日記:2001年7月
7月7日(土) 日記スタート

 午前8時45分から、札幌市身体障害者福祉センターでIT講習会(視覚障害者向け)第1回講習スタート。同じカリキュラムで教えるのは既に3回目なので、滑らかに話せたように思う。今回の受講生はお二人とも弱視で点字入力を希望しなかったため、Word+2000Readerでの講習に切り替える。画面やポインターを拡大し、11時45分まで3時間の講習を行った。いつもながら、視覚障害の方々がパソコンを学ぼうとする真剣さに心を打たれる。
 午後1時から、新札幌のi−cis(アイシス)でインターネットコミュニケーション道場2回目。先日辛うじて転送したファイルがそれなりに表示されていることを確認した。写真は、視覚障害者の方がVoice serfinで聴くことを考えわざわざ「岳の写真」、「ブラジル71の写真」などの名前を付けたのだが、これではブラウザで写真を表示することができないとのことで驚いた。午後3時20分ころ講習終了。札幌駅へ向かう。
 午後4時35分から、札幌駅北口の映画館「蠍座」で、イラン映画「太陽は、僕の瞳」を観る。既成の視覚障害観をうち破る、実に分かりやすい映画だった。
 午後6時40分ころ、JR高砂駅近くの「どもV」へ行き、デジカメで外観の写真を撮る。これでホームページの素材が揃ったので、いよいよホームページを試験的に公開することにする。
 午後7時、「岳」へ行き、いつものコーヒー。AERAの新刊が入っていたので読む。
 午後7時半ころ帰宅。ホームページのメンテナンスに没頭する。


7月8日(日)
 

 午前1時過ぎまでホームページのメンテナンスに取り組む。i−cisの契約サーバー及びYOKO−NET(よこねっと)のサーバーに転送したファイルが、ホームページアドレスを入れても表示されない。YOKO−NETの溝口さん、i−cisの中山さんへメールで照会する。午前0時37分過ぎ、溝口さんからメールがあり、アドバイスに従ってホストサーバーの中にフォルダを作成し、そこへファイルを送信したがやはり表示されないので、諦めて就寝。
 午前6時ころ目覚めてメールを読むと、午前4時31分ころi−cis中山さんから詳細なメールがあり、それに従ってi−cisの契約サーバーにファイルを送信したところ、きちんと表示された(^o^)。写真が表示されない、TopPageへ戻れないなどの不具合を修正しているうちに午前8時過ぎになる。
 午前11時ころ新札幌へ出かけ、PHP文庫の「東郷平八郎」を購入。昨日、インターネットコミュニケーション道場に出かけた際、i−cis事務所のそばにある本屋で少し読んで面白そうだった本だ。午後4時ころまでかけて読了。
 その後、ヨドバシカメラで「ホームページビルダーVer.6」を購入。実は、このホームページは「30日間無料お試し版のホームページビルダー」で作っているのだが、7月23日で使えなくなるので、思い切って購入した。
 札幌への行き帰り、このホームページをバリアフリー化する方法をいろいろと考えた。帰宅後メールを読むと、i−cis中山さんからメールがきており、「各写真に写真のコメント(ALTで)をつけるのもチャレンジしてみてください。」と書いてあった。その方法を尋ねるため、返信メールを送った。 
 このホームページを作った初期の目的であるホームページのバリアフリー化に、これから取り組んで行きたい。
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7月9日(月)

 朝起きてメールを開くと、加納さんから出前セミナーについてのメールが届いていた。これは、8月から12月の間、毎週土曜日及び平日に月2回程度札幌市内の障害者(身体・知的・精神)の共同作業所28ケ所を訪問し、インターネットのホームページ検索及びメール体験をしてもらおうとする画期的なボランティア活動なのだが、講師の応募者が6名とのことで、かなりきついローテーションになりそうだ。
 午前8時25分ころ、JR札幌駅近くのベスト電器内にオープンしたドトールコーヒーでモーニングコーヒー。客は私一人で、開放感に浸る。ホームページのバリアフリー化について考える。視覚障害者用のブラウザソフトが、文字情報の読み上げに対応していることを考えると、正確に読めないアルファベットの使用は避け、ひらがな・カタカナを多く使用することを心がけるべきだろう。これまでは作ることが精一杯で、バリアフリー化はまだまだ不十分だ。やっと公開したばかりのホームページだが、これから大改造しなければ。

 帰宅後、メールを読むとアクセスカウンターの付け方が届いていたので、早速チャレンジ。
 さらに、視覚障害者が読むことを考え、表紙ページに戻る部分をアルファベットで<Top Page>としていたのを<トップページ>と改めると共に、タイトルを「街角喫茶店」から「まちかど喫茶店」に改めた。



