日記:2003年8月
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8月31日(日)  『県議ふしぎ発見』

 朝5時過ぎに一度目を覚まし新聞に目を通すが、もう一度寝込んでしまい、10時過ぎに起床した。
 午前中から昼過ぎにかけて、昨日までの日記を書いてホームページにアップする。4日間の細かい行動を日記にするだけでも、けっこう手間のかかる作業である。
 その後、旅行前に購入した『県議ふしぎ発見』(長野県議会チェックフォーラム編)を読みはじめ、午後4時前に読み終える。田中康夫氏が知事になってから、長野県民の中で従来の既得権にまみれた県庁−県議会の癒着の構図をおかしいと思っていた人々が活発に活動しはじめたようである。本来なら、こうした変化は全国各地で起こってしかるべきだと思うのだが、田中康夫氏のような並外れた人物がトップにならないと、少数者は声をあげられないというのが現実の姿である。北海道の現状を考えると、憂鬱になってしまう。
 午後4時過ぎに、東区にある喫茶店「パイン館」に出かける。ここにある、諸星大二郎の漫画が読みたくなったためで、小一時間かけて読み終える。中国の怪異伝を漫画にしたもので、幽玄な世界が巧みに描かれている。
 明日から9月である。体調は今ひとつだが、そろそろ年末にかけて仕事の追い込みに入らなければならないので、今日は無理をせず早めに休むことにする。



8月30日(土)  高野山〜橋本〜和歌山

 朝6時前に起床し、6時過ぎにチェックアウト。「なんばウオーク」を歩いて南海なんば駅へ向う。途中、朝6時から開いている喫茶店「シャン」があったので、モーニングセットをいただく。ゆで卵とぶどうパントーストが付いて350円(税込み)は安い。しかも、コーヒーはなかなか美味しい。
 7時ちょうどに南海なんば駅発の急行で高野山へ向う。
<高野山〜奥の院、金剛峰寺>
 8時43分極楽橋に到着。ここでケーブルカーに乗り換え、5分で高野山駅に着く。高野山は、案外広くて徒歩ではまわれない。一日バス乗車券(800円)を購入し、奥の院へ。ここは、弘法大師空海の墓所であり、多くの大名家の墓所にもなっている。次に、総本山金剛峰寺へ。弘法大師=空海〜真言宗〜高野山金剛峰寺という関連は、中学・高校の日本史で学ぶが、金剛峰寺まではかなり時間がかかるので実際に見学する機会は少ないだろう。どんなに壮麗な寺かと想像していたが、実際に見た金剛峰寺は、意外なほど簡素な寺であった。
 バスでケーブルカー高野山駅前まで戻り、駅内の売店で高野山名物の「ごま豆腐」を購入する。11時01分に高野山駅発のケーブルカーで帰路に着く。11時30分極楽橋発の急行に乗り、正午に南海橋本駅到着。
<橋本〜柿の葉ずし>
 12時30分発のJR電車まで時間があったので、駅前の食堂で、名物の「柿の葉ずし」をいただく。しめさばの寿司を、柿の葉でくるんだようなものだ。手間がかかりそうな割には、特に美味しいものではない。
 1時間余り電車に揺られて、午後1時33分JR和歌山駅に到着する。
<和歌山〜和歌山城、めはり寿し>
 和歌山駅西口から真っ直ぐに延びる道を歩き、30分くらいかかって和歌山城に到着する。ここの天守閣は、戦災で焼けて昭和33年に再建したことのことで、鉄筋コンクリート製である。それでも敷地は広大で、紀州55万石の居城だっただけのことはある。
 実は、和歌山市に足を運んだことで、47都道府県すべての県庁所在を訪れたことになる。狭い日本ではあるが、ここ10年ほどの間、休暇を利用して2〜3県ずつ見てまわったので、時間もお金もかなりかかっている。一応全都道府県の県庁所在地と主な観光地を見てまわったことで、自分の中で一つの区切りが付いたような気がする。
 JR和歌山駅に戻り、地下の食堂街で名物の「めはり寿し」をいただく。俵型のお結びを高菜漬けの葉で包んだようなもので、極めて素朴な味だ。
 午後4時ちょうどに和歌山駅東口発のリムジンバスで関西空港に向う。
<関西空港〜帰路>
 午後4時40分過ぎに関西空港に到着。広大な空港ターミナルビルの中を見てまわる。
 午後7時発のJAL897便で新千歳空港に向かい、定刻の午後8時55分に新千歳空港に到着する。午後9時12分発のエアポートで野幌に向かい、白石で乗り換えて午後10時10分野幌駅に到着する。
 午後10時半過ぎに帰宅すると、郵便物や電子メールが溜まっている。旅の荷物を片付け、電子メールをチェックすると40通溜まっている。内容をチェックし、返信を書いているうちに午前1時になったので、作業を切り上げて就寝する。


8月29日(金)  大津(膳所)〜大阪(なんば)

 朝6時半に起床し、7時10分に京都タワーホテルをチェックアウトする。京都駅地下街でモーニングセットをいただいてから、7時57分大津駅発のJR新快速で膳所駅に向かい、大津駅で乗り換えて8時21分に膳所駅に着く。
<大津(膳所)〜第17回自治体学会・滋賀大津大会>
 8時50分ころ第17回自治体学会・滋賀大津大会の会場であるピアザ淡海(おうみ)に着き、2階ラウンジでポスターセッションの展示準備を行う。北海道自治学会のニュースレターを配布し、北海道自治学会叢書の展示を行う。
 昼過ぎに会場の近くのパルコ6階にあるレストラン街で、旭川市の内田さん、白老町の星さんと昼食をいただいてからピアザ淡海に戻り、分科会「分権時代の地方議会」に参加する。この分科会では、地方議会の課題と解決方策について、市民活動サイド、議員サイドの取組みを知ることができて興味深かった。
 午後4時半に分科会が終わってからポスターセッションの会場を撤収し、会場を後にする。旭川市の内田さん、白老町の星さんと3人でJR大津駅まで歩き、星さんと2人で午後5時20分大津駅発のJR新快速で大阪へ向う。午後5時59分にJR大阪駅に到着し、ここで星さんと別れ、地下鉄御堂筋線で「なんば」へ向う。
<大阪(なんば)〜たこ焼き>
 大阪は「食い倒れ」のまちという。大阪の代表的な食べ物と言えば、たこ焼きだが、あまり美味しいと思うたこ焼きに出会ったことがない。ガイドブックによれば、大阪でたこ焼きの元祖である「会津屋」のしょう油味のたこ焼きは、漫画「美味しんぼ」にも紹介され、たこ焼きの概念を覆す美味しさだという。そこで、「なんば」に着いてから、「なんなんタウン」の中にある「会津屋」でたこ焼きを注文する。この店には、自分の店が紹介された「美味しんぼ」の号が、付箋付きで置いてある。それを読みながら待っていると、ソースも鰹節も付いていない小ぶりのたこ焼きが出てくる。実際に食べて見ると、これは本当に美味しい。たこ焼きの概念を変える画期的な美味しさだった。
 地下街「なんばウオーク」を歩いて、宗右衛門町にある「シュエットよしもと」にチェックインし、入浴後10時過ぎに就寝する。


