日記:2001年9月
9月1日(土)

 午前8時45分から、札幌市身体障害者福祉センターでIT講習会(身体障害者向け)9月土曜午前第1回講習スタート。受講生は4名、うち3名が出席した。このクラスは、3名とも比較的若く、ワープロの経験があったり、中には専門学校でゲームソフトのプログラムを勉強していた人までいて、比較的早く進んだ。
 昼食後、午後1時から土曜午後第1回講習スタート。受講生は6名全員が出席した。このクラスは、足でジョイスティックを操作する方もいて、受講生に無理のない進め方を工夫しなければならない。
 午後5時から、北海道教育会館(中央区南3条西12丁目)で、虹と緑第5回政策研究会IN札幌に出席。NPO法人北海道グリーンファンドの鈴木亨事務局長から、浜頓別町に建設中の発電用風車の報告を聞く。今月中に稼動を始め、浜頓別町の全世帯の半数に電気を供給できるそうだ。一口50万円の出資に対し、17年間で年利2.5%相当の利益分配ができる見込みとのことで、市民出資金1億4千万円を集めることができた理由もここにありそうだ。とても興味深い話だったので、今度「DO!高夢ing」の学習会に講師としてお呼びしたい。午後7時から懇親会に出席、8月24日(金)に全国自治体学会・北海道函館大会第4分科会のコーディネーターをお願いした北大法学部の倉田聡助教授にお礼を言うことができた。
 午後8時40分頃、懇親会が終了してから、S支庁のK氏と京王プラザホテル1階のレストラン「樹林」で二次会。午後11時頃帰宅し、デジカメの充電など翌日の準備をする。


9月2日(日)
  国際交流パークゴルフ

 午前9時35分頃、JR野幌駅南口の江別国際センター前に集合し、午前10時頃、江別市内の某福祉施設のバスで南幌町のリバーサイドパークゴルフ場へ。江別市民国際交流協会主催の事業で、タイ、中国、スリランカ、イタリア、アメリカなどの方も参加している。3人でチームを組み、午前11時頃プレー開始。9ホール33打パーで、私は43打で終了した。OBを2回出して4打プラスされたのが痛かった。優勝は、近所に住んでいるYさん。何と27打で回っているのだから、1ホール平均3打というハイスコアーだったわけだ。12時頃パークゴルフ場の対岸にある「悠々館」で昼食。その後、棒倒しゲームを終えて午後1時40分頃、江別国際センターに帰り着き、解散となる。
 その後、JRで札幌へ行き、午後3時55分から蠍座で「アギーレ・神の怒り」を観る。エル・ドラド(黄金郷)をめざし、アマゾン奥地へ分け入るスペイン人たちに襲いかかる狂気。エキゾチックな作品だが、今ひとつ現実離れしている。
 帰宅後メールを読むと、キャシーからのメールにIT講習会についての意見が書いてあった。土曜午後のIT講習は、彼女がドタキャンして私が代打を務めているのだが、ここに至るまでにはいろいろとあったようだ。返事を書いているうちに、別人との電話が長引き、2時間もかかってようやく返信した。
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9月3日(月)

 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅前のアスティ47地下1階にある「ヴィド フランス」。フレンチ風の濃厚なコーヒーは、一杯189円(税込み)と安いが、まあまあの味である。
 夜、道新ホールで「キネマ&トークの夕べ」に出席。上映作品は、「挽歌」。原作は、札幌市在住の作家、原田康子さんの作品だ。原田康子さん本人を迎えてのトークだったが、遠慮がちでほとんどお話をされなかった。
 映画の方は、昭和32年の釧路市が舞台。冒頭に、「最果ての国北海道」という字幕が出て、会場が爆笑の渦に巻き込まれた。昭和32年当時、北海道は「最果ての国」というイメージがあったのだろう。戦後復興が一応の成果を挙げ、高度経済成長期を迎えたわが国の地方都市における人々の暮らし、そしてそこに生きづく男女の情感が、見事に描き出されている。主人公の役作りが難しく、難解な作品になっているが、当時の日本映画は、しっとりとした情感溢れる作品が多く、この作品もその例に漏れない。ちなみに、この映画の中で「ダフネ」という喫茶店が何度も登場する。コーヒーは、その頃から文化の香りを伝える飲み物だったのだ。



