日記:2002年9月
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9月30日(月)

 9月も今日で終わりである。平成14年度も早くも半分過ぎてしまうわけだ。季節もすっかり秋が深まり、10月の下旬になれば、雪の便りも聞くようになるだろう。
 最近、仕事の話題ばかりで我ながらつまらないと思うのだが、実際、今日も仕事に追われていた。昼食を食べる暇も惜しんで、報告書の完成を目指したのだが、結局夜9時近くまでかかっても完成できなかった。でも、明日にはたたき台となる原案が完成し、いろいろな人に見てもらえる状態になると思う。完成が近づいてきているとはいっても、全体像が見えてくると、最初は気づかなかったいろいろなことが見えてくる。本当は、もっと時間がほしいのだが、短期集中でなければいたずれに時間がかかってしまうというのも紛れもない事実である。


9月29日(日)  「公共事業と環境保全」

 正午少し前に道立市民活動促進センターへ行き、スキャナーを使ってパンフレットの画像を取り込む。A4の書類を画像として取り込むことができ、その一部だけを抜き出して保存することもできる。なかなか便利なものだ。
 午後1時前に北海道大学クラーク会館へ。市民公開シンポジウム「公共事業と環境保全」に出席する。パネリストとして、長野県知事選で再選されたばかりの田中康夫知事が出席しているためか、700人入る大講堂が満員である。内容的にも、京都大学経済研究所の佐和隆光所長のお話しが面白く、2時間余りのシンポジウムは、さほど長く感じないままに終わってしまった。脱物質主義の時代が到来しており、政府、企業だけでなく市民社会の役割が重要になるという発言が、パネリストの多くに共通していたと思う。



9月28日(土)  しみセンまつり、IT講習会、蠍座

 午前11時から、道立市民活動促進センターへ行き、「しみセンまつり」に参加する。団体としての活動が盛り上がってくると、自然にこうしたイベントの企画が生まれてくるものだが、良いことだと思う。プログラムは不十分だが、第一回目の取り組みとして評価できる。
 午後1時から、IT講習会の第4回目。今回は、電子メールの使い方がメインである。いつもどんなやり方が良いのか悩むところなので、補助講師の前田さんと交替してやり方を学んだ。
 午後5時過ぎから蠍座で、映画「パパって何?」を観る。1997年のロシア映画で、舞台は1952年、スターリン時代のソ連が舞台だ。ニセ軍人の泥棒を「パパ」と呼ぶことになった6歳の男の子が主人公。本当の父親、母親、そして「パパ」を喪失し、最後は底知れぬ孤独に陥っていく主人公の姿が、重く暗く心にのしかかる。スターリン時代の暗さ、重苦しさを象徴するような作品だ。



9月27日(金)

 早くも金曜日になってしまった。夏季休暇を返上して出勤し、必死になって報告書を書く。努力した甲斐があって、午後5時過ぎにようやく前半の難しいところをおおむねクリアーした。
 残りは、経済波及効果分析の紹介なのだが、これももう一つの山である。以前なら、「これだけがんばってもできないのだから仕方がない。」と諦めて、夏季休暇を取るところだろうが、最近の私は、仕事の方にウエイトがかかっているので、そうした形で仕事を後回しにすることはできない。結局、9月30日(月)も夏季休暇を放棄することにした。
 何とか、今月中に目途を付け、関係者に内容のチェックをお願いしたいという気持ちである。本当のところ、9月30日(月)も完成は難しく、10月2日(水)くらいにずれこむような気がするけれども、とにかくもうあと一息がんばりたい。
 もっとも、これが終わればいよいよ本題の「本道におけるNPOの分析」である。それこそ、10月一杯は死にものぐるいの分析作業になるだろう。


9月26日(木)