8月28日(木)  京都〜大津

 午前6時半に起床し、7時45分にホテルを出る。京都駅地下街「porta」を歩くと、8件くらいの喫茶店が開いている。その中の一つ「ミツヤ」でモーニングセットをいただく。
<京都〜二条城、京都タワー>
 地下鉄で二条城前駅へ行き、1番出口を出てすぐの所にある二条城を見学する。ここには、平成3年の秋にも来ているのだが、当時は仕事で大勢の人を引率して来ていたので、観光気分どころではなかった。改めて見る二条城は、広々として風格がある。
 地下鉄で京都駅に戻って、京都タワーの展望室に上がり、そこから京都の街を一望する。北側を見ると、東本願寺までは0.2キロメートルしか離れていないので、壮大な寺院建築が鳥瞰図ように見える。
 10時49分京都駅発のJR新快速で大津へ。
<大津〜第20回全国自治体政策研究交流会議>
 JR大津駅まではわずか2駅、9分で到着する。駅から琵琶湖に向っては、なだらかな坂道になっている。その坂道を真っ直ぐ下ると、10分くらいで琵琶湖に着く。琵琶湖畔に立って景色を眺めるが、海辺の風景と同じで特に変わったものではない。
 琵琶湖畔に建つ大津市民会館に入り、第20回全国自治体政策研究交流会議に参加する。参加者名簿を見ると、全国各地から856名の参加者があり、1000人以上入る大ホールは、6割方埋っていた。
 午後4時15分に会議が終了してから大津市内を散策する。途中立ち寄った「曳山記念館」には、大津曳山が展示されている。これは、道内では江差の姥神大祭の曳山に相当するもので、からくり仕掛けが見物なのだという。そこから、浜大津駅の方に歩き、「三井寺力餅本舗」で名物の力餅をいただく。これは、串刺しにした柔らかい団子に黄な粉をまぶしたもので、味は柔らかい安倍川餅そのものである。
 午後7時50分から、大津駅近くの居酒屋「とらきち」で、旭川市の内田さん、白老町の星さん、札幌市の渡辺さんと4人で飲み会を開く。地元らしいものということで、「ごりの佃煮」、「ふなずし」などをいただく。「ごりの佃煮」は、小魚の佃煮と大差ない味である。「ふなずし」は、卵の入った鮒の飯寿司で、生臭さと塩辛さに酸っぱさを加えたような味で、確かに珍味ではあるがとても美味しいとは感じられない。
 午後10時過ぎに散会し、10時20分大津駅発のJR電車で京都タワーホテルに戻る。


8月27日(水)  姫路〜明石〜神戸〜京都

 朝5時に起床。6時21分野幌駅発の電車で新千歳空港へ向い、いつも通り空港ターミナルビル3階のレストラン「あびよん」で朝食をとってから、8時00分発のJAL870便で関西空港へ。早朝の関空便は、かなり空いている。
 定刻どおり10時05分に関西空港に到着後、10時20分発のバスで神戸(三宮)に向う。11時30分三宮に到着し、荷物の一部をJR神戸駅のコインロッカーに預けて、11時35分三宮発のJR新快速で姫路へ。
<姫路〜姫路城>
 12時12分姫路に着いてから、真っ直ぐ姫路城へ向う。JR姫路駅から姫路城までは徒歩で10分くらいの距離である。姫路城は流石に壮大な城で、元の天守閣などがそのまま残っているので、この春見てきた岐阜城や彦根城などと同じく、急な階段の上り下りに苦労する。当時の人は、この急な階段を着物を着て上り下りしたのだろうが、さぞかし骨が折れただろう。姫路城には白鷺城という別名があり、輝くように白い城かと思っていたが、実際に見るとややベージュがかった白色で、「白い」というイメージとは違っている。
 広い城内を1時間近く見学し、出口に近づくと、そこには「お菊の井戸」があった。ここは、怪談「播州皿屋敷」の舞台でもあったわけだ。午後1時47分姫路発のJR新快速で明石に向う。
<明石〜明石たこ焼き>
 午後2時10分明石駅に到着。ターミナルビルのレストラン街にある「こだま」という店で、名物の「明石たこ焼き」をいただく。卵焼き風の柔らかいたこ焼きを、しょう油ベースのだし汁とネギの薬味でいただくものだ。たしかに美味しいが、本当に美味しいと思ったのは最初の1個くらいで、残りの7個を食べ終えるころには胸焼けがする感じだった。私的には、もう一度食べたいという味ではない。
 明石駅前に広がる明石公園には、堀があり、城風の建物もあるのだが、実際に行ってみると城壁の一部があるだけで、見るべきものは何もない。
 午後3時10分明石発のJR新快速で神戸(三宮)へ向う。
<神戸(三宮)〜新神戸ロープウエイ、北野異人館>
 午後3時25分三宮駅に到着。港町神戸は坂が多いので、一旦地下鉄で新神戸駅まで上がってから、そこを起点に歩くことにする。新神戸オリエンタルホテルを通って、新神戸ロープウエイの乗り場に着き、そこからロープウエイで布引ハーブ園へ。途中、眼下に布引の滝も見える。10分かかって終点の布引ハーブ園に着く。そこから、神戸の街並みを見ると、さぞかし夜景は見事だろうと思う。素敵な土産物店があったので、そこでオリジナルグッズを購入する。再びロープウエイに乗って、新神戸オリエンタルホテルに戻り、そこから坂を下る道を通って北野の異人館街へ。
 異人館は、「よくこんな所に家が建つな」と驚くような急傾斜地に建っている。全部見ると時間がないため、共通チケット売り場で薦められた「山手八番館」とその隣りにある「うろこの家」だけ中に入って見学することにする。港町神戸らしい異国情緒が漂い、神戸を代表する観光スポットであることが良く分かる。
 神戸ではもう少しゆっくりする予定だったが、異人館街の坂道は歩いていても息切れする程急で、それ以上見学する気力が失せてしまったので、午後5時44分三宮発の阪急電車で京都に向かい、大阪の十三で乗り換えて午後6時55分に阪急烏丸駅に着く。
<京都>
 ここには、大丸京都店があるので、8階の「さくら茶屋」で豆腐弁当をいただく。地下鉄烏丸駅から地下鉄で京都駅まで行き、京都駅前の京都タワーホテルにチェックインする。


