分別功徳品 (3)
世尊
「仏の無限の生命を確信することで得る 重要な功徳を説きましょう。
@ 旋陀羅尼 せんだらに
経文…… 多くの菩薩摩訶薩ぼさつまかさつ 衆が 無量無限の旋陀羅尼せんだらに を得る‥‥とは
無数の菩薩摩訶薩ぼさつまかさつ 衆が 陀羅尼だらに (悪を止め善をすすめる力)を、旋めぐらす ことで
仏の教えを広める活動の原動力になる力を得る という意味。
A 不退の法輪を転ずふたいのほうりんをてんず
経文…… 多くの菩薩衆が 能よ く 不退の法輪を転ず‥‥とは
多くの菩薩衆が どんな障害や困難にも、負けずに退くことなく、仏の教えを伝道していくことで
仏の教えが車の輪のように(法輪を転ず) 無限に回り広まっていく意味。
B 清浄の法輪を転ず しょうじょうのほうりんをてんず
経文…… 多くの菩薩衆が 能よ く 清浄の法輪を転ず‥‥とは
多くの菩薩衆が 法を説き広めていく時には 報酬や見返りなどを求める心は まったく無く
ただ 法のために法を説く清浄な心のみの 菩薩行ができるようになる意味。
C 阿耨多羅三藐三菩提 あのくたらさんみゃくさんぼだい
経文…… 多くの菩薩衆が 八生に当まさ に阿耨多羅三藐三菩提得べし‥‥とは
多くの菩薩衆が 八度も生まれ変わるあいだも修行して 最高の仏の悟りを得ることができる意味。
D 一生の修行だけで 仏の境地に達する菩薩たちもいるが
菩薩の徳の高さには 皆違いがあるので、多くの菩薩たちは二度・三度と何回も生まれ変わり
この娑婆世界を生きていく中で、修行をつづけて 仏の境地に達することができる意味。
E 仏の寿命が永遠不滅なことを 知った衆生は 自分も仏の境地目指して修行する気持ちに成る。
ボサツマン 思いきって世尊に質問します
「世尊 二度・三度・と何度 生まれ変わっても修行する ということは
我々衆生の生命は永遠ということなのですね。
修行を繰り返し頑張っていくと、少しずつ 確実に仏の境地へ 近づいていけるのですよね?」
世尊
「ボサツマンよ、その通りである。 だから 生まれ変わる次の世でも またその次の世でも、
衆生は常に希望をもって 充実した生き方をすることが 大切なことなのです」 ハハー‥‥‥合掌 つづく