2011年の初めに         2010.12.14−2011.2.13

                                 木下秀人

  小生にとってこの1年は、昨年来の「テーマがまとめられない」という状況が続いている。それでも4篇を纏めてみた。

(1)日米民主党政権の1

日米で誕生した民主党政権に1年が過ぎた。それぞれ圧倒的な支持を得て誕生し、今、問題に直面している。小生は、オバマ政権を支持しその政策の展開に期待した。それに類する期待は鳩山政権には持てなかった。鳩山首相は菅首相に変わり、参議院選挙で民主党は大敗した。その間に世界も変貌した。それぞれの1年を考察する。  

 (2)失われた20年―戦後日本の総括について

失われた10年とか20年といういい方がある。それは高度成長をもたらした戦後日本システムがその役割を終え、機能不全になっているのに新しいシステムへの転換がなされないからではないか。その転換点はいつか、問題点はなにかについて考察した。

 (3)[やせ我慢]と倫理について

福沢諭吉に、勝海舟と榎本武楊を論じた「やせ我慢の説」という文章がある。敗者の側と勝者側との倫理と美学を論じたものだが、反論があった。最近、ロシアでレーニンに対する倫理的批判があると知った。「勝てば官軍」はロシアでも通用しないらしい。

(4)政府債務危機について

手がけている問題としては、日本政府の累積負債問題の考察が残っている。まとまり次第提示したい。                         おわり

 

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