日記:2004年10月
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10月31日(日)

 昨日は、朝から晩まで地方自治土曜講座に関わっていたので、今日は一日中ボーッとして過ごすことにする。
 週明けから、1日(月)は来年度の北海道自治体学会フォーラムに関する打合せ、5日(金)は職場の観楓会の幹事、6日(土)は北海道自治体学会フォーラムin女満別出席のため早朝から女満別町へ行き宿泊。7日(日)は飛行機で札幌に引き返し、午後から第3回連続シンポジウムに出席して夜は懇親会に出席・・・。と、私にしてはこれ以上ない過密スケジュールである。7日(日)の連続シンポジウムが終わるまで落ち着かないが、何とか無事に過ごしたいものだ。


10月30日(土)  地方自治土曜講座

 朝8時過ぎに自宅を出て、地方自治土曜講座の会場である北海学園大学へ。会場の設営、配付資料の整理などを手伝っているうちに午前10時となり、講座がスタートする。午後4時45分に終了するまでの間、カセットテープレコーダー2台を使ってテープ録音したり、水、おしぼりを取り替える作業をしていた。

■テーマ  地域社会の変革
 第一講 武藤 博己・法政大学教授
  「入札改革で地域を変える」 10:00〜12:00
 第二講 山田眞知子・北海道浅井学園大学教授
  「働き方で地域を変える−フィンランドの取組」 
                13:10〜15:10
 第三講 パネル討論
  司 会 佐藤 克廣北海学園大学教授
  パネリスト 武藤教授,山田教授,
         工藤 仁美・札幌パートユニオン会長
                15:20〜16:45

 講座が終了してから、講師の先生たちとスタッフの18名でススキノにある居酒屋「さの丸 ゆうゆふ」へ。ここで20時近くまで懇談してから、スナック「カクサン」で2次会。さらに、焼肉店で3次会に参加した。これほどとことん飲んだのは、久しぶりだ。


10月29日(金)  北海道特例の根拠を求めて

 朝一番で、河川法における北海道特例についてその根拠を調べる。『河川法解説』(河川法研究会編著)には、次の記述があった。
 「人口政策、農業政策、天然資源の開発政策等の必要上、道における国土保全事業及び社会資本である道路、港湾、漁港等の整備事業は、国策として強力に推進する必要があり、また道の歴史が非常に浅いことにより、明治以降かなり改修が行われたとはいえ道の区域内の河川は大河川の幹川を除いてほとんど無堤原始河川であって、その整備は内地と比較して非常に低く、しかもその住民の収入は余り高いものとはいえず、また人口密度も非常に低いため道の財政力は非常に低かったことから、本条の規定が設けられるとともに、本条に基づく政令においても特例が規定されている。」
 昨日調べた『道路法解説』以上に詳細な記述だが、北海道に関するこのような見方はいつまで続くのであろうか?
 今日は、午後8時半過ぎから居酒屋「七福神商店」(北6西7)で、地方自治土曜講座の講師として来札した法政大学の武藤博巳教授を囲んでの飲み会に出席するつもりだったが、仕事の方が片づかないので午後10時過ぎまで残業となる。



10月28日(木)  イラク人質事件

 今日も冷え込みは厳しいが、昨日と違って雪が積もっていないため歩きやすく、出勤時は意外と快適だった。
 朝一番で、公共事業の補助率について北海道が優遇されている根拠を調べるため、道路計画の担当者と打合せを行い、北海道の特例を定めた道路法第88条の条文や制定の趣旨を確認する。逐条解説には、「北海道のように、自然条件が悪く、資源の開発の必要のある地域においては地方公共団体の財政能力が弱く、これを国が積極的に助成する必要があるからである。」と書かれている。積極的に打ち出すには、何となく時代に合わないような気がする。
 昨日は、新潟県中越地震で生き埋めになった親子3人のうち、2歳の男児が1人だけ奇跡的に助かったニュースで持ちきりだったが、その影で福岡県直方市出身の香田証生さん(24歳)が旅行中のイラクで人質になり、犯人グループは48時間以内に自衛隊がイラクから撤退しない場合は首を切断するという声明を出しているというショッキングな事件が進行している。回答期限は明日の未明に当たるが、日本政府は犯人グループと交渉の糸口をつかめず、何ら有効な手だてを打てないままに期限を迎えそうである。治安状態が悪化しているイラクに、旅行に出かけた本人の安易さは責められるべきだが、こうした事態になっても自衛隊のイラク派兵が安易ではなかったかという反省の世論が高まらないのはどうしたことだろう。


