日記:2003年6月
6月30日(月)
午前中、職場研修ということで学習会がある。昨年は、ビデオプロジェクターを使って講義を行ったのだが、前日から準備してなかなか苦労したことを思い出す。
昼休みに、JR札幌駅の方へ出かけていると、旭川市役所の内田さんからPHSに電話がかかってくる。出張で札幌に来ているので顔を出したいとのこと。大丸の地下でフレッシュ・オレンジジュースを買って職場に引き返し、一緒にオレンジジュースを飲みながら話をする。午後1時半から、JRタワーの「ホテル日航札幌」でIT関係の会議があるそうだ。
内田さんが帰って、オレンジジュースのコップを片付けていると、今度は富良野市役所の西野さんが訪ねてくる。西野さんとは、6月22日(日)に芽室町で一緒に飲んで、ホテルまで送って以来であるが、最近はしょっちゅう顔を合わせている。
午後6時15分から、I歯科医院で一昨日取れた詰め物の治療を受ける。一旦、取れた詰め物をはめて、交合紙で高さを確認してから削って、歯科用セメントで付け直すという簡単な治療だった。ただ、取れた詰め物をはめた際、しっかりはまっていない状態で交合紙をかんだためか詰め物の高さが低く削られてしまい、かみ合わせが狂って調子が良くない。これまで3年間、歯石を取ってもらっているので疑いたくはないが、詰め物や根の治療は大丈夫なのだろうか。今後のこともあるので、もう少し様子を見たい。
治療が終わってから、JR札幌駅北口の北海道環境サポートセンターで、環境セミナー「炭素税ってなんだろう」に出席する。北海道グリーンファンドでは、来年、石狩市に4基目となる市民風車を建設するそうだ。なかなか楽しみな取り組みである。
6月29日(日)
今年は、やや雨が少なく農産物の生育に悪影響が出ることが懸念されているほどなのだが、今日は朝から雨が降っており、気温も上がらず膚寒く感じるほどである。6月23日(月)に芽室町から帰って来る途中クラッチ滑りを起こして車を修理に出していることもあり、今日は江別市内で過ごすことにする。
今朝の道新のトップニュースは、札幌に本社がある東日本フェリーが会社更生法の適用を申請することになったというニュースである。グループ会社を含めた負債総額は907億円で、日本政策投資銀行や北洋銀行などが大口の債権者らしい。函館〜青森、苫小牧〜大洗など北海道と本州を結ぶ主要航路を持っており、当面フェリーの運航は続けるとのことだが、不採算航路は切り捨てざるを得ないだろう。特に、室蘭港からの航路は赤字幅が大きいといわれており、室蘭市の衰退に拍車がかかるおそれが強い。
ヨーカドーで、ストライプ柄のネクタイを3本購入する。昨日、大丸で購入したストライプ柄に加えて、元々持っているものもあるので、週明けからは日替わりでストライプ柄のネクタイを披露することができる。ストライプ柄といっても、様々なバリエーションがあるが、白〜黄色の地に太いストライプが入った明るいタイプのものが私の好みである。南の海に生息する海蛇は、猛毒を持っていることを誇示するために鮮やかな縞模様で全身を覆っているが、鮮やかなストライプ柄のネクタイは海蛇のようで、思わずウキウキしてしまう。
6月28日(土) 「心中天網島」を観る
朝8時半ころ、奥歯の詰め物が取れたので、3年前から行きつけのI歯科医院に電話するが、今日は予約が一杯とのことで、6月30日(月)の午後6時15分から受診することにする。I歯科医院には1〜3ヶ月間隔で定期検診を受けているのだが、詰め物を取り替えるのは今回が初めてなので、どのような治療になるか興味深い。
10時過ぎにセンチュリーロイヤルホテル1階の理容室で散髪。場所が便利なので、一度試して、良ければ行きつけにしようかと思っていたのだが、全体に大雑把な感じで期待はずれだった。
正午過ぎから、蠍座で「心中天網島」を観る。近松門左衛門作の浄瑠璃がベースの作品で、遊女と客の悲恋物語である。全体的に暗い作品で、気が滅入る。最後の方は、早く終わらないかと時計を見ていた。
大丸6階の紳士服コーナーで、ダークグレーのスーツをオーダーした。この春、ここでオーダーしたスーツが気に入ったので、これから順次オーダーして行きたい。ついでに、今年流行しているストライプ柄のネクタイも購入した。様々なストライプ柄のネクタイの中から、大丸ブランド(トロージャン)の鮮やかなものが特に気に入ったので迷わず選ぶことができた。
6月27日(金) 送別会
朝、メールを開くと、地方自治土曜講座の実行委員会がひどいことになっている。ブックレットの問題に加えて、実行委員会の意見調整、一部受講態度が悪い受講生への不満など様々な問題が噴出してきている。地方自治土曜講座は、昨年から北海道町村会が事業を手放し、実行委員会形式で運営しているのだが、責任の所在があいまいになって混乱が生じている。特に、実行委員長のMK先生が、自分の勝手な思惑で出版記念会を開催させたりブックレットの発行をごり押ししたりするのでイヤ気がさしているのだ。昨年、北海道町村会が手を引いたとき、「地方自治」に関する学習の場がなくなってしまうことを惜しんだ有志が集まって実行委員会を結成し、地方自治土曜講座を継続しているわけだが、今年は第1回目からこのような状況で果たして来年はあるのかと思ってしまう。
