日記:2003年12月
12月31日(水) 大晦日
27日(土)から始まった年末・年始の休みも、9連休の5日目になると生活のリズムが狂って昼夜逆転してしまう。昨夜は、午前1時過ぎに一旦うつ伏せで寝たのだが、すぐに目覚めてから何とはなしに気分が悪く、結局午前4時半ころ再び寝付いて、目覚めたときには午前10時になっていた。生活パターンが乱れているせいか、体調も良くない。今夜は、新年の到来を見極めてから寝ることになるので、どうしても夜更かしになるだろうが、明日以降は生活のリズムを元に戻して行きたい。
最近買ったビジネスブーツが、履いてみると右足の中指に靴の甲が当たって痛いので修理に出す。以前だと、新品の靴だと靴擦れするのが当たり前だったが、最近では我慢しなくても上手く調整できるようになっているのだ。
帰宅途中、野幌のヨーカドーを通ったところ、今日は午後9時まで歳末大売出し。そして、明日は午前9時に開店して新年大売出しとのことだ。それだけ商売の競争が厳しいということだろうが、年末年始の風情が失われて行くようで寂しい気もする。
12月30日(火) シェフと素顔と、おいしい時間
昼過ぎのテレビ番組で、聖路加国際病院の日野原院長(92歳)が、@うつ伏せで寝る、Aオリーブ油入りの牛乳を飲むなどの健康法を披露していた。うつ伏せで寝る様子は日野原氏自身が実演していたが、要するに大きな枕を抱き首を左右どちらかに曲げて寝るのだ。両手は上に伸ばして枕を抱える形になる。一応真似てみたが、手がしびれたり首が痛かったりするので、とても続けられそうにない。
今日は、季節外れの雨が降った昨日とは一転して厳しく冷え込み、身を切るような冷たい風が吹く一日だった。午後2時過ぎJR野幌駅発の快速電車で札幌へ。少し前までは、大晦日の前日くらいには年末年始の休みに入っている店が多かったのだが、最近では閉まっている店はほとんどなく、商店街の様子は平常の休日とほとんど変わらない。
午後6時10分から、蠍座で「シェフと素顔と、おいしい時間」を観る。パリのドゴール空港とヒルトンホテルを舞台としたラブストーリで、題名どおりの内容だ。全編退屈することなく、普通に楽しむことができる作品である。
午後8時ころ帰宅し、鞄や靴を専用のクリームで磨く。明日は、身の回りの本や書類を片付けて、新年を迎えることにしたい。
12月29日(月) 雨の一日
今日は気温が上がり、降った雪が溶けて道には水溜りができた。昼ころ札幌に出かけたが、時おり大粒の雨が降り、傘をささなければずぶ濡れになるような状態だった。しかし、暖かいのは今日だけで、明日は真冬日に戻るという予報なのだから、本道の冬の気候は変わりやすい。
「ほっかいどう政策研究」から寄稿を依頼された論文のアウトラインを考えるため、久々に喫茶店「ターフェル」へ行こうと思ったが、念のために電話してみると1月4日(日)まで店を閉めているとのこと。仕方がないので、JR札幌駅西口のドトール・コーヒーに入るが、超満員で落ち着かないので早々に店を出る。
天気が良ければ、少し歩きながら気分転換を図るのだが、今日は雨だし、明日はこの暖気で溶けた雪が凍ってツルツル路面になるハズなので足元を気にせずに歩くこともできない。
12月28日(日) ハリウッド☆ホンコン
午後4時過ぎから、蠍座で香港映画「ハリウッド☆ホンコン」を観る。舞台は現代のホンコン。その貧民街で肉屋を営む朱(チュー)一家のところに、上海からやってきた東東(トントン)という娘が現れる。彼女の出現は、やがて朱一家とその周辺に様々な騒動をもたらす・・・。単純な娯楽映画と考えれば良いのかも知れないが、ちょっとグロテスクな部分が多くて個人的には好きになれない作品だった。
帰宅途中、野幌の書店で『男の装い』(落合正勝著)を購入する。著者はメンズファッション・コメンテーターというだけあって、内容が詰まった本である。ただし、この本に書かれていることは、普段身なりに気をつけて情報のアンテナを張っていないと直ぐには理解できないだろう。この本に書かれていることも参考にしながら、フォーマルとカジュアルの装いを整えて行きたい。
12月27日(土) 阿部眼科
今年は年末年始の休みが長く、明日から1月4日(日)まで9連休となる。しかしながら、その間に「農業経済の分析」を仕上げたり、「ほっかいどう政策研究」への寄稿論文を書いたりしなければならないので、あまりゆっくりしてもいられない。
日ごろパソコンに向っている時間が長いせいか眼精疲労がひどいので、午前11時過ぎから札幌エルプラザ6階の阿部眼科で診察を受ける。視力と眼圧の測定と眼底検査を受けた結果、眼圧と眼底の状態には問題ないが、近視の度が強いのでメガネの使い方に気をつける必要があるとのことだった。眼底検査のために「瞳を開く」必要があり、点眼薬を処方されたのだが、検査後目の焦点が定まらず辛い時間を過ごすことになった。午後1時過ぎに阿部眼科を出て、ものの見え方がほぼ正常に戻ったのは午後7時ころになってからである。
午後6時過ぎに帰宅してからメールチェックすると、返信を急がなければならないメールが幾つか入っていたので、目の調子が元に戻るのを待って返事を書く。一つは、とても厄介な用件で、思わず「目が点になる」状態だった。
12月26日(金) 御用納め
昨夜は雨が降っていたが、今朝は一転して気温が下がり冷たい風が吹いている。強風のため列車ダイヤが乱れ、朝の電車は15分近く遅れた。それでも、センチュリーロイヤルホテル地下の喫茶店「ブルーネン」で出勤途中としては今年最後のモーニングコーヒーをいただく。
今朝の新聞によれば、昨日開催された国土開発幹線自動車道建設会議において22日の政府・与党協議会で「抜本的見直し区間」とされた北海道横断自動車道の足寄−北見と北海道縦貫自動車道の士別剣淵−名寄が「新直轄方式」で建設されることになったそうだ。見直し区間の一時凍結方針が覆った背景には、自民党道路族らの強い圧力が働いたとの見方が有力だとのことである。公共事業の配分を背景とした利権の構図は、依然として変わらないのだろう。このような公私混同が通用するようでは、この国の未来は甚だ暗いと言わなければならない。