8月26日(火)  幌延町から帰札

 朝食後、スーパー宗谷2号で札幌へ向い、札幌に着いてから職場に出て事務処理を行う。たった1日半出張で不在だっただけで、タップリ仕事が残っている。
 明日27日(水)から30日(土)まで、3泊4日の日程で京阪神を旅行する。明日は、朝8時に新千歳空港発のJAL870便で関西空港に向かい、姫路、神戸を観光してから京都に宿泊。28日(木)は、大津市で開催される第20回全国自治体政策交流会議に参加し、終了後、旭川市の内田さんなどと一杯。29日(金)は、前日と同じく大津市で開催される第17回自治会学会・滋賀大津大会に参加し、ポスターセッションに出展する。30日(土)は、高野山、和歌山市を観光し、午後7時関西空港発のJAL879便で帰ってくる。ざっと、以上のような日程である。慌ただしい日程だが、楽しみな4日間である。


8月25日(月)  幌延づくり講演

 朝8時28分、JR野幌駅発の電車で岩見沢へ向い8時57分、岩見沢発のスーパー宗谷1号に乗り換えて、12時35分に幌延駅に到着する。
 「トナカイ観光牧場」でソフトクリームをいただいた後トナカイにエサをやったり、北方植物園でケシの花やエーデルワイスを見る。
 幌延町役場に挨拶に行き、瀬戸浩之振興課長から幌延町の現状や課題などについてお話をうかがう。
 その後、サロベツ原野の幌延ビジターセンターに足を運ぶが、豊富町側にあるビジターセンターに比べると売店もなく寂しい施設だ。
 幌延駅近くの北斗荘にチェックインし、入浴して汗を流してから公民館に向かう。
 午後7時から、公民館大ホールで町民を相手に講演を行う。閑散としているかと思ったら、思いがけず60人も出席者がいて驚いた。
 午後9時30分に講演会が終了してから、近くの居酒屋で懇親会が開催される。商工会や建設業協会のメンバーと、小さな町の振興方策について話し合う。



8月24日(日)  講演のしゃべり原稿完成

 午後1時から4時まで3時間かけて、明日25日(月)の夜、幌延町公民館で行う講演のしゃべり原稿を完成させる。プリントアウトした原稿を、町民相手にしゃべっている状況を想像しながら読んでみると、難しそうだったりスムーズに行かない点が幾つも見つかり、推敲を重ねる。結局、最後まで完全なものにはならないのだろうが、ぎりぎりまで努力はするつもりである。
 原稿の追い込みにやや疲れたので、夕方札幌へ出て、旭屋書店で『県議不思議発見』(長野県議会チェックフォーラム編)を購入する。議会研究会の検討材料として、なかなか面白い本だと思う。
 その合間に、田中さんと電話で連絡を取り、9月12日(金)に開催する「地域の市場創造委員会」の内容を固める。時間的な余裕がないため厳しい状況だが、何とか形にはなってきたようだ。



8月23日(土)  紅茶専門店「ディコヤ」

 朝10時に、砂川市の渡辺さんから電話があり、正午から大丸8階のカフェで打合せを行う。
 打ち合わせ終了後、地下鉄東豊線で新道東駅へ。5番出口から出て、札幌新道南側の歩道沿いに手稲方面へ少し歩いたところにある紅茶専門店「ディコヤ」に足を運ぶ。ここは、以前「珈琲茶館」でバイトをしていたという女子大生にお勧めの店として教えてもらっていたのだが、ずっと環状通東駅と勘違いしていたため見つけることができなかったのだ。紅茶専門店では、銘柄を指定して注文しなければならない。私は、メニューの一番上にあった「ディンブラ」とスコーンを注文した。ティーポットに2杯分入った紅茶は香り高く、スコーンとは絶妙の取り合わせだ。この店が自宅の近くにあれば、時々は足を運ぶだろう。
 その後、ステラプレイス5階の旭屋書店で藤沢周平の『蝉しぐれ』を読む。昨夜から放映が始まったNHKドラマの原作で、小藩の下級武士として、理不尽な運命にもてあそばれつつ逞しく生きる牧文四郎という人物の半生が描かれている。原作が充実しているので、テレビドラマの方も見ごたえがあるだろうと思う。



8月22日(金)  理容ベック〜喫茶ターフェル

 午前1時少し前に、ふと目覚めてメールチェックすると廣田さんから、地域の市場創造委員会に関して、メールがきている。返信を書いているうちに、午前2時近くになったので取りあえず返信してから就寝する。
 週明けの25日(月)の夜、幌延町での講演のしゃべり原稿を作成する。下手に話せば難しい経済の話を、身近な事柄に引き付けて話すのは、思った以上に大変な作業だ。それでも、丸一日かかってほとんどを書き上げた。
 午後6時半に、地下鉄環状通東駅近くの「理容ベック」で散髪。ここは、割合技術がしっかりしているし、短時間で終わるのでお気に入りの理容店である。
 午後7時に、散髪が済んでから、喫茶「ターフェル」に足を運ぶ。ここは、Sさん、Iさんお勧めの店で、北16条東16丁目の通りに面した「柳月」の裏側にある。目抜き通りに面していないので、先日地図を描いてもらってようやく見つけることができた。環状通東駅の界隈は交通量が多く、閑静な雰囲気とはほど遠いのだが、「ターフェル」は裏路地にあるため隠れ家的な落ち着いた雰囲気となっている。半地下のフロアーの奥に据えられた2つの巨大なスピーカーからは、絶えずバロック音楽が流れている。メニューを見ると、緑茶(雁ケ音)が美味しそうだったのでそれをいただきながら、しばし瞑想にふける。



