日記:2003年5月
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5月31日(土)  北海道自治体学会総会&政策シンポジウムの準備

 昼前に道立市民活動促進センター(しみセン)へ足を運び、明日の北海道自治体学会総会&政策シンポジウムの準備を行う。参加費の領収書(会員用及び非会員用)、懇親会の領収書、年会費の領収書、そして会場までの案内用矢印の印刷に取りかかる。ところが、領収書の印刷中にプリンターが紙詰まりを起こして作業ができなくなってしまった。しみセンの職員が出てきて、何とか直そうとするのだが何度やり直しても紙がクシャクシャになってしまう。その場を立ち去るわけにもいかず1時間近くが過ぎてしまったが、結局しみセンでの印刷は諦めざるを得なかった。領収書の方はほぼ印刷が終わっていたので、足りない分をコンビニでコピーし、矢印は田中さんに原稿をメール送信して印刷してもらうことにした。
 午後3時過ぎに、大丸前で札幌市長選の再選挙に立候補している上田文雄氏の演説を聞く。上田氏は元々政治家でも行政マンでもないので、演説の中身は抽象的で、決して上手ではない。しかし、毎日朝8時から夜中まで立会演説や対話集会で札幌市内を駆け回っている熱意だけは評価したい。
 その後、千秋庵本店(狸小路)の地下1階にある喫茶店「ビエンナ」でケーキとコーヒーをいただく。「ビエンナ」は老舗の喫茶店で、以前は観光ガイドブックに必ず紹介されていた。コーヒーは、ホイップクリームを浮かべたウインナ-コーヒーが名物である。イチゴショートとウインナ-コーヒーを注文した。千秋庵のイチゴショートは、カステラがスポンジのようにきめ細かく、甘さもしっかりとした昔ながらの味だ。ウインナ-コーヒーも流石に美味しく、ゆっくりとくつろげる店である。BGMも洒落ており、古き良き札幌を彷彿とさせる名店と言えるだろう。



5月30日(金)

 職場の執務室が週明けから移転するため、今日は一日荷造りに追われる。明後日6月1日(日)に引越し業者が入って荷物を運ぶそうだ。書類棚4つと自分の机一杯に書類が入っていたため、なかなか大変な作業になった。
 午後3時過ぎに作業が終わったので、最近気になっている人口問題を取り上げた『人口減少社会の設計』を集注して読む。わが国の人口は、2005年をピークとして減少に転じるとされており、本道の人口は既に2000年をピークとして減少に転じているのだが、その影響がどうなるかについてハッキリとした予測はほとんど為されていない。『人口減少社会の設計』は、その少ない予測例の一つで、極めて興味深い予測が示されている。本道の都市は、札幌を含め人口減少の影響が深刻に出るようで、具体的な影響については実際に人口減少が進む過程の中でしか分からない部分もたくさんありそうだ。


5月29日(木)

 24時間心電計を外して楽になったためか、昨夜は11時過ぎから今朝6時少し前まで熟睡することができた。久々に熟睡できたことと、医師の診察を受けて取り越し苦労をする必要がなくなったため、気分は随分楽になった。しかしながら、まだ完全な本調子ではなく、通勤電車の中で立ちくらみがするので、休養を図ることにする。
 昼過ぎ、北海道自治体学会の渡辺事務局長から電話があった。6月1日の総会&政策シンポジウムのことに関するもので、当日までの準備や進行などについて確認された。それは当然のことなのだが、問題は次期事務局長への就任を依頼されたことである。体調に不安があるのと、以前MK先生に「あんたなんか事務局長になるべきではない。もしそういう話があったら辞退しなさい。」と言われているので、正直言って気が進まない。しかし、私がMK先生から言われたことは、渡辺事務局長も同席してその場で聞いていたのであり、「MK先生が決めることではない。」とのことだったので、引き受けることにした。どのような組織でもそうだが、好きなもの同士が勝手にやっているような北海道自治体学会でさえ、活動が9年目を迎えると楽しいだけでは済まない問題が発生してくる。このような問題をクリアーできないようでは、自治体行政のあり方を云々する資格はないかも知れない。



5月28日(水)

 24時間心電計を装着しているため胸や腰の辺りがゴロゴロして寝苦しく12時過ぎにようやく寝付いたが5時過ぎには目が覚めた。電極を貼り付けている部分がヒリヒリして、早く外したかったがとにかく昼過ぎまで我慢するしかない。出勤すると昨日根室支庁から北洋サケ・マスの水揚高減少の影響を計算してほしいとの依頼が入っており、午前中大急ぎで計算してレポートとワークシートを送信した。
 寝不足のせいもあって頭がボーットするので、昼からは年休を取って「エルム内科循環器クリニック」へ行く準備をする。気分転換に蠍座で「マーサの幸せレシピ」を観る。現代ドイツのレストランが舞台。主人公のマーサは、そのレストランのシェフ。完ぺき主義でいつも何かにイライラしている。そこに、陽気なイタリア人の料理人が厨房の手伝いに現れたことで事態は急展開する・・・。タイトルどおり、見終わった後幸せな気分になれる映画だ。
 「エルム内科循環器クリニック」へ行き、24時間心電計を外してもらう。電極を貼り付けていた部分は、やけに痛痒いと思っていたら皮膚炎を起こして赤く腫れていた。検査結果は、週明けにならないと分からないとのことで、最低でももう一度足を運ばなければならない。