今日は御用納めで、年内の仕事は今日一日で終わりである。午後2時半ころから大掃除に入る。午後5時半に終業となるが、帰りがけに一杯やろうということになり、課長以下8名で「笑笑」へ。午後8時半過ぎに散会し、新井主幹、佐藤さんと3人で「高田屋」へ行きそこで午後10時まで飲んで別れる。
12月25日(木) 廣田さんとランチ・ミーティング
ここしばらくはほとんど雪が降らず、ホワイトクリスマスとは言えない状態になっている。今日も天気予報では昼過ぎに「雨」が降るかも知れないという状態であり、厚いコートは必要ないので、カシミヤのショートコートを着て出勤する。このまま春になってしまうのではないかと思えるのだが、実際には、1月から3月までに何度も大雪や厳寒の日があり、北海道の冬が厳しいことを痛感させられるのだ。
出勤途中、JR札幌駅西口のドトール・コーヒーでモーニング・コーヒーをいただく。この店は、足繁く通っているので準常連になってしまった。最近では、注文を言う前から「アメリカンコーヒーですね。」などと言ってくるので、時々別のメニューを注文するようにしている。いろいろなメニューを試してみると、失敗もあれば成功もある。高い割に口に合わなかったり、案外美味しかったりだ。一番のヒットは、「ソイ・ラテ」だろう。牛乳の代わりに豆乳を使った「カフェ・ラテ」で、あっさりして健康に良さそうな気がする。
昼前に、廣田まゆみさんから電話があり、「地域市場創造委員会について打合せをおこないたい。」ということだったので、ランチ・ミーティングを行う。関係者の現状を考えると、地域市場創造委員会に時間を割ける状況ではないため、特にアクションは起こさず自然消滅を待つことにした。
午後3時から、北海道環境サポートセンターで学習会「北海道のエネルギーシナリオを考える」に参加する。講師は、NPO法人環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんと湘南エコノメトリックス代表の室田泰弘さん。室田さんは、計量経済分析ソフトとして定評のある「エコノメイト」の開発者である。北海道マクロ経済モデルと産業連関分析を組み合わせた、「省エネ投資のマクロ経済的インパクト」の分析はとても面白かった。
夕方から降り始めたみぞれが帰宅時には雨に変わり、足元の雪が溶けてとても歩きにくかった。たまたま傘を持ち歩いていたので助かったが、JR野幌駅のタクシー乗り場は雨の中をずぶ濡れになりながらタクシー待ちをする客でごったがえしていた。そうした人たちにとっては、とても「メリー・クリスマス」ではなかっただろう。
12月24日(水) 連続シンポジウム記者会見の予約
昨夜は、午前0時に帰宅後、入浴しメールチェックしたりしているうちに午前2時ころになってしまった。当然睡眠不足だが、昨日は一日自由に過ごしたので疲れは感じない。やはり、好きなことをして過ごすのとそうでないのとでは同じ睡眠時間でも疲労度はまったく違うようだ。
朝一番で道政記者クラブに足を運び、来年1月8日(木)午後2時から、道政記者クラブにおいて2月15日(日)に第1回目を開催する連続シンポジウムについての記者会見を行いたい旨の資料を置いてくる。10時40分ころ、幹事社(毎日新聞の井上さん)から電話があり、希望どおりの日時で記者会見を行うことになった。年末年始をはさんでいるため時間があるようだが、実際には2週間後のことであり、これから想定問答を考えたりしなければならないのでなかなか慌ただしい。
ちょうどその頃、支部長から分会交付金が届けられた。一人あたり11,000円の配分となり、日ごろ組合費が高いと感じている組合員たちからは、まあまあ満足していただけたようだ。
今日はクリスマスイブなのだが、特別なことはない。それでも、帰りがけにケーキを買って帰る。名古屋の友人からお歳暮が届いていたので、ごちボラを使ってお返しをしようと思ったが、道外に送るメニューがなくなっていたので、お歳暮を注文するどころではなく、ひとまず問い合わせのメールを送ることになった。
12月23日(火) 辛淑玉対談〜忘年会
昼ころ札幌へ出かけ札幌地下街を歩いていると、函館児童相談所の野村さんとバッタリ出会った。自由学校「遊」の講演会に招かれ、お話しをすることになったそうだ。今日はお互い別件があるので、年明けに一杯やろうということになった。
大丸札幌店地下1階の「ほっぺタウン」で、スパークリングワインを購入する。上野邸での忘年会に参加する際のお土産である。さらに、チーズコーナーで試食したデンマーク産のブルーチーズがとても美味しかったので、クラコットと併せて購入する。
午後2時から、クリスチャンセンターで辛淑玉(しん・すご)さんと鈴木邦男さんの対談を聞く。辛さんのお話しは今年の5月2日(金)にも聞いており、基本的には同じ話題が中心だったが、マイノリティーの立場が貫徹されていて痛快だった。また、鈴木邦男さんは右翼だが、愛国心を口にする人間は信頼できないとか、違った立場の人間がいてこそ議論が成り立つというお話しは面白かった。辛さんのお話しの中で、「来年の予測について『日本はこうなるだろう』という話しばかりで誰も『日本をこうする』とは言わない。それは、どこかで誰かが決めてくれるという文化が浸透しているからだ。」という発言は、特に考えさせられるものだった。
午後3時過ぎに対談終了後、Uさん、Sさんと3人でタクシーに乗り、Uさん宅に向う。5時ころからKさん、Sさんも集まり、来年2月15日(日)からスタートする連続シンポジウムの打合せを行う。
午後10時半過ぎにUさん宅を辞し、タクシーでJR札幌駅へ向う。午後11時25分、JR札幌駅発の電車で帰路につき、午前0時ころ帰宅する。なかなかハードなスケジュールになってしまったが、とても充実した一日だった。