8月21日(木)  地域の市場創造委員会

 今日は、朝からさわやかに晴れている。今年は冷夏で、夏にしては涼しい日が続いているため、日差しには既に秋の気配が感じられるような気がする。
 来週28日(木)・29日(金)は、自治体学会のため滋賀県の大津市へ行ってくるが、旭川市の内田さん、札幌市の長谷部さんに加えて、白老町の星さんも出席することになったので、28日(木)の夜は、大津市内で一杯やることにする。一人で地元の名物料理を食べても味気ないので、旅先で一緒に飲める仲間がいることは楽しい。
 夕方、NPO法人「北海道B&B協会」の廣田事務局長が訪ねてくる。時間が遅かったので、大丸7階のイノダ珈琲店で待ち合わせ、40分程度の時間で打ち合わせを行う。美幌町の高齢者コンビニ「ばじる」や札幌市内の「ハウジングオペレーション」などの事例をうかがうことにして、早速アポイントを取ることにした。9月12日(金)に開催されるNPO全道フォーラムの分科会として行われる「地域の市場創造委員会」をどのように進めて行くのか、これまでまるで手が付いていなかったのだが、取りあえず一歩前進である。



8月20日(水)  マイメールの設定変更について

 今年は冷夏で、農作物への影響が懸念されているが、今朝の新聞によれば江別市内の米の生育は平年の3日遅れ程度であり、春まき小麦の収量は昨年より多かったほか、野菜の生育も順調とのことである。ただし、全道的には農作物の生育の遅れが深刻なようだが・・・。
 西武旅行サロンで、来週27日(水)〜30日(金)の航空券(新千歳空港〜関西空港往復)とホテルクーポン(京都タワーホテル)を受け取った。京都タワーホテル付近の地図を見ると、東本願寺、西本願寺をはじめ神社仏閣が数多くあり、時間があれば足を運んでみたい。
 夕方、国際課の菅原さんから電話がかかってきた。最近のウイルス騒ぎで、ウイルス「ブラスター」が菅原さんのパソコンに入ったため、情報基盤課から「エアエッジを介してのインターネットの使用をやめてほしい。」と言われたとのこと。菅原さんの場合、視覚障害のため音声読み上げソフトに対応した特殊なメールソフト「マイメール」を使わなければならないので、設定の変更はとても難しい。情報基盤課に電話で確認したところでは、コミュニケーションシステムを介して「マイメール」を使用することは不可能なので、「エアエッジ」から直接「マイメール」を使えるように設定し直す必要がある。「エアエッジ」や「マイメール」の仕組みが分からなければ対応できないので、これから調べることとする。
 歩きやすいビジネスシューズがほしくなったので、大丸6階の紳士靴コーナーでecco(エコー)のUチップシューズを購入した。リーガルのビジネスシューズは定番だし、見栄えもするのだが、少し硬すぎるのが難点だ。やはり、履いていてリラックスできる柔らかい靴はありがたい。



8月19日(火)  「地域の市場創造委員会」打ち合わせ

 朝、7時10分過ぎに自宅を出て、ベスト電器隣のドトールコーヒーでモーニングコーヒーをいただいてから出勤する。身体の代謝で1日当たり2リットルの水が体内から失われるそうなので、水分不足を予防するためにもモーニングコーヒーは有効である。
 午後6時から、ホテル・ポールスター1階のティーラウンジ「オーロラ」で、田中さんと待ち合わせ、「地域の市場創造委員会」に関する打ち合わせを行う。元々は「オーロラ」で打合せを行うはずだったのだが、何故か居酒屋「ひでちゃん」に場所を替えてしまう。世の中には、アイディアを出すのが得意な人がいる。いろいろなアイディアをどんどん打ち上げるのだが、なかなかすべてに手が回らない。こうした場合、アイディアを実現するためのプロジェクトは空中分解するか、最初にアイディアを出した人を抜きに残った人たちが進めることとなる。今回の「地域の市場創造委員会」は、後者のケースで、9月12日(金)の午後、NPO全道フォーラムの分科会として開催することだけは決まっていても、内容は白紙の状態だ。地域経済の振興を図るためには、経済が地域内で循環する状況を作り、地域の市場を創造する必要がある。こうした理念は分かるのだが、具体像はなかなか見えてこない。



8月18日(月)  休み明け〜残業

 朝、田中さんからメールが来ており、9月12日(金)のNPO全道フォーラムで、私たちが担当する「地域の市場創造委員会」の席上、I田さんの出番を作れないかとのこと。考えてみれば、9月12日の本番まであまり時間がなくなっている。言い出しっぺの嶋田さんと廣田さんも忙しく、手が付けられないようなので、明日の夜、田中さんと二人で打ち合わせを行うことにする。
 今日は、出勤するなり、溜まっていた事務処理や来客への対応に追われ、アッと言う間に時間が過ぎてしまった。8月25日(月)の幌延町における講演のレジュメを今日中に先方へ送信する必要があるため、手書きの原稿をIさん渡してベタ打ちしてもらう。レジュメは、話の流れがイメージできていないと書けるものではない。ベタ打ちされた原稿に目を通すと、自分でもどのように話せば良いのか曖昧な点がある。さんざん推敲の上、取り合えず「まあ、これで良いか」と思えるものができ上がり、雇用経済研究機構のアドレスに送信し終えたときには正直言ってホッとした。もっともそのころには、とっくに時間外になっていた。本来、時間外になっては良くないのだが、とにかく期日を死守することが誠意の見せ所だ。



8月17日(日)  スローライフは難しい

 8月12日(火)以来の睡眠不足を解消するため、今日は休養を図ることにする。
 夕方、自宅近くにあるログハウスの喫茶店「岳」に出かけたほかは、特に何もすることなく過ごした。
 宋代の文豪であった蘇東坡(そとうば)は、「なにもせずにじっとしておれば、1日が2日みたいな気になるものだ。もし一生涯をこんな気分に切りかえることができれば、70まで生きたとしても、それは140歳の寿を得たことになる。こんなすばらしい長生きの薬は、めったに有るものではない。副作用もなければ、金もかからぬ。人間だれでも、この処方をそなえておるのに、困ったことによい白湯がないために、せっかくの薬が服(の)めぬという始末だ。」(漁隠叢話)と述べている。最近流行の用語では、「スローライフ」に通じる考え方だと思う。とても良く分かるのだが、なかなかそうした心境になることができない。こうした考え方や、分かっていても実践できないという悩みは、昔も今も変わらないのだろう。


