日記:2002年11月
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11月30日(土)  IT講習会、北海道自治体学会運営委員会

 朝7時40分過ぎに自宅を出て、JRで札幌へ向う。9時からIT講習会。11月の講習も今日が最終日である。これまで順調に来ていたように思っていたが、自分だけでパソコンを扱うときにどれだけスムーズにできるか、少し不安が残る。
 講習終了後、パールモンドールへ行き、デザートケーキセットをいただく。ここの喫茶コーナーは、いつもNさんという20代半ばくらいの女性が注文を受けにくるのだが、3週間ぶりに足を運んだためか、「今日はいらっしゃるような気がしていました。」と言われて、改めてしばらく足が遠のいていたことを感じた。12月18日からは喫茶コーナーがケーキの特設売り場となるそうなので、来週は足を運ぼうと思う。
 午後2時から北海道自治会館7階の会議室で、北海道自治体学会の運営委員会。議題は、来年5月上旬に開催する政策シンポジウムの内容を固めることで、午後6時半までのロングランとなった。運営委員会終了後、ポールスター1階のティーラウンジで雑談。来春の知事選が話題となる。北海道自治体学会の会員でもあるO氏は、候補者として注目されているが、北大のK先生は、彼を支える人材がどれだけいるかが出馬を決断する鍵だという。それにしても、来春の知事選に向けて、かなり動きが活発になってきた。
 帰宅後、メールチェックをすると、O氏からメールが来ていた。実は、昨夜、会費を請求するメールを送ったのだが、それに対するお詫びを込めた丁重な返事であった。この人が、来年4月には知事になるのだろうか?



11月29日(金)

 議会の方は、堀知事の進退について答弁が整わず空転。夕方になって開会されたものの、肝心の進退問題については明確な答弁がなく、道新によれば自民党は既に死に体となった知事をこれ以上追い詰める必要はないと判断した現われであるとのこと。
 NPOの生産額推計は、ようやく佳境に入り、事務所家賃の推計を終えた。金額的には、かなり小さなものである。まあ、道内のNPO法人は現在でも330団体が認証されているに過ぎないし、専任スタッフも極僅かである。それほど大きな金額になるわけがない。午後8時半まで残業したが、無償スタッフとボランティアの労働対価の推計に入る前に疲れを覚えたので帰路に着く。


11月28日(木)

 午前中、議会の質問に関する予想資料を作成していたため、バタバタと時間が過ぎてしまった。午後からは平常の仕事に取りかかったが、そのまま残業に突入するととなった。
 北海道新聞夕刊の一面に、堀知事が、三井物産戦略研究所の寺島実郎所長に、来春の知事選への出馬を打診していたとの記事が掲載されていた。改革派と呼ばれる知事たちが注目される中で、自分が時流に合わなくなってきていることを感じてのことだと思うが、打診した相手から固持されたことまで、見てきたような書き方をされてはたまらないだろう。それにしても、かなり内密の接触だったはずだが、どこから情報が漏れるのだろう。


11月27日(水)  田中秀征氏講演

 夜、北大学術交流会館で開催された田中秀征氏の講演会に行ってきた。内容は、国政の話題が中心だったが、田中秀征氏の地元である長野県の様子についても、興味深い話しを伺うことができた。
 長野県は、田中康夫知事に代わる前は、官依存、公共事業依存の県だったが、それでは自立できないことに長野県民は気付いたのだそうだ。知事が代わったことで、県議会が変わったし、県職員も変わった。そして、地域リーダーの世代交代が一気に進んだという。
 古くからの地域リーダーが選挙の際、田中康夫氏を支持しなかったため田中知事が県内をまわっても、集会に顔を出さなくなり、それに代わって若い人々、例えば長野県にUターンしてきてイタリア料理店を開いている茶髪の兄ちゃんといった人々が大勢集まるようになったとのことだ。
 そして、こうした変化がこれから北海道を含め全国各地で起こると述べていたた。
 官依存、公共事業依存の点では、かつての長野県にひけは取らない北海道において、自立に向けての改革が必要なことは多くの道民が強く感じていると思うし、道庁でも平成7年に発覚した不正経理事件をきっかけとして「道政改革」を推進しているが、事件の記憶の風化とともに「道政改革」への意気込みも薄れつつあるように思う。
 今は、真の自立に向けての第二、第三の改革が必要なのだと思うし、その起爆剤が求められていると思う。


