うみのいきもののそだてかた
1.準備するもの
 わくが樹脂製の水そう(スチール製はさびやすい)、浜辺の小石や砂、レンガやブロック(生き物のかくれ場所)、濾過器(ろかき)、エアーポンプ、18リットルポリタンク(海水をくんでくるためのもの)、乾電池式エアーポンプ(なくてもよい)

2.持ち帰るとき
 飼う数が多いと海水が汚れやすいし、結局は死んでしまうことになりそうなので、できるだけ少ない数を持ち帰ること。持ち帰るときは、乾電池で動くエアーポンプを使って海水に空気を送り、酸素不足で死んでしまうのを防ぐ。海水を、18リットルのポリタンク2つ分くらいくんできて、海水がよごれたときにとりかえられるように予備(よび)の海水を用意しておくとよい。小石や砂もいっしょにもってくる。(海辺の小石や砂には、濾過細菌(ろかさいきん)という微生物(びせいぶつ)がついている。海水中の動物のフンなどをきれいにしてくれる細菌である。)

3.持ち帰ってから
 水そうの半分くらいの深さまで海水を入れる。海水と一緒に持ち帰った小石や砂なども一緒に入れる。レンガなどでかくれがを作る。濾過器(ろかき)、エアーポンプをセットする。金属製(きんぞくせい)の水そうは、海水を使用するためさびやすいので樹脂製(じゅしせい)の物を使う。水そうに入れた海水の水面の位置に印を付けておく。18リットルの海水で、イソガニ2、3匹をかう。

4.世話のしかた
 海水を汚しにくいエサを1日1回から2回あたえる。エサは、しらすぼし・ミミズ・ふ・キャベツなど。食べのこしたエサは、はできるだけはやく取りのぞく。水分が蒸発(じょうはつ)して海水がへったら、へった分だけの水道水をいれる(印の位置まで入れる)。濾過器などに、活性炭(かっせいたん)を入れておくとよい。濾過器は、時々さっと洗う。ガラスについたもをとる。

5.そのた
 水道水の量を少しずつ多くしていくと、イソガニは真水になれてくる。冬は、水温を5度くらいに保てれば、エサをやらなくてもなんとか生きている。脱皮(だっぴ)したあとのぬけがらで、イソガニの標本(ひょうほん)を作ることができる。ぬけがらは、脱皮してすぐ取らないと、イソガニが食べてしまうことがある。ヤドカリなどは、イソガニと同じ水そうでかうとイソガニに食べられてしまう。

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