5月27日(火)  24時間心電計装着

 5月22日(金)の未明に救急車で運ばれてから、体調が今ひとつ本調子でない。24日・25日の名古屋旅行は、以前からの予定であったため決行したが、昨夜ボラナビ事務所で作業している最中も、ずっと気分が優れなかった。流石にこのままでは不安が募るため、思い切って精密検査を受けることにした。そもそも、私が他人から体調のことで相談を受けたら、「とにかく一度病院で検査を受けるべきだ。」と言うに違いない。
 今後、通院する都合を考えると江別市立病院は不便なので、札幌駅前のアスティ45ビルにある「エルム内科循環器クリニック」で検査を受けることにする。ところが、ここは診療時間が午後1時から6時なので、午前中は蠍座で映画「鬼が来た!」を観て時間をつぶす。舞台は、1945年、日本軍占領下の中国の農村。冬の夜、日本軍人と通訳の二人が、正体不明の人物によってその村に預けられる。村人は二人の世話をするが、半年経っても引き取りにこないため、日本軍の駐留部隊に二人を引き渡す。やがて、駐留部隊と村人との交歓会がはじまるが・・・。暗いストーリにブラックユーアを交えた作品で、2時間がアッという間に過ぎてしまった。
 昼過ぎに「エルム内科循環器クリニック」へ。50代後半と思しきドクターは、スーツの上着を脱いだまま白衣も着ていないので普通のサラリーマンのように見える。しかし、問診、心電図、血圧測定と一通りの検査は流石に手際が良い。24時間心電計の装着と、ニトリグリセリン錠を処方された。あまり安静にしていても、日常の生活を過ごしている場合の脈拍の変化が分からないと思い、気晴らしを兼ねてパールモンドールでシュークリームをいただいた後、お菓子をお土産にボラナビ事務所に足を運んだ。地方自治土曜講座の事務処理にきていた札幌市の長谷部さん、佐藤潤一郎さん、そしてNPOサポートセンターの山本純子さんと少しお話しをした後、午後7時前に帰路に就く。
 ところで、24時間心電計は胸に5箇所電極を貼り付け、カセットテープレコーダー大の記録装置を専用のベルトで腰に取り付けるもので、ケーブルや電極が付いているので扱いにくいものである。この24時間心電計は、明日の昼過ぎまで装着していなければならない。



5月26日(月)

 いつもどおり朝7時49分、JR野幌駅発の電車で出勤する。名古屋土産の「赤福」、「金しゃちべっこう飴」、「名古屋コーチンの卵」などを配る。今回は買ってこなかったが、名古屋は話のタネになるような面白い土産品がけっこうある。名古屋空港で見かけたお菓子に「信長のうつけ餅」、「みそカツ」、「エビふりゃあ」の3つがあった。これらは、ネーミング自体笑えるが、「みそカツ」と「エビふりゃあ」は一見するとお菓子とは思えないほど本物そっくりで、感心してしまった。本道では、名前とパッケージが少し違うだけで、内容的にはどこにでもあるようなお菓子ばかりが目立つので、ネーミングから中身まで手の込んだお菓子を見ると驚いてしまう。
 夜、ボラナビ事務所で札幌市の長谷部さんと待ち合わせ、ヨドバシカメラでカセットテープを2台購入する。地方自治土曜講座の予算で購入して、6月1日(日)の北海道自治体学会政策シンポジウムの際に使わせてもらうのだ。その後、事務所に戻って地方自治土曜講座の受付を手伝いながら、今後の地方自治土曜講座や北海道自治体学会のあり方について話し合う。やはり、どこでもMK先生がネックになっているようだ。自分では気が付かないうちに、考え方や行動が時代遅れになっているのだろう。午後8時まで雑談していたが、体調が悪いため明日は病院で精密検査を受けようと思う。


5月25日(日)  名古屋〜静岡〜浜松〜新居町

 6時過ぎに起床し、6時40分ころチェックアウト。地下街にある喫茶店「ベルヘラルド」でモーニングセットをいただく予定だったが、店が開いていなかったので近鉄名古屋駅の喫茶店「メルヘン」でモーニングセット(400円税込み)をいただく。7時半過ぎ、地下街に戻ると、「ベルヘラルド」が開いていたので、モーニングをいただく。飲み物を注文すると、8種類のオリジナルパンとゆで卵が食べ放題になる。私は、ブレンドコーヒー(380円税別)を注文したが、2件目なので食べ放題は有り難くなかった。
 8時12分、名古屋駅発の新幹線で静岡へ向かい、9時3分に静岡駅に着く。静岡駅から歩いて駿府城へ向かう。駿府城は再現された二の丸が残るのみだが、敷地内には県庁舎をはじめ小学校、中学校などがあり、徳川幕府の権威を象徴する巨大な城であったことが想像される。その後、静岡駅に隣接するアスティ静岡1階にある「甘味所きなこ」で静岡名物「安倍川もち」(500円)をいただく。煎茶はお代わり自由で、さすがに美味しかった。
 11時4分、静岡駅発の新幹線で浜松へ向かい11時36分に浜松駅到着。浜松駅から歩いて15分くらいの所にある浜松城へ。浜松城も、昨日の大垣城と同じくくらいの小さな平城で、鉄筋コンクリート製の天守閣の内部は、展示が充実している。浜松は、東海道の宿場町として栄えていたようだ。浜松自体は、あまり見るものがないので、13時5分浜松駅発の電車で新居町駅へ向かう。浜名湖と新居関跡を見るのが目的だ。新居関跡は、再現されていたが、観光バスが乗り付けていたので混雑を避けて14時ちょうどに新居町駅発の電車で名古屋へ向かう。
 15時7分に名古屋駅に着いてから、名駅南1丁目20番地にあるボランティア情報誌「ボラみみ」の事務所を訪ねたが、あいにく定休日だった。JR名古屋駅のターミナルに入っている東急ハンズで名古屋土産「金しゃちべっこう飴」、「コーチンの卵」を購入。17時10分名古屋バスターミナル発の空港連絡バス(870円)で名古屋空港へ向かい17時38分に到着。チェックイン後、赤福、ゆかり、わさび漬けなど土産品を購入してから、ターミナルビル2階の「水口亭」で名古屋名物「ウナギのひつまぶし」(1575円)をいただく。ウナ重を一部はそのまま食べ、一部は薬味を載せて食べ、最後はお茶漬けにして食べるという発想はとても楽しい。
 19時10分、名古屋空港発のJAL862便で新千歳空港へ向かい、20時45分新千歳空港着。21時12分新千歳空港駅発の電車で帰路に着き、白石駅で乗り換えて22時9分野幌駅に着いた。気温は9度で肌寒く、既に20度を超えて蒸し暑い名古屋とは大きな違いを感じた。