9月4日(火)

 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅地下街にある「マグノリア」。100%コロンビアコーヒーは、一杯250円(税込み)。やや深煎りで、ブラックではきついが、砂糖とミルクで味を整えると、やはり美味い。常連らしい客も大勢いて、本当に喫茶店の良さを味わえる店だ。
 午後6時15分から、蠍座で「サイダーハウス・ルール」を観る。蠍座の客も現金なもので、有名作品は満席になるが、この映画のようにあまり宣伝もされなかった作品になると、とたんにガラガラになる。舞台は、1942年のアメリカ合衆国メイン州。孤児院で育ったホーナー青年は、ある日孤児院を出てサイダーハウス(リンゴ農園)で2年近くを過ごした後、事故死した恩師の事業を引き継ぐべく、孤児院に帰る。しっとりと味わい深い作品で、期待以上の傑作だった。


9月5日(水)


 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅地下街にある「ポールショップ」。バスターミナルに近いためか案外人通りが多く、8席しかない狭いカウンターは半分以上客で埋まっている。モーニングコーヒーは一杯150円(税別)と安いが、それ以外の時間も180円(税別)と安い。ただし、味は値段相応で、わざわざ行こうという気にはなれない。
 午後7時から、江別市民国際交流協会の役員会に出席。9月9日(日)午後2時から大麻東町の画廊「カナリヤ」で開催される小中学生PCアートコンテストで、「江別市民国際交流協会賞」を出すことについて了解を得た。問題は、会の角印をどのように受け渡すかだ。相澤さんにメールを送って返事を待つことにする。


9月6日(木)

 今朝のモーニングコーヒーは、北2西7にある圓(えん)。定食屋やラーメン店の入った古びた建物の1階にあり、建物と同様古びた店である。ここのコーヒーは1杯250円(税込み)で、とても美味しくブラックで飲める。
 午後6時から、緑苑ビル地下1階にある居酒屋「さんこっく」で、I支庁のYさんを囲んで飲み会。以前よくここに集まったメンバーは、今では散り散りになってしまった。東京のBさん、函館のNさん、帯広のOさん、足寄のSさん、根室のNさん…。これ程地理的に隔絶してしまうと、一堂に会することは不可能である。今日ここに集まったメンバーも、来年の今頃はどこでどうしていることだろう。そう思うと、今夜の集まりは格別のものに思えてならなかった。二次会は、JR札幌駅北口の「ひでちゃん」。午後10時半過ぎに帰路に着く。


9月7日(金)

 今朝のモーニングコーヒーは、北3西7の緑苑ビル地下1階にある「ティールーム ホット」。ここのコーヒーは1杯200円(税込み)と安く、しかもとても美味しい。古くからある店のコーヒーは、やはり美味しいことが多い。ここも、場所はそんなに良くないのに、8人の客で席が埋まっている。
 午後6時から、札幌市身体障害者福祉センターのパソコン室でIT講習。今夜は、視覚障害者の第1回で、佐藤美由紀さんの代講である。受講生は一人が全盲、一人が弱視でパソコン経験なし。パソコンやキーボードについて講義した後、補助講師の高平さんと手分けしてマンツーマンでの講習を行う。私は、全盲の方を担当したが、点字タイプライターの経験があるとのことで、難しいアポロキー入力をクリアした。次回以降が楽しみだが、私は今夜切りである。


9月8日(土)

