日記:2003年11月
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11月30日(日)

 昼前から、Sさん、渡辺さん、今川さんと電話で連絡を取りながら、12月7日(日)に迫った北海道自治体学会フォーラムin北広島の準備状況を確認する。肝心のSさんがどことなく気が抜けている感じで、幾ら念押ししても心配が残る。
 12月4日(木)の夜、連続シンポジウムの打合せを行うことになっているのだが、その際の資料がKさんから送信されてきた。シンポジウムやフォーラムの準備はいつも大変だが、上手く進んでいるときはいろいろと創意工夫のアイデアが湧いてきて楽しい。しかしながら、フォーラムin北広島については、どうやって12月7日(日)当日を乗り切ろうかという心配ばかりが先立つ状態だ。



11月29日(土)  インタラクション研究所

 昼過ぎに札幌エルプラザでSさん、今川さんと待ち合わせ、インタラクション研究所(北10西2)に向う。12月7日(日)に迫った北海道自治体学会フォーラムin北広島におけるパネルディスカッションのコーディネーター役をお願いした安田さんと打合せを行うためである。
 今川さんと二人、エルプラザの2階から1階の待ち合わせ場所に降りたとき、窓辺の椅子に座っていたSさんの放心した様子にハッとした。雨の中、インタラクション研究所に向う途中、Sさんの携帯電話が鳴り、それに応答した後もやはり放心状態になっている様子に、Sさんが精神的に不安定になっているのではないかと心配になった。
 安田さんとは、午後1時過ぎから1時間余り打合せを行い、12月7日(日)のスケジュールを確認して2時過ぎにインタラクション研究所を後にした。
 午後2時15分ころJR札幌駅に着くと、Sさんは別件の打合せがあるということで、その打合せの相手を紹介してくれたが、Sさんが無理をしている感じで傷ましく思えてならなかった。


11月28日(金)  議会の答弁準備完了

 午前9時20分ころ、課長と二人で議会棟4階のフロンティア会派控室に出向き、山本議員との意見交換に臨む。ところが、先に意見交換に入ったグループが長引いていたため午後から改めて出直すことにする。
 昼休みは、細井さん、深坂さん、安部さん、佐藤さんと5人で大丸8階のイタリア料理店「ミア・アンジェラ」へ行き、ランチタイムのコース料理をいただく。
 午後2時40分ころ再度、課長と二人で議会棟4階のフロンティア会派控室に出向き、山本議員との意見交換に臨む。20分程度の意見交換をとおして、一カ所訂正が入ったが私が所管する部分とは直接関係がないため、私としてはすべての責任を果たしたこととなり、25日(火)からふりまわされ続けた議会答弁の準備は、ようやく終了した。それにしても、この春の統一地方選で争点となった議会改革はどうなったのだろう。半年余り経った今では、以前と変わらぬ状況であり、強いて変化した点と言えば答弁書の語尾が体言止になったくらいのものだ。
 同僚のMさんが分担している仕事をまったく処理しないため、議会の答弁準備が終わってからSさんと一緒に説教を続ける。Mさんは、仕事が本当はできるのにわざとしないのか、それとも本当に仕事ができないのかと疑問に思っていたが、最近では、どうも本当に仕事ができない人なのではないかと思っている。しかしながら、Mさんのような仕事のやり方を見過ごしていては若手の職員に示しがつかないので、意図的に細かな指図をしている面もある。それにしても、Mさんが処理し切れずにいずれは放り出すであろう仕事はどうなるのだろう。それを考えると、一番泣かされるのは私自身なのだ。
 午後6時半から、札幌エルプラザで渡辺三省さんと会い、午後8時半ころまで議会研究会に関する打合せを行う。


11月27日(木)  知事勉強会

 昨夜は、ハーフコートでは寒く感じたため、今日から厚手のステンカラーコートに着替えることとする。午前7時25分過ぎに自宅を出ると、外はうっすらと雪が積もっていた。自宅を出るのがいつもより少し遅れたが、札幌に着いてから一息入れて出勤するというパターンをくずしたくないため、久しぶりにタクシーに乗ってJR野幌駅へ向かう。
 札幌市内はほとんど雪がなかったが、冷たい風が吹いて肌寒く、本格的な雪の季節が間近になっていることを実感させられる。
 午後5時半から、議会答弁の知事勉強会のため待機する。勉強会の順番が一番最後になったため、深夜までの待機を覚悟していたが、意外と早く呼び出しがあり午後6時半ころ知事室前に待機する。一緒に入ったグループの方が、知事から厳しい質問を受け、結局答弁書を練り直すことになったため、同じような立場になる事態を思い浮かべたが、実際には、知事の考え方と一致するということで修正は一切無く、そのまま明日は意見交換に入ることとなった。
 午後7時過ぎに知事勉強会から戻って、日常業務を処理するためそのまま残業となる。これで、3日間連続の残業である。ただし、今夜の知事勉強会で当面の山場は過ぎ、明日午前9時半からの意見交換が終われば、よほどのことがない限り大丈夫なので気が楽になった。午後10時過ぎに職場を出て、帰路につく。