 観光の報告書が、いよいよ切羽詰ってきたので、思い切って観光振興課にデジタルデータの提供を頼んだところ、平成12年度と13年度のデータを提供してくれたので、入力の手間を省くことができた。まともに入力していたら、半日くらいかかるところだ。盛り込みたいネタを整理しながら書いているが、かなりのボリュームになりそうだ。
 私の職場では、3日間の夏季休暇があるのだが、まだ1日しか取得していない。9月一杯までに取得しなければならないので、明日27日(金)と30日(月)の二日間しか機会がなく、何とか今日中に報告書の目処をつけようと必死になっていたら、直属の上司が「あなたの方が時間がありそうだから、先に回すわ」と言いながら回覧物を回してきたので愕然としてしまった。結局、明日の夏季休暇は返上することにして、午後9時過ぎまで残業となった。
 前回の、「食料産業」の報告書の経験からいって、今回の報告書は、まだ半月くらいは時間がかかりそうだ。NPOの分析もやりたいし、建設業の分析もやりたいのだが、真剣に取り組めば取り組むほど時間がなくなり参ってしまう。


9月25日(水)  米一さんたちと昼食

 昼前に、米一さんが訪ねてきたので、田中さん、三浦さんと4人でポールスター地下のレストランにて昼食。類は類を以って集まるというが、久しぶりに一緒に昼食会を開いてみると、やはり同類なんだなという気がする。そもそも、話題がNPOや地方自治土曜講座など、一般的には敬遠されかねない青臭い話題に共通の関心があるのだ。こうした分野で努力しても、あまり報われないのだが、まあ興味のあることは避けてとおれない。
 NPOが本当に盛んになるためには、NPOも行政の下請けから脱却して、政策を立案したりそれを遂行する能力が必要であり、それを担う人材の蓄積が必要である。いわばシンクタンク能力が必要になるハズである。今のところ、そこまでの動きはないが、いずれ何らかの形で本愛道のNPOのためのシンクタンクの設立に協力したいものだと思う。


9月24日(火)

 9月20日(金)に夏季休暇を一日取ったので、4日ぶりの出勤である。午前中は、溜まっていた仕事を片付ける。昨日、報告書の構成を考えていたので、午後からは昨日のメモに従って報告書を訂正する。全体では、40ページ余りになりそうだ。
 しかし、構成が決っただけでまだ内容が埋っていないので、午後8時まで残業するが、あと一週間くらいはかかりそうだ。


9月23日(月)  秋分の日

 今日は秋分の日で休みである。久々に特に用事のない日で、午前5時に一旦目を覚まして新聞を読んだものの、もう一度横になって気が付いたら午前10時過ぎであった。仮に午前8時45分からはじまる職場にいなければ、生活のパターンはアッという間に昼夜逆転してしまうだろう。現在、石狩支庁管内では24歳までの若者の失業率は12%を超えているが、生活パターンがくずれて、一層就職活動に力が入らないケースも多いのでないだろうか。
 昼過ぎに大麻の喫茶店「ビッグ フォレスト」へ。ここは、本格的なログハウスの喫茶店で、建物の雰囲気は素晴らしいのだが、コーヒーの味がなじめずお気に入りにはなっていない。ここで、1時間余り「後志支庁における観光産業の分析に係る報告書」の構成を考える。いろいろと構想が膨らみ、報告書の内容にも整理が付いた。


9月22日(日)

 朝、北海道新聞を読むと、ボラナビ倶楽部の森田麻美子さんが、アグリネットワークのコーナーとコラム欄の両方に載っている。月刊ボラナビを発行し始めて5年目を迎え、ずいぶんと活躍の場が広がってきているようだ。今から4年前の6月ころ、月刊ボラナビの創刊準備に取り組んでいた森田さんに初めて会ってお話しをうかがったとき、私が直感したのは、「月刊ボラナビが黒字化するのは難しいだろうが、森田さん自身がフリーアナウンサーとして売り出すきっかけにはなるだろう。」ということであった。事実、この春からはテレビ北海道の「経済ナビゲーション北海道」のキャスターを勤めているのだから、予想どおりになったというべきである。
 NPOが盛んになるということは、様々なタイプの人材がNPOで活躍するということだ。森田さんだけでなく、いろいろとユニークな人材がNPOの各分野で活躍するようになれば世の中がもっと面白くなるだろう。