10月27日(水)  告別式〜観楓会の会場下見

 今朝は一段と気温が下がり、屋外は一面の雪景色となった。
 午前9時21分、JR札幌駅発の電車で稲積公園駅まで行き、そこから二十四軒手稲線まで歩くと、たまたま1時間に1本のJRバスが通りかかったのでそれに飛び乗り、9時50分過ぎにベルコ札幌シティホールに到着する。
 午前10時から告別式に出席し、11時過ぎにホールを後にする。午前中は年休を取っていたので、昼食を兼ねて観楓会の会場を下見するため、狸小路の某飲食店へ。メニューと金額のバランスが良く、25名収容の個室が空いていたので仮予約し、職場に戻ってから他の幹事と打ち合わせてその店に決定した。通常の宴会メニューに加えてスペシャルメニュー(昆布森産生かき2個+焼かき1個)までプラスして、なかなか豪華な内容になった。これまでずいぶん宴会の幹事を務めてきたが、いつもと違って今回は一人当たりの予算もケチケチしなくて済むため、多くの人に満足していただけるだろうと思う。
 夕方、生田原町役場の小野寺さん来訪。高規格道路の整備や合併協議について、興味深いお話しをうかがうことができた。



10月26日(火)  通夜〜観楓会の会場下見〜初雪

 例年10月も下旬になると急激に冷え込み、平地で初雪を迎える時期となる。今年の夏は記録的な猛暑だったが、今では暑かった夏の日々が懐かしく思われる。今朝はグッと冷え込み、日中の最高気温も8度という予報である。
 今日は、午後6時から、通夜に出席することになっているので、コートの下に礼服を着込んで出勤した。何となく落ち着かないのだが、仕事の方はどんどん片づけなければならないので、昼過ぎから北海道に公共事業を手厚く配分する根拠についての打合せを行っているうちに、午後4時近くになってしまった。
 午後5時半過ぎに職場を出て、ベルコ手稲シティホール(手稲区西宮の沢3条3丁目)へ。通夜が午後7時過ぎに終わってから、来週金曜日に予定している職場の観楓会の会場を下見するため、五番街ビル5階(南3西4)にある「さの丸 ゆゆふ」へ。ここは魚屋さんの行く居酒屋として札幌市のホームページでも紹介されている店だが、私は初めて足を運んだ。なかなか良さそうな店だが、完全な個室ではないので職場の飲み会には使いづらい。
 札幌市内は雪がなかったが、JR野幌駅に降り立つと、地面にうっすらと雪が積もっていた。


10月25日(月)  新潟県中越地震続報

 新潟県中越地震による被害状況はさらに拡大し、25人の死亡が確認され、けが人は2200人を超えている。余震も続いており、9万8000人が避難生活を送っているとのことだ。
 昨日、職場で同じグループの主任の父親が亡くなったとのことで、親睦会の幹事長を務めていることもあって弔電、供花の手配などの調整を行う。事前に準備は進めていたので、スムーズに進めることができた。これまでにも様々な形で葬儀の対応をしてきたので、今回は淡々としたものだ。冠婚葬祭への対応は、このように経験を積み重ねながら体得して行くものなのだろう。
 夕方、上京中のUさんからメールがあり、今日の昼過ぎに慶應義塾大学経済学部の金子勝教授と打合せを行うことができたとのことでその様子を知らせてきた。首尾良く快諾をいただいたとのことで、来年開催予定の「徹底討論!北海道経済」は、歯に衣着せぬ大胆な発言で知られる金子勝先生を講師としてお招きすることとなり、上田市長、逢坂町長とのディスカッションはとても面白いものになりそうだ。



10月24日(日)  新潟県中越地震

 今朝のニュースを見ると、昨夕発生した新潟県中越地震による人的被害は死者18人、けが人は1400人以上となっている。上越新幹線も脱線して止ったままで、数多くの土砂崩れが発生するなど大きな被害の状況が明らかになってきた。北海道でも、昨年9月26日(土)午前4時50分ころ震度6弱の平成15年十勝沖地震が発生しているから、いつまた地震に見舞われるか分からないので、仮に甚大な被害を受けて避難所生活を余儀なくされたらどうだろうと考えてしまう。
 午後3時過ぎから札幌に出て、三省堂で『チャングム』を読む。韓国の人気テレビドラマの原作であり、どんなストーリーなのか興味をそそられたのだ。16世紀半ばの朝鮮半島に暮らす庶民の生活や王宮の様子が余すところなく描かれており、実に興味深い作品だ。『冬のソナタ』に代表される純愛ドラマだけでなく、歴史文学の分野でもこのように優れた作品が出てくるのだから、韓国文化の盛り上がりはすごいと思う。



