ここはブルネイシュテイリング・・・厳しい王制制度がなくなり
貴族が統治する平和で豊かな首都である・・・市民は圧制に苦しませた王制を倒し
自由を手に入れてから150年あまり時が過ぎようとしていた・・・
子供たちはすくすく育ち、また市民も自由でなに不住のない町であったが
貧富の差が相変わらず続いており、一部の市民は今日を生きることを懸命に
努力している物もいた・・・そんな町に1人の男が訪れた・・・・・
[は~腹・・減った・・・] 男の姿はボロボロで乞食とまちがいられる位の酷い格好をしていた・・・
そして男は・・おぼつかない足取りで町の中に消えていった・・・
[おにいさん、おにいさん、そこの剣士さん・・・あなただよ~]
と、1人の剣士が露店商の人に呼び止められた・・・・
[なんだ・・私は急いでいるのだか・・・]
[ちょっと聞いてくださいな・・良質の無限矢が手にはったのですよ~これを剣士さんに売ろうと
思ってるのでよければ買ってくださいな・・・]
そして男は裏路地に剣士を通すと1つの矢を見せた・・・
[おい、これの何処が無限矢なのだ・・・あからさまに詐欺行為ではないのか!!]
剣士は声をあらげ怒鳴り散らした・・・・そして商人は笑いながら・・・
[うけけけけ・・・当たり前よ、これはおとり・・さあ~命が欲しければ今もってる金と装備を置いて
この場から去りな!]
そうして剣士が回りを見ると、シーフが5~6人剣士を取り囲んでいた・・・
[くっ!卑怯な・・・おまえらこの辺で追い剥ぎをやってる盗賊の一味だな・・・]
剣士は剣を振りかざすが、流石に大勢のシ-フでは部が悪かった・・・剣士は剣を弾き飛ばされ
袋小路に追いやられた・・・・
[ケケケケケ・・・恨むんなら、貴族の馬鹿どもを恨むんだな~あいつらの下手糞政冶で俺らも
明日を生きられるかどうかなんでね~見たところあんたはかなり裕福そうだな~]
[ふざけるな!お前たちが明日生きられるかどうかだと・・・お前らこそ下級層の市民を脅迫して
食料や金品を奪ってる悪党だと言う事ぐらい調査済みだ!]
と剣士は声を荒げ怒鳴り散らした・・だが冷ややかな盗賊たちは・・・
[それが何だと言うのかな・・この世界は弱肉強食、強い物が勝ち、また強い者が正義なのだよ!]
剣士はその初発言に激怒して構えるが、剣を弾きとばされ劣勢の状態は変わりなかった・・・
[よし、野郎ども剣士の身ぐるみをはいじまいな!]と、飛び掛ろうとした時、
その時盗賊たちの頭に何かが落ちてきた・・・その落ちてきた物は、
赤い木の実の果実でここブルネイでは良く売られているものだった
[だれだ!]盗賊たちは周りを見るが人の姿が居なかった・・・・
[大勢で人を脅迫するなんて、この町も物騒だな・・・・]と、声は聞こえたが姿は見えなかった
[くっ!卑怯ものめ・・・姿をあらわしやがれ!!]盗賊たちは声を荒げたが・・・
[卑怯?・・笑し、大勢で1人の男を囲んで金品を奪う方が卑怯だと思うがな・・]
と、その時、屋根から1人の男が飛び降た次の瞬間、1人の盗賊を一撃で
倒した・・・・その男はボロボロになった鎧を着て、手には槍を装備していた
[だれだ!貴様、この辺では見ない顔だな!!]
[見ないのも当然だ・・私は諸国を旅してる者だからな・・・]
次の瞬間、盗賊達が飛び掛るも・・・ほとんどが一撃でやられてその場に
倒れていた・・・
[大丈夫か剣士さん]・・・旅のランサーは剣を拾い上げて剣士に手渡した
[すまない・・助かったよ・・私でもこの人数相手ではあぶなかったのでね・・・]
次の瞬間・・ボロボロのランサーはその場にへたり込み・・・剣士が心配で
駆け寄った・・
[大丈夫か!やはり盗賊たちにやられたのか!!]
ぐぅ~~~・・・・
その音を聞いた剣士は笑い上げた・・・[はははは・・・なんだ君・・・空腹だったのか]
とボロボロの旅人は・・・赤くなりながら・・・
[おはずかしながら・・・路銀が底をついて最近はろくなもの食べてないので・・]
くすくす・・笑うと剣士は旅人の手を取ると・・・
[助けてくれたお礼だ・・食事をご馳走しよう・・・美味い店知っているぞ]
と、剣士と旅人の向かったレストランは旅館と酒場をやってる店で若鶏のワイン蒸し
などはかなりの評判の店であった・・・
[そう言えば名前がまだだったね・・俺の名はアイオテ・・君は?]
旅人は口に次々詰めこんだ食べ物を飲み干すと・・・
[私の名はナイトシェード・・・武者修行して各地を回っているランサーです]
[ほう、この時代に武者修行とは珍しいな・・・・そんなに強くなりたいのか?]
[いえ・・・私実は孤児院でそだって・・それで、肉親を探しの旅もかねてます]
アイオテは・・しばらく考え込むと・・・・
[ナイト君・・よければこの町に住んでみないか?]
アイオテの発言にナイトは少々戸惑いながら・・・
[いえ・・住むといっても・・ここで私が出来そうな仕事はなさそうだし、住む所も無いし・・]
[はははは・・・実はねナイト君・・・私はこれでもギルドを所有していて、
事務所や寮なども あるので、良ければ来ないかね?]
[え・・・ギ、ギルドですか・・・・だって・・かなり強くないと・・!!] ナイトは戸惑っていた・・・
[ははは~そんな驚く事はないよ・・・君の腕は先ほどの戦いで見せてもらったし、君には十分
入れる権利があるよ・・・]
アイオテは、グラスのワインを飲み干すと・・・[今すぐにとは言わないよ・・・君がよ~く考えてから
その答えを私に言ってくれれば・・・それでよい・・入るも入らないのも君の自由だ。]
[では、明日まで考えさせてください・・・で~何処に行けばアイオテさんに?]
アイオテは紙に住所書いてナイトに渡した・・・
[私はそこにいる・・決心がついたら来なさい・・・私はいつでも待っているぞ]
そして、次の日・・・ナイトの足はギルドDivine Guardianの事務所の門をたたき
Divine Guardianのナイトシェードが誕生した瞬間であった・・・
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