 午前8時45分から、札幌市身体障害者福祉センターでIT講習会(身体障害者向け)9月土曜午前第2回講習を行う。このクラスは、前回順調に講習が進んだため、数字や記号の入力が終わった後、応用編の文字の切取りまで進んだ。
 午後1時から、午後第2回講習を行う。このクラスは、足でジョイスティックを使う方までいて、進め方はかなり難しい。悪戦苦闘しながら、ようやく記号の入力まで進むことができた。
 午後4時に講習が終了し、パソコン室を片付けて帰ろうとすると、山の手リハビリテーションセンターから講習を受けに来ている二人が迎えを待っている。なかなか来ないようなので、山の手リハビリテーションセンターに電話をすると、「朝日交通福祉タクシーに4時ころ迎えに行くように予約している。」とのこと。朝日交通に電話をすると、「これから迎えに行く。」と蕎麦屋の出前のような答えを受けたのが午後4時半ころ。それでもなかなかこないので、午後4時45分ころ再度電話をしたが、またもや「これから迎えに行きます。」との返事で、「午後4時ころ迎えに来る予約を受けながら、こんな時間になってこれから行きますはないだろう!」と怒鳴ってしまった。結局、福祉タクシーが迎えにきたのは午後5時ころ。自分でタクシーを拾うことも、電話をかけることもできない重度の障害者には、周囲の配慮が必要なのだが、「福祉タクシー」と名乗りながら、ホスピタリティが欠如していることに怒りを覚えた。
 午後6時から、同じパソコン室で「IT講師講習会」を受講。午後9時過ぎに帰宅。


9月9日(日)  PCアートコンテスト表彰式

 午後2時から、大麻東町の画廊カナリヤで、小中学生PCアートコンテスト表彰式に出席。江別市民国際交流協会賞を受賞した小学4年生に賞状と記念品を授与。その後、記念写真を撮って、表彰式は終了。
 明日、上京する際、Yさんへ持っていく土産を考える。やはり江別らしい土産が良いのだろうが、「煉瓦もち」くらいしか思い付かない。野幌の煉瓦餅本舗で2箱購入する。その際、どれくらい日持ちするのか聞いたところ、「作ったばかりだから明日の夕方まで大丈夫です。」との言葉を信用して買ったのだが、帰ってから箱を見ると「賞味期限9月9日」の表示がある。明日、賞味期限切れの土産を渡すわけには行かず、結局、田代屋の江別銘菓詰め合わせ、米津屋の「えべつ饅頭」、野幌商店街にある自家焙煎の店「ノーズライブコーヒー」のオリジナル焙煎豆の3点を土産にすることにした。 
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9月10日(月) 台風15号が接近する中、上京

 朝6時に自宅を出発して、午前7時14分に千歳空港到着。台風15号の接近で、悪天候の中、午前8時10分のエア・ドゥで羽田空港へ。飛行機はかなり揺れたが、午前9時30分に羽田空港到着。その後、東京モノレール〜JR山手線で御徒町駅〜タクシーで東京大学本郷キャンパスへ。
 雨の中、本郷キャンパスを歩き、キャンパス内の山上会館で昼食。それから、医学部附属病院内の喫茶店「仁」でアイスコーヒー。午後1時から3時まで、管理・研究棟2階の第2会議室で所用を果たす。
 その後、理学部大学院のY教授の研究室を訪ねる予定だったが、先月東大に赴任したばかりのY教授は、大学院生を指導するため、北大に特別講義に行っているとのことで会えなかった。医学部附属病院前のバス停から、JR中央線の御茶水駅へ。午後3時半に駅前の喫茶店「ジロー」で、Yさんと待ち合わせ。この店は、Yさんが学生だった頃からあるそうで、北大でご主人の同僚だった毛利衛氏と一緒に来たこともあるそうだ。映画や演劇の話で盛り上がった。いつもながら、Yさんと話していると、教養というものは、日々の蓄積から形成されることを痛感させられる。お土産に「アシェット ブラン」のクッキーをいただき、午後5時過ぎに店を出て羽田空港へ向かう。
 午後7時15分発のエア・ドゥは、台風15号の影響で出発が15分遅れた上に大揺れに揺れたが、千歳空港に午後8時50分に到着した。自宅に着いたのは、午後10時過ぎ。慌しい一日だった。


