第2章 ファーストコンタクト

武者修行のため旅するナイト・・・そんな彼が行き着いた場所は古都ブルネイ
そして偶然出あった、カリスマ的剣士アイオテ・・・ナイトとアイオテこれは運命が
もたらした出会いか・・さてまた偶然の産物か運命の輪は再びナイトに新たな
出会いをもたらすのであった・・・

さて、ここは古都ブルネイの一角にある建物・・その建物にはDivine Guardianと言う名の
ギルドの事務所があり、2階はギルドメンバーの住居となっていた・・
そして、ナイトがギルドに入団して2ヶ月が経とうとしていた・・・

[おはようございます!]ドアを威勢良く開けて元気に出てきたのはDGに入隊して絶好調
のナイトであった・・・

[おはよう、ナイトさん]

皆、ナイトに挨拶をした後それぞれの仕事についていた・・・
事務所には、ヨ-コ、原田梨沙、ロスト、デミタス、アーカントスのメンバーがおり
それぞれ個性豊かなメンバーであった・・・そのなかでヨ-コがナイトに語りかけてきた

[ナイトさん、これ・・明日のギルド戦の参加申込書よ・・]

ナイトは用紙を手にとると、参加の所に丸印をつけ再びヨーコに手渡した
[はい、ヨ-コさんこれでOKかな?]
[うん、これでOK・・ナイトさんも絶好調ね・・初陣で3人も倒したのは中々の実力よw]
と、ヨ-コの言葉にナイトは少々照れながら・・・答えた。
[いや、まだまだ未熟物ですよ、もっと精進して強い奴が着たら私が絶対に倒してやる!]
ナイトは気合を入れると槍を上に上げた・・・とそこにアーカントスが・・
[おやおや・・頼もしいな・・君の実力はGvで見せてもらったよ将来が凄く楽しみだw]
と、ナイトは・・[あい、がんばります!!]と・・今度は・・・
[頑張るのも良いけど、興奮して我を失わない事ね・・Gvは熱くなったらやられるわよ]
と原田梨沙がナイトに問い掛けた・・・ちなみに原田梨沙は極東の国からやってきた
アーチャで、本国では敵なしと言われた実力を持っておりギルドでは主力を勤めていた
[わかっていますよ〜原田さんは手厳しいな〜w]
と、くすくすと笑いながらヨーコがナイトに追い討ちをかけた
[ふふふ・・でもりっく(原田)が言ってる事は本当よ、調子に乗ると痛い目見るわよ〜w]
そして、一同苦笑していると、事務所のドアが開いた・・・
[あ、アイオテさんおはようございます〜]一同アイオテに挨拶をすると再び席に付き
それぞれの事務の仕事をはじめ、アイオテは部屋に入ろうとした時・・・
[あ〜ナイト君・・ちょっとGM室まできてくれるかな?]
[え、あ、はい・・・良いですよ・・・]とナイトは奥のGM室に足を進めた・・・

[まあ〜楽にしてくれ・・・説教とかではないから・・w]
アイオテは苦笑しながらナイトをソファーに座らせ、自らも椅子に座った・・
[うちでランサーは君が2番目になるが・・・うちには伝説のランサーが居たのだよ]
[伝説の・・・ランサーですか?]
ナイトは首をかしげながら聞いていた・・・
[うちには昔、1人のランサーがいてね・・・その彼の強さは尋常ではなかった・・]
と、アイオテは・・その彼の事を語り出した・・・その内容とは・・・

それは、ナイトが入隊するかなり前・・・Divine Guardian史上最強といわれた
ランサーが居た・・そのランサーはギルドが始まった直後奇襲をかけ一人で
敵の陣地に乗り込んでいった・・ギルドメンバーは彼の死を誰もが思い
駆けつけると・・・思わぬ光景が飛び込んできた・・・・そのランサー1人で
敵ギルドの80%がやられており、生き残った敵のほとんどが瀕死の
重症の状態になっており、彼1人で1つのギルドを全滅させたと言っても
過言ではなかった・・・その話を聞いたナイトは愕然としていた