午後6時から、職場の送別会に出席する。会場のホテルロイトン札幌は、10年ほど前にコンベンション専用ホテルとしてオープンした。バブル崩壊後、コンベンションだけでは厳しいだろうと思っていたが、経営危機の話も聞かないので何とかやっているようだ。交通アクセスが若干不便なものの、なかなか広々として快適なホテルである。午後8時に送別会終了後、知人と午後10時ころまで札幌駅北口のドトールコーヒーで話し込む。
6月26日(木) 「切腹」を観る
朝、札幌駅高架下のドトールコーヒーでアメリカンコーヒーをいただく。今日明日は、感謝デーチケット(11回分)が1,620円で買える。このチケットを使えば、1杯当たり147円という安さになる。札幌駅付近の3店舗で使えることも、電車通勤の私にはありがたいことである。
仕事の方は、午前中は外勤。午後からは打合せや来客で、一日がアッという間に過ぎてしまった。それにしても、先週末を芽室町で過ごしたことがきっかけで、自分が案外「道東」を知らないことに気付いた。機会があれば、道東に暮らしてみたいものだ。
午後6時40分から、蠍座で「切腹」を観る。日本映画史上、伝説的な名画で、「切腹」というタイトルそのままに鮮烈な印象が残る作品だ。古典的名作といわれる日本映画は、時代物の暗い作品が多いが、これもそうした作品の一つである。「切腹」という武士道を象徴する行為と、藩の体面を保つことだけに汲々とする人々。組織とは、人間のプライドとは何だろうと考えさせられる作品で、切ない思いに囚われる人も多いだろう。
6月25日(水)
いつもより20分早く自宅を出て、札幌地下街の「プロント」でモーニングコーヒーをいただく。苦いばかりのエスプレッソタイプで、あまり美味しいとは思わない。
昨日、健康診断の結果が出たのだが、尿酸値がやや高く「要観察」となったので、水分補給を心がけることにする。尿酸値が高いと、「痛風」になるおそれがあるようだ。
6月21日(土)に本年度第1回目の土曜講座が開催された。私は出席しなかったのだが、200名程度の参加者があり、まあまあの滑り出しだったようだ。しかし、講座の内容をまとめたブックレット発行の件で、またもや一悶着が起こっている。原因は、MK先生が1回の講座につき1冊発行する予定のブックレットを、午前と午後に分けて2冊発行するよう言い張っているためである。予算的にも不可能なので事務局の方では困り果てているのだが、例によって自分の思い通りにならないと怒り出す方なので手が付けられないのだ。本当に困ったものだ。
6月24日(火)
昨日は一日年休を取ったため、午前中は溜まった仕事の片付けに追われる。昨年仕上げた分析が、今になって反響を得ている感じだ。
また、以前からホームページ作成のお手伝いなどをしているAさんからアクロバットリーダーの再インストールを頼まれたので、昼休みに作業したが、ハードディスクの空き容量が不足しているためアクロバットリーダーのインストールができないことが分かったので、後は自分でやってもらうことにする。幸い、午後になって、ご本人から「できました。」との連絡があってホッと一息ついた。
午後6時40分から、蠍座で「切腹」を観るつもりだったが。寝不足が続いているため、早めに帰宅して十分に睡眠をとることにする。
6月23日(月)
朝6時に起床し、部屋代(1泊朝食付きで3,990円)を支払う。部屋代を支払っていると、逢坂町長がロビーに出てきて、芽室町の西科さんを待っている。開発期成会の要望のため、朝6時50分にJR芽室駅を出発する特急で札幌に向かうそうだ。6時半に西科さんが車で迎えにきたので、玄関先で見送りをする。
私の方は、佐藤克廣先生を乗せて札幌まで送ることにしたため、朝9時に出発するまでゆっくり過ごすことができた。7時にレストランで朝食をとってから周辺を歩くと、駐車場はパークゴルフの客で一杯になっている。
9時に宿を出発し、日勝峠を越えて夕張から高速道路に入る。輪厚パーキングエリアで昼食をとり、午後1時10分ころ佐藤先生のお宅に着いた。4時間あまり、いろいろなお話をすることができてとても参考になった。先生のお宅は、「札幌芸術の森」を望む丘の南向き斜面にあり、洋館風の白壁が美しい建物である。3年間、札幌市内をあちらこちら見て歩いた結果最終的に決めたそうだ。
先生とお宅に送り届けてから、二十四軒のパールモンドールでケーキセットをいただいてから、一旦帰宅する。どうもクラッチ板がすり減っているようで、アクセルをふかしてもエンジンの動力が駆動輪に伝わりにくい感じなので修理に出すことにする。