7月10日(火)

 今朝のモーニングコーヒーは、札幌センチュリーホテル地下の喫茶店BRUNNEN(ブルーネン)。ここは、いつも常連で混んでいる。私は、一つだけ残っていた席に着くことができたが、後に何人も空席がないため諦めて帰っていた。ここのモーニングコーヒーは一杯250円と安く、しかもなかなか美味なことが人気の理由だろう。
 午後6時から、北大百年記念会館で「構造改革は日本を救うか?」に出席。法学部の山口、文学部の金子、経済学部の濱田の3教授による基調発言。その後会場との質疑応答。6月26日に出された骨太の方針には、いろいろと問題はあるが、国のあり方について真面目に議論できるベースができたことは良かったと思う。
 帰宅後、ホームページビルダーをインストールし、バナーを作成する。



7月11日(水)

 朝起きてアクセスカウンターを確認すると、アクセス数が136まで上がっている。アクセスカウンターを設置したのは、一昨日(9日)の夜だから、かなりハイペースでアクセス数が上がっていることになる。一日100アクセス×365日=36,500アクセスという計算が頭をよぎるが、まあ、実際にはそこまでアクセス数が増えることにはならないだろう。
 今朝のモーニングコーヒーは、国の第一合同庁舎(北8条西2丁目)地下1階の喫茶店「りら」。ここは、モーニングコーヒー120円、トーストセット250円と驚くほど安い。まあ、味も値段相応のものではあるが・・・。
 日中、ホームページについていろいろな方から御意見をいただく。結構見てくれてはいるようだ。「掲示板を付けたら。」という方もいたが、掲示板を設置すればきめ細かく管理しなければならないため、まだ設置することに踏み切れない。しばらく様子を見ることにしたい。
 ホームページを公開することが凄いことである時期は、とっくに終わっており、セールスポイントのないホームページは存在意義が問われることとなるだろう。このホームページが開設しておくだけの意義を持つか否かは、これからのメンテナンスにかかっている。そして、アクセス数がどれだけあるかが、このホームページの魅力度を表す指標だろう。
  昨夜設置したバナーについて、中山慶一さんからバリアフリー化の観点から指摘があった。そのアドバイスに従ってバナーの説明を修正する。それに加えて本当は、画像に説明を入れて音声化ブラウザソフトで内容を説明できるようにしたいのだが、今一つ要領がつかみ切れないため、後日の課題とする。



7月12日(木)

 朝アクセスカウンターを確認すると377になっている。昨日は136だったから、一日で241のアクセスがあったわけだ。まあ、こんなペースはいつまでも続かないだろう。
 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅前の西村国際名店街地下1階にある「コージーコーナー」。この店のウリは、水出しダッチコーヒー。壁には「ガラスのお城の中で24時間冷水の洗礼を受けた香り高い珈琲」と書いたプレートが掲げられている。普通の熱湯でいれるコーヒーと違って、ここのコーヒーは冷水で24時間かけてエキスを抽出しているのだ。今から20年前、初めてこの店に連れてきてくれた方が、「俺はここのコーヒーは本当に美味いと思う。」と言っていた。古くからの喫茶店が次第に姿を消す中で、この店は、昔変わらぬ札幌の味だ。オリジナルカップの絵も楽しい。モーニングコーヒーも割引はなく一杯410円と高いが、常連で賑わっている。
 帰宅後、ホームページを更新する。画像及びリンクに視覚障害者用ブラウザソフトで読み上げられるよう説明を入れなければならないことを痛感する。週末に一気にやろうと思う。



7月13日(金)

 今朝アクセスカウンターを確認すると562になっていた。昨日の朝が377だったから、昨日は185件のアクセスがあったわけだ。ただしこれは異常なハイペースである。残念ながらこのホームページには、何度も繰り返し見るほどの魅力はないと思う。
 相互リンクを貼った方から、このホームページの一部が重なって見えるとのことで、サンプル画像が送られてきた。ウインドウズ95とインターネットエクスプローラ5.0の組み合わせだと見え方がかなり違うようだ。
 今朝のモーニングコーヒーは道庁前、毎日会館ビル(北4条西6丁目)1階のWEST(ウエスト)。昨年9月くらいまでは3日に空けず通っていた店だ。ここも古くからある喫茶店で、大きな窓と高い天井が開放的な雰囲気を作り出しており、ここで飲むモーニングコーヒーは、如何にも朝の活力という感じがする。
 帰宅後ホームページのバリアフリー化に取り組み、画像データにコメント(Alt属性)を付けた。