10月23日(土)  北海道経済学会〜新潟県中部で震度6の地震

 今朝はグッと冷え込み、道北の旭川や稚内では初雪が降ったとのニュースが流れている。北海道は、いよいよ雪の季節を迎える。
 午後から、北大学術交流会館(北8西5)で開催された「第89回北海道経済学会シンポジウム」に出席した。メインテーマは「北海道経済の課題」で、午後2時40分からは北大経済学部の濱田康行教授の司会で、札幌大学経済学部の小林好宏教授、慶大経済学部の金子勝教授などによるパネルディスカッションが行われた。特に印象に残った発言は、次のようなものである。

・構造改革が進む中で、北海道に有利に働いてきた地域間の内部補助を正当化
 する論拠が見つけにくくなっている。
(札大・小林教授)
・最近の景況感を見ると、新日鉄室蘭、トヨタ・いすゞの苫小牧工場がフル稼働で
 鉱工業生産指数は高いが、公共事業削減の影響の方が大きい。
 (北洋銀行・高向頭取)
・北海道は「IT立国」を目指しているというが、ITを導入する目的は省力化だから
 ITを導入すると雇用は減少する。(NTTデータユニバーシティ・荒川所長)
・地方交付税特別会計の借金が50兆円となり、制度がもたないため政府は交付税
 の削減をもくろんでいる。(慶大・金子教授)
・農漁協、商工会議所は高齢者が支配し、代議士と結び付いて事業を持ってこよ
 うとするだけで人材が育たないが、農業は地域を立て直そうとする人材が育って
 くるので農業に注目している。
(慶大・金子教授)

 午後5時過ぎに学会が終了してから三省堂で経済関係の本を読み、午後8時40分JR札幌駅発の電車で帰路に着く。
 帰宅後テレビを観ると、午後5時56分ころ、新潟県中部の小千谷市などを中心に震度6(マグニチュード6.8)の地震があったとのことで、各局が被害の様子を報道している。被害の全貌はハッキリしないが、かなり大きな被害が発生している模様だ。


10月22日(金)  DO!21例会

 台風23号の被害は、20府県におよび死者67人、行方不明20人にのぼったとのニュースが流れている。今年は、過去最多の10個の台風が上陸したが、その中でも最多の犠牲者である。この台風は、本道には被害をもたらさなかったのでピンとこないが、犠牲者の人数を見ると、想像を絶する猛威だったことがうかがわれる。地球温暖化が台風の発生を加速しエネルギーを強めているというが、その通りであれば台風の猛威は、来年以降ますます人々の生活を脅かすことになるだろう。
 午後6時半から、かでる2.7の1020会議室で開催されたDO!21の例会に参加し、倶知安町在住のNさんからお話しをうかがう。テーマは、「不登校・ひきこもり支援活動から教育(制度・行政)改革を考える」というもので、Nさん自身、「函館・登校拒否と教育を考える親の会」の中心メンバーとして活動しているだけに、熱意のあるお話しは実に迫力がある。若いころは、素朴な正義感を持っていても、社会に出て理想どおりにはいかない現実をくぐるうちに「長いものには巻かれろ」式の思考が身についてしまう。Nさんは、全共闘世代だが、未ださめやらぬ正義感を持って行動していることに感心させられる。
 午後8時半過ぎから、居酒屋「はねもん屋」に席を移す。午後10時に散会したが、その後4人でもう一軒はしごし、終電で帰路に着く。


10月21日(木)  北海道産業連関表の投入額推計完了

 ここのところずっと最後の仕上げに取り組んでいた平成12年北海道産業連関表については、本日ようやく完成にこぎ着けることができた。昼過ぎにプリントアウトした資料と、データの入ったフロッピーディスクを北海道開発局に届け、簡単な打合せを終えたときには、正直言ってホッとした。これで一段落と言いたいところだが、公共事業に関する経済学的観点からの根拠付け、中標津町の観光や夜間航空貨物便の経済効果など取り組むべき課題が目白押しなので、一息つく暇もなく次の仕事に取りかかる。
 それでも、ここのところ残業続きで疲れがたまっているため、今日は残業を避けて真っ直ぐ帰るつもりだったのだが、上司から誘われて午後8時半ころまでJR高架下の居酒屋で一杯やってから帰路についた。