11月26日(水)  議会対応に追われる

 午前1時ころ帰宅し、メールチェックなどをして午前2時に就寝した。朝起きられないことを心配して、目覚まし時計を枕元に置いたのだが、目覚ましが鳴る時間を5時半にセットしてしまったため、一度起きて、新聞に目を通してからもう一度横になり、いつも通り午前6時半に起床した。
 職場に出ると、自分の方でやろうと思っていたことを処理する間もなく、問い合わせや指示事項への対応に追われ、午前中はアッという間に過ぎてしまった。
 午後3時から次長勉強会、午後4時から部長勉強会を経て、午後6時前に再度次長勉強会を終えて明日の知事勉強会用の答弁書案と資料を送り込んだときには午後6時半をまわっていた。
 その後、この二日間、議会対応で処理できなかったルーティーンワークをこなすため残業となり、午後10時に職場を出て帰路につく。



11月25日(火)  タクシーで帰宅

 朝、出勤すると直属の上司の父親が亡くなったとのこと。今日の午後6時半から通夜で、明日の午前10時に告別式、11時に出棺というスケジュールである。会場は、旭川市東光の「ベルコ東光シティホール」で、JR旭川駅からやや離れた場所である。
 お昼ころ、北海道自治体学会フォーラムin北広島でパネルディスカッションのコーディネーターをお願いした安田睦子さんに、電話で今回準備が遅れていることをお詫びした上で、何とか当日はコーディネートをお願いしたいということでお伝えした。安田さん自身、今回の状態をメーリングリストで見ており、心配していることが分かった。ここのところ、毎日謝りっぱなしである。
 午後5時過ぎに、第4回定例道議会の質問がおりてくる。議会に説明に行ったり、総務課の真鍋主幹を交えて打合せを行ったりしているうちに午後8時近くになってしまう。それから答弁書の案を書き、午後9時半過ぎに上司のお宅の通夜から帰ってきた課長を交えて打合せを行う。結局、一応の目処がついたときには午前0時を回っていた。終電を乗り過ごしたのでチケットをもらい、タクシーで帰宅する。米里まわりで午前1時ころ自宅に着いた。タクシー代は5,480円だった。



11月24日(月)  南極で皆既日食、札チャレお祝いの会

 今日は、南極大陸で皆既日食があった。テレビで観ると見事な皆既日食だが、ずっと前に自分の肉眼で観たときのような臨場感はない。
 午後1時半から、北海道難病センター(南4西10)で開催されたNPO法人札幌チャレンジドの「祝う会」に出席する。札幌チャレンジドは3年半前に活動を始め、今年10月に常設講習会場を設置するまでになった。そのことのお祝いで、70名程度が集まり盛況となった。お金の面から見ると、昨年度は2千5百万円の支出規模。本年度はさらに増加という状況で、急速に規模が拡大していることが分かる。こうした成長する活動を、どのようにマネージメントして行くのかも人材の質が問われる大きな問題だ。
 午後3時半に散会し、木枯らしの中をJR札幌駅まで歩いて帰路につく。途中、ボジョレー・ヌーボーを飲みたくなり、自宅近くのセブンイレブンで1本購入する。今年はヨーロッパが猛暑で、ブドウの糖度が高く最高の出来だそうだ。帰宅後、早速飲むと、確かに美味しいことは美味しいが、大騒ぎするほどのものとは思われない。いつものことながら、良い勉強になった。


11月23日(日)  北海道自治体学会フォーラムに関する打合せ

 午前10時から、エルプラザ(北8西6)札幌市市民活動サポートセンターの打合せコーナーで、12月7日(日)に迫った北海道自治体学会フォーラムin北広島の準備や当日のプログラムなどについて打合せを行う。このことについては、一週間前の16日(日)にも緊急の打合せを行い、18日(火)の夜、メンバーに案内状を送付したのだが、今日Sさんから話を聴くと内容がガラリと変わっている。Sさんの準備状況に疑問を感じる。
 12時半に打合せが終わり、エルプラザ地下1階の「高田屋」で昼食をとってから散会する。その後、渡辺さん、今川さんと3人で大丸7階のイノダ珈琲へ行き、そこで12月6日(土)午後6時から開催する2003年度第4回運営委員会の進め方を話し合う。午後2時半に散会し、午前10時から始めた話し合いがようやく終わった。


11月22日(土)  『グリーンマイル』

 昨夜は厚手のコートでは暑く感じられるほどだったが、今日は一転して底冷えする寒さだった。今日から明後日まで3連休だが、明日、明後日は用事が入っているので、今日は特に何もせずに休養に努めることにする。
 夜、テレビのロードショーで『グリーンマイル』を観る。以前『蠍座』で観たことがあるのだが、二回目に観ると一回目では気付かなかった点に気付かされることが多い。この映画は、死刑囚を収容するする刑務所が舞台で主人公の一人である死刑囚のコーフィー(トム・ハンクス)が起こす奇跡がモチーフになっているが、その奇跡は何のためにその死刑囚に宿ったのか謎が多く、しかもそれがほとんど解明されないままに事態が進んでいく。3時間近い長編映画だが、少しも長く感じないのは、それだけ中身が濃密に詰まっているからだろう。後々まで心に残る作品で、名作の一つと言えるだろう。


11月21日(金)