5月24日(土)  岐阜〜大垣〜彦根〜関ヶ原〜名古屋

 朝5時に起床し、6時に自宅を出発。6時21分、JR野幌駅発の電車で新千歳空港へ向かう。白石で乗り換えて、7時14分に新千歳空港到着後、ターミナルビル3階のグルメワールドにあるレストラン「あびよん」でモーニングセットをいただく。8時10分、新千歳空港発のJAL850便で名古屋へ向かい、定刻の9時45分に名古屋空港到着。
 10時10分名古屋空港発の岐阜バス(1,430円)で岐阜へ向かい、11時25分に名鉄新岐阜駅バスターミナルに到着。岐阜市は、人口41万人の大きな都市だが、観光案内が充実しておらず、岐阜城がある金華山への行き方が分からず、バスの運転手に聞いて団地行きのバスに乗り、岐阜公園で降りてからもロープウエイの乗り場が分からず、通行人に尋ねたりしながら正午前にようやくロープウエイ乗り場に到着した。岐阜城は山城なので、金華山も標高は300メートル余りと低いものの急峻であり、ロープウエイ(往復1,050円)は観光には必須だと思う。ロープウエイを降りてから岐阜城までの道も、急峻な登りで息が切れる。そのようにしてようやくたどり着いた岐阜城は鉄筋コンクリート製でガッカリものだったが、さすがに展望は良く、天守閣の上から眺める長良川の川筋は圧巻だった。バスでJR岐阜駅へ向かい、駅構内で名物料理や土産品を探したが、岐阜ならではというものがみつからなかったので、12時58分岐阜駅発の電車(230円)で大垣市へ向かった。大垣市には13時9分に到着し、まずは大垣城へ。駅から徒歩10分くらいのところにある大垣城は、岐阜城とは違って平城で、やはり鉄筋コンクリート製だったが内部の展示が充実しており、手入れが行き届いている感じがした。大垣駅前にある金蝶園総本店で名物の「水饅頭」をいただく。ユズアン入りと小倉アン入りの2つ(各80円)をいただいたが、食べる直前に水の中から引き上げていただく「水饅頭」は、ひんやりと冷えており、つるりとした食感と相まって何とも美味しい。
 当初の計画では、大垣から名古屋へ向かう予定だったが、時間が大幅に余ったので彦根と関ヶ原も観光することにする。14:15分に大垣駅を発ち、米原駅で乗り換えて15時ちょうどに彦根に着いた。彦根駅から彦根城天守閣までは、徒歩で約20分の行程。外堀までは10分で着いたが、そこから天守閣までかなり歩く。天守閣は、意外なことに鉄筋コンクリート製ではなく、薄暗い室内を絶叫ものの急な階段を使って最上部まで上る。城らしい風情は、最高だった。
 16時13分彦根駅発の電車で関ヶ原町へ向かい、16時47分に到着。JR関ヶ原駅付近が関ヶ原古戦場で、徒歩5分のところにある東首塚で写真を撮って17時17分発の電車で名古屋へ向かう。名古屋には18時3分に到着し、地下街の「笹しま」で「みそきし定食」(660円)をいただく。その後、地下鉄東山線に乗って名古屋の繁華街「栄」へ向かい、2丁目14番地にあるコメダ珈琲栄店に入る。コメダ珈琲店は、名古屋を中心に展開するチェーン店で、「シロノワール」というお菓子は知る人ぞ知る存在である。クロワッサン生地の大きなケーキにバニラソフトクリームをトッピングしたような「シロノワール」は、意外とあっさりした不思議な美味しさだ。
 午後8時ころ、名古屋駅北側にあるチサンホテル名古屋にチェックインし、入浴してから午後11時ころ就寝する。


5月23日(金)

 内心ストレスを溜めていることに気づいたので、うまくストレスの発散ができれば昨夜のようなことにはならないだろうという見込みがつき、少し安心して眠りにつくことができた。そして、夜中に2回ばかり目覚めたが、特に不安に感じることもなく朝6時半に目覚ましの音で目覚めた。
 世の中には、けっこう頭痛や胃炎などを持病とする人がいるものだが、その原因をきちんと調べると、自分ではハッキリと意識しないストレスであるケースというのは案外多いのではないだろうか。
 明日はいよいよ名古屋旅行である。名古屋の他に岐阜、大垣、静岡、浜松をまわるので、旅行用ガイドブックを購入したが、すべてが一緒になったガイドブックが見当たらず、結局、名古屋とその近郊を紹介したガイドブックを購入した。せいぜいリフレッシュして、英気を養いたいと思う。


