三毳山大文字焼(みかも山)

 「三毳山」は「みかもやま」と読みます。  平成6年8月15日に、佐野市消防団第6分団を中心に黒袴町会、旧佐野市内全12分団の協力で、第1回の「三毳山大文字焼」が行われました。その後、毎年地元の人びとや消防団により受継がれ行われています。

三毳山大文字焼
三毳山大文字焼  佐野市では旧盆で行われますので、地元の人はもちろん、帰省客などにも楽しみの一つに数えられています。毎年8月15日に開催され、平成25年現在で20回を数え佐野市の伝統行事の一つになっています。
 三毳山西側斜面に午後7時から点火され、山肌に縦80m・横60mのオレンジ色に染められた「大」の字が浮かび上がります。
三毳山と万葉集東歌
 三毳山は、万葉集東歌に詠まれている形の美しい山です。東北自動車道路を東京から北へ向かうと、最初に見える山が「三毳山」です。
 その昔、東山道が通過していたと伝えられており、連なる山並みの中腹に「三毳の関」があったといわれています。
 当時、大宮人たちが往来のため、ここに登り前後を望めば里民の炊煙の盛んにたなびく様あり、そして美しい風景を眺め、詩を作り歌を詠んで歓を極める所であったと伝えられています。

 大宮人=宮中に仕える人