10月20日(水)

 北海道産業連関表の投入額推計が最後の仕上げ段階にかかっているが、それと平行して本道における公共事業の経済学的な根拠付けについて資料の整理に取りかかる。公共事業をテーマとして取り上げた経済学の本はけっこうあるのだが、北海道に公共事業を手厚く配分する根拠となると、ハッキリした根拠付けがなかなか見あたらない。@広い土地と未開発の資源、A社会資本整備の遅れの2点が根拠のようだが、今の時代にそんな理屈がいつまでも通用するのか心許ない。
 ところで現在、フレンチの美味しい店を探している。ステラプレイスの9階にある「ミクニ サッポロ」に見当をつけ、下見をしようと思ってある人に声をかけたのだがやんわりとお断りの返事をいただいた。ある程度予想していたこととはいえ、がっくりきてしまった。洒落たフレンチの店で、豪華ディナーを一人でいただくほど寂しい光景は他に思い浮かばない。
 今日もエンドレスの残業に突入したが、このように残業続きでは体がもたないので午後9時過ぎに残業を切り上げて帰路に着く。



10月19日(火)

 超大型で強い台風23号が沖縄付近にあって、北北東に進んでおり、20日朝から夕方にかけて九州から紀伊半島にかけてに接近・上陸し、本州を縦断する恐れがあるとのことだ。今日の北海道は、抜けるような青空に恵まれたが、明日以降大荒れの天気になるかも知れない。
 昼休みに、公共事業の地域配分に関する経済理論を調べるため、三省堂書店でスティグリッツの『公共経済学(上)』に目を通した。スタンフォード大学のジョゼフ・E・スティグリッツ教授は、ミクロ経済学、マクロ経済学の両方で分厚いテキストを書いているが、公共経済学のテキストも分厚く、理論の詳細かつ精緻なことに驚かされる。今の職場にいるうちに、公共経済学のテキストをしっかり読んでその考え方を頭に入れておきたいと思う。


10月18日(月)  慶應義塾大学・三田キャンパス

 今朝は昨日にも増して冷え込みが厳しく、ハーフコートを着込んで出勤した。午前8時25分に経済センタービル(北5西6)前を通ったとき、前庭に設置された寒暖計の気温が11度を指していたから、早朝の気温は確実に一桁台だっただろう。
 来週25日(月)にUさんが慶應大学の三田キャンパスに金子勝先生を訪ねることになっているので、私が一昨年の11月に慶應義塾大学産業研究所で特別講義を受けたときに撮った東門やキャンパス案内の写真を送信する。慶應義塾大学の三田キャンパスは、初めて行くときには意外と見つけづらいし、キャンパス内の建物も配置が分かりにくいので役に立つだろうと思う。改めて当時の写真を見ると、晩秋の慶應・三田キャンパスは木立の木々が色づき絵のように美しい。久々に上京し、都内を散策してみたくなった。



10月17日(日)  『旅行者の朝食』

 今朝はぐっと冷え込み、ストーブで部屋を暖めなければ快適に過ごすことが困難と感じられるほどだった。足早に秋が深まり、雪の季節が近づいていることを感じさせられる。
 昼過ぎに札幌へ出て、三省堂書店の喫茶コーナーで『旅行者の朝食』(米原万里著)を読む。この店は、本を喫茶コーナーに持ち込んで読むことが可能なのだが、ほとんど読み終わった後で、とても面白かったので思わず買ってしまった。米原さんはロシア文学者であり、ソビエト時代から現代までのロシアの様子を主に食文化を通して興味深く伝えている。
 この本の中で、ソクラテスの妻であるクサンチッペについて興味深い考察がされていた。ソクラテスという希有な哲人の妻だったばかりに、後世に悪名を留めることになったクサンチッペだが、「クサンチッペが共同生活を営むには不向きな、耐え難いほど協調性のないわがまま女であるという点に関して、信憑性のある資料は実はないのである。」という。この間の考察が興味深かったために、『旅行者の朝食』の本そのものを買ったと言っても過言ではないが、その面白さは実際にこの本を読んでみなければ分からないだろう。