8月16日(土)  パールモンドール

 午前10時過ぎに自宅を出て、正午少し前に二十四軒のパールモンドールへ。水分の補給とカロリーを摂り過ぎないことが大切なので、アイスティーをシュガーレスでいただいた。パールモンドールで飲み物だけというのは、とても味気ない。当分の間、パールモンドールに足を運ぶことはないだろう。
 私が、パールモンドールに初めて足を運んだのは、地下鉄二十四軒駅の近くにある札幌市身体障害者福祉センターで、パソコン講習のボランティアを務めていたころだから、今から2年前だが、よく足を運ぶようになったのは、昨年の秋以降である。札幌市主催の障害者向けパソコン講習は昨年12月で終わったのだが、とても気に入ったので2週間に開けず足を運んでいたわけだ。ケーキセットをいただけないなら、わざわざパールモンドールに足を運ぶ意味はないので、寂しいがパールモンドールとはお別れだ。



8月15日(金)  ブラスター

 ウインドウズXPや2000を狙ったウイルス「ブラスター」が、全世界で猛威を振るっている。昨日の夕方、姉から電話がかかってきて、自宅のパソコンが2台ブラスターに感染し、起動しても強制的にシャットダウンされてしまうとのこと。私のパソコンはMeなのでとりあえず安心だが、ネットを通じて感染し、一度感染すると強制的にシャットダウンするとのことなので、修復プログラムをダウンロードするにも苦労しそうだ。
 今日は、休暇を取って、ここ数日の寝不足解消に努めた。今年は冷夏なので、暑くて寝苦しいということはなく、これまで溜まっていた疲れがずいぶん解消できたように思う。
 一件だけ、急いで処理しなければならない案件があり、メーリングリストを使って処理する。旭川市役所の内田さんから、8月29日(金)に滋賀県大津市で開催される第17回自治体学会の会場で、ポスターセッションに出展したいとのことで、予備費の支出について運営委員会メンバーの承認を求めたところ、好意的な反応で助かった。私も、参加する予定なので、当日はお手伝いしたい。


8月14日(木)

 昨夜は、函館に住んでいたころからの友人である水木さんと午後10時近くまで電話でいろいろ話をして気を紛らわせた。3ヶ月くらい前に函館に行って、特急が五稜郭駅に停まるようになっていたことや、函館駅前がいよいよ寂れていたことに驚いたそうだ。
 その後、覚悟はしていたものの、眠られぬ夜を過ごした。それでも夜半からはうとうとして過ごしたが、寝不足のため朝になっても頭がボーっとしている。お盆の最中でもあり、休暇を取ることにする。
 それにしても、原因が分かると、次はどのように対処すべきかも見当が付いてくるものだ。いや、原因はずいぶん前からハッキリと現れていたのだが、甘く考えていて気が付かなかっただけだ。今回のことは、今まで積み重なった原因が結果となって現れたものだ。とにかく、今になって原因がハッキリした以上、現実を正しく受け止めて対処して行くしかない。また、こうなってみると、普段は当たり前のように思っていることが、実は有り難いことが分かるし、今回の事態は差し当たって不可逆的ではないのだから、気が付いたときには手遅れで取り返しが付かないと言った事態に遭遇するケースに比べれば、まだ取り返しが付くだけ幸せなことなのだ。・・・そう考えることにした。



8月13日(水)  ボラナビ創刊5年

 午前中、苦痛に耐えつつ幌延町における講演のレジュメに取り組み、ほぼ完成する。
 これに加えて、今週中に農業経済の分析に目処を付けたいと思っていたが、昨夜は寝不足だったので、リフレッシュのため昼過ぎから休暇を取って、お盆時期の札幌の街に出る。 午後1時45分から、蠍座で映画「刑務所の中」を観る。花輪和一という漫画家の服役体験を基にした漫画が原作で、3年前に、地下鉄環状通東駅近くの喫茶店「岩田珈琲店」に置いていた漫画本を繰り返し読んだものである。服役囚の情けなくもいじましい生活ぶりがかいま見えて、なかなか面白い。上映時間は93分と比較的短い映画だが、ラストの部分はウトウトしてラストシーンを見逃し、目が覚めたときにはエンディングのタイトルが流れていた。
 今日は、ボランティア情報誌「月刊ボラナビ」の創刊号が発行されてからちょうど5年目である。お祝いに何か贈ろうかと思っていたが、事情により取りやめる。ボランティア情報のフリーペーパー発行という事業は、ニーズはあっても収入の途が厳しく、果たして続けていけるのだろうかと思っていたが、5年間続いてきたのだから大したものだ。
 帰宅後、メールチェックすると札幌市役所の渡辺三省さんから議会基本条例の試案が届いている。これをたたき台にして素案を作成し、9月から10月上旬に「拡大研究会」を開催してパブリックコメントを集めることとしたい。



8月12日(火)  原田ミドーさんから葉書

 朝、電車に乗るとお盆休みに入っている人が多いためかいつもより空いている。センチュリーロイヤルホテル地下の喫茶店「ブルーネン」に入っても、いつもの半分くらいのお客さんの入りである。
 8月10日(日)に、函館西武が閉店したそうだ。函館に住んでいたころよく足を運んでいた店だ。当時の西武百貨店は、「生活創造百貨店」を標榜しており、あか抜けた雰囲気が魅力的だった。しかしながら、札幌の五番館西武もそうだが当時放っていた輝きを失い、品揃えが今ひとつで値段も中途半端な魅力のない店になってしまっていたように思う。今では足を運ぶこともないが、それでも想い出の場所が消えるのは寂しいものだ。
 職場に、江別市出身の彫刻家である原田ミドーさんから葉書が届く。文化財団の助成で、スペインのバルセロナで1年間ガウディの研究をすることになったそうだ。原田ミドーさんは、公共施設の前庭などに飾る巨大な石のモニュメントを創る芸術家なのだが、石を相手に仕事をしている割には人間を相手に話すことが上手で、STVラジオのコメンテーターとしても出演している。私とは全く異質なのだが、何故か気持ちが通じる人物である。
 帰宅後、北海道自治体学会の今川さんから頼まれたニュースレターの原稿に取りかかる。当初の予定では、既に発行されているはずなのだが、彼女は乙部町の実家に帰省していたとのことで、昨夜急に原稿を依頼されたのだ。「そんな無茶な!」と言いたいところだが、私は筆まめなので全体の流れが分かっている事柄についてはどんどん筆が進む。800字余りの原稿を30分足らずで書き上げ、念のため読み直してみると訂正を要する箇所は一つもない!早速、添付ファイルで送信して一仕事終えることができた。我ながら、奇跡に近い早業だった(笑)。