 昨日、一昨日と午後11時までの残業が続いて、睡眠時間が5時間程度になっている。これでは疲れが溜まって体調が悪いのだが、例えばニセコ町の逢坂町長あたり、前日は飲み会に付き合っていても、翌朝は7時前から仕事を始めているというのだから、人間の出来が根本的に違っているのではないかと思ってしまう。
 「北海道自治体学会フォーラムin北広島」の延期騒ぎの余波で、賛否両論いろいろな意見が飛び交っている。北海道自治体学会の運営委員は33人おり、それぞれ違った立場なので、一旦考え方に食い違いが生じると収拾がつかない方向に拡散しがちである。北海道自治体学会のように、一定の共通目的の下に集まっている団体でさえ役員が一丸となって共通の方向を目指すことが難しいのだから、自治体レベルで住民の考え方をまとめるのが難しいのは当たり前のことである。
 連日の残業で疲れが溜まっているため、今日は残業を避けることにする。Mさんの仕事振りが余りにもひどいため、そのことを含めSさんと話し込む。午後8時まで大丸7階のイノダ珈琲にいたが、閉店時間になったため店を出て、午後8時14分にJR札幌駅発の快速電車で帰路につく。


11月20日(木)  コンカリーニョへ支援金

 昨夜は、入浴後就寝が午前2時近くなったので、朝6時半に目覚ましの音で一度目覚めたものの、もう一度寝てしまい、ハッと気づいたときには7時近くになっていた。それでも、7時40分に自宅を出て、8時ちょうどにJR野幌駅発の電車で札幌へ向かう。さすがにこの時間帯の電車は、いつもの電車(7時34分JR野幌駅発)よりかなり混雑している。電車の発車時間から見るとたった24分間の違いだが、朝の24分間は大変な違いのように感じられる。
 北海道自治体学会フォーラムin北広島については、今日ようやく案内チラシが届いたとの連絡が入り、ニュースレターに掲載した11月23日(日)・24日(月)ではなく12月7日(日)に延期となったことを周知することができたため、何とか一息つくことができた。もっとも、当日の準備もほとんど手付かずの状態だと思われるので、本腰を入れてフォローするため相当なエネルギーが必要である。このことについては、女満別町の平田さんと伊達市の中村さんから電話があり、叱責と激励をいただいた。物事が上手く行っているときには分からないことが、今回のように問題が発生したときに初めて気づかされる。私が得た教訓は、昨日の日記に書いたように「一人にすべてを期待してはいけない。」ということである。そしてもう一つは、今回のように上手く行かない事態が発生した場合こそ、責任感を持って対処しなければならないということである。責任と信頼は、表裏一体の関係にあるのだ。
 昼休みに、郵便局から「コンカリーニョ」の再建支援金として1万円を振り込む。「コンカリーニョ」は、この春までJR琴似駅北側にあった古い倉庫を利用して、演劇・文化活動の拠点として活動してきたのだが、駅前再開発に伴い閉鎖された。現在、再開発ビルの一角を借りてオープンすべく、5千万円余りの資金を募っているのである。こうした夢のある事業に対する支援こそ、道民の心意気の見せ場だ。
 仕事の方は、毎日途切れることなく問い合わせや依頼を受けている。昨夜は5時間くらいしか寝ていないため、今日は早く帰ろうと思っていたのだが、日中は仕事がさばききれなかったため残業となり、午後11時ころようやく帰路についた。



11月19日(水)

 北海道自治体学会フォーラムin北広島については、昨日案内チラシを送付してようやく一息つくことができた。Sさんは、北海道自治体学会や地方自治土曜講座の立ち上げメンバーであり、北海道自治体学会フォーラムの開催など朝飯前だろうと思っていたのだが、今回の対応を見ていろいろと感じさせられることがあった。要するに、「一人にすべてを期待してはいけない。」ということだろう。自分自身も、いろいろと引き受け過ぎて身動きが取れなくなったりしているので、身につまされるような気がするのである。このままSさんに任せていてはタイムアウトになるおそれがあると判断し、11月23日(日)の午前10時から、札幌市市民活動サポートセンターで北広島市の実行委員会メンバーを交えて緊急の打合せを行うことになった。
 今日も一日中、問い合わせや相談があって慌ただしい一日だった。産業連関分析というものは、長い間様々な分析事例が積み重なってきているため、理論が分かっていればいろいろなことに応用が利くのだ。今日も、血相を変えて相談にきた観光振興課の若手職員2人に情報を提供し、安心してもらうことができた。しかしながら、一度に二つのことを処理することはできない。結局その分仕事が増えて、午後11時まで残業となった。



11月18日(火)  北海道自治体学会フォーラムの案内発送

 北海道自治体学会フォーラムin北広島の準備がなかなか進まないため、昨夜からメーリングリストで批判を受けている。6月1日(日)に開催した総会の際には、10月25日(土)・26日(日)に北広島市芸術文化ホール(花ホール)で開催するとしていたのに、9月下旬に開催した白老町での合宿の際には、11月22日(土)・23日(日)に道都大学キャンパスに変わり、ニュースレター発行後に11月23日(日)・24日(月)とさらに変更となり。さらに、直前になって12月7日(日)に変更というのだから、「いったいどうなっているのか?」という不信感を招くのは当然のことである。
 事務局長である私が、批判の矢面に立たされるのはやむを得ないことだが、なぜこのようなことになったかを考えると、北広島市の現地実行委員会を仕切っているSさんが、元北海道自治体学会の事務局長や代表運営委員を歴任していることから、「Sさんに任せておけば安心」と完全にお任せ状態となっていたことに原因の一端があるだろう。Sさんは、人とが良いため何でも引き受けてしまい、手が回らなくなってしまっているというのが現状である。私としても、腹立たしいような気もするのだが、そこがSさんの良い点とも言えるし、とにかく事態を収拾しなければならないので、腹を立てている場合ではないのだ。
 ところが午後1時前にSさんから電話があり、「午後7時以降用事が入った。」とのこと。既に当事者能力を失っているSさんに期待しても仕方がないので、渡辺さん、中島さん、今川さんと4人で印刷・発送作業を行うことになった。
 宛名ラベルと封筒、切手、チラシの原稿を用意し、午後6時半にエルプラザ2階の札幌市市民活動センターに集合する。内容を確認し修正を加えた上でチラシ450枚を印刷し、封筒に宛名ラベルと切手を貼って封入・封緘を終えたときには、午後9時半過ぎになっていた。その後、JR札幌駅地下街の郵便ポストに422通の封書を投函し、午後10時37分JR札幌駅発の電車で帰路についた。