10月16日(土)  理容「ベック」〜喫茶「ターフェル」

 残業に明け暮れた一週間が終わり、休日のありがたさを実感させられる。昨夜も帰宅が遅くなり、就寝時間が午前2時をまわっていたので、起床後も眼精疲労が酷い。今日が休日でがなければ、体の方が続かなかっただろう。
 昼過ぎに札幌に出て、行きつけの理容店「ベック」(東区・環状通東)で散髪。その後、すぐ近くにある喫茶「ターフェル」へ。「ベック」の方はここ5年来愛用の店だが、「ターフェル」の方は「ベック」と同じ一角にあるものの目抜き通りからは裏手にあるため気が付かず、昨年の秋に場所を教えてもらって初めて足を運んだのだが、バロック音楽の幽玄な調べに浸ることができるのでとても気に入っている。秋の夜長を、もの思いに浸って過ごすには絶好の店だ。
 帰宅後メールチェックすると、Uさんから慶大・金子先生に訪問前にFAXした方が良いかどうか迷っているのでアドバイスをお願いしたいとのこと。私も以前はこうした場合どうすべきか迷ったと思うが、今回の場合はどうしようか迷うくらいなら思い切ってFAXしておいた方が良いと判断できたのでその旨お知らせした。



10月15日(金)  中標津町の観光

 お昼近くに、中標津町役場のY島課長が訪ねてくる。観光の経済効果について分析してほしいとのことだ。中標津町には、平成8年の秋に一度行ったことがあるだけで、それも根室市からバスで中標津空港へ行って、そこで3時間程度過ごしただけである。地平線が見える開陽台(かいようだい)についてもライダーが集まる場所として名前を知っている程度だが、今回の依頼を受けて中標津町の観光資源を検索してみると、養老牛(ようろううし)温泉がヒットした。最果ての温泉場として、知る人ぞ知る名湯らしい。
 平成12年北海道産業連関表の投入額推計は、いよいよ今日で完成するかと思ったが、最終段階で誤りが発見され訂正しているうちに午後10時半を過ぎてしまった。それでも週明けの18日(月)にはようやく完成を迎えることができそうである。



10月14日(木)

 朝一番で、平成12年北海道産業連関表の学校教育(国公立)と社会教育(国公立)の資本減耗引当について推計方法の問題点を整理し、Mさんに文部科学技術省に照会するなどして内容を確認するよう指示する。これが整理されれば、今年の8月くらいから取り組んでいた投入額推計が完成するのだが・・・。
 昼過ぎから、来年度の異動希望などに関する面談を受ける。以前は、文化振興を担当したいと思っていたし、文化振興の具体策について提言するレポートを書いたこともあるが、あえて仕事として取り組むまでのことはないと思っている。今の職場は3年目なので、異動する可能性が高い。来年の今頃は、どこでどのように過ごしていることだろう?
 昨夜は中途半端に飲んだためか、夜中に目が覚めて寝られなかったので寝不足気味である。どうも調子が上がらないので、残業はほどほどに切り上げて帰路に着く。


10月13日(水)  「まちかど経済掲示板」

 昨夜は、9時過ぎに帰宅したのだが、ホームページの更新について考えているうちに午前1時近くになってしまった。ホームページは、コンテンツが増えると更新するのにエネルギーが必要である。結局、日記と掲示板くらいしか更新できなくなるので、最近では掲示板に書き込むのと同じ要領で簡便に更新できる「ブログ」が流行っているわけである。私も、このホームページを「ブログ」に切り替えることを検討してみたが、「ブログ」の画面が今ひとつ読みづらいので、当面今までのやり方で続けていくが、掲示板についてはほとんど管理できていないので、「まちかど経済掲示板」と改名し、経済ネタをどんどん書き込んでいくことにした。掲示板を読んで感想なり質問なりを書き込む人がいれば、それで少しは賑わうだろうし、そうでなくても経済ネタなら当面ネタ切れになることはないだろう。
 仕事の方は、今日で一段落するはずだと思っていたら、最終点検の段階で大きな問題点が見つかり、改めて点検することになった。これで、最終の仕上がりが今週一杯で完成するかどうか。早く一段落つけて、心機一転温めているテーマに取りかかりたい。
 午後6時過ぎからA氏とJR札幌駅構内の「ごまそば一番」で飲酒。午後8時に散会し、帰路につく。


10月12日(火)