9月21日(土)  IT講習会

 正午過ぎに、札幌市身体障害者福祉センターのパソコン室に入る。午後1時から講習スタート。今回は、再受講生が二人いることもあり、復習に時間をかけながらも文字の大きさやフォントの調整など、応用編に踏み込んだ講習を行った。いろいろと工夫して講習を行っているつもりだが、いつもこれで良いのかと反省する点が残る。
 帰路、札幌市東区北12条東13丁目にある「さっぽろ村コミュニティ工房」を探す。2週間前には、通りを間違って見つけられなかったのだが、今回は簡単に見つけることができた。駐車場が空いていなかったので通過したが、今後足を運ぶ際には迷わなくて済みそうだ。


9月20日(金)  事務所ボランティア

 今日は、夏季休暇を取って、札幌チャレンジドの事務所ボランティアを買って出た。北海道NPOサポートセンター内にある札幌チャレンジドの事務スペースで電話番や事務処理を行うボランティア活動である。午前10時少し前に北海道NPOサポートセンターに入ると、札幌チャレンジドの専従である佐藤美由紀さんが岸本さんと議論中であり、いきなり電話番をしなければならなくなる。ひっきりなしにかかってくる電話を処理しているうちに、昼を迎える。
 食事中に札チャレ通信の印刷を頼まれ、事務所のリソグラフで印刷をはじめる。印刷については、関本さんが受け持ってくれることになったが、私の方は地域通貨「チャレ」に点字を打ち込む作業を頼まれる。それを片付けてから、札チャレ通信の帳合いなどを行っているうちに午後5時を過ぎ、午後5時半ころようやく事務所を出た。


9月19日(木)

 午前中は道外から、午後は道内からの問合せに対する回答に追われる。職場のホームページを開設してから、メールや電話での問合せが相次いでいるのだ。
 職場では、7月から9月の3ヶ月間に3日間の夏季休暇が制度化されているのだが、取得のタイムリミットが迫っているので休むように勧められる。そこで、明日は夏季休暇を取ることにして午後7時までで残業を切り上げた。
 昨年の今ごろは特に残業もしていなかったし、時間的にはむしろ楽だったハズである。しかし、道民相手の訴訟担当という辛気臭い仕事で、精神的にはウンザリした気持ちが強かった。今の仕事がそうでないかと言えば、これはやり方次第だと思う。議会などへのハレーションを余り気にせず、北海道経済の振興を図る上で、本当に今何が必要かを追求できるまたとない機会である。存分に知恵を振り絞りたいと思う。


9月18日(水)

 先日に引き続き、溜まっていた仕事を片付けるとともに、新しい仕事もどんどん入ってきて、それらを片端から片付ける必要に迫られ、実に慌しい一日だった。
 午後6時ころ、道新情報研究所の木村篤子さんから電話があり、急遽資料を提供したりして結局午後9時まで残業。しかも、先月下旬からサービス残業が続いている。仕事をすればするほど新しい仕事が舞い込み、加速度的に忙しくなってきている感じだ。