9月11日(火) 台風15号で雨

 台風15号の影響で風雨が止まない。そのせいで通勤列車が遅れたため、モーニングコーヒーはなし。
 午後6時15分から蠍座で映画「ショコラ」を見る。1959年の北風の吹く日のこと、フランスの保守的な田舎町に30代後半の母親と、10代前半の娘が引っ越してくる。その母親が開いたのは、チョコレートの店。やがて、チョコレートの不思議な力で、村を旧弊な因習から解き放つ。ストーリーは面白いが、好みの分かれるところだろう。


9月12日(水) アメリカで同時多発テロ事件

 今朝のモーニングコーヒーは、道庁本庁舎13階にあるその名も「展望喫茶」。普通の喫茶店は、店主が夢を込めてネーミングを工夫しているが、以前紹介した北農健保会館1階の喫茶店「けんぽ」同様、夢も工夫も感じられない味気ないネーミングである。コーヒーの味はまあまあで、客が少なくガランとしているところが良い。
 今朝のトップニュースは、アメリカの同時多発テロである。ハイジャックされた旅客機がニューヨークの貿易センタービル、ワシントンのペンタゴンを直撃し、甚大な被害を与えている。ブッシュ大統領は報復を宣言したが、誰が犯人なのだろう。



9月13日(木) 岡崎朱実さん帰国

 今朝のモーニングコーヒーは、北1条西3丁目の「杜」(ぽす)。1杯260円(税込み)のコーヒーは、一寸濃い目で私の好みには合わないが、決して不味くはない。それに、この店には、落ち着いた雰囲気があり、細かいところまで行き届いている。
 夜、昨年の今ころ、ケンブリッジ大学に留学するご主人(北海学園大学助教授)と一緒にイギリスに渡った岡崎朱実さんから、「帰国のご挨拶」というメールが届いていた。早速電話をすると、江別市文京台南町の家に帰ってきているとのこと。懐かしさに、話が弾んだ。



9月14日(金)

 今朝のモーニングコーヒーは、北2条西3丁目の「エーデルワイス」。1杯250円(税込み)のコーヒーは、昨日の「杜」と同様、一寸濃い目で私の好みには合わないが、決して不味くはない。小奇麗だし、広々としてくつろいだ雰囲気が漂っている。
 足寄町役場に派遣されているS補佐から電話があり、勉強会を持ちたいので十勝に来る予定のある講師を紹介してほしいとのこと。北海学園大学法学部の樽見助教授に予定を尋ねると、十勝へ行く予定があるのでその時足寄へ行っても構わないとのことで、S補佐から樽見先生に電話してもらうことにした。


9月15日(土) 市民風車・オープニングセレモニーinはまとんべつ

 朝8時15分にNKK札幌放送局(テレビ塔前)に集合し、2台のバスに分乗して道北の浜頓別町に向かう。午後2時過ぎに浜頓別町に到着、枝幸町寄りの海辺近くにある風車のそばでバスを降りる。あいにくの雨と強風の中で、市民の共同出資により建設された発電用風車(愛称:「はまかぜ」ちゃん)の運転開始式。スイッチを入れて風車が力強く回り始めた時、集まった人々の間から歓声があがった。
 その後、クッチャロ湖畔の北オホーツク荘にチェックインしてから、福祉センターへ。午後5時半から祝賀会スタート。南は鹿児島をはじめ、全国から集まった参加者から祝辞があった。中でも、「風車は、風の力で回っているのではありません。市民のエネルギーで回っているのです。」という言葉が、特に心に残った。
 午後9時過ぎに宿に帰り、入浴。その後二次会に出るつもりだったが、そのまま寝てしまった。