7月14日(土)


 今朝のモーニングコーヒーは、ドトールコーヒー札幌駅北口店。土曜の朝8時過ぎから大勢の客でごった返している。一息入れてから、地下鉄で二十四軒の札幌市身体障害者福祉センターへ。
 今日は障害者IT講習会の第2回目である。今日のテーマは、「ワープロに挑戦」。今回の受講生は2人とも弱視の方なので、全盲の方を前提にしたテキストは全く役に立たない。Word+2000Readerを使ってオリジナルの講義を行い、今後自宅や職場で使うときのことを考え、フロッピーディスクへの登録、印刷の方法などを練習した。
 午後1時30分から札幌市主催のシンポジウム「協働型社会を考える」の市民活動情報コーナーを手伝う。シンポジウム自体は、パネリストの桂市長が思いがけず本音で発言していたので、良くも悪しくも驚く。 
 午後5時15分から蠍座で映画「浮雲」を観る。舞台は終戦直後の日本。戦争で人生を狂わされた男女の不思議な愛の物語だ。気品の漂う名作である。
 帰宅後ホームページのメンテナンス。


7月15日(日)


 午前8時過ぎに車で砂川市へ向かう。午前11時ころソメスサドル砂川ファクトリーで財布を購入。ソメスサドルの皮革製品は、道産品には珍しくきめ細かな細工の行き届いた名品である。
 その後、国道12号線沿いに少し札幌方面に走り、北菓楼(きたかろう)のティールームでケーキセット。紅茶にショートケーキ、シホンケーキ、アイスクリームまで付いて525円である。天井が高く瀟洒な店で、贅沢な雰囲気を味わう。
 午後2時ころ、江別市大麻の道立図書館へ。ここで「北朝鮮脱出」を借りる。最近成田空港から不法入国しようとして国外退去命令を受けた金正男(キム ジョンナム)氏の叔母が書いた本だ。上下2冊を午後10時過ぎまでかけて読了。わが国による植民地支配が、南北分断の悲劇の原因となっていることを痛感する。
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7月16日(月)

 今朝のモーニングコーヒーは、札幌駅地下街(アピア)のアートコーヒー。JR札幌駅から地下鉄札幌駅の改札口に向かう途中にあり、洗練されたコーヒーの味、天井も高く広々としており、くつろぎの一時を約束してくれる店だ。入り口に段差がなく、バリアフリーの面でも問題がない。
 ところで、現在、ほっぷ共同作業所の竹田保さんなどがJR駅のバリアフリー度チェックに歩いているようだが、喫茶店のバリアフリー度はどうだろう。出入口に段差があったり、身障者用のトイレがなかったりで結局障害者が使えない喫茶店は多いと思う。このホームページにそうした情報を掲載しようと思う。
 向かいに座っている同僚からこのホームページについて、コメント(Alt属性)が抜けている点や行末が揃っていないことなど厳しい指摘を受けた。バリアフリー化の課題だけでも理想には遠いが、いろいろな人の意見を受容れてどんどん直していこうと思う。

 帰宅後、ホームページに「喫茶店のバリアフリー度」のページを加える。 


7月17日(火)

 今朝のモーニングコーヒーは、道庁前(北4条西6丁目)のオリンピア。地下に降りていく階段は急で内装も古びているが、こうした雰囲気にかえって安らぎを感じる人もいるだろう。
 午後6時ころ、札幌市身体障害者福祉センターへ行き、IE(インターネットエクスプローラ)と2000リーダーを組み合わせて、インターネットを読む方法と、ボイス・サーフィンとピーシートーカーを組み合わせて、音声化されたホームページを聞く方法を練習する。このホームページを練習に使ったところ、開設当初に比べてかなり進歩していると思う。ただ、昨夜作ったばかりの「喫茶店のバリアフリー度」のページは、音声化ブラウザソフトでは表の部分が上手く読めない。早速修正することにする。


7月18日(水)

 今朝のモーニングコーヒーは札幌駅南口地下街(アピア)のサイセリア。古くからある店で、コーヒーの味も悪くはないのだが、人の流れから少し外れているので余り混んでいないところが良い。
 午後6時30分から、北海道環境サポートセンターで「ボラナビの集い」に参加するつもりだったが、体調が悪いため残念ながら欠席した。


7月19日(木)