11月17日(月)

 朝晩の冷え込みがいよいよ厳しくなり、薄いハーフコートでは寒さを感じるようになってきた。
 今週は、少し落ち着いて仕事ができるかと思っていたら、お昼少し前に公共事業の雇用効果に関する分析を頼まれ、午後2時過ぎまで慌しく過ごした。ようやく分析結果を提供し、ホッとする間もなく、夕方になって予算特別委員会の知事総括質疑に関連して資料作成を頼まれ、再び大急ぎで説明資料の作成に取り組む。午後6時ころ、資料を送り込むと間もなくOKが出て、ようやく責任を果たすことができた。
 午後6時51分JR札幌駅発の快速電車で帰路につき、午後7時過ぎにJR野幌駅で電車を降りると、駅前には薄っすらと雪が積もっていた。明日からは、冬用のステンカラーコートに替えようと思う。



11月16日(日)  北海道自治体学会フォーラム打合せ

 午後2時から札幌エルプラザ(北8条西6丁目)2階の札幌市市民活動サポートセンター会議コーナーで、北海道自治体学会フォーラムin北広島についての打合せを行う。年度当初の予定では10月下旬に終わっているはずだったのだが、ずるずると延びて、結局12月7日(日)に道都大学キャンパスで開催することになった。たまたま前日には、北海道自治体学会の支援事業であるシンポジウム「どうする自治基本条例」が開催されるので、それと組み合わせてPR活動を行うこととし、11月18日(火)の夜、札幌市市民活動サポートセンターの印刷室でチラシの印刷を行うことになった。
 午後4時半過ぎに打合せが終わってから、ホテルアスペンで1時間程度雑談をして散会する。風連町の桑原さんが午後7時の列車まで時間があったため、札幌駅地下街の「荒波魚之助」で付き合い酒をする。自分自身、遠出することがだんだん億劫になっているので、風連町から打合せにくることがどんなに大変なことなのか良く分かる。北海道自治体学会も、後進を育てる必要があることを痛感させられる。



11月15日(土)

 最近は残業続きのため夕食の時間が不規則であり、帰宅後もメールチェックして返信を書いたりしているうちに蛍光灯を点けたまま寝てしまったりしているので、なおのこと疲れがとれない状況である。
 朝10時から、野幌公民館で江別市民国際交流協会主催事業の中学生英語暗唱コンテストを手伝ってほしいと頼まれていたのだが、体調が最悪でそれどころではなく、申し訳ないと思いつつも休養に専念させていただく。
 午後1時半から、札幌で「有害化学物質削減ネットワーク地域セミナーIN北海道」にも誘われていたのだがこれもパスし、午後3時から7時ころまで横になっていた。これで少し体が楽になったが、それでも目がショボショボするので、来週末の3連休を利用して眼の健康診断を受けてみようと思っている。



11月14日(金)  連続フォーラムの打合せ

 今週も、あっという間に過ぎてしまった。
 午後1時過ぎに、北星学園大学経済学部の碓井氏と北海道大学工学部の稲葉氏が相談にくる。廃棄物産業連関表の北海道地域内表を作ろうとしている方々なので、話題は廃棄物に関するものが中心だったが、経済活動としての実態把握が極めて難しい分野で、話しているうちにも様々な疑問がわいてくる。
 午後7時から、U事務所で来年2月15日(日)にスタートする連続フォーラムの打合せを行う。会場の確保では、2月14日(土)に予定していた北大学術交流会館がダブルブッキングでだめになり、期待をつないでいた中央区民センターが卓球に優先開放のためだめで、11月7日(金)になってようやく2月15日(日)にエルプラザの多目的ホールと決まったわけである。
 それでも、第1回目の日時と会場が決まったため、今日は具体的な中身について議論が進んだ。札幌市の上田市長とニセコ町の逢坂町長の二人を中心として、次期統一地方選挙を翌年春に控えた2006年の暮れまで連続10回のシンポジウムである。札幌市長選、道知事選に向けての政治的意図を勘ぐる向きもあるだろうが、現在のように政党の党利・党略が幅をきかせ、個人の想いなどまったく通用しない中で、閉塞感に陥っている道民に夢と希望を持ってもらえるような一石を投じることができればと思っている。



11月13日(木)