12月22日(月)
今朝6時の札幌の気温は3.6度であり、この時期にしては暖かい朝だった。東京の方は3.0度で、札幌の方が東京よりも暖かいという珍しい状況だったようだ。
最近は、前夜のうちに翌朝着ていく服や靴を準備しているので、比較的時間にゆとりができるようになった。こうすれば、二日続けて同じスーツを着たり、同じ靴を履いたりすることがなくなるので、身なりもピシッとするし気ぜわしさも解消される。今朝も出勤時に少し時間があったので、玄関先で靴に防水スプレーをかける。防水スプレーの霧を吸い込むと有害とのことで、風上からおそるおそる噴霧する。これが吹雪の朝だと、防水スプレーをかけるどころではないから、今日のような穏やかな朝に行っておく必要がある。
北海道自治体学会フォーラムin北広島に関する会員への説明文については、未だに意見が定まらず迷走状態になっている。Sさんへの配慮がかえってあだになっている感じもするので、思い切って今回の迷走劇がSさんの独断と専行によるものであることを明らかにしても良いのではないかと思ったりもしていたが、結局そうするしかないという結論に達した。
帰宅途中、大丸札幌店地下1階の食品売り場で「おせち料理」を予約する。最近では、年末年始といっても多くの店が開いており、正月風情も薄らいでいるが、26日(金)までに注文すれば無料で宅配してくれるというのだから便利である。家族のために丹誠込めて「おせち料理」を作ることに価値を置く人もいるだろうが、私は、分業によって省力化できることはどんどん省力化すべきだと考えるので、「おせち料理」をデパートやスーパーで購入することは時代の流れとして正しいと思う。
12月21日(日) 地方自治土曜講座に関する打合せ
午後4時から、札幌エルプラザ2階の札幌市市民活動サポートセンターで、2004年度地方自治土曜講座のサマーセミナーに関する打合せを行う。集まったのは、大山(新十津川町)、藤本(小樽市)、嶋田(南幌町)、渡辺(砂川市)、長谷部(札幌市)、金子(札幌市)、田中(道庁)、後閑(道庁)であり、8月21日(土)、22日(日)の両日、新十津川町において夜なべ談義を含めたセミナーを開催する準備がスタートした。
この手の事業については、地元実行委員会の体制がどれだけしっかりしているかが成否を決める鍵だと思うが、今のところどうなるかハッキリしない。その点について、嶋田さんがやけに薀蓄をたれるので驚いてしまった。岡目八目というが、他人がやることになると注意が行き届くようだ。大山さんも張り切っているので、是非とも上手く行ってもらいたい。何よりも、今年の北海道自治体学会フォーラムin北広島のような状態にならないことを祈るばかりだ。
午後6時に打合せが終了したが、皆さん忘年会が続いているためか流石に今日は懇親会はなく、そのまま散会して帰路につく。
午後8時過ぎに、岩見沢のKさんから電話があり、北23条東8丁目のビルに事務所を借りて、リナックスやオープンオフィスなどフリーソフトを普及する活動を始めるとのこと。これらのフリーソフトは、無料で配布されているのだが入手方法やインストールの方法、使い方などが分からないため活用されていない。Kさんたちが始める活動は、大きく広がる可能性を持っており、とても楽しみである。
12月20日(土) 政策シンポジウムに関する打合せ
午後2時半から、札幌エルプラザ2階の札幌市市民活動サポートセンターで、2004年度の北海道自治体学会政策シンポジウムに関する打合せを行う。集まったのはプロジェクトメンバーの渡辺克生さん(砂川市)、内田和博さん(旭川市)、高桑聡子さん(旭川市)、星貢さん(白老町)、中村恵子さん(伊達市)、川上忠文さん(札幌市)である。午後5時まで話し合い、「公共サービスを問う」というテーマで開催するという案が固まった。分科会として、「地方議会」、「自治体として最低限の仕事とその主体」といったテーマが挙げられた。また、来年6月の日曜日に開催することとし、来週月曜日に中村恵子さんが北海学園大学の佐藤克廣先生を通して会場を確保することになった。
斬新なアイデアがどんどん出されて、とても建設的な打合せになった。北海道自治体学会フォーラムin北広島の件では、信頼を裏切られるような結果となり、今でもその後始末に悩まされているだけに、とても心強い思いがした。
午後5時に打合せが終了してから、渡辺さん、星さんと3人「鳥太郎」でささやかな忘年会を開催する。午後7時に散会し、帰路につく。
ログハウスの喫茶店「岳」で、夕刊を読むと2004年度予算の財務省原案が各省庁に内示されたとのこと。北海道開発関係予算は、本年度当初予算費4.3%減の7822億となり、全国の公共事業費に占める「北海道シェア」は9.92%と、目安とされてきた10%を下回った。これで2004年度は確実に公共工事の発注額が減少するから、建設業界は、一層淘汰が進むことになるだろう。昨年は、百万円未満を四捨五入すれば10.0%と苦しい説明がされていたのだが、今年はそういった誤魔化しが利かないほど減少してしまった。今後は、北海道シェアは全国に占める人口構成比4.5%にどんどん近づいて行くに違いない。
12月19日(金) 職場の忘年会
天気予報によれば、上空にこの冬一番の寒気団が流れ込んでくるとのことで、厳しい寒さを予想して最も暖かい服装で出勤したのだが、朝は積もった雪が溶けるほどの暖かさで、暑苦しいほどだった。
今日は給料支給日のため、職場の親睦会会費等を支払う。給料がベースダウンしたため、親睦会の会費も今月から安くなった。経済が右肩上がりの時代とは違って、給料が毎年上がるどころか、かえって下がる時代になっているのだ。給料が上がって行くことを前提としてステップ償還のローンを組んで住宅を購入した人など、毎月の返済額が増えて行く時期を迎えると支払いが厳しいのではないだろうか。