11月26日(火)

 昼前に公共投資と民間消費支出のどちらが経済波及効果が高いかという質問があり、計算してみたところ、公共投資の波及倍率が1.68倍であるのに対し、 民間消費支出の波及倍率は1.23倍とかなり低いことが分かった。無駄な公共投資を減らして、その分民間消費支出の刺激策を取った方が効果的ではないかという意見もあるが、この計算結果からみると、そうとは言えないようだ。
 昨日、今日と連日急ぎの仕事が入って、昼食抜きで仕事をした。健康に悪いと思うが、どうしょうもない。結局午後9時ころまで残業する。


11月25日(月)

 生命保険の予定利率を引き下げる方向で法改正が検討されるようだ。いつまでも景気が回復しないため、生命保険会社が逆ザヤに耐え切れなくなってきているということだろう。わが国の景気が本当に良かったのは、昭和33年から昭和48年までの15年間、いわゆる高度経済成長期である。この間の目覚しい経済成長によって、わが国は先進国の仲間入りを果たしたのである。しかしながら、高度経済成長期が経済的に恵まれた時期であったかというと、来日したECの委員長から「ウサギ小屋に住む働き中毒」と批判されたほど、長時間の厳しい労働、公害病に見られるように人間の健康さえ犠牲にするような極端な経済最優先の姿勢があったのである。いつの時代も、経済が何の問題もなく順風満帆ということはないものだ。
 帰宅途中、札幌駅北口の工事現場を見に行く。札幌市の市民活動センターが平成15年度にオープンし、平成18年度には超高層のビジネスビルが建つとのことだ。札幌駅と近接して、とても便利な場所になりそうだ。


11月24日(日)

 風邪気味で、お腹の調子が悪いので、身体を休める日とする。
 横になって考えごとをしているうちに、先日ダウンロードしたアメリカ合衆国の産業連関表の使い道が思い付いたので、フローチャートを描いてみる。身体を休めると、良いアイデアが湧くこともあるようだ。
 夜のテレビ番組で、東京の「街角コーヒーショップ」戦争について特集している。ドトールコーヒー、スターバックスコーヒー、プロントなど喫茶店チェーンが乱立して、既存の喫茶店が淘汰される一方、大手喫茶店チェーン同士の競争も激しくなっているとのことだ。どんな業界でも、伸びる企業が出る中で、淘汰されて行く同業者がいるということだろう。


11月23日(土)

 今日は、勤労感謝の日のためIT講習会も休みなので、久々にゆっくり過ごす。風邪気味で体調が悪いせいもあり、溜まった疲れを徹底的に取ることにする。
 新聞によれば、職場で職員を20%削減する計画だそうだ。さし当り、リストラという言葉は出てこないが、いずれ勧奨退職ということもあり得るのではないだろうか。経済の低迷がなせる業とは言え、だんだん厳しい世の中になってくる。


11月22日(金)  ストライキ

 朝、給与削減に反対するストライキだった。しかし、緊張感は少しもなく、形式的な行事をこなしている感じである。ストライキを配置しての賃金確定闘争という構図が、前時代的なものになっているということだろう。デフレ下において、給与が削減されるのもやむを得ないのだろうが、これがわが国経済の全般的な低迷の結果であると考えると、この先に不安を感じざるを得ない。
 夕方、北海道自治政策研修センターのUさんが訪ねてくる。政策研究誌「ほっかいどう政策研究」の論文募集に協力してほしいとのことだ。北海道自治体学会に2本程度の枠があるので、メーリングリストで案内する。私も、過去3回論文を掲載しているが、今年は希望者を募って、それでも書く人がいない場合には何か書くことにしよう。
 夕方から冷え込んだため、道路は凍ってツルツルである。今年もまた、凍った路面に足をとられる時期が到来したことを実感させられる。


