ビスコッティ

アーモンドの香ばしい香りがするイタリアのトスカーナ地方に古くから伝わる焼き菓子です。
「ビスコッティ」とは「2度焼き」という意味です。2度焼きすることで水分がほとんど飛ぶので、カリカリとした固めの歯ごたえになります。

以前は、通販専門の某コーヒー屋さんで購入していましたが、手作りにチャレンジしてみました。


材 料
薄力粉       130g
ベーキングパウダー 小さじ1強
アーモンド     50g位
バター(*1)     60g
砂糖        80g
卵(Mサイズ)   2個
アーモンドパウダー 50g
ブランデー(*2)   大さじ1強

実験の準備
(a) 粉類、砂糖、バタ−(*1:ケーキ用マーガリンでも可)をそれぞれ計量し、ボウルなどの容器に入れておきます。数g違っても大勢には影響しないので気軽に計量してください。
・バターを入れる容器は、この後各材料を順次投入しますので大きい物を使ってください。
・砂糖は、グラニュー糖、三温糖など好みの物を使ってください。 (私は、三温糖を使っています。)
(b) 薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーを合わせてふるう。
(c) 生アーモンドの場合:150℃に熱したオ−ブンで約15分ローストし、冷えてから2つに割る。
ロースト済みアーモンドの場合:そのまま2つに割る。
(アーモンドはきっちり50gでなくてもOKです。好みで増減してください。また、アーモンドではなくクルミなどの他のナッツでもOKです。)
(d) バター(*1:ケーキ用マーガリンでも可)は室温でやわらかくする。
(生アーモンドをローストするときオーブンの上に網などを置いてその上におくか、オーブンを発酵用に設定(37℃位)し15分くらい入れておくと早く軟らかくなります。)
(e) 卵2個を割りほぐしておく。(MサイズでなくLサイズでもOKです。)
(f) クッキングシート(オーブン・レンジ用)を作るサイズに合わせ箱形にしておきます。
(g) オーブンを170℃になるよう予熱を開始します。

実験の手順
1 軟らかくなったバターに砂糖を2〜3回に分けて加え、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜます。(三温糖の場合は白くならないのでよく混ざったなと思うまで混ぜます。)

2 これに溶いた卵を2〜3回に分けて加え、泡立て器で分離しないよう混ぜます。

3 混ざったらブランデーを大さじ1〜2杯加え軽くかき混ぜます。

(*2)ブランデーの代わりにアマレットやコアントロー等のリキュールを加えてもOKです。
4 あらかじめふるっておいた薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーと二つ割りにしたアーモンドを入れ、ゴムべらでさっくりと混ぜ合わせます。
5 天板に敷いたクッキングペーパーに4の生地を等分して乗せます。

写真では、ほぼ3等分しています。
(できあがりが天板の幅の1/3位の長さがちょうど食べやすいので)
6 クッキングペーパーに乗せた生地を広げます。

加熱すると生地が柔らかくなり少し流れ、また、膨らむのでので箱形にしたクッキングペーパーの形通りに広げなくてもかまいません。
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8 熱いうちに天板から取り出し、1〜1.5cm幅に切り天板に戻します。
焼き色にムラがあるようなら、戻す位置を変え出来るだけ同じように焼けるようにします。

切るときに下のクッキングペーパーを切らないように下の方を押し切るとペーパーごと天板に移せるので楽です。
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再度オーブンを150℃に設定し、下段で20〜30分焼きます。時々ガラス窓越しに中を覗き焦げすぎないよう注意します。
オーブンから取り出したら、網に乗せ室温まで自然に冷やします。
熱いうちは軟らかくもろいので丁寧に取り扱いましょう。


考 察
切り口を上にして裏表2回に分けて再加熱をする方法もありますが、この方法だと切り口もきつね色に焼けてしまします。私は切り口が卵色の方が好きなので、この方法は使っていません。
アマレットの香りを残す為アーモンドを2〜3時間アマレットに漬けてから生地に入れてみましたが、アーモンドのカリッとした食感がなくなり香りもほとんど残りませんでした。(大失敗!!)



使用したリキュール
アマレット

あんずの核、アーモンド、バニラ、カカオからの抽出オイルが原料です。原料にあんずの核が使われているので杏仁豆腐と同じ香りがします。

ドイツから実習で来ていた留学生に「アマレットを入れたスペシャルバージョン」があると教えてもらったので早速購入し、ビスコッティにはこれを使っています。(はじめは、コアントローを使っていました。)
楽天市場の”スピリッツ男爵”で購入しました。
コアントロー

オレンジの香りがするリキュール。ホワイトキュラソーの銘柄の中の一つです。ホワイトキュラソーは無色のオレンジ果皮エキスとアルコール、シロップを配合して作られます。

我が家では、お菓子作りにはブランデーの代わりにこれをよく使います。



参考文献
  • 親子で手作り お菓子の時間(北海道新聞)
  • KOOKPAD.COM: お菓子づくり > クッキー > ビスコッティ


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