 午後7時ころ、ホームページを更新しようと思ってパソコン(レッツ・ノート)のスイッチを入れたが電源が入らない。マニュアルどおりリセットキーを押したところ、バッテリー付近から白煙が上がり、プラスチックの焼けた匂いが立ち込めた。プリント基板が焼けたようだ。昨年7月9日に購入したので、1年の保証期間が切れたばかりだ。あせっても仕方ないが、流石にがっくりきてしまった。


7月20日(金)  祝日(海の日)

 今日は祝日(海の日)だが、午前10時ころパソコンを修理に出す。ヨドバシカメラの担当者によれば、プリント基板が焼けているようで、一ヶ月くらいかかるとのこと。保証期間が切れているので、見積もりをして知らせてくれるそうだ。
 午前11時からかでる2.7で「市民活動と政治」に出席。札幌ボランティア活動研究会の主催で、千葉県の堂本暁子知事を担ぎ出した方のお話をうかがう。終了後、かでる2階のヌーベル・ドーで会食。堂本県政になって一番変わったことは、情報公開が進み、3年間ほったらかしだった行政不服審査の裁決が出されたことだそうだ。
 その後、電器店をあちこち見て歩き、パソコンを購入した。今度は、富士通のFM−BIBLO、昨年買い換えるまで使っていた機種だ。帰宅後、セットアップやソフトのインストール、インターネットの接続などに没頭。ホームページのデータはバックアップしていなかったが、幸いサーバーからダウンロードできたので更新に取り組む。


7月21日(土)

 午前9時から視覚障害者IT講習会の第3回目。今日の課題はインターネット。最初はインターネットエクスプローラ+2000Readerで講習したが、マウスを使うことが難しいためVoice Serfin+Pc−talkerでの講習に切り替える。途中このホームページを開いて聞いてもらったが、なかなか好評だった。これを励みに、どんどん不具合を直して行こうと思う。
 夜、杉山さんから8月のIT講習について依頼のメール。月曜夜の受講者は、肢体障害の方(2名)+聴覚障害の方(4名)、土曜午後は肢体障害の方(4名)+聴覚障害の方(2名)。講習の進め方が難しそうだが結局、両方とも引き受けることにする。


7月22日(日)

 8月月曜夜の補助講師の一人からメールがあり、聴覚障害の方々への配慮をお願いしたいとのこと。どのように講習を進めるべきかを、いろいろと考える。ガイダンスについては、Power Pointで原稿を作成し、ビデオプロジェクターで説明する。肢体障害の方については、入力機器を選んで調整するのにかなり手間がかかると思われるので、その間は聴覚障害の方にも様子を見ていてもらう・・・などを考えたが、講習直前までもっと検討したい。
7月23日(月)

 今朝のモーニングコーヒーは、アスティ45(北4西5)4階にある、MARK(マーク)コーヒークラブ。ここのコーヒーは、ブレンドでも一杯450円とまあまあの値段だが、それだけの価値はある。コーヒーが美味なのはもちろん、シックな内装、静かに流れるジャズの調べ。喫茶店のコーヒーは雰囲気も味わうものだと実感させられる。
 なお、この店はターキッシュ・コーヒー(630円)も面白い。今から7年前、イスタンブールのロカンタで出された本場のターキッシュ・コーヒーと全く変わらない味である。ただし、ワイルドな味わいは好みの分かれる所だろう。粉末にしたコーヒーを煮出した濃厚で粉っぽい味は、トルコの荒々しく乾燥した風土で飲んでこそ美味しく感じるのかも知れない。
 夜、「喫茶店のバリアフリー評価」を音声化ブラウザソフトで上手く読み上げられるよう大幅に修正を加えた。


7月24日(火)

 今朝のモーニングコーヒーは、久々にオープンハート。冷房の利いた明るい店内、しかも客が少なく、リフレッシュできる条件が整っている。喫茶店が流行るか否かは、立地条件が大きく左右するが、人の流れから外れた場所に地道に頑張っている店がある。そうした店こそ穴場なのだ。
 ところで、何故私は、毎朝喫茶店でモーニングコーヒーをたしなむのか。理由は幾つかあるが、最大の理由は気分を整えるためである。石川啄木は「人が皆われより偉く見ゆる日よ・・・。」と詠んでいるが、意識するとしないとに関わらず、人間の気分というものはかなり変動するものである。有頂天になることもあれば、落ち込むこともあるのだ。しかしながら、歪んだ気分でもって他人に接したり物事を判断することは、極力避けなけらばならない。そこで私は朝、喫茶店で一服するわけである。
 夜、札幌市身体障害者福祉センターで、IT講習会(身体障害者対象)の説明会。終了後、琴似神社近くの居酒屋で午後10時30分ころまで懇談会。


