下彦間宇都宮神社祇園祭
下彦間宇都宮神社祇園祭は、毎年8月1日に近い日曜日に開催される。下彦間郷土民芸保存会が、祇園祭で、山車のお囃子や獅子舞「ささら舞」を上演をしている。
祇園祭で上演される「ささら舞」
日本の各地には、つくりものの獅子頭を被って舞や踊りを演じる民俗芸能、獅子舞が伝わっている。獅子舞は北海道から九州沖縄にかけて日本中に分布していて、最も広い分布と数を誇る民俗芸能である。
また、舞場となるのは様々で、社寺の境内・獅子宿 ・有 力者の家・他地区との境界や辻などで、それらを巡って行われる。舞う際にはネコと呼ばれる莚を敷いてその上で舞うところもある。また、地域内を一軒一軒巡り、獅子役が屋内に土足のまま上がり込んで舞って歩くところもあり、「駆けざさら」と呼ばれたりしている。田沼町下彦間では神社の神楽殿で行われている。一般的に獅子頭の構造は木彫に彩色されたものが多く、上杉謙信の作(真岡市)や 左甚五郎の作(古野)と伝えているところもある。田沼町下彦間のように張子で作ったものは珍しい。雄2匹は1対の角を持つのに対して、雌は角がないか宝珠を持つ。雄雌共に鶏の羽を挿しているものが多い。今市市中猪倉や岩舟町古橋では龍頭といわれている。 |
下彦間宇都宮神社縁起
旧地名:安蘇郡田沼町大字彦間字宮前
主祭神:大己貴命・田心姫命・味耜高彦根命
配祭神:高?命・速須佐之男命・鳴雷命・大山咋命・木花咲耶姫命
由 緒:1617(元和3)年に宇都宮本多上野介の支配下にあったときに、二荒山神社より勧請したことから社名となった。下彦間鎮守。昔は境内にある駒形神社が鎮守であった。
例祭翌日の祇園祭で妖魔退散、五穀豊饒祈願の獅子舞「ささら舞」が奉納される。 戸奈良の鹿嶋神社からさらに6kmほど奥に行くと右手に鳥居が見える。社柱には「邨社宇都宮神社」とある。左手に文字のない石塔が三基。杉林の奥に社殿が見える。 神楽殿付きの立派な神社。背後は山。 「安永3年甲午12月吉日」1774手水石。 「大正3年8月1日」の旗杭。 拝殿右手に織姫神社(棚機姫命)、駒形神社(宇気母智神)、八坂神社(速須佐之男命)にあたる境内社3社。奥の石祠には明治11寅年9月1日再建」の文字。 「天保3辰年正月吉日」1832の石碑。 「享和2壬戌3月」1802の石塔。 「元禄16癸巳年 奉造立石燈」1703これは古い。 本殿のレリーフも見事に残っている。 |