2009/2/2

〒603−8555

京都市北区上加茂本山

京都産業大学 益川敏英教授

                   〒146−0092

東京都大田区(以下略)

本田忠宏

 

問い合わせの件

 

前略

 宇宙/素粒子に関し、先日朝日新聞「ののちゃんのDO科学係」に添付如く質問しまし

たが残念ながら取り上げてもらえませんでした。そこで、誠に失礼とは存じますが先生に

直接送付させていただきます。

 本件は(内容が一部稚拙な点があるかも知れませんが)私に限らず多くの天文学・素粒子

ファンの疑問とするところでありましょうし、ご回答は私のみならず(私のみでも結構です

)多くの人に知ってもらえるよう新聞社等にご連絡いただければ幸いです。

 なお、私はご参考までに資料を添付しますが、京都大学・工学部電気工学科の卒業で、

本件は全くの門外漢ですが、これまでに多くの宇宙関係の本を読み、(仕事でKEKの12

Gev陽子加速器増強に関わったことあり)KEKの一般公開は10数年行っております

(東京に引っ越したこともあり、ここ2,3年は行っていない)。更には、テレビ放送大学・

杉本大一郎氏の「宇宙とその歴史」(’04)も見ております。

 

 そして今、海外旅行で忙しく、そのために全く手が付かないのですがここ数年(5〜

10年掛かるかも)で下記のけりをつけねばと思っています。

1.フェルマーの定理の検証

2.TSP(巡回セールスマン)プログラムの改良(数10か所の巡回で1か所だけクロス

しており、後少しで完成のはずが10年近く放置でreviewが大変)、

3.(現役時代未完の)ストリップとの連成のロール温度計算は偏微分方程式をラプラス

変換、ベッセル関数、誤差関数、逆ラプラス変換を駆使し、世界で私のみ陽関数で解を得

ているが、プログラムを見直し再計算

 

先生の益々のご健勝をお祈りします。   

草々

 

宇宙/素粒子の疑問                           (‘09/1/26)

 

No.

理論

私の意見(異議/質問..赤字のものは重要)

備考

 1

小林・益川理論の6つのクオーク

(標準理論)

(異議) 

トップクオークの重量は酸素原子より大きく、またすぐ崩壊する、これが物質を構成する最小のものとは言えない。こうした不安定なものでなく、それが崩壊してそれ以上変化しない物こそが究極の物質といえる。

(質問)

a.陽子、中性子はアップクオークとダウンクオークで構成されている。然らばチャーム、ストレンジ、トップ、ボトム各クオークは物質の根源と言えるのか、その位置付けは?

b.クオークの形状(球?)、密度、大きさ、重さ、硬さ、色、手触り等、如何なる物質か?

c.ダウンクオークはアップとの違いは電荷が逆のみか? 重さの違いは?

チャーム、ストレンジの違いは?

トップとボトムでは重さに大差あり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

密度と大きさで重さは出る。

 2

ビッグバン

(ガモフ理論)

ビッグバン時の宇宙が1点から全方位に発散し、宇宙がなお膨張している(ハッブル観測)。

また、宇宙の断面を見ると中心部が少し膨らみ、周辺部は平らで直径は100億光年のソンブレロ型をしている。

(質問)

a.宇宙膨張のエネルギーは何か?ビッグバンの運動エネルギーか?(こんなに長く続く訳ない!)

b.もしそうなら何故離れるべき天の川銀河とアンドロメダ星雲が接近したり、銀河同士が衝突して車輪銀河が生まれたりするのか?

c.宇宙の膨張がa.に因らないなら何によるのか?

斥力か?

d.もしそうなら4つの力(重力、電磁力、強い力、弱い力)の他にもう一つ力が存在することになる。ダークマターやダークエネルギーの引力、斥力(あるとして)はどう働いているのか?

e.何故天球全方位に銀河や物質が存在しないのか? 

 


  3

ビッグバン

(ホーキング・

佐藤勝彦氏理論)

(戸塚洋二氏

理論)

(異議)

ベビーユニバース理論で無から宇宙が誕生とか、虚時間からなる虚数宇宙というのは抽象的であり納得出来るものではない。

また、戸塚洋二氏はビッグバンの時、潜熱に似たエネルギーによるインフレーションがあったのではないかというが、何ら具体性がない。

(意見)

現宇宙の始まりを137億年前のビッグバンを基準(t=0)に取ったのはいいとして、宇宙は無限に連続しているのでありビッグバン以前も、時間tは−(マイナス)数百、数千億年と存在していたと考えている。そして、ビッグバン直前の宇宙(t=0)は、エネルギー保存の法則より、現在の宇宙の全重量、全エネルギーが集まったものと思われる。また、

ビッグバン直後(t=0+)との物質の連続性はあるものと考える。

(質問)

a.ビッグバンを遡る数百億年前からビッグバンに至る間、宇宙はどのような状態であったのが時間的にどのような原理・原則でどう変わって行ったか?

b.ビッグバン直前、高温、高密度の物体であったというが具体的にその物質はどういう状態で、密度、大きさ、重さ、温度はどうか?どのように高温が生じたか?何がトリガーとなってビッグバンに至ったか?

ビッグバン直後(10−44秒後)、

直径は10−35m、温度は1032K。

密度は1096kg/mであるとするなら、t=0とt=0+では物質は連続しているからビッグバン直前も同サイズであるに違いない。

c.この密度はどういう状態で生じているのか?

(陽子、中性子と電子のみであったか?それなら原子核が出来そうだが、何の原子が出来たか?)

同様、ブラックホールの密度と状態は?

また、中性子星の密度は1018kg/mとのことであるが、これは中性子がどういう状態か?

(超新星爆発はヘリウムが燃え尽き、星が膨張して爆発したがビッグバンは超新星爆発の10の何十乗の規模であり、現象が異なる)

 

 

 

 

戸塚教授の

「科学入門」

(講談社)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数値は放送大学

「宇宙とその歴史」

(’04)

杉本大一郎講師による。

 4

反粒子による反物質は存在しない

(標準理論による「CP対称性の破れ」による)

(異議)

ビッグバンで粒子、反粒子が同数生まれたが反粒子(反物質)は消滅したのは「CP対称性の破れ」ということになっている。しかし問題は、もっと根源的なものであり、

ビッグバン直前の状態(物質のみであった)が具体的に議論されていないことにある。ビッグバン直前、物質のみしかなく(反物質はない)、物質から物質が生まれたというのが自然であろう。

 

 

Topへ