夕方、組合の分会役員の改選を行った。改選とは言っても、あみだくじによるものだが、私は今年1年の間、分会長を務めてきたので、取りあえず年明けには役割を終えることとなりホッとした気分である。
午後6時から、職場の忘年会。会場のホテルクレスト札幌(北6西4)は、JR札幌駅から近いので時々前を通るのだが、ずっと以前に1階のラウンジでコーヒーを飲んだことがあるくらいで、ほとんど入ったことがなかった。入ってみると重厚な雰囲気で、3階の宴会場も十分な広さがある。これで2時間飲み放題付き4,500円は決して高くない。もっとも、最近は競争が厳しいので、さらに安い宴会コースを設けているホテルもあるそうだ。宴会の席は、沖縄の話題などで盛り上がった。意外と多くの人が、観光で沖縄に行っているものだ。
12月18日(木) 来春高卒者 就職内定率26.7%
ここ数日、厳しく冷え込む朝が続いたが、今朝は少し暖かい感じがする。しかし、路面は堅く凍りついて歩きにくい状態だ。靴底の改良は進んでいるのだろうが、凍りついた道を快適に歩くことのできる靴はお目にかかったことがない。技術の進歩でそれが可能になれば、冬の暮らしもずいぶん快適になるのだろうが、案外身近なところで改善を必要とする問題は転がっているものである。
今朝の新聞によると、本道における来春高卒者の就職内定率は10月末現在で26・7%にとどまり、都道府県別では3年連続全国ワースト2であり、1万4,301人の就職希望者のうち、内定者は3,824人。このうち、就職先が道外に内定したのは約9割に及ぶ3,404人だったとのことだ。差し引きすると、道内に就職が内定しているのは1万4,301人の就職希望者のうち420人に過ぎないということになる。高校を卒業したばかりであれば、本人も親も地元で働くことを望むだろうに、この数字を見ると彼らの嘆きが聞こえるようで暗澹たる気持ちになる。
12月17日(水) 米一さん来訪
昨日は久々に残業せず、特に用事もなく過ごしたのでとてもリフレッシュすることができた。本年度は、9月まではほとんど残業することもなく過ごしたため、アフターファイブならぬアフターシックスは時間を持て余すほどだったが、それが当たり前になるとありがたみは薄い。自由な時間があまり持てない中で、久々の自由な時間であったからこそリフレッシュ効果が高いのだと思う。
北海道自治体学会代表運営員の一人である風連町の桑原さんから、北海道自治体学会フォーラムin北広島の日程や内容が度々変更となり混乱を招いた経緯についての説明文案が届く。それを読むと、やはりSさんがきちんとした働きをしなかったことが唯一最大の原因であると思うのだが、それがSさんの責任に尽きるという思いが拭い切れないのは、組織の責任というものに関する私の考えが甘いのだろう。
昼頃、北海道建設事業協同組合連合会から電話があり、苫小牧市と別海町における建設業従業者数が全従業者に占める割合を知りたいとのこと。出典が「事業所・企業統計調査(総務省統計局)」であることは見当がついたものの、詳細について聞かれると分からない。日ごろから基礎的な知識を蓄えておく必要性を痛感する。
昼過ぎに、胆振支庁の米一さんが訪ねてくる。米一さんも胆振支庁が3年目なので、そろそろ札幌に帰ってくるころだ。そういう意味では、根室支庁の長谷さん、帯広土木現業所の奥山さん、砂川市の渡辺さんも札幌に帰ってくるころであり、新年度には久々に再結集して、勉強会でも立ち上げたい。
同僚のMさんの仕事振りが余りにも無気力なので、叱責する。実際には、Mさんは現在の仕事をこなす能力に欠けているので、叱っても無駄なことは分かっているのだが、黙っていては若手の職員に示しがつかないので意図的に叱っている面もある。正直言って甚だ疲れる。
12月16日(火) 三浦誠二さんと昼食
先週末から急に寒くなったためか周囲に風邪をひく人が増えてきた。私の方も、多少風邪気味なのか腹の調子が悪いのだが、同僚のMさんの仕事ぶりを考えると休んでいられない。今日も、午前中は、財政課や支庁からの問い合わせに答えているうちに時間が経ってしまった。
お昼は、久しぶりに、10年来の知り合いであ三浦誠二さんと、緑苑ビル地下の「芽(めい)」で昼食をいただく。ここは、セルフサービスの店で、味は悪くないのだがあまり混んでいないのはセルフサービスというのがやや面倒くさいからだろう。
昼過ぎに、山形県庁の金田さんから、私の方で昨年作成した「NPOの経済効果」をなぞる形で山形県におけるNPOの経済活動の規模と産業構造を分析することになったとのことで具体的な分析方法について相談を受けた。ポイントを掴んだ的確な質問で、頭をフル回転させて答えたが、それに対する応答も要領を得ており久々に気持ちよく話ができた。
今日から25日(木)までは、時間外勤務の縮減に向けた強調運動期間である。これからは忘年会シーズンだし、26日(金)には御用納めであるから、年内はほとんど残業ができないということだ。農業の分析に係る報告書については、最近になってようやく「農業」というものをどのようにとらえるべきかが分かりかけてきたので、これから残業してでも完成にこぎ着けたいところだが、これまでの経験では、報告書の作成に力が入ってきてから1ヶ月くらいかかってようやく報告書の完成にこぎ着けているので、「地域農業の分析に係る報告書」については、公表が年明けになるかも知れない。それでも、これまで余りにも筆が走らず不安を感じていたのだが、最近になってようやく筆が走りはじめたので、何とかなりそうな気がしはじめた。
とりあえず今日は残業せず、午後6時には帰路につく。途中、大丸札幌店で帽子とビジネス用のブーツを購入した。これで、大雪が降った朝や吹雪の日にも靴の中に雪が入ることや耳が冷たいことを気にせずに出勤することができる。どうして今まで、こんなことに気がつかなかったのだろう?