8月11日(月)  北海道独立論

 朝、道州制の議論にからんで、「北海道が独立した場合、経済的にどうなるのか」について来週火曜日に部長と打ち合わせを行うことになった。北海道独立論については、かなり以前から議論がなされているが、今ひとつリアリティに乏しい。今回、資料を探してみると、昭和63年に北海道大学経済学部の荒又重雄教授が、平成4年には北海道大学経済学部の小林好宏教授らが、それぞれ経済面からみた「北海道独立論」について検証しているが、どのように考えても経済規模の大幅な縮小になることは間違いない。せいぜい、いざとなれば独立するくらいの気概を持って、行財政運営にあたるべきであるという精神論の裏付けにしかならないのではないだろうか。
 昼休みに札幌地下街へ行くと、読売新聞の号外が配布されていた。「台風10号 死亡3、不明8人」という見出しで、日高・十勝支庁で豪雨被害があったようだ。札幌近郊では9日(土)に雨が降ったくらいで、これほど大きな被害が出るとは想像が付かなかった。これまで大きな災害が発生したときは、直ちに「災害対策本部」が設置されたというニュースが出るのだが、今回はそれにも気が付かなかった。
 夕方、東京の「さわやか福祉財団」に派遣されているKさんという女性から電話がかかってくる。11月10日(月)に「かでる2.7」でフォーラムを開催するので、北海道自治体学会の会員に案内してほしいとのこと。「さわやか福祉財団」の理事長である堀田力さんは、元ロッキード事件担当の検事で、法務省の官房長を務めて退職された方だ。第二の人生を天下り先で安穏に過ごすようなことはせず、自ら立ち上げた財団の先頭に立って高齢者の生きがいづくりのために奔走している。何年か前、江別市民会館で堀田力さんの講演を聴いたことがある。特に印象に残ったお話しは、次のエピソードであった。堀田さんが、司法修習を終えて初めて赴任したのは、札幌地方検察庁(地検)だったそうだ。早速、あいさつ回りをして、札幌高等検察庁(高検)検事の官舎を訪れると、小さな女の子が出てきて「あんた、高検の人、それとも地検の人?」と尋ねたそうだ。堀田さんが「地検の人だよ。」と答えたところ、その女の子は「ふん」と言って奥に引っ込んでいったそうだ。若き堀田さんは、年端も行かない女の子に高検の人は偉く、地検の人はそれよりも下だと肌で感じさせる何かがあることにやり切れない思いがしたという。堀田さんのように、若いころに感じた義憤を年功を得てからも持ち続ける人は珍しい。多くの人は、大きな組織の中で地位が上がり、功成り名を遂げて退職するころには、天下り先がちらついて言うべきことも言わず、言うべからざることも口にするようになるのではないだろうか?


8月10日(日)

 昨日の天気予報では、台風10号の接近で道内は大荒れになるとのことだったが、今朝は薄曇である。しかし、道東ではかなり激しい雨が降ったらしく、上士幌町では橋が落ちて通行中の車が川に落ち、ワゴン車を運転していた女性が死亡したほか、同乗者が行方不明とのことだ。
 昼過ぎに道立図書館でAERAのバックナンバーを探したがみつからなかったので、江別市情報図書館で探すとすぐに見つかった。今年7月7日発行のNO.28で、その中に紹介されていた「社会企業家で働きたい!」という記事が必要だったのだ。早速コピーした。次に、「しゃりばり」の最新号を探したが、雑誌の最新号はコピーできない決まりなので、この雑誌を買いに札幌へでかける。札幌地下街の弘栄堂書店で購入し、これで必要な情報は取りあえずそろえることができた。要するに、8月25日(月)に幌延町で講演する内容を決めるための参考資料である。NPOとは何か(「本道経済とNPO」報告書の概要を紹介)、その中で市民活動事業にはどのようなものがあるか、地域密着型ビジネスとしてどのような展開が考えられるか・・・。大体、このような流れだろう。幌延町の人々に、本道経済の現状を数字として把握してもらい、次に、経済指標からみた幌延町の特徴や経済活動主体としてのNPOの展開可能性をお知らせすることができれば、まったく無駄な話しにはならないだろう。



8月9日(土)  超ボブ・ディラン入門

 大型の台風10号が本道に接近中で、昨夜から強い雨が降っている。
 道内では7月下旬から8月上旬までが水稲の出穂期であり、この時期に天候不良が続くと、米の出来に大きな影響が出る。今年は、冷夏と相俟って不作となるおそれが一段と強まった。この時期は、春まき小麦の収穫期にも当たっており、畑作物にも大きな影響が出そうだ。
 昼過ぎに、ヨーカドー野幌店に行き、この春靴コーナーで購入したリーガルのコインローファーを直してもらうことにする。靴の一部が、右足親指の付け根に当たって痛くて履いていられないのだ。今日から3日間かけて、靴を伸ばしてもらうことになった。
 その後、札幌に出かけて、『超ボブ・ディラン入門』(中山正樹著)を購入する。ボブ・ディランは、いろいろな意味でユニークなミュージシャンである。第一に、ボブ・ディラン自身が歌ってヒットした曲がないのに、名前だけは超有名なのだ。そのボブ・ディランの本当の魅力に迫ったのがこの本だ。200ページ足らずの小さな本だが、少しゆっくり読んでみようと思う。


8月8日(金)  本道の財政はどうなるのか?