5月22日(木)  江別市立病院へ

 午前1時ころ、妙に胸苦しくて目が覚めた。胸の上部から背中にかけて、重苦しい感じで、どのような原因が考えられるかをネット検索しようとしたが、どんどん胸苦しくなってきたのでネット検索をうち切って階下のトイレに向かった。トイレの中でさらに胸苦しさが強まり、両手が痺れてきたので午前1時20分ころ救急車を呼ぶことになった。救急車を呼ぶ間にも両手の痺れが強まり、気が遠くなるような感じだったので、「もしかして、これで人生終わりかな?」と思うほどだった。実際、急性心不全で突然死する場合は、こんな状況なのかも知れない。救急車が到着したのは午前1時40分ころだったが、そのころには、胸苦しさや両手の痺れも快方に向かっていた。
 そのまま救急車で江別市立病院に搬送され、救急治療室で心電図、採血、胸部X線写真の撮影を受け、午前3時ころ胸部X線写真を見ながら医師の説明を受けた。採血、胸部X線写真の所見に異常は見られないこと、心電図には不整脈が見られるが特に治療を要するものではないこと、両手が痺れたのは過呼吸症候群によるものと考えられること、高齢者に多く見られる労作性狭心症は睡眠中に起こるものではないこと、安静時にも起こる狭心症として心臓血管の痙攣によるものがありその可能性を否定することはできないので検査を受ける必要があるとのことだった。タクシーで帰宅し、処方された薬を飲んで午前6時半までうとうとして過ごした。
 今回の事態は、随分いろいろなことを考えさせてくれた。人生ははかないものなので、その時その時を悔いなく過ごすべきであること、救急車を呼ぶような状況になると服装を整えたり保険証やお金を用意することが困難なので対処を考えておく必要があること、救急医療が迅速に受けられる状況でないと安心して暮らせないこと・・・。
 過呼吸症候群はストレスが原因で起こるらしいが、もしそうだとすれば、自分自身気づかぬうちに、心の中に大きなストレスをため込んでいるのだと思う。いつものように通勤路を歩きつつ、自分自身がいろいろなことで無力感にさいなまれていることに気づく。いくら努力してもどうにもならないと思ったとき、人間は無力感にとらわれる。この無力感との闘いは、自分自身との闘いであると同時に、私に無力感を味合わせている現実との闘いだ。一生懸命に闘って行こうと思う。



5月21日(水)

 職場の執務室が移転することになり、昼過ぎまで組合の支部長として意見を取りまとめる調整作業に追われる。今まで、自分の判断を前面に出して打ち合わせを行う場面がなかったのだが、今回は途中で状況が変わったせいもあるが、大体納得の行く結果になった。当初事態を深刻に考えず、曖昧な対応をしてしまったことを内心反省する。どのようなことでも、精一杯行動することが必要だと考えさせられる。
 午前中から午後にかけて、庁内で視覚障害者用のメールソフトを使い始めた方に、使い方を指導する。普段パソコンを視覚だけに頼って使っていると、マウスを一切使わずキー操作だけで使いこなすことは想像もできない世界である。マウスを使えば簡単にできることが、全然通用しないので悪戦苦闘しながら、それでもネット接続やメールのやり取りを一通りこなすことができた。視覚障害者の場合、画面がフリーズしていても気付かなかったり、解除の仕方が分からなかったりで、なかなかパソコンを使いながら覚える機会に恵まれていないと思う。何とかパソコンの操作に慣れて、自由に使いこなせるようになってほしい。
 帰宅後、ホームページの更新に取り組み、「特徴的な店」に「カフェ・ラ・トゥール」を追加する。


5月20日(火)  ヤマトメール便

 昨夜購入したカード収納用の大型財布に、今まで財布の中を占領していたカード類を入れてとてもスッキリした。今から10年くらい前は、財布の中に入れるものと言えば現金の他には定期券とキャッシュカードくらいだったが、最近は、ポイントカードを発行する店が増え、様々なポイントカードが財布の中を占領しているのだ。これらのポイントカードは、毎日使うものではないが、その店を使うときに持っていないと、何だか損をしたような気持ちにさせられる。これからは、そうしたことも減りそうだ。
 昼過ぎに、ヤマトメール便の営業マンが訪ねてくる。先日出した北海道自治体学会ニュースレターの発送代金であるが、400通出して4万8千円だから一通当たり120円の計算だ。郵政公社なら一通当たり160円なので、25%も安上がりになる。官業は非効率であるといわれているが、ヤマトメール便を見ると本当にそうかも知れないと思う。ヤマトメール便の方が25%安いばかりでなく、封入封緘までやってくれるのだ。これだけ価格とサービスに違いがあれば、ヤマトメール便を選ぶのが当然ではないだろうか。
 夜、ホームページの更新に取りかかり、「北都館」、「可否茶館大通店」、「パイン館」の3店を「お気に入りの喫茶店」に追加する。


5月19日(月)

 昼休みを利用して、カード収納用の大型財布を探す。昨日読んだ雑誌に紹介されていた伊勢丹オリジナルグッズのカード入れが便利そうだったので、似たような製品を手に入れたいと思ったのだ。最近、キャッシュカードやクレジットカードに加えてプリペイドカードやポイントカードなどが増えてきて、二つ折りの財布では収納し切れなくなってきたので、どうにかしたいと思っていたのだが、こうしたニーズに応える製品がなかなかみつからなかったのである。昨夜、野幌のヨーカドーで似たような製品を一つ見つけてはいるのだが、せっかく買うならいろいろな製品を比較したいと思ったのだ。ところが、大丸にも五番館西武にも、ヨーカドーで見つけたような製品は置かれていなかったので、結局ヨーカドーで購入した。
 また、このは2001年7月に開設して以来あと4百アクセス余りで2万アクセスになるので、2万アクセス目の方に記念品を贈呈することにした。