11月21日(木)  ボラナビの集い

 最近は、冬がくる度に北海道に生まれたことを残念に思ったりする。今日も、冬の厳しさを痛感させられる一日だった。朝は、雪の降る中を出勤し、昼も吹雪で外に出られない。少なくとも、わが国にいる限り、本道以外でこれほど厳しい冬を迎えることはないだろう。
 昼は結局職場の喫茶コーナーでホットサンドをいただいたが、苦いだけの深煎りコーヒーにはイヤになってしまう。そういえば、スターバックスコーヒーの売上が大幅にダウンしているようだが、シアトル系の苦いコーヒーが消費者の好みに合わなかったということであろう。
 午後6時半から、北海道環境サポートセンターで「ボラナビの集い」に出席する。今日の話題提供者は、札幌大学経営学部の佐藤助教授。NPOのマネージメントに関する話をうかがった。帰りは、厳しい寒さで手袋の中で手が凍えた。



11月20日(水)

 北海道自治体学会の会計担当として、北海道リハビリ-と(株)前商店にニュースレターの印刷費やタックラベルの代金を支払う。平成14年度に入って既に支払額は100万円を超えているが、これから、ニュースレターの印刷費や学習支援事業、運営委員会の開催などで20万円くらいかかる見込みだ。会費の振込みをチェックしたり、旅費や事務用品、印刷費の振込みを行ったり、それを一々帳簿に記入したりで結構手間がかかる。組織が大きくなれば、専任の会計担当者が必要になるわけだ。
 江別に帰ってから、久々にログハウスの喫茶店「岳」へ行く。相変わらず、落ち着いた良い店だ。


11月19日(火)  約束、ムッシュ・カステラの恋

 昨夜は、零時過ぎになって、電灯もテレビも点けっぱなしで寝てしまった。実は、先週の出張以来、生活のリズムが狂ってしまい、きちんと寝ていないため寝覚めがスッキリしない。
 仕事の方は、そろそろ報告書を書き始めなければならない時期だが、寝不足で頭が重いため残業はせず、気分転換のため午後6時10分から、蠍座で映画を2本観る。一本目は、「約束」。アルツハイマーの老人と白血病の少年が主人公。老人は脳梗塞のため一言もしゃべらず、心の中の声が字幕に流れるのだが、正直言って退屈な作品である。体調も悪いため、途中で寝てしまった。
 二本目、「ムッシュ・カステラの恋」は、会社経営者のカステラ氏が、英語講師の売れない舞台女優に恋をするという物語。ヒロインは、40歳という設定だが、ぎすぎすした感じで、少しも魅力を感じない。
 正直言って、どちらの作品も余りお奨めできないように思うが、寝不足で体調が悪かったせいだろうか?


11月18日(月)

 午前2時頃まで、藤沢周平の「白き瓶(かめ)」を読む。小説「土」の著者として知られる歌人、長塚節を主人公とする伝記である。茨城県の豪農の家に生まれ、傾いた家業を立て直そうとしながら、結核のため37歳で逝った歌人の、薄幸の生涯を描いた作品である。伊藤左千夫や斎藤茂吉など、個性的な歌人たちとの交流が描かれていて面白く、夜更かししてしまった。
 台風並の強い風雨の中、出勤する。余り風が強いので、傘が曲がりそうになった。
 先週は11日(月)の早朝から上京していたので、一週間ぶりに職場に出ると、書類やメールが溜まっていたので、片端からそれらを片付ける。その間にも、新しい仕事がどんどん入ってくる。仕事に追いまくられるかどうか、綱渡りの状態だ。
 慶應義塾大学から環境経済分析用の本を入手してきたので、Sさんに入力をお願いする。産業連関表を使っての経済分析が困難な理由の一つは、関連データの入力に手間がかかることである。骨の折れる作業なので、チェックなどはつい手抜きになり勝ちなのだが、なかなかきちんとやってくれるので感心する。

 午後6時半まで、札幌アメリカンセンターから借りてきたNPOに関する文献を読む。これで、調べるべきことは大体調べ尽くした感じだ。


11月17日(日)