 11月も中旬となり、コートを着ていても「寒い」と感じる時期になってきた。この時期は、手荒れに悩まされるので、昨年からハンドクリームを使っているのだが、ほとんど効き目が感じられない。昨日は左手の人差し指、今日は右手の人差し指に逆むけができて、リバーテープでカバーしている。
 今朝は、昨日受け取ったチャコールグレーのスーツを着て出勤した。以前は、明るい色調が好きで、ライトグレーのスーツばかりだったのだが、最近はダークスーツにシフトしているのは、自分自身の好みが変わったためだと思う。
 仕事が一向に処理できない同僚のMさんをフォローする必要があるため、最近は前日の夜や出勤途中にその日処理すべき事柄を書き出している。だんだん分量が増えてきて、今朝はとうとう20項目を超えてしまった。それでも、今月からはFさん、Hさんの2名にも仕事をお願いできるので助かっている。Fさんなど、エクセルがほとんどできなかったのに、先月くらいからエクセルの入力作業をお願いしているうちに、最近ではずいぶん上達してワークシートを作成する作業を任すことができるようになってきた。
 今日こそは「農業経済の分析」に集中しようと思っていたのだが、朝一番で道単独事業費削減の影響についての分析を依頼されたりして、結局一日中あわただしく過ごしてしまった。
 明日の昼過ぎから、廃棄物産業連関表の作成に取り組んでいる北星学園大学経済学部の碓井氏と北大工学部の稲葉氏が打合せにくるのだが、そちらに提供するためデータ整理も手についておらず、午後6時過ぎになってようやく推計資料に目を通すことができた。やはり、学識経験者の間でも議論のある分野で、いろいろと調べているうちに午後9時近くになってしまった。


11月12日(水)

 今朝は、昨日の朝ほど寒くは感じなかったのだが、昼ころ雪が降った。雪とはいっても、雨交じりなので積もることはないが、日増しに本格的な冬の到来が間近であることが感じられる。
 昼過ぎに北海道自治体学会の渡辺克生さんから電話があり、今月下旬に予定されていた北海道自治体学会フォーラムin北広島の日程を12月7日(日)に変更することとし、具体的な内容について打合せを行いたいとのこと。早速、11月16日(日)の午後から札幌市市民活動サポートセンターの会議コーナーを確保した。12月6日(土)には、北海道自治体学会のメンバーが中心となって、「どうする自治基本条例」というシンポジウムを開催する。基調講演は、神原代表、パネルディスカッションは佐藤先生のコーディネートで、神原代表と上田市長、逢坂町長という顔ぶれである。北海道自治体学会フォーラムを翌7日(日)に開催するなら、何か連携するような形を考えれば良いと思うが、その場合、MK先生の横やりが入ることが懸念される。
 昼休み、大丸の紳士服オーダーサロンにスーツを受け取りに行った。先月28日(火)にオーダーしたもので、チャコールグレーと濃紺の2着である。阪神タイガースありがとうセールの商品なので、値段は大丸プライベートブランド「トロージャン」の製品としては安いが、試着してみると着心地が良くシルエットのしっかりした感じはさすがである。



11月11日(火)

 今日も冷え込んだ寒い朝である。今の時期は、バーバリーのハーフコートを着ているのだが、昨日は肩口が寒く感じたので、今朝はこの秋衝動買いしたアルマーニのマフラー(1万9千円)を使ってみた。確かに暖かい。しかしそれは、アルマーニというブランドとは関係なく、ヨーカドーあたりで売っている実用的なマフラーでも変わりはないだろう。寒さを我慢したりせず、適切な防寒対策に心がけることこそが、見た目にも暖かく、気配りの行き届いたおしゃれと言えるのではないだろうか。
 衆議院議員選挙も終わり、本格的に日常の仕事に取りかかるモードに入っている。誰かに手伝いを頼むにしても、仕事を進めるのはそれなりにエネルギーを要するものだ。5月下旬から9月の初めくらいまで3ヶ月余りの間は、これまでの人生の中で最も体調が優れない期間であったため、仕事を頼むにしても細かな点まで指示をするのが難しく、仕事が滞りがちだったのだが、Iさんから教わった鼻を温める健康法を試したりしているうちに徐々に回復し、10月からはあまり体調を気にすることもなく過ごしている。
 目下の泣き所は同僚のMさんで、指導(といっても彼の方がはるかに年長だが・・・)にエネルギーを費やし、自分の仕事がはかどらないので困っている。私も血気盛んな年代を過ぎ、『品のよい人と言われる技術』などというノウハウ本を買って読んだりしているくらいだから、人前で激高した様子を見せたくはないのだが、あまりのだらしない仕事ぶりに、最近では声を荒げて叱責することが増えている。それでも、彼の仕事はほとんど前進しないのだから参ってしまう。今日も、一向に外部機関への照会文が作れない彼のフォローのため、施行文の文案を書いたりしているうちに午後8時過ぎになってしまった。


11月10日(月)