7月25日(水)

 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅前のデンバー。ここは、夜は「とんき」という名の居酒屋で、昼間は喫茶店として営業している。喫茶店とはいっても、内装は完全に居酒屋そのものである。夜は何度か入ったことがあるものの、喫茶店として入るのは初めてで、アスパラバター、タコのやわらか煮などのメニューが並ぶ居酒屋の席でモーニングコーヒーを飲むのは、一寸妙な感じである。
 夕方、札幌駅北口の映画館「蠍座」で韓国映画「グリーンフィッシュ」を観る。最近の韓国映画は、情感、娯楽性共に素晴らしい作品が多い。この作品も、なかなか面白い作品だった。



7月26日(木)

 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅北口のチェックメイト。落ち着いた雰囲気の内装、静かに流れるジャズの調べ。コーヒーもまずまずの味で、朝の一杯をたしなむのに最適な店である。
 喫茶店のBGMは、気をつけて聞くと店によってはかなり工夫していることが分かる。この店のように静かにジャズの流れる落ち着いた店は、慌ただしい朝の気分を整えるために最適だ。
 夜、本日開店したばかりのビッグカメラへ行くと、各フロアーは客でごったがえしている。eシルクロードカフェに入るが、予想が裏切られ一寸がっかり。


7月27日(金)

 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅前のヴァンローゼ。ツタのからまる外観は、20年来変わらぬ老舗の喫茶店である。ただし、味は流行のエスプレッソ風に変わってしまった。以前は、店の雰囲気もコーヒーの味も優れていただけに残念だ。
 午後6時30分から、アイ歯科(北21条東7丁目)で歯の定期検診。昨年5月からほぼ毎月通院して、歯周病の予防のため歯石を取ったり歯茎のチェックをしてもらっていたのだが、次回からは3ヶ月毎で良いとのこと。しっかり歯石を取ってもらったため、かなり痛かったが、歯がつるつるになった。ちなみに、ここの先生は、大阪の歯医者さんと一緒に、HP(歯科相談BBS by ほんだ&りえ)で歯科医療相談を行っている。腕は確かだと思う。


7月28日(土)


 午前9時からIT講習(視覚障害者対象)の第4回目で、電子メールの使い方を講習する。最初は、アウトルックを使って講習したのだが、受講生の一人が目の調子が悪くて画面が判読できないとのことで、音声化メールソフト「ユニメール」での講習に切り替える。この方は、昨年10月以降急激に視力を失ったもので、それまでは車の運転もしていたそうだ。本当は今月手術の予定を、この講習を受けるため手術を来月に延ばしたそうだ。最後に、アドレスを聞かれたので紙に大きく書いて渡す。いずれアドレスを取って、メールを送信したいとのこと。早くその日がくることを祈る。
 午後1時15分から、JR札幌駅北口の蠍座で映画「太白山脈」を観る。94年の韓国映画で、第二次世界大戦後47年から53年までの韓国南部「全羅南道」が舞台。共産主義と反共の抗争が、人々を無残に引き裂いていく。最後に、巫女が唱える祝詞の響きが、やり切れない想いを一層掻き立てる。心に残る名作である。


7月29日(日)  参議院議員選挙投票日

 今朝は、午前9時半から車で苫小牧市へ向かう。午後3時過ぎ江別市に帰り着き、参議院議員選挙の投票所へ。
 午後8時過ぎから開票速報を見る。予想通り自民党の圧勝。小泉首相の構造改革路線が支持されていることを示す結果だろう。それにしても、小泉首相がジェノバ・サミット後の記者会見でも盛んに「構造改革なくして経済成長なし。」というように、構造改革の目的が経済成長であることには、個人的に大きな疑問がある。むしろ、92年の地球環境サミットで示された「持続可能な発展」を実現するために経済・社会のあり方を変革するためにこそ構造改革が必要だと思う。


7月30日(月)

 今朝のモーニングコーヒーは、札幌駅前通の雪印パーラー。札幌を代表する老舗のパーラーだが、昨年の雪印乳業の不祥事がかなりイメージダウンになっていると思う。朝の雪印パーラーはガラガラで、ゆったりとした気分を味わうことができる。
 先々週からヨドバシカメラに預けていたパソコンが直ったので、取りにきてほしいとの連絡あり。CPU、プリント基板を交換する大修理で、故障の程度はかなりひどかったようだ。


7月31日(火)

 今朝は、慌ただしかったためモーニングコーヒーはなし。
 帰宅後、ドストエフスキーの「罪と罰」を読む。