12月15日(月)
今朝は、自宅を出るときにやや寒いように感じたので、昨日購入したカシミヤのコートを着込んで出勤した。コットン製のステンカラーコートと違ってカシミヤのコートはとても暖かく、冷たい外気に身をさらすことがまったく苦にならない。
今年も、残るところ半月となり、年内には今取りかかっている仕事に一区切りつけたいと思っているので力が入る。昨年の日記を読むと、今ごろは「NPOの経済効果に係る報告書」の作成に集中していた頃であるが、現在は、自分自身の仕事だけでなく、同僚のMさんの仕事もほとんど抱えている状態なので、まず、Mさんの仕事の方を応援して一区切りつけさせることにした。これに丸一日かかってしまったため、自分の方の仕事が積み残しとなり残業を余儀なくされる。
12月14日(日) フセイン元大統領身柄拘束
本格的な雪の季節となったため、冬用の靴や服を調えることにする。大丸札幌店の紳士靴コーナーで黒いスエードのスリッポンシューズを購入する。ECCOの製品で、ゴテゴテした飾りは一切なくとても上品なものだ。それでも滑り止めがしっかりした本格的なウインターソールなので、凍った道も今までより安心して歩くことができる。
さらに、野幌のヨーカドーで、カシミヤのコートを2着購入する。1着は、濃灰色のハーフコート、1着は黒色のロングコートだ。今まで、真冬でもコットン製のステンカラーコートを使っていたのだが、本道の厳しい冬を考えると、冷え込みが厳しい日はウールやカシミアのコートを使う方が適切だということに気付いたからである。また、雪が深い日や雪解けの水溜りがひどい時期は、ビジネス用のブーツを履くべきだということにも気付いたので、来週中にビジネス用のブーツを購入するつもりである。
傍から見て、寒そうだとか足元が不自由そうだと感じるようでは、お洒落とは言えないだろう。私は私なりに、お洒落を追及してみようと思う。
午後9時半過ぎに、イラクのフセイン元大統領が身柄を拘束されたとのことで記者会見がテレビ放映された。イラク北部のチクリット(フセイン元大統領の出身地)から南に15キロ離れた町の地下室に潜んでいたそうだ。イラクでは連日のようにテロがあり、不穏な情勢が続いているが、これで民生の安定化が進むだろうか。
12月13日(土) 耳に残るは君の歌声
昨日に引き続いて厳しい冷え込みで、旭川市では日中の気温がマイナス5度とのことである。
午後2時から、さそり座で映画「耳に残るは君の歌声」を観る。冒頭の場面は1927年のロシア。ユダヤ人の村から、アメリカ合衆国に出かける主人公の父は、出発の前夜、娘の枕もとで「真珠取り」の歌を聞かせる。澄みとおったテノールの素晴らしい歌声だ。間もなく、その村は収奪に合い、世話をしてくれていた祖母を失った娘はイギリスに連れて行かれてイギリス人夫婦の養女となる。やがて大きくなった娘は、歌の才能を認められパリに渡るが、ナチス占領下のパリにユダヤ人である娘の安住の地ではない・・・。随所に盛り込まれている歌や音楽が素晴らしく、観終わった後も余韻の残る作品である。
午後6時半ころ、JR野幌駅近くの床屋「ムッシュ」で散髪。以前は床屋の椅子に座っていることが苦手で、2ヶ月に1回くらいのペースだったのだが、最近では、むしろサッパリするしリラックスできるので床屋に行くのが楽しみになってきた。
12月12日(金)
今朝はかなりの冷え込みで、手袋の中で手がかじかむほどだった。最近は、午前7時半に野幌7丁目を通過するバスを使うことが多いのだが、今朝はアイスバーンだったためかバスが5分以上遅れ、一つ遅い電車で札幌に向かう。ゆっくりモーニングコーヒーを飲んでいる時間が取れないため、今朝はモーニングコーヒー抜きで、職場に向かう。
午後6時半から、第8回議会研究会が開催されたが、仕事がいよいよせっぱ詰まってきたため欠席する。議会研究会についても、Sさんが代表理事ということになっており、そのSさんがまったく働きをしない中で、事務局長の渡辺三省さんが一人で苦労していることは痛いほど分かるのだが、私の方としても、北海道自治体学会フォーラムin北広島を急遽開催するための準備や事後処理に割かれた時間が大きく、身動きの取れない状態になってしまった。
午後10時近くに職場を出て、議会研究会の渡辺三省事務局長に電話したがつながらなかったため、顔を合わせることもなく帰路についた。議会研究会の方は、年度内に「議会基本条例(案)」を公表し、市民からも意見をもらうため公開シンポジウムを開催することになった。年明けは、連続シンポジウムのスタートと議会基本条例シンポジウムで忙しくなりそうだ。
12月11日(木) 仕事と人生について
今朝は、朝から晴れ渡った良い天気である。足下はアイスバーンだが、朝日の中を快く出勤する。天気が良いだけでなく、残業疲れを引きずっておらず、また、特に気にかかっている点もないため、久々に晴れ晴れとした気分である。午前8時過ぎに、JR高架下のドトールコーヒーでモーニングコーヒーをいただく。最近では、眠気覚ましというより水分補給のために時間があるときは欠かさずモーニングコーヒーをいただいている。
それにしても、仕事が立て込んでいるとき、たまにリフレッシュするのは良いものだ。特に、昨夜、「たそがれ清兵衛」を観たことは正解だった。江戸時代は、門閥制度があったとはいえ、下級武士の意識は現在と共通するものがある。たそがれ時には、同僚との付き合いも避けてさっさと帰宅するような人物だったからこそ、清兵衛は心豊かな人物たり得たと言える。それが、仕事だけに時間を割かれていると、組織の中でどう立ち回るかという意識にとらわれ勝ちになる。自分の時間を持つことで、人間としてどう生きるべきかという観点に立ち返ることができるのではないだろうか。
ニセコ町の逢坂町長は、最近次のように書いている。
「20数年前、私は、公務員とは係わりたくないし、一生、私が避けて通るべき職業の皆さんだと思っていました。多少、接点を持つとすれば、引越しをした場合や、何かの届け出に戸籍が必要なときなど、ごく限られた場面だけにしたい。