 昨夜は、午前2時過ぎまで選挙速報を見ていたので、寝覚めがスッキリしない。
 職場に出ると、当然選挙結果の話題になる。やはり、厳しい選挙戦を勝ち抜いた鳩山氏や荒井氏、予想外の苦戦だった町村氏のことなどが関心を集めていたようだ。
 昼前に、Kさんが週末に函館に行っていたとのことで、お土産として「栗のミルフィーユ」と「バナナ・クレープ」をくれた。ミルフィーユは、サクサク感が美味しさの素だと思うが、函館から運んだためかミルフィーユとしての特長がなくなっていたのは残念だった。一方、バナナ・クレープの方は、元来しっとりしているものなので、本来の持ち味が失われておらず美味であった。
 晩秋の今、「栗」が季節の素材である。実は、11月6日(木)のお昼に、ベイ函館近くの「旧茶屋亭」で抹茶をいただいたとき、お茶うけとして「栗かのこ」をいただいた。マロングラッセやモンブランなど、和洋いずれのお菓子も「栗」は重要な素材だが、濃い抹茶に「栗かのこ」という取り合わせは、いかにも秋の味という気がする。
 帰宅後ニュースを見ると、選挙結果を受けていろいろな動きが始まっている。特に大きな動きとしては、熊谷党首が落選し、わずか4人に落ち込んだ保守新党は、解党して自民党に合流することになった。これで、わずかに1名過半数に足りなかった自民党が単独過半数を制することになった。しかも、公明党の34名を加えれば与党が安定多数を制する結果となり、公明党がキャスティングボードを握る構図がますます強まったように思う。



11月9日(日)  衆議院議員選挙投票日

 今日は、衆議院議員選挙の投票日である。本道は、雨の心配の無い天気だが、全国で見ると九州では雨が降っているとのことで、投票率もあまり高くないようだ。マスコミによる事前の調査では9割以上が「投票に行く。」と答えていたが、必ずしも事前の調査はあてにならないものだ。事実、道内の確定投票率は62.97%で前回を下回った。
 午後8時過ぎに開票速報が始まり、北海道の20議席は次のように決まった。
<小選挙区:12人>
  1区 横路 孝弘 (民主前) 中央区、西区、南区
  2区 三井わき雄 (民主前) 北区、東区
  3区 荒井 聡  (民主前) 豊平区、白石区、清田区
  4区 鉢呂 吉雄 (民主新) 手稲区、後志地方
  5区 町村 信孝 (自民前) 厚別区、石狩地方
  6区 今津 寛  (自民元) 上川地方
  7区 北村 直人 (自民前) 釧路・根室地方
  8区 金田 誠一 (民主前) 渡島・檜山地方
  9区 鳩山由紀夫 (民主前) 胆振・日高地方
 10区 小平 忠正 (民主前) 空知・留萌地方
 11区 中川 昭一 (自民前) 十勝地方
 12区 武部 勤  (自民前) 網走・北見・紋別・宗谷地方
<比例区:8人>
  自民党(3名) 金田英行、石崎岳、山下貴史
  民主党(4名) 小林千代美、佐々木秀典、仲野博子、松木謙公
  公明党(1名) 丸谷香織

 今回の選挙結果を見ると、小選挙区では自民党5名、民主党7名。これに、比例区を加えると、自民党8名、民主党11名、公明党1名ということになる。



11月8日(土)  「少女の髪どめ」

 午前10時半から、札幌市東区のI歯科医院で定期検診を受ける。全体的には、まあまあ良好な状態との所見で、その後はいつものように超音波スケーラーで歯石を取ってもらう。歯石を取るときには痛いし、口をゆすぐと血も出ているのだが、歯と歯茎を健康に保つため我慢している。I歯科医院には2000年5月から通い始め、最初の1年間は毎月通院を勧められ、麻酔をかけて歯茎の下にある歯石を取ったりしていたのだが、2年目くらいから3ヶ月に1回くらいのペースで定期検診を受けるだけで済むようになっており、麻酔をかけて歯石を取るようなこともない。次回の定期検診は、年明けの2月21日(土)を予約したが、その頃は札幌も真冬で雪と氷の世界になっていることだろう。
 正午過ぎから、札幌駅北口の映画館「蠍座(さそりざ)」で、イラン映画「少女の髪どめ」を観る。イランに出稼ぎに来ているアフガン人の少女と、イラン人青年の心の交流をテーマとする物語である。建設現場で働くイラン人の職場環境は苛酷であるが、そこで不法就労するアフガン人たちが置かれている状況はもっと厳しい。わが国では、昭和30年台かと思われる労働環境と暮らしがそこにはある。
 大丸6階のオーダーシャツコーナーで、先月注文したオーダーシャツ4枚を受け取る。そのうち2枚は白いワイシャツで、あとの2枚はカジュアル用の柄物シャツである。柄物のシャツは、先週受け取ったジャケットともピッタリ合っており、とても気に入った。



11月7日(金)  函館出張(2日目)

