リュウノヒゲ(龍の髭)
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学 名 | Ophiopogon japonicus |
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科属名 | ユリ(百合)科 ジャノヒゲ(蛇の髭)属 |
別 名 | ジャノヒゲ(蛇の髭)、ヤマスゲ(山菅) |
原産地 | 日本、中国 |
花 期 | 7月〜8月 |
高 さ | 10p前後 |
花 色 | 薄紫色 |
花言葉 | 変わらぬ想い、深い思いやり |
誕生花 | 11月17日、11月27日 |
コメント
庭の木を植えているスペースにグランドカバーとして「リュウノヒゲ(龍の髭)」を植えてある。雑草が生えないようにと植えたのだが、幾分は抑えられたものの、やはり生えてきた。でも草は手抜きで済むくらいである。夏の盛りに良く見ると薄紫の小さな花が咲いていて可愛らしい。幾らかではあるが涼しい気分である。
雑 記
細く艶やかな葉が「ヒゲ(髭)」に見立てられ、人の髭より長く太いので「リュウノヒゲ(龍の髭)」という名前が付いた。古来より庭園のグランドカバーなどに用いられ、日陰や暑さ寒さに強い。7〜8月の真夏になると総状花序に淡紫色の小さい花をつける。晩秋から初冬にかけて丸い濃紺色の美しい小さな実をつける。
学名の「オフィオポゴン(Ophiopogon)」は、ギリシャ語の「ophio(蛇)+ pogon(ひげ)」が語源。日本名「ジャノヒゲ(蛇の髭)」の直訳から付けられた。
根は所々太く紡錘形になり、これを「バクモンドウ(麦門冬)」と称して鎮咳・強壮などに用いる生薬である。麦門冬は、「バクモンドウトウ(麦門冬湯)」「セイハイトウ(清肺湯)」などの漢方薬に使われる。「茎」は高知県などでは食用とされ、ゆがいてから更にアゲなどと一緒に煮て食べる。
近年出回っている龍の髭は小型の「タマリュウ」という種類が多いようである。あまり草丈も高くならず密集して生えるので花壇の縁取りやグランドカバー、寄せ植えになどに利用されている。晩秋から初冬にかけて濃紺色の実を付け、それを子供達が竹鉄砲に実を詰めて飛ばして遊んだりします。
龍の髭が詠われているもの。
「あしひきの 山菅の根の ねもころに 我はそ恋ふる 君が姿に」 万葉集
「愛し妹を 何処行かめと 山菅の 背向に寝しく 今し悔しも」 万葉集
…「リュウノヒゲ(龍の髭)」のことを古くは「ヤマスゲ(山菅)」と呼んだ。ちなみに「ヤブラン(薮蘭)」の別名も「ヤマスゲ(山菅)」であるが、リュウノヒゲの方が本来の山菅である。
「あしひきの 山菅の根の ねもころに 我はそ恋ふる 君が姿に」 万葉集
「愛し妹を 何処行かめと 山菅の 背向に寝しく 今し悔しも」 万葉集
…「リュウノヒゲ(龍の髭)」のことを古くは「ヤマスゲ(山菅)」と呼んだ。ちなみに「ヤブラン(薮蘭)」の別名も「ヤマスゲ(山菅)」であるが、リュウノヒゲの方が本来の山菅である。