちょいな自分は、この先の分岐でルートを間違えないように。湿地帯を抜けて右へ折れ、鳥原小屋方向へ。水場があるので冷たい水を補給する。ちょいと小屋も見に行く。静かな小屋をグルリと一周。大分整備されているようだが、需要があるのでしょうか?

時間も押しているので、再スタート。金山沢へ向けジワジワ下降する。登山道も荒れ気味の道に変わる。次第に沢音が大きくなる。熊鈴の効果が薄くなるのでホイッスルを一吹き。飛び石を利用して沢を渡る。アップダウンの多い長い尾根が続き、なかなか行程が捗らない。足が擦れて痛くなってきた。ルートに間違いがないか少し不安になるが、GPSとマップでしっかり確認しているので大丈夫、のはず。尾根を離れ下り始めると、意外に往路への合流は早かった。

往路に合流。どういう偶然か、山頂でご一緒した方に出くわす。長命水に寄り道してきたというが、尾根から下り3分、水は細く、おまけに濁りがあったとのこと。汚れがあるのはいただけない。数分の歩きで朝日川に架かる吊橋へ。橋を渡れば一登りで朝日鉱泉の宿。ちょいと登って・・・。

17:30 
出発地点の駐車場に到着。
初めての朝日連峰。好天の中、存分に雄大な景色を堪能出来た。
出来れば次は泊まりで訪れたい。

撮った写真の一部は、気まぐれ写真館に掲載、予定。
  
朝日鉱泉から大朝日岳
山頂は近そうで遠い
尾根上から小朝日岳 奥に月山
山頂から祝瓶山方向
以東岳方向 いつか縦走したい
 小朝日岳から大朝日岳を振り返る
残雪のトラバースに手こずった
鳥原小屋手前の分岐点
 
可憐な花 大朝日岳手前
大朝日小屋付近
 
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