 朝7時半から、ホテル5階の展望レストラン「ハイピーク」で朝食。シーズンオフのせいか、私のほかに客の姿はない。函館らしく朝食にはイカ刺しが付いており、活きが良いのでとても美味しい。活きの良いイカが食べられるのは、函館の魅力の一つだ。
 8時ちょうどにチェックアウトし、タクシーでJR函館駅へ向かう。駅では、昨夜ホテルで買っておいた土産品(いか踊りせんべい、いかいかクッキーなど)のほかに、トラピストクッキーを追加購入する。これも昔から定番の函館土産で、以前ほど人気はないが紅茶のお茶うけには最高ではないかと思っている。
 8時半ちょうど、JR函館駅発のスーパー北斗4号で札幌への帰路につく。車中ではほとんどうとうとして過ごすうちに、正午近くになってJR札幌駅に到着する。
 ベスト電器内のドトールコーヒーで昼食をとり、店外に出たところで偶然にもKさんに遭遇する。Kさんが、年明けからスタートする連続シンポジウムについて、2月14日(土)に会場を押さえることを予定していた中央区民センターについて、既に予約が入っていたのだと言う。Uさんがさぞかし気を揉んでいるだろうと考え、かでる2.7の大会議室が2月14日(土)の午後なら空いていることを確認した上で電話すると、やはりUさんは憤慨している。それでも、2月15日(日)の午後はエルプラザのホールを押さえていたため、逢坂さん上田さんに日程の変更をお願いしたところ、両者とも都合がついたので、連続シンポジウムの第1回目は、来年2月15日(日)にエルプラザで開催することがようやく決まった。
 職場に出ると、仕事が山積みになっており、次から次へと対応に追われる。それでも、大至急やらなければならない仕事を大急ぎで処理して、午後4時半から道新北1条ビルで開催された「札幌ドームにおけるプロスポーツイベント開催の経済波及効果」報告会に出席し、コンサドーレ札幌と日本ハムファイターズが1年間に札幌ドームで開催するゲームによって発生する経済波及効果が年間169億円に上るという試算結果について説明を受ける。
 午後5時半に報告会が終了してからもう一度職場に戻り、そのまま午後9時まで残業となった。出張帰りの日に外勤、残業と続いてさすがにバテてしまった。


11月6日(木)  函館出張(1日目)

 朝7時30分、JR札幌駅発の北斗4号で函館へ向かう。11時10分にJR函館駅に着くと、古い駅舎が跡形もなく無くなっている。新しい駅舎は思いの外小さいが、駅前が工事中なので、そちらの工事が完成すると随分印象が変わるかも知れない。
 早速駅前の中華料理店「汪(ワン)さん」へ。ここは、かけチャーハンが名物らしいが、最近函館名物の仲間入りした塩ラーメンをいただくとなかなかグッドであった。食後のデザートを「ペイストリースナッフル」でいただこうと思ったら、こちらは工事中で店が閉まっていたので、そのまま元町方面へ向かう。まず、ホテルシーボン1階の「旧茶屋亭」で抹茶セットをいただく。さらに、明治館に立ち寄ると、昔懐かしい「ヒルズブロス・コーヒー」のスタンドがあったので、ホットコーヒーをいただく。
 午後1時過ぎに函館市役所に着く。今回は、函館市主催の産業連関講習会に講師として招かれたのだ。商工観光部長や観光室長への挨拶を済ませ、研修会場である8階のOAルームに向かう。OAルームには、ビデオプロジェクターとパソコンが用意されており、受講生(8人)も揃ったので、1時20分ころ研修をスタートする。最初の1時間は、パワーポイントのスライドショーで函館市を含む道内各地の経済構造がどうなっているかをお話しし、後の2時間で実際にワークシートを使いながら建設投資、人件費、漁業、観光の経済波及効果について事例研究を行った。ビデオプロジェクター、ホワイトボード、受講生全員に1台ずつのパソコンという恵まれた研修環境で、午後4時半ちょうどに予定の内容をすべて終えることができたが、その後質問責めに合い、午後4時50分ころようやく自由の身となった。その後は、以前から知り合いの山本さん(企画管理課長)に挨拶してから、すっかり暗くなった街に出る。
 まずは夕食と、電車に乗って五稜郭の「パスタリア」へ。シェフおすすめメニューの「サンマとネギと大根おろしのスパゲティー」を注文する。昔なじみの美味しい店だが、サンマがややしつこかった。その後、喫茶店「伽藍堂(がらんどう)」でホットレモネードをいただく。それからまた電車に乗って、函館山の麓まで向かい、7時半ころ宿泊先の「ホテル函館山」にチェックインする。それから、外に出てライトアップされたハリストス正教会などを観ながら歩いたが、朝からのハードスケジュールで疲れを覚えたので午後8時にはホテルに戻り、5階の展望レストラン「ハイピーク」で眼下に夜景を眺めながらしばし瞑想する。


11月5日(水)  講演と音楽の夕べ

 今日も朝から問合せや予算資料の作成などで忙殺されたが、明日の研修資料作成にできる限り集中し、午後5時半過ぎにようやく当日配付資料やプレゼンテーション資料、分析事例の練習用フロッピーディスクが完成した。
 午後6時10分過ぎに職場を出て、午後6時半ぎりぎりに札幌市民会館に着き、札幌学院大学法学部開設20周年記念「講演と音楽の夕べ」に参加する。大ホールに入ると、席は8割以上埋っていた。講演の講師は、ニセコ町長の逢坂誠二氏。中央官僚の安易な直感によってこの国の形が作られようとしていることへの危機感や、国政の場で議論すべき自治の問題が本流にならないことへのもどかしさなどを切々と語っていた。今まで何度か聴いた中でも、一番力のこもった講演だった。
 この春の知事選を巡る騒動を経て、ますます堂々とした感じがするのは、逢坂さん自身がしがらみをふっ切れたからだろう。連合や民主党といった既存の政治勢力をバックに知事選に出て、仮に当選してもそれでは逢坂さん自身の日ごろの主張に反するし、何か後暗いものであったに違いない。



11月4日(火)