昨夜は4時間しか寝ておらず、2日間で700キロメートルになる長距離ドライブで疲れたため、入浴してから早めに寝ようかと思っていると、田中栄治さんから電話がかかってくる。「地域市場創造委員会」の第1回会合を開いているため、ポールスターに来てほしいとのこと。午後7時34分JR野幌駅発の快速電車に乗って、8時前にポールスター1階のラウンジに着く。田中栄治さん、嶋田浩彦さん、廣田まゆみさんと4人で、午後9時半過ぎまで地域経済の活性化策についてアイデアを出し合う。その後、白木屋で軽く一杯やってから午後10時52分札幌駅発の電車で帰宅する。結局、睡眠不足の解消を図ることはできなかった。
6月22日(日) 芽室町まちづくり講座
朝8時25分に自宅を車で出発し、狩勝峠を通って正午過ぎ「新得空想の森映画祭」の会場となっている新得町の新内ホールに立ち寄る。ちょうどお昼だったので、自然酵母発酵パンとコーヒーをいただく。自然の中で手づくりの食べ物をいただくと、「とにかく食べ物さえ自給できれば人生何とかなる。」といった気持ちになる。
12時半過ぎに新内ホールを出て、12時50分ころ清水インターチェンジから道東自動車道に乗り入れ、6月8日に開通したばかりの足寄インターチェンジで降りて午後2時半ころ陸別町に着く。道の駅オーロラタウン陸別に入ると、「関寛斎」の資料室があったので入場料200円を払って入る。陸別町開基の祖「関寛斎」は、40年間徳島で町医者として働いた後、明治35年72歳のとき斗満原野(現陸別町)の開拓を始めた。それから10年間開拓を続けた後、82歳でモルヒネをあおって自殺している。壮絶な生涯には、感じさせられるものがあった。
午後3時半過ぎに陸別町を出発し、国道241号線を通って芽室町へ向う。午後5時ころ芽室町の中央公民館に到着し、午後5時半から開催された「芽室町まちづくり講座」に参加する。テーマは「まちづくり基本条例」で、北海学園大学の佐藤克廣教授とニセコ町の逢坂誠二町長が講師である。逢坂町長は、まちづくり基本条例はニセコ町の自治のあり方をそのまま条例にしたものだという。自治のキーワードは情報公開と住民参加であるが、ニセコ町のまちづくり基本条例は情報公開や住民参加の取組みを進めた成果として、自然発生的に生まれたものであると思う。
午後8時半に講座が終了してから、講師と芽室町職員の懇親会に参加させてもらった。逢坂町長の下ネタは意外だった。地方自治の世界ではオピニオンリーダーとして注目されているが、妙に神格化する方がおかしいだろう。午後10時半ころ一次会が終わり、スナック「アムール」で開催された二次会に参加する。午前0時に散会し、国民宿舎「新嵐山荘」にチェックインしたのは午前0時半を過ぎていた。ありがたいことに24時間入浴可能なので、入浴して汗を流し、午前2時ころ就寝する。
6月21日(土)
今日は2003年度地方自治土曜講座の第1回目である。朝10時開講なので、会場の北海学園大学へ行くなら9時前には自宅を出なければならないのだが、明日は朝から十勝方面へ長距離ドライブなので今日はゆっくり休むことにする。
明日のドライブを控え、昼過ぎに札幌新道沿いのガソリンスタンド「ガール」で満タンにしておく。現在、レギュラーガソリンの値段は、安売り店でも1リットル当たり96円だが、ここは、93円と安い。明日は、朝8時前に出発し、「新得空想の森映画祭」の会場に立ち寄ってから道東自動車道を使って、清水インター〜足寄・本別インター間を走り、陸別町へ行こうと思っている。夕方4時には芽室町に着いて、国民宿舎にチェックインしてから中央公民館で開催される「芽室町まちづくり講座」を聴講する予定だ。
道東を日帰りで周ることは不可能であり、住んでみなければ十分に満喫することはできないだろう。私は、できることなら道東に暮らしてみたいと思っている。明日がとても楽しみだ。
6月20日(金)
昨夜は熟睡できたため寝覚めが良い。いつもより早く自宅を出て、JR札幌駅ガード下のドトールコーヒーでモーニングコーヒーをいただく。ここは、出勤客の流れから少し外れているため、朝は混まないので落ち着いた雰囲気を味わうことができる。
美幌地区農業改良普及センターから依頼を受けていた、美幌地区3町(女満別町、美幌町、津別町)における農業の経済的位置付けに関する分析については、経済波及効果の計算が終わり、あとは国勢調査の就業人口などを付加する段階になった。