[そんな馬鹿な!エビやブレス無しで、それに・・エンチャもかけずに?]
とアイオテはうなずきながら・・・
[ああ〜そうだ、彼1人で敵をほとんど倒したのだよ・・・]
ナイトは恐怖に身を震わせていた・・・・まだ未熟であるナイトもそのランサー
の実力は桁外れに大きな物と実感していたのだった・・・・
[まあ〜君もそのランサーみたいになる事を期待してるよ・・]
アイオテはナイトの肩を軽く叩き、珈琲を口に含み・・そして・・
[まあ〜ギルドに入った以上・・多分その彼と当たる時もこような・・・
ま、でも気軽に、やろう・・・考えても仕方がないことだ・・この世界は
それだけ広いと言う事だ・・・w]
アイオテは苦笑しながら、ソファーに腰掛けた・・・・
[ああ〜そうそう・・それとナイト君、すまないが使いを頼まれてくれないか?]
[使い・・ですか?]
と、アイオテは書類をナイトに手渡すと・・・
[その書類をアリアンのカオリンの元に届けて欲しい・・調査文章なので
無くさぬように頼むぞ・・・]
[解りました、行って来ます・・・]

と、ナイトが事務所から出て行った後・・ヨーコがGM室に入ってきた・・・・

[ナイトさんに彼の事を話したのね・・・]
アイオテがうなずきながら・・
[ああ〜ナイトにとっては・・彼は大きな壁になるかもしれないな・・・]
[でも、ナイトさんなら何とかするでしょうね・・アイオテが認めたランサーでしょw]
小悪魔っぽく笑うヨーコにアイオテは笑いながら・・・
[まあ〜明日のギルド戦でナイトは彼と戦うだろう・・銀槍の槍使い・・・に・・・]

そして次の日・・・Divine Guardian一向はギルド戦会場の門をくぐり・・スタンバイをはじめた
それぞれの武器や鎧の点検、ポーションなどの確認をしたときであった・・・

アナウンス:大変長らくお待たせしました、Divine GuardianVS社長組のギルド戦をはじめます
       各参加者は準備が整いしだい所定の位置についてください

アナウンスがギルド戦会場に響き渡るとナイトは気合を入れ槍を強く握り締めた・・・・
そして、次の瞬間、戦いの合図が出された・・・

アナウンス:Divine GuardianVS社長組、レディーファイト!!!

ナイトはアイオテと共に前衛にて戦闘を開始した・・敵のギルドも中々の強さでDGを押し始めた・・・
その時、アイオテの怒号が飛んだ・・・・
[陣形を崩すな〜〜!アチャ隊は左右から回り込んで、敵の本隊に集中砲火、剣士隊ランサー隊、我に続け!!!]
予想を上回る混戦で、不覚にもナイトはアイオテとはぐれてしまい、同じ境遇の味方と共に敵の
部隊を倒していたその時・・・
[うわ〜〜〜〜〜!]
ナイトの耳に味方の叫び声が聞こえた・・・・それを聞いたナイトはその場に急いで向かった
[おい、しっかりするんだ!]
[ナイトか・・・奴には気をつけろ・・強い・・]

とナイトがそこに見た敵は・・金色の長い髪・・・切れ目で青い瞳・・それに表情は氷のように
冷たい表情で前に居る敵を容赦なく倒す・・・1人のランサーであった・・・
しかし、ナイトは攻撃すら出来ない状態だった・・・そのランサーから出されるプレッシャーで
その強さがひしひしと感じていた・・・
[こいつ・・・強い・・こんな強いプレッシャーは今まで初めてだ・・・]
そして、ナイトはなんとか槍を構え攻撃態勢に入るが・・・・・
[!!スキが全く見当たらない・・・]
まさにナイトは現在、敵のランサーの攻防一体の構えに引き込まれており攻撃したら自分が
やられてしまう事をひしひし感じた・・・だがナイトはそれでも次の瞬間攻撃を仕掛けた
[くらえ!エントラップメントピアジング!!!]
だが、無情にもそのランサーにはナイトの攻撃はかすり傷程度であった・・そして次の瞬間!
[エントラップメントピアジング!!]
ナイトのエントラは4人・・・だがなんとそのランサーは8人も分身を作りナイトに
襲いかかった・・・・


[うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!]


ナイトの身体に激しい激痛がはしり次の瞬間、ナイトは地面に倒れこんだ・・・
[つ・・・強すぎる・・・やはり、私は無力なのか・・・・]
ナイトは薄れてゆく意識の中・・・ナイトはそのランサーの声を聞いた・・・
[フム、・・・・DGにもランサーが入ったのか・・・]
このとき・・・ナイトは初めてGvで敗北感をかんじていた・・・・