 昼前に道立図書館へ行き、「日本のNPO経済規模」を借りる。経済企画庁国民生活局発行の資料だ。これで、調べられることは大体調べ尽くした感じがする。
 12時50分から、蠍座で映画「バーバー」を観る。平凡な床屋が犯した恐喝は、意外な展開を経てその床屋を破滅に導いて行く。自分が置かれている現状に不満を持ち、充実した生活を求めている主人公が、結局は周囲を破滅に導いて行く姿が、何とも皮肉な感じがする。
 午後3時ころ蠍座を出て、JR札幌駅に向う横断歩道を渡ると、北8条西3丁目地区の再開発計画の看板が立っている。立ち止まって見ると、平成18年度までに45階建ての高層ビルが建つことになっている。完成後には、札幌一の高層ビルになることだろう。札幌にも、超高層ビルの時代が到来するかも知れない。



11月16日(土)  IT講習会

 朝8時前に車で自宅を出て、札幌市身体障害者福祉センターへ向う。厳しい寒さで、路面も一部凍結していたが、40分くらいで会場に到着した。
 9時から12時まで、メールソフトの使い方を講習。メールソフトの使い方は、今ひとつピンときていないようで、次回は復習が必要だと思う。
 一旦江別に戻り、車を置いてからJRで札幌へ向う。遅い昼食後、蠍座で映画「活きる」を観る。チャン・イーモウ監督の作品で、1940年代から60年代にかけて、激動の中国を生き抜いた家族の物語である。チャン・イーモウ監督の作品は、底辺に活きる人々の喜怒哀楽を描き出す点では、世界の第一人者ではないかと思う。これほど力強い作品を生み出す現代中国は、映像文化の面でも、躍進の時期を迎えている感じがする。


11月15日(金)  上京5日目

 朝7時半に宿をチェックアウトし、帰路の確認を行う。地下鉄浅草線の三田駅から羽田空港までの直行便、エアポートがあることが分かったので、荷物を改札口近くのコインロッカーに預け、隣接するJR田町駅の喫茶店で朝食。
 9時半からセミナー3日目スタート。今日の講師は、産業研究所の野村助教授。なかなか見事な講義で、感心してしまった。この先生、実は函館出身とのことだ。一緒に、教職員レストランで昼食。
 その後、午後5時まで最後の実習を行ってから、キャンパスに程近くにある中華料理店「華都(シャトー)」で懇親会。午後6時半に会場を出て、羽田空港へ向い、午後7時55分発のエア・ドゥで千歳空港へ。午後9時25分に千歳空港に到着し、自宅に着いたのは午後11時頃であった。


11月14日(木)  上京4日目

 朝8時から9時まで、東門前の喫茶店「ベローチェ」でADAMのマニュアルを読みながら予習。9時半からセミナーの2日目がスタート。ADAMの使い方については、昨日より少しは理解できたものの、完全な理解には程遠く、大いに不安が残る。
 休憩時間に、西門近くにある生活協同組合の購買部で土産品の下見をしたが、期待した「慶應まんじゅう」、「慶應せんべい」などは売っていなかったので、東門の隣りにある文銭堂という和菓子屋で「学問のすすめ」という最中を買った。
 セミナーの2日目が終わってから、商学部の新保助教授に時間を取っていただき、NPOの分析について相談する。
 午後7時から、加島さんと赤羽橋駅で待ち合わせ、「ゆりかもめ」に乗って青海のヴィーナスフォートに向う。中華料理店「青龍門」で夕食。午後11時近くに麻布十番駅で別れ宿に戻る。


11月13日(水)  上京3日目

 8時少し前に宿を出て、慶應義塾大学へ向う。東門前の喫茶店「ベローチェ」でモーニングコーヒーをいただく。ブレンドコーヒーは150円(税別)と安いが、きちんとしたカップに入っており、味も悪くない。1階と地下2階に100席あり、落ち着いた雰囲気でゆっくりとコーヒーが飲める。札幌にあったら、きっとお気に入りの喫茶店になるだろう。
 9時半から、東門のあるビルの5階でセミナースタート。午前中は、慶應義塾大学産業研究所の宮川助教授から講義を受ける。昼食は、教職員用のレストランで海鮮のリゾットをいただく。午後からは、産業連関分析用ソフトADAMの実習に入ったが、簡単な使い方の説明があっただけで、いきなり実習に入った。最初は、何をどうして良いか分からず面食らった。それから、午後5時過ぎまで、悪戦苦闘する。
 講習終了後、山梨県の職員と一緒に、キャンパス近くのマグロ料理店で夕食をとってから、東門前の喫茶店「ベローチェ」でADAMのマニュアルを読み漁る。午後10時までかかってマニュアルを大体読み終えたが、どうも理解し切れない点が多く、スッキリしない。