札幌市の上田市長が住民投票制度を盛り込んだ「行政基本条例」の検討を公表し、「行政基本条例」について興味がわいてきた。考えてみれば、憲法に定められている地方自治の規定は「地方自治の本旨に基づきこれを行う」といった漠然としたものだし、地方自治法は地方公共団体の運営マニュアルのようなものであり、住民参加や協動といった新たな状況に対応していない。ニセコ町の「まちづくり基本条例」のように、自治の理念やまちづくりのあり方について、自治体と住民が議論を重ねて作り上げることができれば、これまでの「おまかせ民主主義」から脱却するための絶好の機会になると思う。北海道自治体学会として「行政基本条例」をテーマにシンポジウムを開催するなど、具体的な活動に取り組めないか考えてみたい。
6月19日(木) シルクロードの会
午後6時から、かでる2.7で開催された「シルクロードの会」に参加する。講師は、国士舘大学21世紀アジア学部の濱田英作教授。1993年ころ、道新情報研究所の木村篤子さんなどが世話役になって開催していた「メセナを考える小さな会」の例会で知り合った方で、当時は静修女子大学(現在は札幌国際大学)人文社会学部の助教授だった。実に博識で、学識があることの素晴らしさを感じさせてくれた方である。この濱田氏が最近ネット検索をしていて偶然このホームページにたどり着き、私にメールをくれたことから「シルクロードの会」に出席することになった。長い歴史と広大な地域にまたがる「シルクロード」に想いを巡らすと、日常の些細な出来事に囚われている自分がいかにもちっぽけな存在に思える。
午後8時に講演が終わってから、帰路に向かう道すがらお話をする機会があった。本当は、今日のわが国や北海道の位置付けや今後の展望などをうかがいたかったのだが、それは次の機会にしよう。
帰宅途中、JR野幌駅前のサンクスでワインを買って帰る。ワインは、西域を感じさせる飲み物だ。「葡萄の美酒、夜光の杯、飲まんと欲すれば、琵琶馬上に催す・・・。」少々のワインが効いたのか、朝までぐっすり眠ることができた。
6月18日(水) 「行政コストと経営を考える」
今朝の新聞によれば、札幌市長の上田文雄さんが住民投票を盛り込んだ行政基本条例の制定に取り組むそうだ。また、自転車通勤をすることや産業振興のため「さっぽろブランド」の創出に取り組むなど、上田カラーが打ち出されている。住基ネットの選択制移行問題を含め、どんどん新しい取組みを進めてほしい。現在のわが国、とりわけ北海道を暗くしているのは、既存の制度ががっちり固まってしまい「どんなにがんばっても無駄だ」という諦めが人々の心の中に広がっているためではないかと思う。市長が変われば仕事のやり方も、人々の意識も変わることを示してほしいと思う。
午後6時半から、札幌市役所本庁舎12階の会議室で開催された「行政経営とコストを考える」に出席する。講師の南学氏は静岡文化芸術大学の助教授で、元横浜市職員である。以前は、私も2カ月に開けず勉強会を開いてきたが、昨年からは開催する意欲が減退してしまった。手伝ってくれるメンバーが転勤でちりじりになったせいもあるが、全体的に自主研究グループ活動が低調になってきているようだ。地方自治土曜講座も一時期は全道各地に広がったが、昨年からは札幌市内だけになった。札幌市役所の勉強会がきっかけとなって、もう一度自治体職員の間に自主研究グループ活動に取り組む意欲が高まってくることを期待したい。
6月17日(火)
トマムリゾートのデベロッパーとして知られる関兵精麦が、昨日民事再生法の適用を申請した。負債総額は674億円という膨大なものである。占冠村民1,800人のうち、トマムリゾートの従業員が600人ということだから、もし閉鎖ということにでもなれば村の存続に関わる大問題である。トマムリゾートは、平常通り運営されるそうだが、イメージダウンは避けられないだろうし、今後経営の建て直しがうまく行くかどうか、目が離せない。昨日は、三笠市民生協が解散を発表しており、地域経済にとって本当に厳しい状況が続いている。
出勤途中、蘭越町の村田さんと出会う。最初に彼と出会ったのは、平成元年のことなのでもう15年になる。初めて会ったころは、彼も20代だったのではないだろうか。月日が経つのは本当に早いものだ。
帰宅途中、『豊かさとは何か』(暉峻淑子著)を買って読む。バブル期の1989年に出版された本で、カネとモノがあふれていながら本当の豊かさとはほど遠い日本の現実を指摘し、真に豊かな社会への道をさぐっている。特に問題としているのは、労働時間の長さである。この本が世に出てから14年になるが、わが国の姿が真の豊かさに近づいているような気がしない。むしろ、長引く経済低迷は、わが国の活力を根底から失わせつつあるように思う。いったい、どうしたものだろう。
6月16日(月)
最近1年間、計量経済分析の参考資料をいろいろ買ってきたが、その中から今後職場で参考になると思われる本を5冊だけ購入してもらうことになった。合わせて1万5千円程度だが、周囲からは「随分勉強してるね。」と言われる。この程度では、とても勉強しているうちに入らないと思うのだが、苦笑するしかない。