9月17日(火)  拉致問題生死判明

 連休明けでニュースが相次いだ日だった。
 第一に、エア・ドゥが札幌地方裁判所に再生案を提出。資本金72億円の全額減資、道、札幌市などの再生再建40億円の90パーセントカットなど厳しい内容だ。
 第二に、女性グループ「さわやかフォーラム97」がニセコ町長の逢坂誠二氏に来春の道知事選への出馬要請。本人は、後援会幹部らと相談した上で判断する考えを明らかにしたとのこと。下馬評では、三井物産戦略研究所の寺島実郎氏、JR東日本の松田昌士会長などの名前が挙がっていたし、今からでも可能性がゼロではないが、逢坂氏は確かに期待される候補者だし、堀知事と共産党候補の知事選では、道民の間にフラストレーションが溜まるだろう。仮に逢坂氏が知事になったとしても、北海道の将来が目に見えて明るくなるハズもないが、今のままでは衰弱死の方向だと感じている道民が多いのだと思う。
 第三は、小泉純一郎首相が北朝鮮を訪問し、日本人拉致問題で北朝鮮に拉致されたと日本政府が認定した8件11人のうち、2件4人の生存が確認された。残る7名が死亡または不明というのだから、異常に高い死亡率である。


9月16日(月)  振替休日

 昨日の日曜日が「敬老の日」とぶつかったため、今日は振替休日である。
 今朝の北海道新聞を読むと、第一面に「高3生の嘆き」という記事が掲載されている。来春道内の高校を卒業する予定の高校3年生の求人倍率が、0.20倍(7月末現在)となっているそうだ。このままでは、道内における若年層の失業率は一層高まり、社会不安を招くことになるのではないだろうか。
 午後3時20分から、蠍座で「アメリ」を観る。2001年のフランス映画で、夢見がちで内向的なヒロイン、「アメリ」が周囲の人々に幸福と罰を与えつつ、恋を勝ち取る物語である。背景に映し出される日常の光景が何ともいえず良い。イギリス映画を観ていても感じることだが、フランスの街並みや地下鉄といった社会資本は、概して老朽化して薄汚いと言えるほどだ。これは、土建国家とさえ言われるわが国の社会資本が相対的に新しいことによるものだが、経済水準が低下すれば、今は新しい社会資本もアッという間に老朽化して薄汚くなってしまうことだろう。


9月15日(日)  敬老の日

 研修中は、インターネットを自由に使うことができなかったが、久々に思う存分インターネットを使うことができる環境に戻ってみれば、それ程見たいページもなく、疲れが抜けていない感じがする。研修疲れを癒すため、今日は徹底的に休養を取ることにする。
 昨日、パワーズ・ドラッグで「マルチビタミン」という複合ビタミン剤を買ってきたので、これでビタミン補給を行うが、これは気休め程度にしかならないようだ。
 午後8時過ぎに、自宅近くの喫茶店「岳」へ行き、小学館のアウトドア誌「ビーパル」などを読んで気分転換を図る。



9月14日(土)  IT講習会

 昼前に二十四軒の札幌市身体障害者福祉センターに着いたので、パールモンドールでケーキセットをいただく。東京では、ついに一回も喫茶店に入らなかったが、お気に入りの喫茶店を見つけるには時間がかかるものだ。
 午後1時から、IT講習会。研修疲れが残っており、出かけるときは、せめて今日くらいはゆっくりしたいと思ったが、講習が始まってみると疲れを忘れた。私自身、パソコンが得意というわけではなく、苦労して覚えてきているので、初心者がどんなことが分からないかを理解することができるし、受講生が講習をとおして少しでも新しい知識を身に付けて行くことにやりがいを覚えるのである。自分自身、教えることをとおしてパソコンの使い方をずいぶん勉強することができた。
 帰宅途中、パソコン活用情報誌『アスキー ドットPC』を購入する。便利なテクニックやフリーソフトなどが付いているため、役立ちそうだと思ったからだ。これから、少しパソコンに投資しようと思う。


9月13日(金)  研修5日目(最終日)

 朝7時50分ころ起床。日ごとに起床時間が遅くなる。朝食を摂ってから、部屋の片付けをはじめ、午前9時には部屋を完全に片付け、カバンを研修室に置いてからリフレッシュルームで金魚運動機を使ってみる。
 正午前に研修が終わり、タクシーで西武久米川駅へ。都内で時間を潰してから、午後5時少し前に、エア・ドゥのカウンターでチェックインし、午後5時半には機内に着席する。疲れていたのでそのまま眠ってしまったが、午後6時ころ目を覚ましたところ、まだ駐機中である。それから10分後にようやく羽田空港を飛び立ち、千歳空港に着いたのは午後7時40分。午後7時49分初の快速エアポートに乗り、JR野幌駅に着いたのは午後8時50分ころであった。