 日中の最高気温が20度を上回った昨日、一昨日とは打って変わって寒い朝となり、出勤時には発泡スチロールのつぶのような小さなアラレが降っていた。
 今日一日で明後日6日(木)の研修資料を完成させ、しゃべり原稿を書き上げたいと思っていたのだが、次から次へと来客や問い合わせがありその対応に追われて、午後5時近くになってようやくプレゼンテーション資料の作成に取りかかることができた。午後7時過ぎになって、ようやく当日配付する分析事例のワークシートが完成した。
 今日から道立図書館のパネル展が開催されているのだが、そのアテンドのため来ている吉原さんと話す機会があった。自分の考えを自分の言葉で話せるタイプの方で、話していてなかなか面白かった。
 帰宅後、メールチェックすると、コンカリーニョの斎藤さんからコンカリーニョ劇場の再建資金について協力金の要請が来ている。再建資金は5,000万円が目標で、個人は一口1万円以上で個人名のロゴプレートが表示されるとのことだ。とりあえず、ロゴプレートが表示されるくらいの協力金は支払おうと思う。社会的に意義のあることにチャリティーを惜しまないのは紳士の心意気だ。


11月3日(月)  文化の日

 今日も、昨日に引き続いて暖かい日で、札幌では日中の最高気温が22.4度と9月中旬並の暖かさだったそうである。もっとも、明日は11月下旬並の寒気が本道上空に入って、稚内や旭川では雪が降り、札幌でも朝にはみぞれが降るかも知れないとのことだ。
 今朝の新聞によれば、衆議院議員選挙は自民党が単独過半数を獲得する勢いとのこと。北海道5区も、無風選挙区なのだが昼過ぎに江別市民会館へ出かけ、不在者投票を済ませる。この春の統一地方選挙の際にも不在者投票を行ったので、今回は気軽に済ませることができた。
 その足で札幌へ出かけ、大丸6階の紳士服オーダーサロンで10月17日(金)にオーダーしたジャケットを受け取る。これからの時期にピッタリの厚手のジャケットで、出来上がりもイメージ通りでとても気に入った。
 三省堂で、『デフレとお金と経済の話』(森永卓郎著)を読む。10月20日に発刊されたばかりの近著で、阪神タイガース優勝の経済効果についても取り上げている。森永卓郎氏は、これからは一部の勝ち組みと圧倒的多数の負け組みへの二極分化が進むので、年収300万円でも楽しく暮らす方法を考えなければならないといった提言をするなど、ユニークな視点を持った経済評論家である。この本も、小一時間で読んでしまったが、あとがきの「日本が目ざすのは、アメリカ型の市場原理万能の社会と決めつけるべきではない。たとえば、フランスやイタリアなどに代表されるヨーロッパ型も大いに参考にすべきである。」との提言は、とても同感できるものだった。



11月2日(日)

 今日は11月にしては珍しく、日中の最高気温が20度を超える暖かい一日だった。
 先月は残業が続き、疲れが溜まっていることを感じるため、今日一日は徹底的に休むことにする。
 来週9日(日)は、衆議院議員選挙の投票日なのでそろそろ誰に投票するかを決めなければならない。江別市と札幌市厚別区を選挙区とする北海道5区は、どの選挙結果予測を見ても町村信孝候補が圧倒的に有利とされているので、私の一票など入れても無意味だとは思うが、明日にでも不在者投票を済ませておくつもりである。
 それにしても、地盤・看板・カバンのいわゆる「3バン」がなければ当選はおぼつかなく、結局、親の地盤を受け継ぐか組織を背景にした候補者ばかりになっており、自民党の候補者では35%が2世以上になっているという現状はどうしたものだろうか。選挙民としては、立候補した候補者についてしか選挙権を行使できないのだから、選択の余地が極めて限られているし、投票率が低下するのも当然のことである。現在の状態は、議会制民主主義の形骸化につながっていると言えるのではないだろうか。


11月1日(土)  「灰の記憶」〜「夜と霧」

 今日から11月である。例年なら、下旬には札幌でも初雪が降るような時期で、急激に寒くなってくるのだが、今日は良く晴れ渡った暖かい日で、9月中旬くらいの陽気だった。
 午後2時ころから三省堂で『ふらんす物語』を読む。永井荷風の作品で、明治40年に1年間滞在したフランスで見聞した様々なことについて感想を述べている。当時は、海外での生活体験自体が珍しく読者の興味を惹いたと思うが、今読んでみるとそれ程深い観察があるわけでもなく、フランスの魅力も伝わってこない。唯一、パリを代表する樹木であるマロニエに関する記述は面白かった。
 毎月1日の「映画の日」が今日なので、JR札幌駅北口の映画館「蠍座」で「灰の記憶」と「夜と霧」の2作を観る。「灰の記憶」は、1944年のアウシュビッツ収容所が舞台。4ヶ月の延命と引き換えに同胞の処刑や死体の処理を手伝わされている男たちが、ガス室で奇跡的に一命を取り留めた同胞の少女を救おうとするが・・・。ホロコーストを描いた様々な作品は、いつも人間の狂気や戦争の残虐さを問いかけてやまないが、この作品も実にやり切れない思いにさせられるものだった。引き続いて上映された「夜と霧」は、戦後アウシュビッツ収容所を取材したドキュメンタリー映画である。折り重なる死体や、積み重ねられた生首のフィルム映像などは鬼気迫るものがあった。
 それにしても、アウシュビッツにおける大量虐殺は、人類にとって完全に過去の問題と言い切れるだろうか。かってのカンボジアや現代の北朝鮮に見られるように、凄まじい人権抑圧や虐殺が指摘されても、どこの国もそれを止めさせることができないではないか。そう考えると、何ともやり切れない気持ちになった。