今朝の北海道新聞社説に紹介されていたが、国民生活白書によると、15歳から34歳までの人のうち学生と主婦を除いて、定職につかずアルバイトやパート暮らしをしていたり、無職の人は2001年で417万人に上り、1990年の2倍以上になり、若者人口のうち21・2%と、実に5人に1人にまでなっているという。政府は、若者層の創業を後押しするNPO法人など中核組織を全国各地につくり、運営費の一部を補助する方針でいるとのことだ。しかしながら、創業をやり遂げるだけの意欲とノウハウのある人材なら、政府の後押しなどそれ程必要としないだろう。むしろ、消極的な引きこもりタイプの若者たちの意欲や能力を引き出す仕組みが必要ではないだろうか。その意味では、先週見てきたNPO法人ニュースタート事務局の取組みに心惹かれるものがある。NPO法人ニュースタート事務局の活動について札幌で話を聞く機会を設けることができないか、ダメ元でメールを送ってみた。
なぜ、引きこもりの若者たちが気になるかと言えば、私自身、生まれるのが20年遅ければ引きこもりになったと思うからである。昨今の厳しい就職状況では、即戦力になりそうな世間慣れした若者でなければ就職戦線を勝ち抜くことができそうにない。いつの時代もそうだが、現代の若者たちも生きづらい世の中を生きているのである。
帰宅途中、環境問題の勉強会で知り合った吉田さんと出合ったので、イノダ珈琲店で話し込む。2年前、北7条東5丁目にマンションを購入し、JR札幌駅周辺が生活範囲になっているそうだ。独自の生活観についてお話しをうかがうことができて、なかなか勉強になった。
6月15日(日) 「生まれ出づる悩み」と木田金次郎
朝からよく晴れていたが、気温はそれほど上がらず膚寒い一日だった。
朝のテレビ番組で、札幌市の上田市長が愛読書として大江健三郎の『鎖国してはならない』を紹介していたので、旭屋書店で見つけてザッと目を通したが、抽象的な表現が多く買って読む気になれなかった。その代わりに、『「生まれ出づる悩み」と私』(木田金次郎著)を購入した。
木田金次郎は、有島武郎の『生まれ出づる悩み』のモデルとして知られる岩内出身の画家である。その木田金次郎が、有島武郎との出会い、道内各地の情景などを綴ったエッセイ集である。私は、岩内の木田金次郎美術館には2〜3度足を運んだことがある。あまり上手な絵とは思えず、『生まれ出づる悩み』のモデルとなったことで実力以上に有名になった画家ではないかと感じていた。しかしながら、この本を読んで木田金次郎という画家が、決して小説のモデルとなったことを利用するような人物ではなく、岩内の厳しい自然と向き合う中から自分ならではの本物の芸術を追求していたことが理解できた。奥付を見ると1994年8月に出版されているが、今まで全く目にしたことがなかった。思いがけず、心の励みになる素晴らしいエッセイ集にめぐり合うことができてラッキーだった。
6月14日(土)
先週末は初夏の訪れを感じさせる好天だったが、今日は春先のように涼しい一日だった。今週末は、特に用事が入っていないのでゆっくり過ごすことができる。せいぜい、新装オープンした教育文化会館で映画『在日』」を観るつもりだが、昼過ぎになっても寝起きのような感じで頭がスッキリしない状態だったので、できるだけ休養することにする。
札幌大通地下街の「東亜珈琲館」でフレッシュアップルジュースをいただく。コーヒーにしなかったのは、少しカフェインを抜いてみたいと思ったからだ。アップルジュースは、濃縮還元の製品が大量に出回っているためどこで飲んでも同じようなものだが、さすがにフレッシュというだけあって、ジューサーで絞りたてらしくアップルジュースの概念を覆す美味しさだった。
午後5時から、札幌市長再選挙の特集番組を観る。上田市長の選挙戦を支えた西野町内会メンバーの活動を中心に紹介しており、今回の選挙戦についてはNPO関係者だけでなく地元住民も一生懸命に取り組んでいたことを初めて知った。上田市長には、是非ともこれらの人々の期待に応えてほしいものだ。
6月13日(金)
朝10時から、課長の新任あいさつに同行し、札幌駅北口の第1合同庁舎へ。開発局、財務局、経済産業局とまわってみるとそれぞれの役所カラーがかなり違うことが分かって面白かった。
昼過ぎに、女満別町の平田さんと東川町の藤田さんが訪ねてくる。年休を取って、組合関係の出張だという。市町村職員にとって、組合の会議は来札の機会になっている面があるようだ。平田さんは、6月22日(日)に芽室町まちづくり講演会に参加するという。実は、私も芽室町の西科さんから「泊まりがけでどうぞ。」と誘われているので、23日(月)は午前中年休を取って参加することにする。西科さんに連絡し、芽室町内に宿を用意していただくことになった。
帰宅後メールチェックすると、このホームページへの2万アクセス目をゲットした今川さんに贈呈した記念品が、昨日届いたようだ。来年には3万アクセス目の記念品贈呈ができるだろうか?