9月16日(日) 留萌支庁管内の発電用風車・視察ツアー

 朝6時に起きて、雨の中クッチャロ湖畔を散策する。8時半に宿を出発し、もう一度、浜頓別の市民風車を見た後、留萌支庁管内の発電用風車・視察ツアーに出発。
 道内には、現在180基余りの発電用風車が稼動・建設中で特に留萌支庁管内は「風車街道」状態だ。幌延町、天塩町、遠別町、初山別村、羽幌町とそれぞれ3〜6其の風車を見た後、苫前町のウインドパークへ。ここでは、町営牧場内に36基の風車が稼動している。留萌支庁の単調な海辺の道は、今や風車が名物になりつつある。その中でも、苫前町のウインドパークは圧巻だ。
 午後6時過ぎにJR札幌駅北口に到着し、ここで解散した。


9月17日(月)

 今朝のモーニングコーヒーは、北1条西5丁目の某喫茶店でと思っていたのだが、なかなかコーヒーが出てこないため時間がなくなり途中で出てきた。
 一昨日の夜、市民風車オープニングセレモニーの席上、江別市の某市議から声をかけられた。その方が言うには、「私がグリーンファンドの会員になったのは、石狩川沿いに風車を立てたかったからです。」とのこと。風力発電自体は、事業的に見合うものであるが、石狩川沿いに適地があるのかどうか見当がつかない。一定以上の風速の風が間断なく吹く環境であることが望ましいのだが、そうした観点で資源調査するにはどうすれば良いのだろう。少なくとも風の状況はどうなっているのか、札幌管区気象台の資料を入手することが最初の一歩だろう。


9月18日(火)

 今朝のモーニングコーヒーは、北1条西5丁目の「祥」(しょう)。昨日、時間がなくなり途中で出てきた店だ。古びたビルの地下1階にあり、ビル同様に古びた店だが、コーヒー1杯200円(税込み)と安く、味もまあまあ。昨日は気付かなかったが、BGMの選択が良く、落ち着いた雰囲気を味わえる店である。こうした店に行き当たると、喫茶店ウオッチングも一段と楽しい。
 夜、蠍座で映画「ことの終わり」を観る。小説家と高級官僚の妻の浮気とそこに現れる第3の男の影。事態は、意外な顛末を迎える・・・。映画の中で、小説家の「苦しみを書くのは簡単だ。人それぞれに苦しみがある。でも、幸せは・・・。」という心中の独白が、特に印象に残った。


9月19日(水)

 今朝のモーニングコーヒーは、北1条西5丁目の「オルフェ」。古びたビルの奥まった一角にあり目立たない店だが、中は意外と広く開放感がある。しかも、コーヒー1杯200円(税込み)と安く味もまあまあだ。実は、私はここにお昼を食べにくることがある。モーニングタイム以外でもコーヒー1杯300円(税込み)と安く、隠れた穴場的な店である。


9月20日(木)

 今朝のモーニングコーヒーは、JR札幌駅構内の「リトル イタリー」。その名のとおり、イタリア風のエスプレッソ・コーヒーが1杯210円(税込み)。職場や学校へ急ぐ人々の横顔が見えるが、こちらを振り向く人はほとんどいない。私も、毎朝あんな風にわき目もふらずに歩いているのだろうか?
 夜、狸小路7丁目の名曲喫茶「ウイーン」へ。視覚障害の知人から、噂を聞いていた店だ。地下1階の空間は、正にコンサートホール。私が行った時は、ヴェルディの「四季」がかかっていた。8人ほどの客は、巨大なスピーカーに向かって耳を澄ませている。間違っても、友人とおしゃべりをしに入ってはいけない。ちなみに、一番安いブレンドコーヒーでさえ1杯480円と高いが、名曲の鑑賞料と考えなければいけない。



9月21日(金)

 今朝のモーニングコーヒーは、センチュリーロイヤルホテル地下の「ボンゴ」。コーヒー1杯300円(税込み)は、モーニングコーヒーにしては一寸高め。この店で出すチモトコーヒーという少数派のメーカーは、超深煎りで単に苦いというより辛いほどである。ただし、この店のコーヒーの味は、チモトコーヒーにしては煎りが浅く、何とか飲める程度である。
 ボラナビ倶楽部の「ねっと募金」で、NPO法人札幌チャレンジドに募金した。今月スタートした「ねっと募金」を応援する意味で、あえて利用したが、あまり意義を感じない。果たして、定着するだろうか?