9月12日(木)  研修4日目

 今日も午前7時30分に起床。普段なら、出勤している時間である。洗濯をし、リフレッシュルームで背中のマッサージをして、午前9時45分から講義がスタートする。今日は、パソコンを使っての実習で、エクセルの便利な使い方を幾つか覚えることができて有意義だった。午後3時からは、早稲田大学社会科学部の鷲津明由教授の講義を受ける。なかなか興味深いお話しで、研修4日目の講義は、いつになく早く終わってしまった。
 今回の研修は、経済産業省の主催で、産業政策局調査統計部統計企画解析課の職員が監督者としてきている。そのうちの一人である畠山さんとお話しする機会があったが、今年の7月1日付けで東京電力から出向してきているそうだ。仕事の忙しさは東京電力と変わりないが、精神的には今の方がかなり楽とのことだ。
 昨夜、八重洲ブックセンターで買ってきた『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』を読み終えた。この作品は、一言で言えば博愛主義に憑かれた大富豪エリオット・ローズウォーターが、恵まれない人びとのために限りない愛を分け与えようとする物語である。アメリカ人との感覚の違いもあるのだろうが、やや違和感はあるものの、エリオット・ローズウォーターという人物像は、やはり好感をもたざるを得ない。
 午後10時過ぎから、研修のメンバーと飲み会。話が弾んでなかなか面白かった。この研修も、残すところ明日半日で終わりである。全体として、非常に有意義であったと思う。


9月11日(水)  研修3日目

 午前6時30分に目覚ましの音で一旦は目を覚ましたが、昨夜の寝不足がきいて目が覚めず、午前7時30分に起床する。午前8時45分過ぎに食堂で遅い朝食を摂る。いつもなら、仕事を始めている時間だ。
 3日目の講義は、行列式を変形させるような数学的な内容が多く、なかなか難しかったが、いつもは突っ込んで講義しない部分が多く含まれていたので、とても参考になった。
 午後5時過ぎに夕食を摂ってから、西武線とJRを乗り継いで八重洲ブックセンターへ。ここで、ハヤカワ文庫SFの『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』(カート・ヴォネガット著)を購入する。札幌の本屋で散々探したが見つからなかった本であるが、八重洲ブックセンターでは簡単に見つかったし、2冊置いてあった。流石に八重洲ブックセンターである。
 午後10時過ぎに研修所に帰り着き、入浴後、研修のメンバーと飲み会。早めに抜け出て、研修所の図書室から借りた『耶律楚材』(陳舜臣著)の下巻を読み終える。さらに、『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』を読み始め、午前2時過ぎにようやく就寝する。今、自分が大学に入り直す機会があったら、きっとこんな生活になるような気がする。決してのんびりしてはいない。



9月10日(火)  研修2日目

 午前6時50分ころ起床し、7時25分過ぎから外出し、西武八坂駅と久米川駅までの道を確認してから研修所に帰る。食事後、リフレッシュルームでマッサージチェアを使い、肩や背中をもみほぐす。実は、自動マッサージ機をこれほど長い時間使ったのは今回が初めてなのだが、本当に筋肉痛のときなどは良いものだと思う。
 図書室も入ったが、あまり目新しい本はない。ただ、「耶律楚材」(陳舜臣著)があったので、借りて読み始める。
 午後5時に講義が終わってから、西武久米川駅へ行き、そこから電車で川越市へ向う。蔵の町と呼ばれる古い町並みを見ることが目的だ。西武本川越駅から徒歩5分くらいで、古い町並みが様々な商店になっている通りに着く。町のシンボルである「時の鐘」も見、たまたまわき道に入ったところで見つけた。駅周辺の商店街も、人が大勢歩いており活気のある街だ。
 午後8時に本川越駅から所沢市へ。ここでも駅周辺を歩いたが、川越市と違って見るべきものもなさそうなので、早々に退散し久米川駅へ向う。午後9時半ころ研修所に帰り着き、入浴すると同じ研修のメンバーが浴室前の談話コーナーで飲み会を開いていたので参加する。話がはずみ、午前1時20分ころようやく散会となる。