11月12日(火)  上京2日目

 午前中、「ふくしま会館」からは道路を挟んだ向かいにある「不忍の池」や「上野公園」付近を散策する。美術館や博物館などが軒を連ねており、わが国における芸術文化の中心地と言って良い場所だ。すべての施設を見物していたら、丸一日では足りないだろう。
 午後から、地下鉄大江戸線に乗って慶應義塾大学のある港区三田に向かい、麻布十番駅で降りて「東京讃岐会館」にチェックインしてから慶應義塾大学の三田キャンパスを探す。すぐ見つかるだろうと安易に考えていたが、なかなか見つからず。コンビニで地図を見て、何とか見当を付け、キャンパスにたどり着いたのは、探し始めてから2時間近くたってからだった。実際にキャンパスを歩いて見ると、想像していたよりずっと狭く、大勢の学生が学んでいるとは信じられないような場所だった。


11月11日(月)  上京1日目)

 今日から15日(金)まで、東京へ出張である。
 いつもより一時間早く5時半に起床し、JR野幌駅発6時21分の始発電車で千歳空港へ向う。7時14分に空港到着。8時10分発のエア・ドゥで羽田へ向う。羽田空港には、定刻より5分早い9時35分に到着。これまでエア・ドゥ便は、空港ターミナルビルまでバスに乗らなければならないのが難点だったが、今回は、搭乗橋で空港ターミナルビルに入ることができた。会社更生法申請後、全日空との業務提携が進んだためだろうか。
 京急の品川経由で新宿へ直行し、午前11時丁度に都庁第一庁舎14階の統計調査課へ。そこで正午近くまで、安田参事、佐藤係長、佐藤主任とマクロ経済統計について情報交換。地下鉄大江戸線を使い、都庁駅から若松河田駅まで行き、佐藤係長、佐藤主任と3人で、若松河田駅近くの韓国料理店「ぱがん」でカルビ焼定食をいただく。
 午後1時10分から、総務省統計局主催の全国会議に出席。会議終了後、午後5時半から懇親会。今年9月に、経済産業省研修所での研修で知り合った人たちも大勢いたので、積極的に情報交換を行う。
 午後7時に散会し、JR上野駅近くの「ふくしま会館」にチェックイン。東京の繁華街に何件もある喫茶室「ルノアール」があったので、コーヒーをいただく。値段は490円と高いが、味は絶品である。



11月10日(日)  菊豆(チュイトウ)

 午後2時10分から、蠍座で映画「菊豆(チュイトウ)」を観る。最近の中国映画界を代表するチャン・イーモウ監督の作品で、主演はコン・リー。
 舞台は1930年、中国のある街の染物屋に買われてきた若い娘、「菊豆(チュイトウ)」が主人公で、映画のタイトルにもなっている。チャン・イーモウ監督の初期作品は、「紅いコーリャン」もそうだが、売られて来た娘が悲惨な運命に抗して一度は幸福を手にするが、結局は抗いがたい運命にもてあそばれて破滅への道をたどるというストーリーである。
 チャン・イーモウ監督の作品は、前近代の因習が残っていた時代の中国の暮らしを見事に描き出している。布を染めて天日に干すための、厳しい肉体労働。土間でダイコンを齧りながらの貧しい食事といった日常の光景が見事に描写されており、革命後の中国を舞台とした「初恋の来た道」、「あの子を探して」など最近の作品にも引き継がれている。ドストエフスキーが誰にも真似のできない巧みさでロシアを表現したように、チャン・イーモウ監督も誰にも真似のできない巧みさで中国を表現しているように思う。