9月22日(土) 札幌地方自治法研究会

 今朝のモーニングコーヒーは、地下鉄琴似駅近く(琴似1条4丁目)の不二家ティーサロン琴似中央店。コーヒー1杯210円(税込み)で、味は可もなく不可もなし。地下鉄琴似駅付近をいろいろ探したのだが、早朝から開いているのはこの店だけだった。地下鉄二十四軒駅に向かう途中にもう一軒だけ、開いている喫茶店があったので、来週はそこをレポートしよう。
 午前9時から身体障害者福祉センターで午前・午後のIT講習を行い、午後4時に終了した。受講生から「パソコンはどんなのを買えば良いのか。」、「もっとパソコンの使い方を勉強できる所はないか。」など積極的な質問があり、今後の進歩が楽しみだ。
 その後、午後5時過ぎから北大法学部304研究室で「札幌地方自治法研究会」に出席。今春北大法学部大学院を出て、奈井江町に就職した都築岳司さんと久しぶりに会って近況を聞く。
 最近、急に冷え込んだせいもあって風邪気味で体調が悪いので、早めに帰って休む。


9月23日(日) 風邪で療養

 風邪気味で、頭が重く目がしょぼしょぼする感じなので、今日一日は体を休めることにする。こんな風に、一日ゆっくり過ごすのは何ヶ月ぶりだろう。
 テレビ番組は、アメリカ合衆国によるアフガン報復攻撃のニュースばかりである。それにしても、同時多発テロの犯人は、アフガニスタンのタリバンにかくまわれているというオサマ・ビン・ラディンに間違いないのだろうか?先進国の首脳が、こぞってアメリカ合衆国への忠誠を誓い、20年間の戦乱で疲弊のどん底にあるアフガニスタンへ進攻することに疑問を呈することも無い・・・本当にこれで良いのだろうか?


9月24日(月) 秋分の日

 今日も風邪が抜けず、喉が痛く体の節々が痛む。ただ、頭の方はスッキリしてきたので寝て過ごす気にもなれず、蠍座で香港映画の「花様年華」を観る。1962年の香港が舞台。同じ日、同じ建物に入居してきた二組の夫婦の、秘められた恋の物語だ。ヒロイン役のマギー・チャンは、香港映画界を代表するスターで、気品のある素晴らしい女優だが、残念ながらストーリーが理解できない。香港映画は、ドタバタ・アクションは面白いのだが、ストーリー性の高い作品は、大抵どこかピントがぼけている。この作品も、途中から支離滅裂になってしまった。


9月25日(火) 高校同窓会

 今朝のモーニングコーヒーは、「横濱山手館」(北3西3三井ビル地下1階)。コーヒー1杯300円(税込み)と、モーニングコーヒーにしては安くないが、味はそれなりのものがある。
 午後6時から、ホテルKKR札幌でN高校の同窓会。例年今頃開催されるそうだが、私は昨年からの参加である。30名近くの参加者があり、N市のK助役、N市選出のK道議を囲んで、大いに盛り上がった。来年は、N高校開校80周年記念があるので、N市に集まることを約束して散会した。


9月26日(水) 「コレリ大尉のマンドリン」は素晴らしい!