5月18日(日)  ゴーフォードパーク

 昼過ぎに、二十四軒のパールモンドールで「オランジュ・フレ」とアメリカンコーヒーをいただく。要するにオレンジ味のスフレだが、普通のイチゴショートなどの方が美味しいと思う。天気が良かったので、JR札幌駅まで歩く。パールモンドールがある地下鉄二十四軒駅からJR桑園駅までが約20分。さらに、JR札幌駅までは15分かかった。途中、イオン桑園店に立ち寄った。フロア-がとても広く、天井も高くて巨大さに圧倒される店だ。試しにカバンのコーナーをのぞいてみると、意外と品揃えが少ないことに驚いた。もっとも、靴のコーナーは圧倒されるほど広々としていたから、売れ筋の商品に集中しているのかも知れない。
 午後1時45分から、蠍座で「ゴーフォードパーク」を観る。1930年代のイギリス貴族の屋敷が舞台で、貴族と使用人たちの世界やお互いの関係が生々しく描かれている。貴族たちが集まり狩猟を行った夜、屋敷の主人が何者かに殺される。その主人が殺された理由は最後に明かされる。しかし、何故その夜だったのか?殺人だけがテーマではなく、いろいろと考えさせられる作品である。



5月17日(土)

 昨夜は、何となく目が冴えて寝付けない感じだったので、残っていた睡眠改善薬「ドリエル」を飲むとすぐに寝付くことができた。本当に効いているのかよく分からないが、これまで3回飲んでいずれも眠れたので、やはり効果はあるようだ。来週末は名古屋へ行くので、夜寝苦しいときに備えて「ドリエル」を持って行こうと思う。
 昨日確認した本道人口の減少傾向が今後本道経済にどのような影響を及ぼすのかが気になったので、書店で人口減少が経済に及ぼす影響について書いた本を調べる。いろいろな考え方があって、今ひとつどれが一番信憑性があるかどうかは分からないが、人口の減少が消費の減少につながり、経済規模の縮小に結び付くと考えるのが最も自然ではないだろうか。その影響がどのようなものになるのか、来週以降マクロ経済モデルを作って計算してみようと思う。


5月16日(金)  北海道経済再生への道筋

 午後2時から全日空ホテルで開催された、「2003年版中小企業白書説明会」に参加する。中小企業白書は、中小企業法に基づいて作成するものであり、先月末に閣議決定を経て公表されるものだそうで、先日から販売されているそうだ。実は、これまでじっくり読んだことがないので、最新の内容を概要版で知る機会があったのは幸運だった。日本経済における中小企業(従業員300人未満の事業所)のシェアは年々増加しており、1999年の従業者シェアは88.6%に達しているとのことである。
 午後6時半から、札幌プリンスホテル国際パミール館で開催された札幌青年会議所主催の講演会「北海道経済再生への道筋」に出席する。講師は、オリックスの宮内義彦氏。リース、クレジット、保険など経営戦略を誤ればたちまち転落しそうな業界で成長を続けている企業グループのトップなので、直接話しているところを見たいものだと思っていたし、会場の国際パミール館にも興味があった。淡々とした語り口で、具体的な数字に裏付けられた理論展開はなかなか見事だった。特に印象に残った発言を数点挙げると、次のとおりである。「官による経済活動が日本経済の効率を悪くしている。」、「市場でチャンピオンとなるためには、自分が最も得意とするものに集中すること、すなわち選択と集中が必要だ。」、「北海道はこれまで官による需要に依存してきたが、これからは民による需要を開拓するしか生き残る途はない。」、「日本が生きていく途はサービス産業、その中でも技術に集中した高度医療や、製造業ではバイオなどいろいろある。」

 帰宅途中、北海道において、これから民による需要の開拓に転換できるだろうかと考える。なかなか展望が持てず、考え込んでしまった。


5月15日(木)

 午後1時から3時まで、文書管理システムの研修を受ける。1年半前に運用試験に参加していたのだが、そのときに比べて少しは良くなった。しかしながら、文書管理を紙ベースからペーパーレスに切り替えることは、かなりハードルが高いと思う。
 今日は、『道新Today』、『財界さっぽろ』など月刊誌の発売日である。『道新Today』は、今年の夏で廃刊になると聞いているが、たしかに道内版の月刊誌はオリジナルの記事が少なく、読んでもあまり面白いと思わないようになった。

 帰宅途中、本屋で名古屋の喫茶店について調べるが、あまりハッキリした情報がない。喫茶店以外だと、きしめん、味噌カツ、ウナギのひつまぶし、名古屋コーチンなど名物料理がいろいろ紹介されている。ラーメンとジンギスカンくらいしか名物料理のない札幌に比べて、流石に歴史と伝統を誇る名古屋は食文化でも格の違いがあるようだ。帰宅後、googleで検索すると、名古屋の喫茶店に関する掲示板が2件見つかったので早速情報提供を依頼する書き込みをした。どちらの掲示板も、ほぼ毎日書き込みがあるようなので、何らかの情報が得られるのではないかと期待する。


5月14日(水)