私が公務員を避けたいと思っていた理由は、彼らの態度が杓子定規で厳しそうだし、場合によっては世間の常識とは乖離した理不尽なことも言いそうに感じていたからです。しかも、その仕事は創造性に欠け、仕事振りも楽しそうには見えませんでした。中には、エネルギッシュに働いている人もいるようでしたが、そういった人の多くが強権的な雰囲気で、私には好きになれないタイプの人たちでした。」
逢坂さん自身は、毎朝6時過ぎに町長室に入って仕事を始め、一日5時間しか寝なくても平気だという仕事人間だが、意外なほどに普通の感覚を持った人である。一般的に、組織の中や政治の世界で中枢に登りつめるタイプとはまるで違うので、周囲の人が理解できないところがあるのだ。来年2月15日(日)からスタートする連続シンポジウムは、今春の知事選不出馬騒ぎで知名度はあがったものの、実像が知られていない逢坂さんの人となりや考え方をできるだけ多くの人に知ってもらうことに意味があると思っている。
昼過ぎに、恵庭市議会議員の中島興世さんが訪ねてくる。2月上旬に、立教大学の新藤教授が訪ねてくるので、一杯やらないかとのお誘いを受けた。そのころ、時間があれば一度お話ししてみるのも面白いと思う。
12月10日(水) 「たそがれ清兵衛」
今日は、期末・勤勉手当の支給日である。現金支給だったころは、早く銀行に預けて安心したいと考える人が多いため、窓口が混雑したものだが、最近は口座振り込みの人が多いので、銀行の窓口は平常と変わらない状態である。給与削減の影響で、最近は毎年支給額が減っている。それでも、正直言ってあまり気にならない。特に、何かほしいものがあるわけでもないからだ。
上野伸子さんからのメールを受けて、久々に逢坂さんのホームページを見てみると、いつになく厳しい意見が書かれている。その部分を紹介すると次のとおりだ。
1)唖然
イラクへの対応に愕然とした気持ちを持ちますが、道内でも驚くべきことがあります。
道警に対する疑惑問題への知事の対応です。
・ 2004年度予算編成で道警報償費を知事自らが査定する
・ 現時点で(再調査の要請などの)対応を取る考えはない
・ 報償費の予算編成は「私自身が最終判断したい」
・ 道警による調査や、監査を求めるべきだとの問いに
道警本部長に十分な説明を求めてきた経緯を強調し、
「道警においてきちんと対応すべき問題だ」と述べた
何か間違っていないでしょうか。
過去の疑惑は、本人自身が無いといっているから不問にする。しかし、以後は、私が直接、関与して予算案を作成するから、理解して欲しい。こんな主旨だと思うのですが、本当にこれで良いのでしょうか?知事が直接査定しようがしまいが、最終的には、予算は知事の責任で、議会に提案されるものです。知事が直接査定したから、責任が果たされるという代物ではないのです。誰が査定しようとも、果たすべき責任の所在はハッキリしているのです。直接査定をしていない予算に対して、責任が薄まるというものではありません。担当管理職の発言なら理解できます。しかし、予算に関し、知事は全体的な責任を負います。そこを履き違えていないでしょうか。それと、これまでの疑念に対する対応は、本当にこれで良いのでしょうか?前知事時代に、相当な苦労をして、様々な不正を乗り越えたことは遺産とならなかったのでしょうか?
この問題については、色々と曲折はあるだろうが、ここ10年近くの不祥事から多くのことを学び、当然、真実が明らかになって、疑念が晴らされるだろうし、言及するまでもないことだと思っていました。しかし、結果は唖然とするものでした。道警は別組織であり、(官僚であるなら、)そことの関係を重視したい気持ちは分からなくもありません。しかし、税金の使途に対する道民への説明は、どうなるのでしょうか。道民は知事を頼りにしているのです。残念です。
残業続きで疲れが溜まってきたため、定刻で退庁し、JR札幌駅北口の映画館「蠍座」で、「たそがれ清兵衛」を観る。藤沢周平の小説を映画化したもので、幕末の小藩に暮らす下級武士の生き様が描かれている。いずれ、もう一度観てみたいと思う。
12月9日(火)
昨夜は午後11時過ぎに帰宅し、入浴してからメールに返事を書いたりしているうちに午前2時ころになってしまった。Uさんからのメールによれば、上田・逢坂の連続シンポジウムについては、年内に記者発表する可能性があるそうだ。かなり形ができているので、いつ記者発表しても大丈夫そうにはなっている。
午前6時半に起床して、7時25分ころ外に出ると吹雪になっていた。バス停で5分くらいバスを待ったが、なかなかこないので歩き始めたら、間もなくバスがきたのだが、既にバス停からかなり離れていたので止まってくれず、吹雪の中をJR野幌駅に向かう。今年は雪が遅かったが、7日(日)から一気に真冬になった感じだ。
午前中、ウイルコム総合研究所の川上さんが訪ねてきたので、1時間半近く打合せを行う。
お昼休みは、大丸8階にある讃岐うどんの店に行った。エスカレーターに乗ると、各階にクリスマスソングが流れている。フォーラムの準備などで慌ただしく過ごしているうちに、世間はクリスマスシーズンになっていたのだ。
10月から残業続きとなっているが、今日も残業していると、産業振興課の大石さんから電話がかかってくる。彼は、北洋銀行に派遣で行っていたのだが、そのころ知り合った道経連の北原次長(北洋銀行から出向)から本道の人口と経済の関係について興味を持って調べ始めたので、そのことについて情報を持っている人と話す機会がほしいとの相談を受けたとのことで、私の方に北原次長のメモを持ってくる。読んでみると、私の問題関心と一致するところが多くなかなか面白かった。そのうちに、話し合う機会を設けたいとのことだが、こうしたお話をする機会があると官庁エコノミストの端くれになったような気がする。
最近は、来客や相談で仕事が中断されることが多く、今日も残業となってしまった。これから、クリスマス、そして年末年始と世間では楽しく過ごす時期なのに、こんな潤いのない過ごし方をしていて良いのだろうか?