 朝一番で観楓会の会場について打合せを行い、2店に絞り込んで条件を交渉することになった。どちらも連休中に買った「じゃらん」に掲載されていた店だが、リーズナブルな価格と美味しそうな写真で、一度足を運んでみたい気持ちにさせてくれる。これで期待はずれだったら、だまされたような気分になるかも知れない。
 11月6日(土)に開催される女満別町でのフォーラムについて女満別町までの交通アクセスを調べると、札幌から高速道路を使って5時間かかるとのことなので、今回は車を諦めJRか航空機を使おうと思う。女満別町は飛行場があるため、思いの外交通アクセスは良い。行きは午前7時24分JR札幌駅発のオホーツク1号に乗って、12時29分に女満別町に着くことができる。女満別町に泊まるのは今回が初めてなので、とても楽しみである。
 掲示板が活用されていないので、日記では書きにくい経済ネタを適当に書くことにした。さて、どこまで続くやら。


10月11日(月)  体育の日

 季節の変り目のせいか風邪気味なので、昨日一杯と、今日の午前中まで休養につとめていた。昼過ぎになって体調が少し良くなったので、札幌の街に出てみる。
 旭日屋書店で新刊コーナーを眺めていると『今マンションを買ってはいけない』(石井勝利著)という本が目に付いた。著者の石井勝利氏は、経済評論家で不動産投資について多くの著書がある。バブル崩壊後も、札幌のマンションが割安であるとのことで盛んに札幌でのマンション投資を勧めていた人物である。ところが、この本の中で、自分が長年実践し、他人にも勧めてきた居住用不動産への投資が間違いであることに最近ようやく気づいたという。そこで、長年かけて買ってきた不動産を売り払い、今ではマンションを借りて住んでいるそうだ。そして、読者には不動産投資に時間を費やした自分のような間違いはしないでほしいと結んでいる。
 石井勝利氏は、独自の視点を持ったユニークな経済評論家だと思ってきたが、今回の主張は特に面白く感じた。居住用不動産は所有してもしなくても良いし、投資の手段として考える必要もない。当たり前のようだが、案外そこに気づかない人も多いのだ。


10月10日(日)  宴会の幹事

 台風22号は首都圏で猛威を振るった後は勢力が衰え、今日の本道はどんよりと曇ってはいるものの雨は降らず、風もほとんど吹いていない。先週は、風邪気味にも関わらず残業続きだったので、今日はゆっくり体を休めることにする。
 夕方、自宅近くにあるログハウスの喫茶店「岳」に足を運ぶ。「じゃらん」に目を通すと、宴会にピッタリな店がたくさん紹介されている。北海道自治体学会や連続シンポジウム、そして今年は職場の飲み会で幹事をつとめる機会が増えているので、良い店を開拓しておきたいと思っている。さっそく「じゃらん」を買って、連休明けに職場の観楓会用の店を選ぶ参考にしようと思う。
 宴会の幹事をつとめると、漢王朝の創業期に活躍した「陳平」という宰相のことを思い出す。『中国宰相列伝』(守屋洋著)には、次のように書いてある。

 ある年の村祭で宰(主催者)をつとめたときのこと、祭肉の分配が公平で村人の評判をとった。長老たちは口々に陳平をほめた。
「あの若い衆、なかなかやるのう。宰としてあれ以上の適任者はおるまい」
 それを聞いて陳平はこう語ったという。
「このわたしに天下を宰領させるなら、この肉のように、みごとな切り盛りをしてみせるのに(平をして天下を宰するを得しめれば、またこの肉のごとし)」
 やがて天下の賢宰相とたたえられるようになる陳平の若き日のエピソードである。

 陳平のような人物が宴会の幹事をするとしたら、どんな店を選んでどんな風に進行するだろうか?


10月9日(土)  雪虫

 先週末は金子先生の接待に始まり、残業続きの1週間を過ごしたため、今日からの3連休は特に嬉しく思われる。
 台風22号が本道に接近中だが、一足早く台風の直撃を受けた首都圏では大雨と強風で大きな被害が出ているようだ。テレビも、東京都心で皇居の堀の水が溢れたり、渋谷の交差点が冠水したり、麻布十番の地下鉄駅に水が流れ込んで運休している映像を流している。本道も明日、明後日は降水確率が高く、雨の週末になりそうだ。
 夕方、自宅の近くで今年になって初めて「雪虫」を見かけた。秋が深まり間もなく初雪が降るころ、毎年ほんの短い間だけ小さな雪のように真っ白な綿毛を付けた「雪虫」が風に漂うようにフワフワと飛ぶのは不思議な光景だ。10月下旬になれば初雪が降ってもおかしくない時期になるから、これからグンと気温が下がって一気に雪の季節になるのだろうか。