 昨夜は11時ころ寝たのだが、午前2時半ころ目が覚めてなかなか寝付けなかったので、先日購入した睡眠改善薬「ドリエル」を服用する。それでもしばらく目が冴えて寝付けなかったが、午前3時過ぎには眠りに入っていたらしく、気が付くと午前6時過ぎになっていた。「ドリエル」には習慣性はないそうだが、眠れないときに依存してしまいそうで気になるところである。
 計量経済学のテキストをほぼ一通りこなし、少し自身がついた。あとは、統計学的データ処理の方法を身に付けることができれば、今まで以上に精緻な分析ができるようになるはずだ。産業振興、雇用開発といっても、数字の裏付けを欠いた空理・空論では現実の問題に対応することはできない。客観的な事実こそが、現実を変える力を持つのだ。そうしたことを考えると、今は勉強する絶好の機会だと思う。



5月13日(火)  旭川市内田さん来訪

 『EXCELで学ぶ計量経済学』に紹介されているマクロモデルの確認がほぼ終わり、北海道版のマクロモデルに取りかかる目処がついた。しかしながら、基本的に被説明変数と説明変数の関係が理解できない式が含まれている上に、一部は対数化した式を用いているなどの問題があり、テキストをなぞって利用することはできても、自分でいろいろとアレンジして使える状態にはなかなか到達できそうにない。
 夕方旭川市の内田さんが訪ねてきたので、夜は、一緒に大丸8階のザ・ビュッフェで夕食。いつもは入店待ちの客が並んでいるのだが、午後5時40分過ぎに行ったのですぐに入店できた。バイキング形式でいろいろ選べるのは嬉しいのだが、少し食べ過ぎて気分が悪くなった。午後7時過ぎに7階のイノダ珈琲店に移動し、午後8時近くまで話し込む。内田さんは現在、産業振興を担当しているので、高率で推移する失業率や若者の就職難などについてかなり真剣な議論ができた。
 また、内田さんが今年8月下旬に、滋賀県大津市で開催される全国自治体学会に参加する予定とのことで、私も参加するつもりでいたので会場が琵琶湖畔であることなど情報が得られてありがたかった。


5月12日(月)

 昨夜は、睡眠改善薬「ドリエル」を服用した結果なのか、朝までぐっすりと眠ることができた。そんなに眠くなるわけでもないが、不思議とよく眠れるメカニズムには、暗示効果もあるような気がする。「昨夜はよく眠った」という安心感があるせいか、目覚めも心なしかさわやかで、寝不足のときの肌が脂った感じもない。
 仕事の方では、『社会福祉施設整備の分析に係る報告書』をようやく配り終えた。今回は、750部作成して、手元に残っているのは4部だけだから随分あちらこちらに配付したわけだ。
 5月9日(金)に厚生労働省から公表された、今春高校新卒者の就職率は、道内では、79.7%と初めて80%台を割り、過去最低を更新したという。大卒の就職内定率も79.0%とのことで、就職を希望した新卒者の10人に2人以上が就職できなかったことになる。本道のこれからを考えると、将来を担う若者が希望を持てない状況であるということは憂うべき事態だ。いくら努力しても認めてもらえない、何もできないと思ったら人間はやる気がなくなる。最近の若者に覇気がないと言われるのは、景気低迷に伴う深刻な就職難が根底にあるのではないだろうか。経済・雇用不安の下で社会全体に広がる無力感をいかにして打破していけるのか、それがこれからの本道のリーダーには求められるだろう。


5月11日(日)  札幌のまちづくりを考える会

 昨夜「フォーラム・札幌のまちづくりを考える」の際に回収したアンケートと参加者名簿の入力を頼まれたので、午前中は入力作業に没頭する。あまり大々的な宣伝もできなかったのだが、事務局の8名を除いて34名の参加があった。定員60名の会場だったから、参加者数は十分だったと思う。
 午後2時から6時過ぎまで、「札幌のまちづくりを考える会」に参加する。行財政改革、芸術文化・スポーツ振興、経済・雇用対策などについて話し合ったが、一般論的なことは言えても具体的な改善案となると、なかなか画期的なものは出てこない。大胆かつ実現性の高い政策を打ち出すためには、市政全般に関する幅広く深い知識が必要であることを痛感させられる。
 帰宅途中、ツルハ野幌店で睡眠改善薬「ドリエル」を購入する。もともとは風邪薬の副作用である催眠性を利用したもので、従来の睡眠薬と違って習慣性がないことから、年間の発売予定量を1ヶ月でクリアーし、爆発的に売れているらしい。1日1回2錠服用するものであり、6錠で千円なので1回当たり350円かかることになる。今晩早速試してみるつもりだが、もし効き目があるようなら、早く寝て翌朝早く起きる必要があるときや、旅行の最中などなかなか寝つけないときに利用しようと思う。


5月10日(土)  フォーラム・札幌のまちづくりを考える

 午前中、札チャレホームページのリニュアルにかかり切りとなる。ホームページの開設には、かなり集中的な作業が必要なため、メンテナンスが億劫になるくらいなので、大幅なリニュアルというのはなかなかできるものではない。実際、新規にホームページを立てるよりも大変なくらいだ。午前11時半ころになって、ようやく更新作業が完成した。
 午後6時少し前、札幌市民会館3階の6号会議室に着き、午後7時からの「フォーラム・札幌のまちづくりを考える」の準備を始める。札幌市長選の再選挙に出馬予定の上田文雄さんとMK氏の対談である。余り宣伝もできなかったので、どれくらいの参加者があるか心配していたが、事務局を除いて34名の参加があり、人数の面ではホッとした。内容的には、MK氏がしゃべりまくり、最後にはMK氏の独演会になってしまった。こんなMK氏だが、要するにまともな政治学者はこの手のフォーラムで名前を出したがらないので、結局MK氏の独壇場になるのである。ある意味、不可欠の人材とも言える。
 午後9時過ぎにフォーラムが終了してから、近くの居酒屋で地方自治土曜講座の打合せということになったが、札チャレホームページのリニュアル作業で疲れていたことと、MK氏の独演会をそれ以上聞く気になれなかったため、居酒屋の入り口で引き返して帰路についた。


