論語 (2)
○ 温故知新 おんこちしん
意味: 古き良きもの(歴史 思想 人物)を 深く調べ研究して そこから新しい知識や見解を得ること。
○ 「子曰く 後生畏 こうせいおそ るべし いずくんぞ 来者らいしゃ の今に 如し かざるを知らんや」
意味:
後生畏 こうせいおそ るべしとは 若者を見くびるなと いう意味 後生こうせい は後輩の人間。
いずくんぞ 来者らいしゃ の今に 如かざるを知らんやとは
今の若者たち(来者)は 人生の経験が豊富な我々には いまは 敵わないかもしれないが
将来は 今の我々に敵かな わないということは 誰も言えない。
○ 仁じん 右から読むと二人 二人を重ねると夫の字になる 夫婦は仁(慈しみ・思いやり)が肝要である。
○ 最大の名誉は決して倒れない事ではない 倒れるたびに起き上がる事である。
○ 過ぎたるは 及ばざるが如し。
島崎藤村 しまざきとうそん (明治の文豪)は
「若い時には 老人と親しみ 年をとったら若者を尊敬せよ」と 言葉を残している。
意味:
人間は 若い時は血気盛んなので自信過剰になり 暴走しがちで 無駄な失敗も多い
だから 若い人が老人と懇親を深め 老人の体験の知恵に学ぶことは 貴いことである。
又 老人は とかく保守的な考えに固まり 変化・改革を嫌うものである だから
老人特有の偏屈な態度を改めて 柔軟な若者の頭脳と触れあうべきである。
老人は 若者から時代の息吹を吸収し 青春時代の鋭敏な感性を取り戻すように心がけよ。
若者よ 老人をキモイと言うな 加齢臭は 経験臭だ 老人からも 学べ ‥‥‥‥ ボサツマン
武者小路実篤 むしゃのこうじさねあつ は ”論語私感 ろんごしかん”で記している
「この孔子の教えを すべての人が実行すべきである ならば この世は不合理も戦争もなくなる。
自分が殺されたいものだけ 他人を殺すことができる
自分が奴隷になりたいものだけ 他人を奴隷にすることができる
自分が不幸になりたいものだけ 他人を不幸にできる そんな奴がいるか いたら病院へゆけ。
要は 己の欲せざるところ 人に施すことなかれ ということです」
自分がされて 嫌なことは 他人にもするな ですね ……… ボサツマン
○ キリストの言葉
「己のせられんと欲するがごとく 人になせ」 ー自分がして欲しいことを 他人にもしなさいー ……マタイ伝 黄金律
○ 「巧言令色 こうげんれいしょく 鮮すくな し仁じん 」
意味: 巧言令色とは 他人に気に入られようとして 媚びへつらう態度をとること。
巧みに言葉を飾り わざと愛嬌を見せて 近づく人間は 心に誠意がない。
とかく 口先ばかり上手くて調子がいい人間は 実行が伴わず不愉快ですね……ボサツマン
○ 「吾 日に三省さんせい す 人の為めに謀りて忠ちゅう ならざるか朋友ほうゆう と交わりて信ならざるか
習わざるを伝えしかと」 ‥‥‥‥曽子 そうし
意味: 「人の相談には 誠意を尽くしたか 友との信義を破らなかったか
学び習っていないことを 無責任に人に伝えたりはしなかったか」
曽子は1日に何度も わが身について反省する 修養努力の人でした……ボサツマン
○ 「切磋琢磨せっさたくま 」 仲間と共に 学問や道徳の道を修養し 己おのれを磨くこと。 (3)へつづく