10月8日(金)  北海道自治体学会地域会員交流会

 朝早く目覚めて、『月光仮面の経済学』を読み終えた。この本のタイトルになっている月光仮面とは誰のことを指しているのかについては、最後まで明かされないが、たぶん金子先生自身のことを指しているのだろう。レトロなヒーローである月光仮面に仮託して、社会にはびこる悪と戦うという構図がうかがえて面白く感じた。
 仕事の方は、平成12年北海道産業連関表の投入額推計がほぼ完成したので、公共事業の考え方について理論を整理する。横浜国立大学の金澤史男教授編の『現代の公共事業』が一番良くまとまっているようだ。
 午後7時から、札幌市市民活動サポートセンターで北海道自治体学会の地域会員交流会を開催する。話題提供者は、財団法人北海道農業企業化研究所(浦臼町)の上野貴之さん。彼は、元NTTの社員で、道庁にも出向していたことがある。しかし、NTTに勤めるときから20年経ったら自分のやりたいことをするつもりだったということで、当初の予定より若干早く自分のやりたいことを見つけたということだ。自分の生き方を自分で決めるというのは一見当たり前のことが、実際には難しいことなので、上野さんの選択はとても新鮮な気がした。
 その後9時からエルプラザ地下1階の「高田屋北8条店」で飲み会を行い、10時40分ころ散会して帰路につく。


10月7日(木)  観楓会の打合せ

 今日も、平成12年北海道産業連関表の投入額推計に集中して過ごした。その間に、他県や大学、市町村からの照会を処理し、職場の「観楓会(かんぷうかい)」について打合せを行ったので、朝から晩まで息をつく間のない状態だった。
 「観楓会」については、一昨日に打合せを行ったときの感触から、ホテルの宴会コースに落ち着くのではないかと思っていたが、少し工夫して魚料理の店を探そうということになったので、ありきたりなホテルの宴会コースよりは面白いものになりそうだ。
 残業続きで疲労が蓄積しているが、それでもメインの仕事の方が明日にも完了しそうな見通しがついたのでもう一踏ん張りという気持ちが働く。今日も残業となったが、一番大変な部分を完成させることができたので、ホッと一安心である。
 残業の方は午後8時に切り上げ、『月光仮面の経済学』(金子勝著)を読む。月光仮面やタイタニックなど、映画やドラマのストーリーを交えて日本経済の危うい現状が解き明かされており、読み進めているうちにすっかり夜更かしをしてしまった。



10月6日(水)

 今週は、平成12年北海道産業連関表の投入額推計を仕上げるため、残業のサイクルに入っている。残業が続くと、普段は何気なく処理しているメールへの返信が溜まってくるため、午前1時ころまでかかってメールを処理した。
 週末から風邪気味であった上に、週の初めから残業が続いたため体調が良くない。それでも、いつものとおり朝7時15分に自宅を出る。始業時間前に新聞記事の回覧等を終えてから、平成12年北海道産業連関表の投入額推計の仕上げに専念する。
 途中、恵庭市議会の中島議員が訪ねてきて、10月28日(木)に千葉大学の新藤先生が来札するので、北海道自治体学会のメンバーに声をかけて新藤先生を囲む会を開催してはどうかという提案があった。趣旨は悪くないと思うが、最近いろいろな集まりの世話役が錯綜しているので、少し休みたい気持ちだ。
 中島議員と話している最中に、函館市役所の観光課の方が訪ねてきて、観光振興基本計画の冊子が完成したということで報告を受けた。なかなかの力作で、流石に全国有数の観光都市として知られる函館市だけのことはある。
 今日もまた残業に突入したが、午後10時近くになって流石に集中力が途切れたので、完成まで一部を残して帰路についた。