 朝、白老町から電話があり、日本製紙白老工場で従業員が200人削減された場合、地域経済にどのような影響が及ぼされるかを知りたいとのこと。大急ぎで計算し、正午少し前にデータを送信する。
 私が現在所属しているセクションは、元々「総合経済研究所」という名前が付いていた時代もあり、理想的に言えば庁内のシンクタンクのようなものだ。しかしながら、現在は研究職の職員もおらず、外部からは何をやっている部署か印象が薄いし、内部の職員も自分の仕事が役立っているという実感が持てない人が多いようだ。私は、自分がシンクタンクの研究員だったら、果たして給料分の仕事ができているだろうかと考える。こう考えると、相談を受けた事項については、期待に応えられるよう誠心誠意対応しようという気持ちになるのである。
 さて、今日は、財政立て直し推進本部が立ち上げられ、私も「産業・雇用ワーキング・グループ」に所属し、道民経済への影響分析・予測を担当することになった。本道の財政危機は、想像していた以上に深刻だ。これから、一体どうなってしまうのだろう。



8月7日(木)  植草一秀氏講演会

 午後1時半から、後楽園ホテルで開催された植草一秀氏(早稲田大学教授)の講演会を聴きに行く。テーマは、「日本経済浮上の条件」。主な論点は、2001年に小泉内閣が誕生して以来、今日まで続く不況の原因は誤った緊縮財政にあり、政策不況だということである。午後1時40分ころ始まった講演は、3時半ころまで続いたが、テレビで聴くのと同じく、切れ味の良いお話で、なかなか面白かった。
 職場に戻ると、私が植草氏の講演を聴きに行っている間に、OBの斎藤さんが何度か訪ねてきたとのこと。現在、函館美術館の館長を務めているそうだ。函館美術館は、五稜郭公園の近くにあり、私が函館に住んでいたころ、当時の職場から歩いて10分くらいの所にあった。職員と親しくなり、事務室に顔を出していると、当時函館美術館で開催されていたインドの美術展を監督するため派遣されてきている学芸員(インド人)が退屈しているので相手をしてやってほしいとのこと。応接室に顔を出すと、話し相手に飢えていたらしく、猛烈な勢いでしゃべり始めた。それから、彼と親しくなって、インド美術展が終わるまで1ヶ月近く、函館市内や近郊を観光案内したり、市立図書館で資料を探す手伝いをしていた。当時、よく通ったのが五稜郭電停近くのインド料理店「ラージ・モリタ」である。ここのマスターは、ボンベイの料理学校で修行中、インドの方々に大変お世話になったとのことで、代金を受け取ろうとしなかった。彼がインドに帰る前日、函館の街を歩きながら、日本の印象を聞いてみた。そうすると、「日本人は、アメリカ合衆国にあこがれを抱いているようだが、アメリカ合衆国はそんなに素晴らしい所ではない。私は、ニューヨークに暮らしていたことがあるが、治安が悪いし家庭が崩壊しているケースが多い。その原因は、物質主義だからだ。でも残念ながら、日本はいずれアメリカ合衆国の状態に近づいていくように思う。」と話してくれた。(もちろん英語で話されたのだが、当時の私には良く理解することができた。)あれから15年経って、今日のわが国の状態は、彼の予言どおりになっていると思う。



8月6日(水)  組合の打ち合わせ、牧尾さんと飲酒

 午前10時半ころ、社団法人北海道雇用経済研究機構の青山さんが訪ねてきて、8月25日(月)の午後7時から、幌延町公民館での講演について依頼文案を持ってくる。演題は、「NPOの経済効果」−今何故、市民活動事業と地域密着型ビジネスか−となっている。何とも大がかりなタイトルで、自分にこんなすごい話ができるのかと驚いてしまう。8月18日(月)までにレジュメの原稿がほしいとのことなので、週末にでも大まかな講演の流れを考えることにする。
 昼休みは、労働組合の分会長として打ち合わせに参加する。内容は、支部への交付金削減に関するものだった。昼休みが完全に潰れたので、昼食は、非常食として買い込んでおいたウイダーinゼリーで済ませる。
 午後2時過ぎに、ウイルコム総合研究所の川上さんが訪ねてくる。道内の人口推計に関する資料がほしいとのことで、以前打ち出しておいた政策研究大学院の推計資料が役に立った。たまたま、その資料を打ち出して整理してもらったIさんが、部屋にいたので極めてタイミングが良かった。川上さんと打ち合わせているうちに資料のコピーができ上がり、気持ちよく帰っていただくことができた。もともとはけっこう膨大な資料なので、あらかじめ打ち出して整理しておかなければ、今回ほど相手の期待に応える形で、絶妙な資料提供をすることはできなかったに違いない。
 帰りがけに、牧尾さんに誘われて、第2ワシントンテル2階の居酒屋「いろり番」で飲み会を行う。これで、牧尾さんとは3週連続で飲んでいる。午後7時半ころまで飲んで、地下鉄札幌駅で別れる。
 その後、大丸6階の紳士靴コーナーでシュートリーを購入する。靴の型くずれを防止するために入れておく木型である。フランスの「コルドヌリ・アングレース」というシュートリー専業メーカーの製品で、ブナ材の木目が美しい。これまでは、靴を無造作に扱ってきたが、これからは紳士のたしなみとしてシュートリーを欠かさないようにしたい。


8月5日(火)  大通ビアガーデンで飲み会

 午前中、仕事上の打ち合わせ資料作りで慌ただしく過ごす。その甲斐あって、午前中に打ち合わせが終わり、少し気が楽になった。
 昼休みに外に出ると、久々に良く晴れて夏らしい天気である。午後5時半過ぎに職場を出てAさん、Kさんと3人で大通のビアガーデンへ。8丁目のサッポロビールコーナーで丸テーブルを囲んでビールをいただく。今年は、冷夏なので、ビアガーデンの入りは今ひとつのようだが、今日はそれ程寒くはなく、ビールが美味しい気候である。たまに屋外で飲むのは開放感があって楽しいものだ。6月下旬の夏至から1カ月以上が経過し、午後7時を過ぎると辺りが暗くなってくる。午後7時半ころビアガーデンを出たが、そのころにはすっかり日が落ちていた。
 以前よく行っていた、居酒屋「梅の」(南1西7)が近くにあることを思い出したので、二人を案内する。「魚民」、「とりの介」など居酒屋チェーンが全盛の時代だが、古くからの居酒屋にはファーストフードのようにマニュアル化されたサービスとは違った味わいがある。特に、この店の「ねぎ鮪なべ」は、飲み会の仕上げに最高である。
 午後8時半過ぎに店の前で二人と別れ、帰路に着く。