5月9日(金)  健康診断

 いつもより46分早く、7時05分に野幌駅を発車する電車で出勤する。今日は、健康診断があるのだ。
 案内では8時半から受付のはずだが、例年8時半には会場が混んでいるため、今年は早めに会場に行った。7時50分に受付したのだが、既に大勢集まっており、受付番号は26番だった。8時10分に採尿、同20分血圧測定、9時5分採血、同10分聴力・心電図と進んで、最後にレントゲン撮影が終わったのは10時20分だった。全部で2時間半かかったわけである。
 健康診断は、年に1回のことだし、時間がかかるといっても午前中の時間が潰れるくらいのことなのだが、精神的な負担が大きいのは、採血や腹部レントゲン撮影などの苦痛ばかりでなく、いろいろと調べられたり指示されることが精神的に苦痛だからだろう。
 帰宅後、札幌チャレンジドのホームページをリニュアルする作業に没頭する。リニュアルの目標は、何と明日の正午なのだ。思い切って取り掛からないと、ホームページのリニュアルは難しいが、取りあえずトップページだけはリニュアルする目処がついたので少しホッとする。



5月8日(木)

 朝から雨が降っている。気温が低く、手袋が必要なほどである。
 4月13日(日)の投票日から3週間余り、今朝の北海道新聞を読むと、「検証・道知事選最前線」という特集が掲載されている。6回シリーズの第1回目で、今回は、磯田さんの選挙戦が中心。既成政党のしがらみと、磯田さん自身の理念に有権者を揺さぶるような明快さを欠いたことが、磯田さん支持の盛り上がりが欠ける要因となったとしている。 今回の知事選については、昨年末から年明けにかけて既成政の党利党略だけで候補者選びが進んでいた。そうした候補者選びに異議を唱えて急遽出馬を表明した磯田さんは、とても立派だったと思うし、地盤、看板、カバンのない中で、最後まで善戦したと思う。しかしながら、高い理想を掲げて行動するだけでは当選ラインに達する得票にはほど遠く、如何ともしがたい事実を見せつけられる結果となった。
 磯田さんのような理想に燃えた人物が去って、道庁は本当に寂しくなった。時のアセスメント、試される大地北海道キャンペーンなど、磯田さんがレールを敷いた道政改革路線はすっかり後退してしまい、経済再生を旗頭とする現実路線一辺倒になろうとしている。これから先を考えると、暗澹たる気持ちがする。



5月7日(水)

 午前中は、昨日印刷した報告書の配付に専念する。ホームページの更新情報を整理したりしているうちに、昼過ぎになってしまった。
 さて、今月24日(土)・25日(日)の両日、東海地方を旅行することにした。完全なプライベート旅行で、名古屋、岐阜、大垣、浜松、静岡の5都市を観光するつもりである。なぜ東海地方なのかと言えば、喫茶店のメッカだからである。名古屋のモーニングセットが安くてボリューム満点なのは有名だが、岐阜はそれ以上らしい。また、人口に対して喫茶店の数が最も多いのは静岡だと言われている。このホームページでも、名古屋の喫茶店について紹介しているが、長らく情報の更新もしていないため、東海地方の喫茶店文化を満喫してこようというわけだ。
 帰宅途中、大丸7階の紳士服オーダーコーナーでブレザーを受け取る。4月16(水)に、オーダーしたブレザーで、カジュアル用である。2着で6万円と、一般的なカジュアル用のブレザーに比べて高いが、試着してみると正にピッタリで、オーダー品はやはり高いだけのことはあると実感する。



5月6日(火)

 午前9時から『社会福祉施設整備の経済効果の分析に係る報告書』の印刷に取り掛かる。A4版74ページの冊子を720部という数なので、印刷だけで午前中いっぱいかかる。昼過ぎに執務室に戻ると、メールで問い合わせが2件きていたため、昼休みを潰して回答する。
 午後からは、帳合とホチキス止めを行う。印刷室の人にかなり手伝ってもらったが、部数が多いので午後5時過ぎになってようやく720部のホチキス止めが完了した。これを2回に分けて執務室に運んだ。予想以上に印刷作業がはかどったが、明日中には配付の方も一気に片付けたいので、午後8時過ぎまで残業する。本年度に入って、初めての残業だ。
 帰宅後メールチェックをすると、「フォーラム・札幌のまちづくりを考える」に関する連絡がきていた。5月10日(土)午後7時から9時まで、札幌市民会館で急遽開催することになり、大急ぎで準備を進めているのだ。北海道自治体学会の総会&政策シンポジウムの準備とも重なっており、少し気疲れしてしまう。



5月5日(月)

 札幌テレビ塔前の紀伊国屋書店で『日本の大停滞が終わる日』を購入する。内閣府経済社会総合研究所の原田泰氏の著書で、公共投資乗数の検証をしている点が面白いため購入した。
 午後2時から、カフェ・ラ・トゥールで「大都市政策を考える会」に出席する。この会にも、MK氏が遅れてやってきて、散々しゃべりまくった後、3時半ころ別件があるとのことで出ていった。その後、午後6時過ぎまで札幌市が取り組むべき経済対策などについて討論し、続きは来週11日(日)午後2時から行うことになった。
 その後、雪印パーラーで渡辺さん、田中さんと3人で少しだけ雑談するが、5月のスケジュールがビッシリ入ってしまい、全員疲れ気味である。
 帰宅後、水木氏から電話がかかってきたので、北朝鮮情勢などについて話しているうちに1時間近くたってしまう。