11月9日(土)  IT講習会

 週末になると天候が荒れるようだ。先週土曜日の朝は雷だったが、今日も吹雪である。視界が悪い中、車を走らせ札幌市身体障害者福祉センターへ向う。午前9時の講習開始だが、受講生も少し遅れたため、少し遅めのスタートになる。
 今日のテーマはホームページ。アドレスを打ち込んで、幾つかのホームページを見る。特に、NHKのホームページは、懐かしいテレビ番組が紹介されていて、大うけだった。正午に講習を終えると、昨年一緒に講習を行った関本さんが来ていたので、いろいろと話をする。彼女は、今月から道庁主催のITリーダー養成講座の講師を勤めているのだが、事務局側の体制が整っていないことを指摘していた。どちらの立場も想像がつくので、どうしたものかと思う。
 その後、パールモンドールでケーキセットをいただく。今日のケーキは、ザッハトルテ。チョコレートの味が生きた、素晴らしいケーキだ。IT講習会の前後にここで息抜きをしているため、喫茶コーナーの店員も覚えてくれて、洒落たケーキを教えてくれるので助かる。


11月8日(金)  札幌アメリカンセンター

 朝から英文の資料を読みまくる。いろいろと読んでいるうちに、NPOについてどのようなことが論じられているか、頭の中で整理がついてきた。第一に、内国歳入法(IRA)第501条に基づく課税免除を認められた団体を指すものであり、幅広い概念で対象団体も多いこと。第二に、1996年におけるアメリカのGDPに占める割合は6.5%であるとされていること。第三に、ジョンズ・ホプキンス大学のサラモン教授が中心となって国際比較プロジェクトが取り組まれており、国民経済計算のレベルで比較されていること。
 お昼は、知恵熱人グループのメンバーに誘われ、溜まり場となっている某居酒屋で昼食会。正直言えば、店の経営者や店員と馴染み客が馴れ馴れしくしている店は嫌いなのだが、次から次へと知り合いが集まってくる。
 午後2時半から、札幌アメリカンセンターのレファレンス資料室へ行き、借りていた2冊の本を返却するとともに、東京アメリカンセンターから取り寄せてもらった本を2冊借りる。さらに、札幌アメリカンセンターで不要になったという寄贈本を1冊いただく。いろいろと調べているうちに、アメリカのマクロ経済統計の出所は商務省の経済分析局(BEA)であることが分かった。GDP統計も見つかったが、NPO部門が見つからず、もう少し資料を調べる必要がある。
 午後5時近くにようやく職場に戻り、Sさんに来週11日(月)から15日(金)にお願いする作業を伝える。パソコンに慣れているとは言い難いけれども、メモを取りながら真剣に聞いてくれるので、メモとして残っても恥ずかしくない教え方をしなければならないと思う。


11月7日(木)

 英文の資料が雑多に集まってきたので、本腰を入れて整理を図る。
 ホームページを使って検索をかけると、アメリカの1998年産業連関表が見つかった。ダウンロードして読んでみると、経済産業省の担当者が話していたようにNPO部門が特別に分かれているということはなく、苦労して探し出したけれども、使い道が分からなくなってしまった。札幌アメリカンセンターにも、英文の資料が届いているとのことなので、明日訪ねて借りることになった。あとは、GDP統計が手に入るかどうかだ。


11月6日(水)  飲み会

 「観光産業の分析に係る報告書」を昨日から配付しはじめたため、方々から電話がかかってくる。ほとんどは、予想された範囲の感想や質問だが、中には某大学教授のように、電話口で延々と自分の学説を講義される方もいるから面白い。こういう方は、自分の考えを他人に話すことが楽しくてやめられないのだろう。
 午後6時から、職場のグループで飲み会。江別市民国際交流協会の役員会とぶつかっていたため、今回は職場の親睦行事を優先したわけだが、滅多にないことだから許していただく。
 会場は北8条西1丁目の「燔(ばん)」という店で、ほとんど足の向かない場所だが、内容から見て穴場的な店だと思う。これまでいろいろな場所で、違ったメンバーと飲み会をやってきているが、職場の飲み会というのは、最も位置付けのハッキリしない集まりだ。考えようによっては時間の無駄だとも思うが、今回もわけの分からないままに2時間が過ぎた。物事には成り行きもあるだろうし、このようなことに意味を考えることの方が無意味なのかも知れない。


11月5日(火)