9月9日(月)  研修1日目

 午前7時30分に起床し、8時から朝食。洗濯をしているうちに研修のオリエンテーションの時間になる。午前10時から午後5時まで講義があり、その間研修所内の公衆電話からプロバイダにアクセスし、電子メールを受け取る。20通の電子メールがあり、添付ファイル付きのものもあったため受信に時間がかかり、28度数残っていたテレホンカードが、アッという間に残り度数がゼロになってしまった。
 午後5時半から、食堂で懇親会。午後7時まで、立食形式で談話を行う。その後、食堂隣の談話室で2次会。大いに盛り上がり、午後10時過ぎまでいろいろと話し込んだ。経済産業省はエリート官庁だといわれているが、職員と話してみると産業・経済に関する知識が豊富で面白い。平成8年以降、官官接待の反省から、こうした意見交換の場が極端に少なくなってしまったが、今回は良い機会だったと思う。


9月8日(日)  上京

 明日9日(月)から13日(金)まで、東京都東村山市の経済産業省研修所で研修を受けることになったため、前日の今日から研修所に入所している。この研修所は、ビジネスホテル並みの設備を備えた快適な施設で研修所といえば、細々とした規則と老朽化した殺風景な施設を思い浮かべてしまう(それしか知らない)私にとって、ちょっとしたカルチャーショックだった。それとも、流石に経済産業省というべきだろうか。
 張り切って早めに本道を出発したため、午後3時過ぎに研修所に着いたものの、今日は夕食もなく手持ち無沙汰だったので、研修所を出て周囲を見て歩いた。あいにく小雨交じりの天候で、歩くのも飽きてしまったが、道に迷ってしまい、散々歩き回った末に、西武電鉄の久米川駅にたどり着いたので、駅前の西友で買い物をしてからタクシーで研修所まで帰った。タクシーは、細い道をぐるぐるまわって、ワンメーター(660円)で到着したが、土地感がなければ迷うのも無理はないと思った。



9月7日(土)  IT講習会

 午前10時過ぎに自宅を出発し、道立図書館に立ち寄って本を返却し、JR琴似駅近くのドトールコーヒーで軽く昼食を済ませてから札幌市身体障害者福祉センターへ。9月のIT講習は、受講者が肢体障害の方々5名。うち2名は再受講なので、どのように講習を進めようかとても迷ったが、やはり初心者に合わせるしかないと考え、雑談を交えながらゆっくりと講習を進めた。昨年の9月頃は、話のネタが少なく、第1回目は時間を余して2回目のカリキュラムに入っていたものだが、今にして思うと受講生への配慮を欠いた下手な講習だったと思う。結局、パソコンの説明とマウスの使い方だけで終わってしまった。
 午後4時に講習が終わってから、明日8日(日)から13日(金)までの上京に備え、身の回り用品を買い足す。



9月6日(金)

 昨日算出したデータを、改めて検討したが、悪くないデータだと思う。それに気を良くして報告書を書き進めるが、なかなか形がまとまらないので焦る。しかも、急遽作成しなければならない資料が出てきて、それにも忙殺される。本当は、夕方には野村総研の植草主任研究員の講演を聴きに行きたかったのだが、それどころではなかった。
 結局、午後7時半まで残業し、小雨降る中を歩いて帰った。仕事に忙殺されている間に、この夏もすっかり終わってしまった。これからは、一雨ごとに秋の深まりが感じられる季節を迎える。