10月5日(火)  職場における宴会パターンの分析

 朝一番で、職場の「観楓会(かんぷうかい)」について打合せを行う。宴会の幹事を任されると、参加者全員をどのように満足させれるかを考えなければならない。今回は、それを少し科学的に整理しようと思って、予算と時間の制約条件を使って選択肢を絞り込んでみた。そうすると、@ボーリング+宴会、Aゲーム+宴会、B温泉+宴会、C宴会のみ(比較的豪華)の4パターンが選択肢として残り、従来行われている宴会のパターンどおりになった。職場の宴会というものは、限られた選択肢の中で相対的に多くの参加者の好みに合わせて行われているものなのだということが分かった。
 昼過ぎからは、平成12年北海道産業連関表の投入額推計に専念し、午後10時まで残業して今週中の完成を目指す。
 帰宅途中の電車の中で、『月光仮面の経済学』(金子勝著)を読む。この本は、10月2日(土)の地方自治土曜講座の際に、金子先生ご自身が地方自治土曜講座の事務局にプレゼントしてくれたうちの1冊で、あとの2冊は『粉飾国家』と岩波ブックレットだった。このうち。岩波ブックレットは3〜4冊あるのだが、そのうちのどれだったかは判然としない。とりあえず、『月光仮面の経済学』だけは読んでおこうと思う。



10月4日(月)

 昨日は風邪気味だったため休養に努め、昨夜は11時ころに就寝したのだが喉の痛みは完治していない。普段よりはタップリ寝たハズなのに眠気が抜けず、今朝は危うく寝過ごすところだった。そのためいつもより10分遅く7時25分に自宅を出て、JR野幌駅を7時43分に出発する電車で出勤した。
 今日は一日中、平成12年北海道産業連関表の投入額推計に取り組み、昼過ぎにようやく一応の完成にこぎ着けることができた。そのまま残業に突入し、チェック作業を続けたが疲労感がピークに達したので明日以降に仕事を残して帰路に着く。



10月3日(日)

 昨夜から気温がぐっと下がり、今朝はストーブをつけて過ごした。
 ニセコに車を走らせ、ニセコ町の公開講座(講師は、長野県の田中康夫知事)に出席しようと思ったが、風邪気味で、昨夜あたりから喉が痛むので、今日は外出を控えて休養に務める。
 午後3時から、日ハム−西武のプレーオフ第3戦を観戦する。9回表に日ハムが5−5と同点に同点に追い付いたところで中継時間が終わってしまったが、試合結果は6−5で 西武が勝利し、ダイエーとの決定戦に進出することが決定した。


10月2日(土)  地方自治土曜講座

 朝6時半に起床し、2階の温泉大浴場で朝風呂を浴びる。
 8時過ぎに金子先生と一緒に星さんの車に乗って札幌へ向かう。札幌へ向かう車の中で、連続シンポジウムについて趣旨をお話しし、来年「北海道経済」をテーマとするシンポジウムの基調講演及びディスカッションへの参加をお願いしたところ「7月下旬なら」ということで引き受けていただけることになった。また、10月25日(月)の昼過ぎから慶應・三田キャンパスの研究室で打合せの時間を取っていただけることになった。
 9時50分ころ北海学園大学に到着し、10時に地方自治土曜講座の講演がスタートした。
 昼過ぎからは、WWBジャパンの片岡勝さんの講演を聞きに行くつもりだったが、疲労が激しかったため休養に務めることとする。


10月1日(金)  金子勝先生との懇親会

 今朝の天気予報では、「外出のときに折りたたみ傘がいらない」と表現していたが、昼過ぎまではその表現がピッタリな好天の一日となった。
 午後3時半から年休を取って北海道新聞社へ向かい、Y論説員に連続シンポジウムの資料を渡し、11月7日(日)に開催する第3回連続シンポジウムについて紙面で紹介してくれるようお願いする。
 午後4時10分、JR札幌駅発の快速エアポートで新千歳空港へ向かう。午後5時40分ころ到着ロビーで慶應大学経済学部の金子勝先生を出迎え、白老町役場の星さんの車に同乗して白老町へ向かう。
 午後7時ころ「しらおい厚生年金保養ホーム」にチェクインし、炉端焼きの店で懇親会を行う。参加者は、金子先生のほかに星さん、高橋さん、西科さん、そして私の5人である。地元産の白老牛やホッキ貝、シシャモなどを焼き、毛蟹をいただきながら歓談しているうちに午後10時となり散会する。
 一つ驚いたのは、厚生年金保養ホームの守衛さんや炉端焼きの店に飲みにきていた初老の女性が金子先生を知っていたことで、テレビの力が大きいことを実感させられた。金子先生も手馴れた様子で、差し出された色紙に「根拠なき自信」と書いてサインしていた。
 午後10時ころ宿に帰って、そのまま就寝する。