12月8日(月)
昨日は、北海道自治体学会フォーラムを終えて午後7時過ぎには帰宅したのだが、夜中に目がさえて寝付かれず、午前3時半過ぎにようやく寝付いた。起床時間がいつもより30分遅れたため、いつもより20分以上遅く午前8時JR野幌駅発の電車で出勤した。
北海道自治体学会をとおしていろいろな自治体の職員を見ていると、面白い傾向に気づかされる。北海道自治体学会の活動に参加するような職員は、基本的に勉強家なので、仕事の方は全然ダメというタイプの方はいない。しかしながら、自分自身が企画したことを実現するためにいろいろと調整する能力については、各人で大きな違いがある。企画力・調整力の両方とも優れた人もいれば、ただ単に観念上の理想論を弄んでいる人もいる。私自身、自分自身を振り返ると、後者のような気がする。しかしながら、北海道自治体学会を隠れ蓑にしたくはないと思っている。
今日も、日中は函館市観光課からの照会に答えたりしているうちに時間が経過し、残業を余儀なくされる。それでも、北海道自治体学会フォーラムin北広島が終わっているので、気持ちがずいぶん楽になった。
12月7日(日) 北海道自治学会フォーラムin北広島
午前6時半に起床し窓から外を見ると、あいにくの吹雪である。何もなければ閉じこもって過ごしたいところだが、北海道自治体学会フォーラムin北広島の準備があるため、7時15分過ぎに自宅を出発する。道道江別恵庭線は、悪路と吹雪で時速50キロメートル程度のノロノロ運転になったが、それでも7時45分には道都大学キャンパスに到着することができた。8時ころには他の人たちも到着しはじめ、北海道自治学会フォーラムin北広島の会場設営を始める。
フォーラムやシンポジウムの準備をしていると、アッと言う間に時間が経過してしまう。午前9時に受付を開始し、ほぼ定刻どおり9時45分に開会する。
午前中は、札幌大学の小林好宏教授が「札幌圏にみる大都市と周辺市町村の関係」というテーマで基調講演を行い、午前11時30分から、小樽市経済部産業振興課の木村俊明課長が「職人学会から小樽市のモノづくり」というテーマで報告を行う。
昼休みをはさんで、午後2時から4時40分まで「大都市圏の暮らしと自治」というテーマでパネル討論を開催する。最後に、女満別町の平田さんが2004年度のフォーラムは、女満別町において開催することを宣言して、2003年度のフォーラムは終了した。
先月半ばから大急ぎで準備した北海道自治体学会フォーラムin北広島が終わって、ようやく一息ついた感じだ。しかしながら、これだけ苦労しても、出だしの失敗が大きいため敗戦処理のような感じである。会場の撤収が終わると、疲れがドッと出たため午後5時半ころ道都大学キャンパスを出て帰路についた。
12月6日(土) 「どうする自治基本条例」〜運営委員会
お昼に、大丸札幌店の1階で、桑原さん、渡辺克生さんと待ち合わせ、お昼を一緒にいただきながら、夕方6時から開催予定の北海道自治体学会運営委員会の議題について話し合う。
午後1時過ぎに自治労会館に向かい、「どうする自治基本条例」シンポジウムに参加する。パネリストは神原教授、逢坂町長、上田市長、コーディネーターは佐藤教授と北海道自治体学会のメンバーが勢揃いである。私は、記録写真の撮影を担当するつもりだったが、田中栄治さんがデジカメを持って来ていたので、記録写真の撮影はそちらにお任せし、私の方は『わたしたちのまちの憲法』の販売に集中した。
午後6時から、札幌エルプラザ(北8西3)2階の札幌市市民活動サポートセンターで北海道自治体学会の運営委員会に臨む。明日に控えているフォーラムin北広島について、準備不足となったことを非難する意見があり、対応に追われる。その後、2004年度政策シンポジウムの日時及び場所等について意見を交換し、午後8時半に散会して午後11時半近くまでエルプラザ地下1階の高田屋で懇親会を行う。
12月5日(金)
朝一番で、ニセコ町の福村さんから電話があり、明日の午後開催する「どうする自治基本条例」シンポジウムの席で販売する『わたしたちのまちの憲法』をどうするかについて相談がある。当日は、35冊持ってきてもらって販売することとする。こうした本の手配だけでも、連絡調整はけっこうな手間なので、これまでシンポジウムの際にいろいろなことを抱え込み過ぎていたことに気づかされる。
お昼に、渡辺さんに電話をかけ、明日午後6時から開催する運営委員会の進め方について話しをするが、どうも不安が残るので明日の昼過ぎからランチミーティングを行い、事前の打ち合わせを行うことになった。
日中は相談事項の処理に追われたりしているため、なかなか仕事が片づかない。さらに、組合の仕事も入ってきて、12月に入ってからは多忙を極めている。今日も結局残業となり、午後10時過ぎに帰宅する。
12月4日(木) 連続シンポジウムに関する打合せ
12月に入って寒さが一段と増したがなかなか雪が降らない。ところが、今朝目を覚ますと、外は一面の雪景色で、いよいよ本格的な冬が訪れたことを実感する。昔は、初雪に感激を覚えたものだが、最近では毎年繰り返していることなので特に感激もない。
午前10時ころ、恵庭市議会議員の中島興世さんが訪ねてくる。北海道自治体学会フォーラムin北広島の準備状況を心配していたので、昨夜までの経過をお話しして納得していただく。中島興世さんによれば、9月27日(土)の白老合宿のときから、Sさんの説明を聞いてどうも様子がおかしいと思っていたそうだ。