 今朝のモーニングコーヒーは、センチュリーロイヤルホテル地下の「ブルーネン」。久しぶりに足を運んだが、コーヒー1杯250円(税込み)は味も申し分ないし、何より雰囲気が良く、常連でにぎわっているのもなるほどと思える。
 午後9時15分から、ワーナーマイカル江別のシネプレックスで映画「コレリ大尉のマンドリン」を観る。1941年5月〜43年9月にかけて、イオニア海に浮かぶギリシアのケファロニア島に、進駐してきたイタリア軍のコレリ大尉は、音楽を愛し人生を愛する人物。島の娘ペラギアに恋したコレリ大尉は、「ペラギアの歌」と名付けたマンドリンの曲を捧げるが、やがてイタリアが降伏し二人の運命は大きな試練の時を迎える・・・。情感溢れる素晴らしい作品である。ストーリー、映像、そして何よりもBGMが素晴らしい。マンドリンの曲ばかりでなく、村人が祭りで踊る「ハサピコス」の曲や、占領軍が村人を招いてのダンスパーティーで演奏されるタンゴの曲も忘れられない名曲である。


9月27日(木) 函館出張

 朝6時に自宅を出て、JR札幌駅を7時に出発する特急スーパー北斗2号で函館へ。したがって、今朝のモーニングコーヒーは、車内販売のホットコーヒー。1杯250円(税込み)と、普通のモーニングコーヒー並みの値段だが、なかなか美味しい。
 午前中に下見や打合せを行い、午後1時15分から用務本番。平成6年からの懸案だけにどんな結果になるのか気になったが、蓋を開けてみると、願ってもない好首尾であった。今年6月には、このためにかなり苦労したので、その分満足度も高い。「楽あれば苦あり(逆もまた真なり)」とは、良く言ったものだ。


9月28日(金)

 今朝のモーニングコーヒーは、道庁前の「ウエスト」(北4西6毎日会館ビル1階)。10年来通っている店だが、今朝初めてウインナー風にホイップ・クリームを添えたコーヒーが出された。280円(税込み)と、安くはないがなかなか美味しい。
 今週は月曜が祝日だったが、残りの4日間は慌しかった。こんな風にして半年が過ぎ、一年が過ぎていく。ドイツ倫理哲学のカントは、「人生の目的は人格の完成にある。」と言い、また人間がお互いをかけがえのない人格として認め合う社会を「目的の国」と呼んでいる。しかし、こうして日々過ごしていて、人格の完成に近づくことがあるのだろうか?


9月29日(土) IT講習会(9月土曜)終了

 今朝のモーニングコーヒーは、地下鉄琴似駅から地下鉄二十四軒駅に向かう途中にある「ストリート」。コーヒー1杯270円(税込み)で、味はやや薄目で飲みやすい。
 午前9時から身体障害者福祉センターでIT講習会。9月土曜の講習会も、今日が最終回だ。午前・午後の講習を通して受講生から、「パソコンはどこのメーカーの製品が良いのか。」、「プロバイダはどこが良いのか。」など積極的な質問があり、今後の進歩が楽しみな状況になった。特に午後の講習は、足でジョイスティックを使う方もいて、講習方法にさんざん悩んだため、講習会が何とか無事終わってホッとした。
 午後7時から江別環境広場実行委員会だったが、風邪気味で体調が悪いので、早めに帰って休む。



9月30日(日) 江別シネマパラダイス

 午後2時半からJR江別駅近くの旧岡田倉庫(江別市2条1丁目)で、第1回江別シネマパラダイスに出席。千歳川沿いに建つ古い石造りの倉庫を、文化施設として活用しようとする試みである。今回の上映作品は、「ニューシネマパラダイス」。1989年のイタリア映画で、映画好きの少年が主人公の作品で、名作である。ただ、旧岡田倉庫は黴臭いし、暖房もなく文化施設として活用するためにはクリアーしなければならない課題が多い。
 それにしても、元は江別市の中心地だったJR江別駅前の寂れようはどうだろう。シャッターの降りた商店街に人通りは無く、そのシャッターも錆びて一層寂れた雰囲気になっている。地方都市の中心市街地はいずれも寂れているが、人口が増えている江別地区の商店街が寂れていることから見ると、商店街が寂れたのは過疎のためではなく、大型店舗に客を奪われたためであることがハッキリ分かる。