 朝から雪が降り、足元は溶けた雪が水を含んでぐちゃぐちゃである。
 職場では、「観光産業に係る報告書」に関する問合せが次々と入ってくる。今日から、印刷した報告書の配付をはじめたし、北海道新聞倶知安支局から電話取材もあったので、新聞で報道されれば問合せが増えることだろう。
 報告書の配付は、今日一日では終わらず、明日にずれ込むことになった。明日になれば、札幌アメリカンセンターに足を運んで、資料を調べることができそうだ。


11月4日(月)  コーヒー注文

 このホームページを開いている関係で喫茶店については少々うるさいことを書いているのだが、市販のレギュラーコーヒーについては書いたことがなかったので、ここで紹介しておこう。
 まず、市販のレギュラーコーヒーで良いと思うのは、ウエシマコーヒーのレギュラーブレンドである。青い缶に入っており、どこにでも売っているありふれたものだ。しかし、缶を開けたときの力強い香り、コクのいずれを取っても堂々の製品で、下手な喫茶店のコーヒーより余程美味しい。
 ただし、香りが抜けてしまうのも早いので、今年から愛用しているのはブルックスの有機栽培コーヒーである。通販のブルックスの製品で、一回分ずつアルミパックになっている。ろ紙の口を切って、紙製のフックをコーヒーカップに引っ掛けてお湯を注ぐ仕組みになっており、最初は頼りない感じだが、香りが満点だし、ゴミも最小限で済む点が気に入っている。
 その在庫が切れたので、今日注文した。ついでに、コーヒーに合うというイタリアのお菓子「ビスコッティ」も注文しておいた。もし、評判どおりだったら、このホームページで紹介したい。


11月3日(日)

 札幌チャレンジドの杉山代表から、ホームページ更新のお礼のメールをいただく。その中に、札幌チャレンジドが発行している地域通貨「チャレ」を作ってもらえないだろうかという相談が含まれていた。
 地域通貨を作るためには、厚紙に50チャレ(250円相当)と100チャレ(500円相当)を印刷してカットし、点字で50チャレ、100チャレと打ち込む作業をこなさなければならない。時間的には丸一日かかる作業である。お手伝いしたいとは思うのだが、丸一日ボランティアを行う時間がないので、お断りのメールを出す。
 レスター・M・サラモン著の「NPO最前線」を読む。自分としては、NPOについて詳しいつもりでいたが、ここ半月近くNPOについて調べているうちに、知らないことが多いことに気付かされた。これを上手く表現することができれば、多くの人にとって役に立つ情報を提供することができそうだ。



11月2日(土)  IT講習会、札チャレHP更新

 朝目を覚ますと、外は吹雪だった。稲妻が光る中を、午前8時に自宅を出発する。冬タイヤへの取替えが済んでいない車があるせいか道路が渋滞しており、時間がかかった。
 朝9時から札幌市身体障害者福祉センターで、11月のIT講習会スタート。今回は、知的障害者が対象だが、3人の受講生は文字の入力はきちんとできていた。
 午後1時ころ、道立図書館でNPOに関する本を探し、2冊を借りた。また、10月18日(金)の日本経済新聞の記事を探して、コピーした。コンビニと同じ、1枚10円である。
 帰宅後、メールを開くと、札幌チャレンジドの高平さんから、ホームページ更新の依頼が届いた。早速更新を始めると、思いの外直す部分が多く、途中休憩をはさんで2時間くらいかかってしまった。



11月1日(金)  報告書の印刷

 今日から2ヶ月間、臨時職員のSさんが仕事の手伝いをしてくれることになったので、朝から「観光産業の分析に係る報告書」の印刷作業を始める。
 午前10時から印刷を開始し、午後1時過ぎから帳合い。午後4時前からホチキス止めを行い、午後5時ころようやく600部が完成した。連休明けの5日(火)から配付作業に入る。既にホームページで公開しているのだが、アクセス数は順調に伸びている。10月29日(火)の朝は、4110であったアクセスカウンターが、4日間で800アクセスとなったのだ。来週には、5000アクセスを達成することだろう。
 夜は、残業するつもりはなかったのだが、日中の仕事を片付けるため結局午後8時ころまで残業となった。