私自身、理想と現実が大きくかけ離れた無様な生き方をしているような気がして、いろいろと悩みはあるのだが、仕事上のことでも仕事以外のことでも、常に冷静にきちんとこなして行くというのは案外難しいことだ。
この秋、9月24日(水)に「NPOの経済効果」についてヒアリングに訪れた慶応義塾大学の学生からお礼のハガキが届く。現在は、道外で「NPOファンド」の調査を続けているそうだ。
午後6時半から、U事務所で連続シンポジウムに関する打合せを行う。北海道自治体学会フォーラムin北広島の準備に比べれば、連続シンポジウムの方は着実に前進しているので安心して打合せに参加できる。2月15日(日)の第1回シンポジウムは、「自治基本条例」をテーマとして、中身も上田札幌市長と逢坂ニセコ町長の対談と決まっている。第2回目は「環境」をテーマとして6月27日(日)に開催する予定なのだが、上田市長の日程が確定していないとのことだ。第3回目は、「都市と農村」をテーマとして10月下旬又は11月上旬に予定している。年明けの1月8日(木)に記者発表する予定なので、それまでに少なくとも第2回目までは開催日を確定しておきたいのだが・・・。
午後9時過ぎに散会し、帰路につく。最近は、残業しているか用事をこなしているかで、帰宅は夜中になる。生活のリズムがくずれているので、ストレスも溜まりがちだ。少し潤いのある生活がしたいものだ。
12月3日(水)
午前中、滝川市役所からの相談や、雇用対策として策定された道内中小企業への受注機会拡大の雇用効果についての問い合わせへの対応に追われる。
滝川市役所については、『社会調査へのアプローチ』(ミネルヴァ書房)調べて、カイ二乗検定という統計学上の検定方法についてお知らせしたところ、「何となく分かったような気がします」というメールをいただいた。
午後6時半から、エルプラザ2階の札幌市市民活動サポートセンターで、12月7日(日)に迫った北海道自治体学会フォーラムin北広島の配布資料を印刷する。メンバーは、嶋田、渡辺、今川、高田と私の5名である。最近は、週に2回くらいのペースで顔を合わせているのだが、いつもあわただしく作業に追われて、ゆっくり話をする機会も持てないことが残念である。今夜も、札幌市市民活動サポートセンターに着くなりバタバタと印刷作業に入り、すべての作業を終えたときには、午後8時半過ぎになっていた。それでも、当日の配布資料を作成し終えたので、少し気が楽になった。後は、当日の運営に全力集中するだけだ。
12月2日(火)
12月に入って、そろそろ本年度の仕事にも一応の区切りを付けたいと思う。そうした中でも、次から次へと相談があり、アッという間に時間が過ぎてしまう。
先月来、残業が続いている上に、12月7日(日)に迫った北海道自治体学会フォーラムin北広島の件などでもストレスがかかっているため、体調に不安を感じる。今年の5月下旬から8月中旬までのように絶不調ということはないが、お昼休みにJR札幌駅まで歩いている間に右足中指の付け根に違和感を感じて不安になる。脱水状態になると良くないので、水分を十分にとって症状が悪化しないことを祈る。
今週末は、4日(木)の夜は年明けからの連続シンポジウムの打合せ、6日(土)の午後1時半から「どうする地方自治」シンポジウム、午後6時から北海道自治体学会運営委員会、7日(日)は朝から北海道自治体学会フォーラムin北広島というあわただしい日程なので、何とか乗り切ることができればと思う。
昼間はなかなか仕事がさばけないので残業となるが、午後8時ころT市役所から電話があり、合併に関する法定協議会入りについて市民アンケートを実施したが、明後日の市長レクチャーを控えて心配になったので、内容を見て不都合な点がないか確認してほしいとのこと。仮に不都合な点があったとしても、今さら指摘されても困るだろうと思いながら、統計学的な正しさについて検証することを約束する。残業したために、かえって仕事が増えてしまった。
12月1日(月) 渡辺三省さんと神原研究室
朝一番で、栃木県庁から北海道拓殖銀行の経営破綻が北海道経済に及ぼした影響について問い合わせがある。先日、足利銀行が経営破綻したため、その影響を予測するための資料であるとのことだ。1997年11月17日に拓銀が経営破綻し、それから金融関連子会社や拓銀からの融資に頼っていた地場企業の倒産が相次いだ。地元の銀行が経営破綻した場合、地域経済に及ぼす影響は、決して小さくはないと思うが、きちんとした分析事例は少ないものだ。
昼ころ、札幌市清田区北野連絡所長の渡辺三省さんが訪ねてくる。一緒に、北海道大学大学院法学研究科の神原勝教授の研究室を訪ね、議会研究会の今後の進め方に関する打合せを行う。その後、北大構内のファカルティハウス「エンレイソウ」でクラーク野菜カレーセットをいただきながら、議会研究会の進め方について話し合う。
職場のパソコンが新しくなったため、カスタマイズするための設定作業に時間を取られる。いつもそうだが、パソコンを更新すると、古いデータを移し替えたり、インターフェースが変わるため慣れるのに時間がかかる。それでも、OSがこれまでのNTからXPに替わったので、新しいソフトをインストールする際に管理者権限でのログインするなどの作業がいらなくなるので、少しだけ便利になるだろう。