9月5日(木)

 今週に入ってから、後志支庁への観光入込客の消費額を割り出そうと思っていろいろとデータを整理していたのだが、ようやく納得できるデータを抽出し、一気に算出することができた。思ったとおり、直感的には妥当な数字となり、あとはデータの解説を織り込んだ報告書を、読み手にどれだけアピールできる内容にまとめ上げることができるかである。
 今週はノー残業週間だし、体調が思わしくないので午後6時過ぎに帰路に着き、早めに入浴して就寝する。日曜日から上京なので、それまでに体調を整えておきたい。


9月4日(水)

 朝から報告書を整理し続ける。原稿用紙で200枚近くになる報告書を書き上げるには、こまめに書いて蓄積していくしかない。納得いくものができるまでには、本当に手間がかかるので、マラソンランナーになったような気がする。
 昼休みに、ヨドバシカメラで8月31日(土)夜の日向温泉での写真を受け取る。デジカメの写真だが、一般のファイルで撮ったのと遜色ないきれいな写真で感心してしまった。プリント代は、1枚35円なので、決して安くはないが、値段だけのことはある。
 夜は、江別市民国際交流協会の役員会があったが、昨夜から風邪気味で体調が悪いので欠席して休養を取る。


9月3日(火)  札幌学院大学商学部公開講座(2日目)

 後志支庁における観光の経済効果の分析に本格的に取りかかる。思っていたよりは手のかかる部分があり、これから忙しくなりそうだ。
 午後6時半から、昨日に引き続き大通西6丁目の札幌学院大学社会連携センターで、商学部の公開講座に参加する。今日の講師は、NPO法人さっぽろ村コミュニティ工房の加藤知美さん。「コミュニティ放送でまちづくり」をテーマに、現在開設に向けて準備を進めているコミュニティFM放送や、さっぽろ村コミュニティ工房のビジョンについてお話しをうかがった。今年、玉ねぎ倉庫を改造した建物に事務所を移転し、今後は、NPOのインキュベーター機能や交流の場としてのカフェを運営するそうだ。これからの展開が、本当に楽しみだ。


9月2日(月)  札幌学院大学商学部公開講座(1日目)

 午前8時過ぎに出勤し、職場のホームページを訂正する。7月1日にホームページを公開してから本格的な更新は今回が初めてである。順調にアクセスカウンターが回り、一日で200アクセスを超えた。
 午後6時半から、大通西6丁目の札幌学院大学社会連携センターで、商学部の公開講座に参加する。江別キャンパスの講義を、ビデオプロジェクターで見ることができる。今回のテーマはコミュニティビジネスで、今日は中山慶一さん、明日は加藤知美さんが講師である。午後9時近くまで受講したが、中山慶一さんの人柄が伝わってくるほのぼのとした講義だった。
 明日は、江別キャンパスで聴講しようかと思う。


9月1日(日)  北海道自治体学会フォーラム(2日目)

 朝7時に起床し入浴。昨夜、あまり寝ていないため、寝不足で目がショボショボするが、一風呂浴びるとやはりスッキリする。午前8時に食堂で朝食を摂ってから、北海道自治体学会フォーラムの会場である西風連コミュニティセンターへ向う。
 参加者名簿をみると、今回のフォーラム参加者は98名となっている。午前9時30分から『自治体議会を語ろう』をテーマとするパネルディスカッション。パネルディスカッション自体は面白かったが、睡眠不足のため頭がボーッとして、このまま横になって眠ることができたらどんなに楽だろうと思った。
 午後零時30分過ぎに西風連コミュニティセンターを後にして、朱鞠内湖畔を経由して国道275号線を南下する。途中『幌加内そば祭り』の会場に立ち寄り、午後4時半に野幌に帰り着いた。風連から野幌までは、車で3時間半くらいの行程のようだ。案外早く着いたので時間を得した感じがする。