8月4日(月)  出産祝い

 昼休みを利用して、Sさんと一緒に、同僚のMさんに贈る出産祝いを買いに行くことになったが、短い昼休みでは時間が足りないと判断し、勤務時間が終わってから出直すこととして、京王プラザホテル22階の和食「みやま」でランチをいただく。
 午後5時半過ぎに職場を出て、Sさんと一緒に大丸百貨店のベビー用品コーナーでMさんの出産祝いとして贈る「ベビー服」等を購入する。昨日までに、インターネットで出産祝いとして何が喜ばれるかを調べたところでは、圧倒的に「ベビー服」が多かったのだが、一口に「ベビー服」と言ってもいろいろなものがあり、どんなものが良いのか見当がつかなかった。こんな場合経験者が一緒だと心強い。「ベビー服」、「よだれかけ」に加えて、2歳半になる姉用のワンピースを購入し配送を依頼する。代金を支払ってベービー用品コーナーを出るころには、午後7時近くになっていた。本当は、地下鉄環状通東駅近くにある「ターフェル」という喫茶店を紹介してもらうことになっていたのだが、ベビー用品コーナーで大幅に時間がかかったため、「ターフェル」には改めて足を運ぶこととし、大丸7階のイノダ珈琲店で済ませる。
 午後7時50分過ぎに、大丸8階の三省堂書店で「超ボブ・ディラン入門」という本を探したが品切れになっていたので予約する。ボブ・ディランは、知る人ぞ知る伝説のミュージシャンである。彼がどんな人物なのか、実は私もほとんど知らないので勉強してみようと思っている。
 午後9時過ぎにJR札幌駅に行くと、昼過ぎに白石駅で架線事故があったとのことでダイヤが大幅に乱れている。JR野幌駅に着くころには、午後10時半になっていた。
 帰宅後、メールチェックすると、旭川市役所の高桑さんから、旭川市役所の有志で埼玉県所沢市役所の職員を招いて研究会を開催したいので、北海道自治体学会の助成金を申請をしたいとのこと。早速、手続きを知らせるメールを送信する。
 また、この春、統一地方選で知事候補だった磯田憲一さんから暑中見舞いが届いていた。「この人生の縮図のような体験を糧に、この愛する北の地で新しい希望の道を歩んでいきたいと存じます。」という一文が、特に心に残った。



8月3日(日)

 朝から雨が降って、膚寒い。真夏の気候とは思えず、まるで晩秋のようである。今年は、冷夏で大冷害となった平成5年の再来になるのではないだろうか?
 今日は、特に出かける用事もないので、ゆっくり過ごすことにする。
 午後3時過ぎ、自宅近くの喫茶店「岳」に行って自然情報誌「ビーパル」などを読んで過ごす。これは、週末の日課である。
 帰宅しようとすると、ガソリンのエンプティ警告ランプが点灯したので、これも自宅近くのガソリンスタンドで給油する。1リットル当たり95円は、江別市内では安い方である。
 特に何事もなく、久々にゆっくり過ごした一日だった。


8月2日(土)  上田市長を迎えて考える市民参加

 午後1時過ぎから、教育文化会館で開催された「上田文雄市長を迎えて考えるこれからの市民参加」に出席する。会場には100人くらい集まっていた。上田市長は、市長就任後第1回目となる定例市議会もほぼ乗り切り、話術に磨きがかかっている感じだ。最後に「札幌市役所には優秀な職員がたくさんいるので、札幌市役所を皆さんの財産として活用してください。」と締めくくり、集まった市民から満場の拍手を受けていた。今回の集会を皮切りに、市民参加の気運を盛り上げるための様々な取り組みがスタートするようで、11月には、「自治体基本条例」を考える集会が企画されているそうだ。なかなか楽しみな状況になってきたものだ。
 午後3時45分ころ集会が終了してから、大通地下街の「可否茶館」でウイークリー・コーヒーをいただく。新聞を読むと、北1条西3丁目に明和地所のマンションが分譲されるとの広告が掲載されていた。旧拓銀本店ビルの道を挟んだ西側である。早速足を運ぶと、マンションギャラリーが建っており、モデルルームが公開されていた。それにしても、近くにスーパーや学校もなく、日常的な生活には不自由と思うが、意外な場所にマンションが建つものだ。
 午後5時過ぎに、ヨドバシカメラ3階のブランド品コーナーで、モンブランのボールペンを購入する。定価32,000円のマイスターシュティックが、2割引きの25,600円である。私は、いつもボールペンを持ち歩いているので、少し高品質のボールペンがほしいと考えて購入した。書き心地はまあまあだが、モンブラン樹脂製の漆黒のペン軸は流石に高級感がある。


8月1日(金)  第6回議会研究会

 昨日午後10時半過ぎから本日の午前1時ころまでかけて、マイクロソフト社のホームページから、インターネットのセキュリティ脆弱性をカバーするためのファイルをダウンロードする。パソコンを再起動してウェブページを開いてみると、セキュリティチェックが厳しくなったためか、画像ファイルが開くまでに時間がかかるようだ。
 最近、眼精疲労が特に厳しく感じられるので、この春、中川メガネ店で作った新しいメガネに替えてみた。昨夜は、セキュリティ強化用のファイルをダウンロードする作業で夜更かししたため、特に眼が疲れているはずなのだが、視力に合ったメガネに替えたためかいつもより調子が良いようだ。
 午後6時半から、北海道自治会館5階で開催された「第6回議会研究会」に参加する。この春の統一地方選挙の結果、新しい北海道知事、札幌市長が誕生し、「答弁調整」、「代筆」などといった旧弊を取り除くことが求められている。議会研究会では、地方議会の基本理念を打ち出し、地方自治の本旨を実現するための自由闊達な議論の場にすることを目指して、「議会基本条例(案)」を作成することを目標に検討を進めている。一時期は、議論が散漫になっていたが、前回からグッと議論が進展し、全国初となる「議会基本条例(案)」の姿が見えてきている。早く、たたき台となる素案を公表して、いろいろな人の意見を求められるようにしたいものだ。
 午後9時半ころ研究会が終了し、札幌駅近くの居酒屋「うみぼうず」で飲み会を行う。午後11時に散会し、午後11時25分JR札幌駅発の電車で帰宅する。