5月4日(日)

 7月4日(金)から7月13日(日)まで、全日空の全路線が片道1万円という超割が本日12時半から売り出しである。試しに12時半に電話をかけてみると、回線が混み合っていてつながらない。その後午後2時半過ぎまで繰り返し電話をかけたが、一向につながる気配がないので諦めてしまった。
 大丸8階の三省堂書店で、『節約したって不況は終わらない』を読む。ブックス&カフェで読もうと思ったのだが、かなり混んでいたので諦めて立ち読みする。大阪大学経済研究所の小野善康教授と経済学者などとの対談をまとめた本で、日本経済を長期低迷から脱却させるための具体策が討論されている。小野教授の意見は、失業率が高まり労働力が余っている現在こそ、政府が公共事業によって有効需要を創出してそれを活用すべきだというものである。この考え方が正しいとすれば、現在の政府が行っている財政赤字の縮小と金融機関の不良債権処理を中心とする財政政策は、どちらも根本的に誤っていることになる。
 これも今朝の新聞に紹介されていたことだが、戦後一貫して増加してきたわが国の人口も、2006年からは減少に転じ、その後は毎年60万人ずつ人口が減っていくと予測されている。労働力の余剰感が高まっている今日、人口が減少していくということは案外望ましい状況ではないだろうか。本道は、2001年をピークとして、既に人口が減少し始めているが、もし本道が2年前の人口であれば、先日公表された8.1%という失業率は、もっと厳しいものになったであろう。



5月3日(土)

 昨夜、ボイスレコーダーに録音した辛淑玉さんの講演を、夜中に繰り返し聴く。1時間余りの講演を、横になりながら3回聴いた。辛さんの発言は、マイノリティの視点が徹底しており、とても分かりやすい。昨年9月17日に北朝鮮による日本人拉致が明らかになって以降、在日の人々に対する悪質な嫌がらせが続いているという。いつの時代も、何か問題が発生すると弱い者、抵抗できない者がツケを払わされることになるのだが、辛さんの講演を聴かなければ、在日の人々が被害を受けていることに気が付かなかった。立場が違う人々の意見を聴くことは、極めて大切なのだと痛感する。
 午後3時ころ、札幌市東区の理容ベックで散髪。ここは、以前はよく行っていたのだが、顔そりの際に首筋を傷つけられて以降足が遠のいていた。久々に足を運ぶと、店内はきれいだし、理容師の技術も確かでなかなか良い店である。ただ、最近、カット&洗髪30分で2,000円という看板の出ている店をJR札幌駅近くで見つけたので、次回はその店を試してみようと思っている。


5月2日(金)  朝鮮半島の未来と私たち

 『社会福祉施設整備の経済効果の分析に係る報告書』については、原課の調整が終わり、連休明けの6日(火)に印刷する運びとなった。取り急ぎ10部余りコピーし、関係者に配付した。
 午後3時から、知事の定例記者会見があった。先日発表された1−3月の完全失業率8.1%についての認識を問われ、原課から報告を受けた事項として、JRタワーの開業効果で雇用を期待した主婦などが求職したものの、それ程仕事がなかったのではないかとの考え方を述べていたことが印象に残った。知事の定例記者会見は、これから毎週1回のペースで開催するとのことだ。果たしてこれから定着するかどうか、興味深い。
 午後6時半から、かでる2.7の大会議室で開催された講演会「朝鮮半島の未来と私たち」に参加する。講師の辛淑玉(しんすご)さんについては、深夜番組の「朝まで生討論」などで切れ味の鋭い語り口を聞いて、一度生でお話を聴きたいと思っていたのだ。生で聴いた辛さんは、迫力のある語り口で、1時間20分があっという間に過ぎてしまった。在日の視点で見た日本人の姿は、いろいろと考えさせられることが多かった。その中で、特に印象に残ったことを一つだけ挙げると、「日本と北朝鮮は双子の国」という視点である。何故かと言えば、両国は天皇(首領)を頂点とする世襲制の国であるからだそうだ。権力が世襲され、努力しても無駄だと感じると人々は無力感に陥る。両国とも経済改革を打ち出しているが上手く行かないのは、人々が無力感に陥っているからだという。もし、この指摘が当てはまっているとすれば、わが国の長引く経済低迷は、バブル崩壊後の調整過程が長引いているということなどではなく、経済的な活力の根本が崩壊しているのかも知れない。


5月1日(木)  マイノリティ・レポート

 今日から5月に入ったが、なかなか暖かくならない。
 お昼休みに、ボラナビ倶楽部へ色紙と封筒を届ける。これは、以前の在勤地で行っていた勉強会のために用意したもので、この先使う見込みがないため、活用してもらえそうなボラナビ倶楽部に寄付したのである。以前は、興味のあるテーマがあれば、気軽に勉強会を開催していたのだが、昨年辺りから億劫になってしまった。色紙や封筒を身辺から整理する気になったのは、自分自身の気力の衰えに起因するようで少し寂しい。
 今日は月に1回の「映画の日」なので、午後6時半から蠍座で「マイノリティ・レポート」を観る。舞台は21世紀半ばのアメリカ。犯罪の予知が可能になり、殺人犯は未然に防止されるようになった。しかしながら、果たして犯罪の予知は完璧なのか?ストーリーは、意外な方向に展開する。スピルバーグ監督の作品らしく、奇想天外な映像とグロテスクさとコミカルさが絶妙に溶け合っており、文句無く楽しむことができる。