6月12日(木)
昨日は、朝早くから夜遅くまで活動し、午前1時過ぎに寝たのだが、一日中パソコンを使っていたのとは違ってそれ程疲れが残っていない。しばらくパソコンを使わずに生活できれば、骨休めになるような気がする。
出勤してメールチェックをすると、経済分析に関する相談や資料を送ってほしいといったメールが入っているし、さらに電話での相談もあってなかなか忙しい。中には、何のためだか釈然としないものもあるが、いろいろと相談があるということは、何かの役に立っているのだろう。
6月11日(水) 日帰りで上京
朝6時21分、JR野幌駅発の電車で新千歳空港へ向い、8時10分発のエア・ドゥ12便で羽田空港へ。9時40分に羽田空港に着いたが、昼過ぎまで少し時間があったためNPO法人ニュースタートが運営する喫茶店「縁側」で手作りスパゲティーミートソース(600円)とコーヒー(250円)をいただく。ここは、ひきこもりの若者たちが接客をとおして社会と交流する場である。たしかに店員の接客はぎこちないが、広々とした明るい店でとても居心地が良かった。札幌にこんな店があれば、ときどきは足を運びたいと思う。
昼過ぎから日本橋の東洋経済新報社で経済分析用ソフト「エコノメイト」の講習を受ける。これは、各種の経済データを組み合わせて方程式の体系を作り、経済分析のツールとするためのソフトだ。産業連関分析については、かなり習熟したので、もう少し違ったレベルの経済分析手法を身につけたいと思っている。北海道の人口は、98年をピークとして減少に転じており、間もなく人口減少という現実に立って社会政策の制度設計をしなければならなくなる。そのときには、正確な人口予測とともに、経済予測のツールが必要になるだろう。今のうちに、ノウハウを蓄積しておきたいと考えている。
帰りのエア・ドゥ23便は、新千歳空港が霧のため着陸できない場合は、羽田空港へ引き返すという条件付きのフライトだ。定刻よりも少し遅れたが、新千歳空港に着陸したしたときは、ホッとした。
6月10日(火) 職場の懇親会
朝、北大の神原教授から電話があり、北海道自治体学会の運営委員会を7月5日(土)午後2時から開催することに決定した。早速、会場を探したが、かでる2.7は既に満員、北海道町村会の特別職サロンも狭くなって使えないとのことで、北海道環境サポートセンターの多目的ホールをあたってみたところ、何とか会場が確保できてホッとする。それから各運営委員に連絡するが、40名近い人数なのでメールで連絡できる方が多いのはありがたい。
午後6時から、職場の懇親会に出席。会場は、イタリアレストラン「クッチーナ・ディ・イタリア」(南4西3)。3,300円(税込み)で飲み放題付きは安い。場所が職場に近ければ、愛用したいところだ。
6月9日(月)
10時過ぎに道新のY記者が訪ねてくる。人口減少が本道経済に及ぼす影響を知りたいとのこと。今年に入ってからずっと調べているテーマなので、把握している範囲で情報提供する。最近、朝日新聞が「人口減少社会の衝撃」をシリーズで特集していることもあり、人口減少という新たな問題への懸念が人々の間に芽生えてきていると思う。現在は、少子・高齢化問題として一部取り上げられている人口問題が、今後は幅広く人口減少問題として対策が迫られることになるだろう。これまで誰も指摘していないが、住民基本台帳人口の推移でみる限り、北海道の人口は98年をピークとして既に減少に転じており、毎月対前年8千人のペースで減少している。今年3月末現在の住民基本台帳人口は566万人だが、住民基本台帳人口は国勢調査の人口に比べて3〜4万人多く出る傾向にあるので、国勢調査ベースなら既に北海道の人口は560万人そこそこになっているはずだ。かっては、「570万道民」と言われたが、2005年(平成17年)国勢調査の結果が公表された後は「560万道民」と言わないと嘘になるだろう。
帰宅後、ニュースを見ると、上田文雄さんは、マスコミのインタビューに答える形でいろいろな取り組みを発表しはじめている。住基ネットへの接続を選択制にすること、助役など特別職に民間出身者を起用する可能性もあること、市役所改革案を民間の第三者機関に委ねるなど。あまり話題になっていないが、上田文雄さんは平成12年の夏、泊原発3号機の建設を堀知事が容認したことに異議を唱えて、道庁東玄関前でただ一人ハンガーストライキを行っている。普通のオトナがやらないことを敢えて行う、一種型破りな人物なのだ。長野県の田中康夫知事のような、大胆な言動をしてくれるのではないかと、私は密かに期待している。
6月8日(日) 札幌市長に上田文雄さんが当選
午後2時過ぎ、三省堂書店で『わたしたちのまちの憲法』を購入する。2000年12月に制定されたニセコ町の「まちづくり基本条例」を取り上げながら、本道の自治体における学習と連携の取り組みを紹介した本である。
今日は、札幌市長選再選挙の投票日である。元々再選挙である上に、YOSAKOIソーラン祭りの最終日に当たっており投票率の低下が心配されていたが、やはり投票率は46.38%にとどまった。午後8時に投票が締め切られ、午後9時から開票速報が始まった。午後10時40分ころから報道各社が上田文雄さんに当選確実を出し始め、上田文雄さんが札幌市長に当選した。最終的には上田文雄さん28万2千票余り、次点の石崎岳さんは25万6千票余りだったから2万6千票程度の差があったわけだ。
市民派を標榜する上田文雄さんが、今後どのような形で市民が主役の札幌市政を実現していくのか、とても興味深い。
6月7日(土) YOSAKOIソーラン祭り道庁会場
昼近くに、YOSAKOIソーラン祭り道庁会場を見に行く。98年から昨年まで5回、会場の実行委員として手伝ったのだが、今回は実行委員会に入らなかった。YOSAKOIソーラン祭りの各会場は、地元の商店街などが中心となって実行委員会を結成して運営し、協賛金なども集めている。しかし、道庁会場は、全くのボランティアで支えられておりお金がない。しかしながら、観光地としても名高い道庁赤レンガ庁舎前で踊れるということで人気があり、YOSAKOIソーラン祭り実行委員会(本部)でも特に気をつかってくれて、最初のころは長谷川岳さんも打合せの会場に顔を出してくれたものだ。ところが、ここ数年は長谷川岳さんの姿を見かけたことがなく、本部の財政難を理由に、昨年は鏡割り用の樽酒が支給されなくなり、今年は音響設備も準備できないとのことで、地方車(じかたしゃ)が派遣されるというようにだんだん本部のフォローがなくなってきた。観客も、以前に比べて確実に減ってきている。
ステラプレイス5階の旭屋書店で『逢坂誠二の決断』を買う。北海道自治体学会の会員でニセコ町長の逢坂誠二を取り上げた本で、坂本龍一や香山リカとの対談をとおして逢坂さんの人物や考え方を知ることができる。逢坂さんの父親は青森の人で、大阪でサラリーマンをやっていたのだがニセコの景観にひかれて昭和33年にニセコにやってきてタバコや酒を扱う商売をはじめた。昭和34年に逢坂さんが生まれた直後に母親が病気で3〜4年も入院した。逢坂さんは、小学校1年生のときから朝5時に起きてヤクルトや牛乳の配達をし、3年生のときからは集金もやっていたそうだ。今でも朝6時10分には町長室に入って仕事をしてるという。年齢の割には珍しい苦労人だし、既成観念から超越した自分の考え方を持っている。
午後7時45分に札幌市役所前で、札幌市長の再選挙に立候補している上田文雄さんの最終演説を聞きに行く。上田文雄さんはNPOサポートセンターの理事長でもあり、大勢のNPO関係者が選挙運動の手伝いをしているため、幟を持ったり手を振ったりしているメンバーの多くは顔見知りだ。「NPOの必要性、それは民主主義であり自治の問題である。それを分かる人間でなければNPOを語る資格はない。」という言葉が特に印象的だった。市民活動の代表者が首長になれば、市政を本当に住民に身近なものに変えることができるのか。それを一度見てみたいものだ。
6月6日(金)
6月1日(日)に、北海道自治体学会の総会が終わり、名実共に新年度がスタートした気がする。新しい運営委員をメーリングリストに登録し、これから1年間の活動を組み立てて行く。北海道自治体学会の設立総会は、95年7月8日にニセコ町で開催された。それから9年が経過し、スタート当初の意気込みだけでは支え切れない様々な問題に直面している。これは、北海道自治体学会に限らず、どのような組織でも活動期間が長くなってくると必ず発生する問題である。来年度は、設立10周年記念事業を予定しており、本年度から準備に取りかかることになっているのだが、それをきっかけに心機一転を図ることができればと考えている。10周年記念誌を発行し、毎年秋に道内各地で持ち回りで開催している北海道自治体学会フォーラムの席上、記念式典を行ってはどうかと考えたりしているが、具体的な取組みは来月早々にも開催する運営委員会で話し合いたいと思っている。
夕方、YOSAKOIソーラン祭り大通会場を見に行く。今年は、ビアガーデンや売店が目立つが、あまりお客さんが入っていないように見える。YOSAKOIソーラン祭りも今年で12回目となり、いろいろな面で過渡期にあるのではないだろうか。
6月5日(木) 地方自治土曜講座事務処理
夜中に「ごちボラ」を使って2万アクセス達成者に記念品を贈呈しようとしたが、操作ミスで自分あてに送られることになってしまった。実は、昨年の暮れにも同じミスで大慌てした経験があるのだが、どうもやり方が分からない。
午後6時からボラナビ事務所で、地方自治土曜講座の事務処理を行う。名簿と入金状況をチェックし、入金が確認できた方には受講票を送り、入金が確認できなかった方には早めに料金を払い込むようFAXで案内する作業を行った。今回は、長谷部さんをはじめ7名集まったので、午後9時過ぎに作業を終えることができた。
JR札幌駅へ向いながら、田中栄治さんから7日(土)・8日(日)のYOSAKOIソーラン祭り道庁会場の準備状況を聞く。実行委員会の資金難で、昨年は樽酒の差し入れがなくなったが、今年は音響設備もなくなり、地方車が入れ替わりで来るようだが、YOSAKOIソーラン祭りはどうしてお金がないのだろう?昨年は、手伝いの若者が大勢集まったため、最後は断わったほどだが、今年の説明会はほとんど人が集まらなかったそうだ。
6月4日(水) YOSAKOIソーラン祭りスタート
昨夜は、11時ころ帰宅してから2万アクセス達成記念の関係でメーリングリストに情報を流したり、ホームページの更新作業を行ったりしたため寝不足気味である。JR野幌駅まで急ぐのが面倒で、タクシーを使ってしまった。江別ハイヤーは、初乗りが320円と安いのだが、それはあくまでも短距離のことで、走るうちに料金はどんどん上がって行く。「安い!ラッキー!」と思わせて、しっかり元を取る上手い商売である。
さて、今日から8日(日)までの5日間、YOSAKOIソーラン祭りが開催される。1992年に始まった祭りだから、今年はもう12回目になる。年々派手になり、最初に見たときのような素朴さはないが、それでも何かの祭りが始まるというだけでウキウキする。帰宅途中、大通公園の会場をのぞいてみると、若者たちが大勢集まっている。何かの全力で取り組み、そこで自分が持っているエネルギーを発散したいという思いは、若者たちの多くが理屈抜きで持っているものだろう。騒音がうるさい、踊り子のマナーが悪いといった批判はあるが、いつの時代も変わらない若者たちの熱意を評価したい。
6月3日(火) 2万アクセス達成
午前1時ころアクセスカウンターをチェックすると、あと38件で2万アクセスというところまできたいた。このホームページのアクセス件数は、毎日平均して30〜40なので、今日中にも2万アクセス達成が予想された。2万アクセス目の方には記念品を贈呈することにしていたが、せっかくならNPO関係者に贈呈したいと思って、NPOメーリングリストに投稿しておいた。
夕方、ボラナビ事務所で地方自治土曜講座の事務処理を行った。講座の受講者希望者は既に300名を超え、根強い人気があるようだ。その後、午後7時50分ころから札幌市役所の長谷部さん、金子さん、そして田中栄治さんと4人で飲み会を行う。午後11時ころ帰宅し、メールをチェックすると、札幌市の今川さんから2万アクセス目をゲットしたというメールが入っていた。早速、記念品を贈呈することにした。
6月2日(月)
昨日は、朝から晩まで慌ただしく過ごしたため、週明けという気がしない。職場の方は、今日から執務室が移動し、箱に詰めた書類などを棚に入れ直す作業に一日中大わらわだった。その間に、昨日の入金分を北海道自治体学会の銀行預金口座に振り込み、立て替え分を引き出して一応の会計処理を終えた。
退庁後、すぐに「エルム内科循環器クリニック」へ行き、ドクターから先月27日(火)から28日(水)にかけて装着した24時間心電計の検査結果を聞いた。その結果は、「心配ありません。」というものだった。24時間のうち、不整脈が出たのは6回。いずれも、1回心拍が飛んでいるのだが、この程度で日常生活に障害が出たり、めまいがするということは考えられないそうだ。最後は、「体調が悪いと感じたらいつでもきてください。」と言われて、ホッとした。結局、体調が悪かった原因は、睡眠不足と過労によるもののようだ。
6月1日(日) 北海道自治体学会総会&政策シンポジウム
いつもどおり、7時49分JR野幌駅発の電車で札幌へ向い、8時40分ころ北海学園大学に着く。それから、北海道自治体学会総会&政策シンポジウムの準備を始める。
9時45分から総会がスタートし、事業報告、決算報告、監査報告の後、事業案・予算案が承認され、運営委員選任後、互選で代表運営委員と事務局長を選出。代表運営委員の3人は留任となったが、事務局長には渡辺事務局長に代わって私が選任された。任期は2005年度の総会までなので2年間である。来年度には、10周年記念事業を控えており、なかなか忙しくなりそうだ。
10時45分から始まった政策シンポジウムには、会員80名、非会員49名の計129名が参加し、なかなかの盛況だった。
政策シンポジウム終了後、午後5時から7時まで北海学園大学の食堂で懇親会を開催する。23名の参加があり、まあまあだった。顔見知りが多かったが、あえて学生と話してみた。農業経済専攻の北大大学院生、政治学専攻の北海学園大学の学生2人といろいろと話すことができた。自分が彼らと同じ年代だったころ、どの程度の話ができただろうか。地方自治行政などと言えば、具体的にどのようなことをやっているのかピンとこなかったに違いない。
それにしても、彼らが現在の私の年代になるころ、本道の姿はどのように変わっているだろう。2020年といえば、本道の人口は現在よりも40万人以上減少する一方、高齢化率は3割近くに達しているはずだ。今後、急速に人口減少・高齢化が進む中、個人として、北海道自治体学会として何ができるのだろう。